難接着材料の接着技術を開発 リンク大洋

どプラスチック製 品 の設 計 ・開 発
電子機器に使われるスイッチな
形成する。次に接着材メーカー
き、特定の化学構造を持った膜を
を行 う リンク大 洋 ︵富 山 市 、社 長
と共 同 で開 発 した独 自 の熱 硬 化
時間前後で完全に接着できる。ゴ
温度と時間は調整が必要だが、一
り合 せる。材 料 によって加 熱 す る
性エポキシ系接着税を塗布して貼
)
荒川公一氏︶は、シリコーンゴム
やPOM︵ポリオキシメチレン
ム系 接 着 材 に比 べてず れにくさ は
など、接 着 が む ず か し い 材 料 を
接着剤を開発した。金型を使った
簡単に接着する表面処理技術と
もちろん、難接着性材料と金属の
約十倍で、同じ種類の材料同士は
る成 形 か切 削 に限 られていたが、
POMの加工は従来、金型によ
料を接着することも可能。
組み合わせなど、異なる種類の材
成形やねじ止め、溶接に置きかわ
る。
る低コストで簡単な溶接技術であ
耐 水 性 や 耐 熱 性 にす ぐれるシ
家 庭 用 品 などに、高 強 度 で磨 耗
リコー ンゴムは、OA器 機 や 玩 具 、
せて簡単に形をつくることができ
接 着 なら複 数 の部 材 を組 み合 わ
るので、小ロット製品であれば金
しにくいPOMは自 動 化 機 械 の歯
型を使わずに製造できる。またド
車などに使われており、いずれも
かしこれらの素材は表面構造上、
工業製品に欠かせない素材だ。し
いるほか、これまで溶接
造にこの技術を利用して
るマグネ ットボタンの製
袖 や 見 ごろに使 用 さ れ
同社では現在、洋服の
も小型化しやすい。
省けて製品全体のサイズ
かえると、加工の手間が
ていた箇所を接着に置き
かにもねじ止めで接合し
けで簡 単 に仕 上 がる。ほ
直 角 に組 み 合 わ せるだ
いが、 接 着 な ら 板 材 を
仕上げることはむずかし
状 の内 側 の角 を 鋭 角 に
リルによる切削は枡のような形
リンク大洋
究を進めていくという。
間や温度などの条件を変えて研
料にも適応できるよう、接着時
OM以外で接着がむずかしい材
チレンなどシリコーンゴムやP
ロ ン ︶や ポ リ プ ロ ピ レ ン 、ポリエ
ラフルオロエチレン︵商品名テフ
川 社 長 ︶としており、今 後 はテ ト
の可能性を広げていきたい﹂︵荒
発 して、プ ラ ス チ ッ ク や ゴム製 品
﹁自 社 でしかできない技 術 を開
ている。
用が見込まれており、設計を進め
クルや 充 電 器 のカバー などにも採
の接合も受託している。ベルトのバッ
︵写真︶で行われてきた銅器の置物
金型やねじ止め、溶接が不要
材料同士あるいは金属など他の
材 料 と 接 着 す ること は
むず かしいとさ れる。ゴ
ム硬 度 が五 十 度 程 度 の
硬 いシリコー ンゴムなら、
工業用のゴム系接着剤で
なんとか接 着 できるが、
結 合 す る強 度 が低 く接
着 後 に白 い粉 が出 るな
ど作業性も悪い。また衝
度 五 度 ほどの柔 らかいシ
撃 吸 収 用 に使 われる硬
リコー ンゴムだと接 着 剤
による完 全 な 接 着 は不
可能だ。
付着している異物︵ゴミ︶を取り除
独 自 の処 理 を施 す ことで、表 面 に
開発した技術は、材料の表面に
難接着材料の接着技術を開発