VOL.37 腎 障 害 時 のTE-031の NO.1 15 薬 動 力学 腎 障 害 者 に お け るTE-031の 薬 動 力 学 的 研究 瀧 井 昌 英 ・重 岡 秀 信 ・茨 木 一 夫 ・桑 原 健 介 ・向 野 賢 治 福 岡大学医学部第二内科* (昭 和63年5月25日 受 付) 新 し く 開 発 さ れ た マ ク ロ ラ イ ド系 抗 生 物 質 で あ るTE-031は る 。 我 々 は,腎 経 口 投 与 し,経 主 と して 腎 よ り排 泄 さ れ る と い わ れ 機 能 正 常 者 と 種 々 な 程 度 の 腎 機 能 障 害 者 の 合 計20名 時 的 に 血 清 中,尿 中 濃 度 をbioassay法 とHPLC法 にTE-031を1回200mg で 測 定 し,薬 動力学的検討を加 えた。 Bioassay法 で え ら れ たTE-031の 血 清 中 濃 度 の 平 均 よ り算 出 した 薬 動 力 学 的 パ ラ メ ー タ ー を1 群(Ccr≒100),III群(Ccr≒30),iV群(Ccr≒5)で 比 較 す る と,Cmxは2.02,2.55,3.54μg/ ml,Ke1は0.291,0.148,0.113h-1,AUCは8.89,18,73,36.89μg・h/mlと した が っ て,Cmax,AUCは 増 加 し,Kelは に 対 し,III群12.1%,IV群3.3%と 血 清 中,尿 たM-5の 腎 機 能 の 低下 に 減 少 し た 。 ま た6時 減 少 した 。 中 の 代 謝 物 は 腎 障 害 の 程 度 に よ る 差 は な く,主 血 清 中 よ り の 減 衰 はIV群 CcrとKelお よ びbody 0.0017・Ccrと 間 ま で の 尿 中 排 泄 率 も1群26.5% た る 代 謝 物 はM-5と 考 え られ た 。 ま で 著 明 に 延 長 して い た 。 clearance間 に は 正 の,AUC間 に は 負 の 相 関 が え られ,Kel=0.0991+ い う一 次 回 帰 式 が え ら れ た 。 こ れ は 本 剤 の 主 た る 排 泄 経 路 が 腎 で あ る こ と を 強 く 示 唆 した。 上 式 よ り,腎 Key words: 障 害 者 に お け るTE-031の TE-031, Renal 用 法,用 dysfunction, Pharmacokinetics 新 し く 開 発 さ れ た マ ク ロ ラ イ ド系 抗 生 物 質 で あ るTE -031は エ リ ス ロ マ イ シ ソ(EM)の 誘 導 体 で あ る 。EM は 副 作 用 が 少 な く安 全 に 使 用 で き る 薬 剤1)で あ る が,肝 腎 障 害 者 に大 量 投 与 す る と耳 毒 性 が 発 現す る と い わ れ 主 と し て 肝 よ り排 泄 さ れ,尿 量 の2.5%4)で 24時 あ る がTE-031は 間 ま で に50%近 中排 泄 は経 口投 与 腎 機 能 正常 者 で投 与 後 くが 尿 中 に 排 泄 さ れ る と い わ れ て 我 々 は,さ きに 血 液 透 析 患 者 の 体 内 動態 に つい て 報 告6)し た が,今 回,腎 機 能 正 常 者 と腎 機能 障害 者 の合 計 に つ い て 本 剤 の 体 内 動 態 を 検 討 し,腎 障害に応 じ た 投 与方 法 につ い て も考察 した の で報 告 す る。 1.材 1.対 料 と 群5名 高年齢 群 は 平均 年 齢 高体重の傾向が とば らつ い て いた 。 血 清 中 濃 度,尿 TE-031200mgを 皿群 で は8時 中濃度測定 朝 食 前30分 間 ま で,皿 時 間 ま で 経 時 的 に 採 血,採 に 経 口 投 与 し,1群, 群 は12時 間 ま で,N群 は24 尿 した。 検 体 は 採 取 後 速 か に に 保 存 した 。 濃 度 測 定 は,M.luteus ATCC 9341を 検 定 菌 とす る 薄 層 デ ィ ス ク法 で 行 な っ た 。 標 準 曲 線 の 作 成 に は,血 度 測 定 は 貯 蔵 ヒ ト血 清,尿 清濃 中 濃 度 測 定 は1/15MPBS 使 用 した 。 同 一 検 体 を 大 正 製 薬 総 合 研 究 所 へ 送 付 し,HPLC法 象 と若 く,皿 均 体 重63.2kgと (pH7.0)を 方 法 に よ るTE-031お よび そ の代 謝 物 の 濃 度 も測 定 した 。 ク レ ア チ ニ ン ・ク リア ラ ン ス(Ccr)値 類 し,各 は 平 均 年 齢24。4歳 あ り,Ccrも60ml/min台2名,40ml/min台3名 一70℃ い る5)。 20名 あ り,1群 59.6歳,平 2.TE-031の る2,3)。 EMは 量 に つ い て も 考 察 した 。 よ り4群 に 分 各 群 の 平 均CcrはTable 1に 示 す ご と く,1群 101。44,II群50.30,III群31.74,IV群5,10ml/minで *福 岡 市 城 南 区 七 隈7丁 3.薬 動 力学 的 検 討 Bioassay法 で 構 成 した 。 目45番1号 に よ り え ら れ た 血 清 中 濃 度 よ り,NONLIN プ ロ グ ラ ム に よ るone-compartment た が っ て コ ン ピ ュ ー タ ー 解 析 し,各 open modelに し 人 お よび各 群 の薬 動 CHEMOTHERAPY 16 Table 1. Serum concentration of 200m to normal JAN. 1989 of TE-031 after single oral administration subjects and to patients with renal disease Group I (normal sublects) (μg/ml) GroupII (patients with mild renal failure) (μg/ml) Group III (patients with moderate renal failure) (μg/ml) Group IV (patients with severe renal failure) (μg/ml) VOL.37 腎 障 害 時 のTE-031の NO.1 薬 剤 投 与 後1,5時 力 学 的 パ ラ メー タ ーを え た。 II.成 1.腎 μg/mLま に よ る 各 人 の 血 清 中 濃 度 をTable μg/mlのpeak値 1.0時 8時 間 後 も1.22 間 後2.55 は,1.5時 な お0.49 で は1,5時 μg/mlの μg/ml,12時 間 後3.70 μg/mLの 示 say法 μg/ml,IV群 で 間後 も 各 群 の 平 均 血 清 中 濃 度 を 経 時 的 に プ ロ ッ ト した も の が ぼ 腎 機 能 の 低 下 に 伴 いpeak値 M-1, M-7は 各 群 の薬 動 力学 的 パ ラ メー ター をTable 群 で は,薬 剤 投 与 後 約23分 ま り,約74分 機 能 と尿 中排 泄 に 達 し,2時 間23分 薬 剤 投 与 後2時 をみ る のに 比 間 ま で に334.3 し,IV群 17.5 μg/mL,12よ μg/mlで μg/mLと で は2な り24時 い し6時 間 の12時 間 の4時 は 増 加 した。 間 ま で に17.8%が の半 減 時 間(T1/2)で 2の ご と く,1群 では は15.6%,III群 は 尿 中 に 排 泄 さ れ た の に 比 し,IV 間 ま で に わ ず か4.4%し か 排 泄 され な か っ μg/ml 減少す ること 延 長 し,曲 線 下 面 積(AUC) 各 パ ラ メ ー タ ー との相 関 投 与 後6時 間 ま で の 尿 中 排 泄 率 をCcrと 8時 間 ま で に 投 与 量 の30.1%,II群 群 で は24時 後 に最 大 血 清 中 濃 度(Cmax)2.02 上 昇 し,T1/2は 5.Ccrと あ っ た。 累 積 尿 中 排 泄 率 を み る とTabLe 12時 Cmaxは 間に 3に 示 す 。I よ り血 清 中 濃 度 の 上 昇 が始 に な る。II群 を除 き,腎 機 能 が低 下 す る に した が って, 高濃 度 の排 泄 間 に わ ず か4.2 で は6時 間 まで に は 剤 力学 的 検 肘 後 の 減 衰 は 緩 徐 とな っ て い る。 では では 全 成 分が6 検 出限 界 以 下 で あ っ た。 昇 し,以 均 尿 中 濃 度 は,1群 は上 ご と く,1群 て 各 成 分 とも排 泄 の減 少 をみ,IV群 あ る が,ほ 実 測 値 は 示 し て い な い が,平 濃 度 を 加 え た も のは,bioas- 時 間 まで に 尿 中 に 出現 して い た が,腎 機 能 の低 下 に伴 っ 4.薬 残 留 を 認 め た。 間 間後 に血 清 中 でえ られ た濃 度 に近 似 して い た。 Fig.1で 2.腎 含む す べ て の 代謝 物 間後,M-7は24時 占 め て いた 。 尿 中 排泄 はFig,2Bの 間 後 に2.32 高 値 を 示 し,24時 に 存 在 す る薬 物 の73,6%を な おTE-031とM-5の 与 後1,5 間 後 で0.38 残 留 を 認 め,III群 で は, 間 後0.57 μg/mlと 1に で は,投 に 達 し,8時 で 減 少 した 。 以 下,II群 μg/ml, M-6は6時 後 に は検 出 され な か った が,M-5は24時 す 。 各 群 の 平 均 血 清 中 濃 度 は,1群 時 間 で2.07 間 でTE-031を が検 出 され,M-4, 績 機 能 と血 清 中 濃 度 Bioassay法 17 薬動 力学 のがFig.3Dで 0.821)を C),排 あ る が,両 対 比 した も 者 は 有 意 の 正 の相 関(r= 示 した。 同様 にtotaL body 泄 速 度 定 数(Kel)(Fig.3B)もCcrと clearance (Fig.3 正の相関 A. た。 3.腎 機 能 とTE-031の 血 清 中 濃 度 比(Fig.2 代 謝物 の体 内動 態 A)は,1群,II群 存 在 す る 主 た る代 謝 物 はM-5お 検 出 さ れ ず,M-4,M.7も では血 清 中 に よ びM-1で,M.6は 速 か に 消 失 したOy群 で は, B. Fig. 1. Serum concentration of TE-031 after single oral administration of 200 mg to normal subjects and to patients with renal disease Fig 2. Proportion of metabolites in serum and urine following single oral administration of TE-031 (200mg) to normal subjects and to patients with renal disease 18 CHEMOTHERAPY Table 2. Cumulative urinary excretion oral administration with renal diseases JAN, rates of TE-031 after single of 200mg to normal subjects and to patients % を 示 し,AUCはCcrと Ke1とCcr間 負 の 相 関(Fig.3A)を 認 め た。 に は,Ke1=0.0991+0.0017・Ccr,と い う一 次 回 帰 式 が え ら れ た 。 な お 上 式 よ り異 常 に ず れ た2例(Fig. 8お 44.9, よ び10で 例 た。 of dose い ず れ もII群 60.0ml/minで,測 い た が,Kelは0.062,0.077 3B)は,症 1989 に 属 し ,Ccrは それぞれ 定 日 附 近 の 腎 機 能 は 安 定 して h-1と 異 常 な 低 値 であ っ VOL.37 NO.1 腎 障 害 時 のTE-031の 薬動力学 19 Table 3. Pharmacokinetic parameters of TE-031 after single oral administration with renal diseases and to normal subjects Estimated from mean serum concentrations <A: AUC> <C: TOTAL Fig.3. Relationship BODY between III.考 <B: CLEARANCE> <D: URINARY pharmacokinetic parameters 察 本 研 究 を 行 な っ た 目的 は,TE-031の 討 主 な排 泄 経 路 が し た6)が,本 長 して お り,腎 変化の有無 る。 さ ら に腎 障 害 者 で の安 全 な 用 法,用 量 を検 EXCR13TION (0-6h> and creatinine 対 象 者 を腎 機 能 正 常 群,軽 度 腎 障 害群,中 等 度 腎 障 害 群,高 度 腎 障 害 群 の4群 に わ け,そ の平 均 血 清 中 濃 度 よ open modelに した が って解 析 し た結 果 で は,腎 障 害 が進 行 す る に伴 ってCmaxは 上 昇, 増 加 した。 ま た 尿 中排 泄 も高 度 腎 Ccrに 物 の 体 内 よ りの 消 失 速 度(K)は 数(km)の い う 直 線 関 係 が 成 立 す る。 本 剤 で は, Kel=0.0991+0.0017・Ccrと 腎 障 害 の程 度 に よる代 謝 物 の量 的質 的変 動 は な い もの と 考 え られ た 。 代謝 物 の うちM-5は 高 度 腎 障 害 群 で,24 時 間 後 に血 清 中 に 残存 して い る薬 物 の 約75%を 占め て いた 。 さ きに 我 々は血 液 透 析 患 者 で本剤 の体 内動 態 を検 い う一 次 式 が え ら れ,腎 外 排 泄 速 度 は 小 さ い 値 が え ら れ た 。WELLINGら8)は,EM で はKel=0.28+0.00085・Ccrと 考 え られ, 腎 外 排泄 速 度 定 和 で 表 わ さ れ る と した 。即 ち,K=km+kr= km+a・Ccr,と EMは よびM-1と 間 と著 明 に延 比 例 す る 腎 排 泄 速 度 定 数(kr)と で あ る こ とを示 唆 した。 代 謝 物 の検 討 で は,血 清 中,尿 中 の構 成 比 よ りみ て, に よ るT1/2は6.11 不 全 患 者 で の連 続 投 与 時 の検 討 が望 まれ 障 害群 で は著 明 に 減 少 して お り,本 剤 が 腎 排 泄性 の薬 物 本 剤 の主 た る代 謝物 はM-5お clearance 剤 のbioassay法 DETTLIら71は,薬 討 す るこ とで あ った 。 KeLは 減 少,AUCは Kel> 時 間 で あ る が,M-5のT1/2は16.9時 腎 であ る こ とを確 認 し,腎 障 害 の 程 度 に よ り薬 物 代 謝 の りone-compartment of 200mg to patients のKel,尿 中 排 泄 率,Total の 相 関,AUCはCcrと 031は 記 し て お り,本 剤 と 排 泄 経 路 が か な り異 な っ て い る こ と と な る 。 本 剤 body clearanceはCcrと 正 負 の 相 関 を 示 して お り,TE- 主 と し て 腎 よ り排 泄 さ れ る と考 え ら れ る 。 腎 障 害 者 で の 用 法 用 量 を 推 論 す る 場 合 に,維 持量 を 栽 じ る方 法 と投 与 間 隔 を 延 長 さ せ る方 法 が あ る9)。 こ れ を 敷 衛 し てSMITHら10)は,両 法 と も,正 常 者 と腎 障 害者 の CHEMOTHERAPY 20 Table 4. Dose recommendation A: Dose-reduction B: Kelの elimination of TE-031 in patient with renal dysfunction method rate constant of patient 比 で計 算 で き る と した。 す な わ ち,正 常 者 の排 泄 速 度 定 数 をKel,腎 障 害 者 の それ をKe1と はF=Kel/Kelで =F・D,投 with 3) す る とそ の比 renal dysfunction UMSTEAD あ る。正 常 者 の維 持 量 を200 与 間隔 を12時 10 ml/minの 間 毎 と仮 定 した場 合,Ccr 障 害者 では,12時 す る か(Table 4A),お 加 投 与(Table 4B)す 30 30∼ 間 毎 にお よそ100mgと Intern. よそ24時 間 毎 に200mgを Mayo 治 療 され るが,EMは な る よ うに 重 岡 秀 信, 7) 8) TE-031, cin: 30 a L, SPRING kietics and kidney years Mayo 2) ECKMAN deafness editor). J A, of use (second 60: 271•`278, after N. W clinical Proc. R, JOHNSON T, erythromycin Engl. J. R: Erythromy- perspective of 9) after two parts). disease. WELLING perspective (first of after two parts). 1985 新薬 シ ンポ ジ ウ 1987 桑 原 健 介, RYTER dosage 亀井 G, 律, 滝井 failure drug using Clin Multiple dose patients Pharmacol. with Toxicol. 1970 CRAIG of S: in Acta. 211•`224, P RIESS R: 292: W A, KUNIN dosage data in C patients derived Pharmacol Partial renal the 1975 L: ther Drug from Ther dosage Pharmacokinet SMITH tics to 649, DETTLI Clin 10) 1985 (letter Med. Erythromy- 18: M: with normal 45•`52 , 1976 clinical Clin. M WILSON and in 1986 R: 189•`203, P, drug (Suppl): renal 献 microbial 60: 盛 岡, subjects. WASHINGTON W clinical 小 坂 博 基, Prediction な い。 今 後 の 検討 が待 た れ る。 1) 897-899, 日 本 化 学 療 法 学 会 総 会, DETTLI 29 間 毎投 与 が 安 全 か も しれ 文 reaction dysfunction. use Proc. Erythromycin hepatic WILSON and H: 昌 英: TE-031の 基 礎 的 臨 床 的 検 討 。 Chemotherapy (投 稿 中) 血 液 透 析 や腹 膜 透 析 で は除 去 され 併 せ 考 え る と,200mgの32時 K psychotic 146: A, clinical Clin. 6) な い といわ れ て お り4),我 々 のデ ー タで も本 剤 が 血 液 透 析 で除 去 され るか否 か の結 論 は え られ なか った6)こ とを of 第35回 追 Med. J microbial 5) れ ば よい こ とに な る。無 尿 の血 液 透 析患 者 は1週 の平 均Ccrが10ml/minと a years ム, acute with WASHINGTON cin: 上 式 よ り腎 障 害 時 の 本剤 の用 法 また は用 量 を計 算 した NEUMANN patients Arch. 計算で き る。 mg,投 S, and cancer 4) 4(A,B)で G ototoxicity 表 わ され,投 与 量 を 減 じる場 合 に は5 与 間 隔 を延 長す る場 合 に はT=T/Fで もの がTable 1989 method Interval-extention Kel: JAN. B in R, 1: et volunteers function. 29: 887•`893, al.: in 126•`134 Cefotetan with Antimicrob 1986 renal , disease . 1976 pharmacokinevarious degrees Agents Chemo- of VOL. 37 NO. 1 腎 障 害 時 のTE-031の 薬 動 力学 21 PHARMACOKINETIC STUDY ON TE-031 (A-56268) IN SUBJECTS WITH VARIOUS DEGREES OF RENAL DYSFUNCTION MASAHIDE TAKII, HIDENODU SHIGEOKA, KAZUOhARAGI, KENSUKE KUWAHARA and KENJIKOHNO Second Department of Internal Medicine, School of Medicine, Fukuoka University 7-45-1 Nanakuma Jonanku, Fukuokashi, Fukuoka 814-01, Japan We carried out a pharmacokineticstudy on TE-031 (A-56268), a newly developedmacrolideantibiotic, in 20 volunteers with various degrees of renal dysfunction. TE-031 was given orally at a dose of 200mg, then blood and urine were collectedat selected time intervals. Serum and urine concentrationsof the drug were determined by agar-disk method, using M. luteus ATCC 9341as a test organism, or high-performance liquid chromatography. The pharmacokineticparameters of TE-031 were calculated from the average serum concentrations obtained by bioassay, according to a one-compartmentopen model. Cmax, Kel and AUC in normal subjects were 2. 02pernl, O.291 and 8. 89pg .h/ml, while they were 3. 54pernl, 0. 113 and 36.89pg•himl, in patients with severe renal dysfunction (Ccr=5 ml/min). Ccr showed significant linear correlations with total body clearance, Kel and AUC, giving a linear regression equation of Kel=O.0991+0.0017Ccr. This strongly suggests that TE-031 is mainly excreted via kidneys. The cumulative amount of TE-031 excreted in urine over 6 h in normal subjects was 26.5%,of the dose, but this was as little as 3. 3% in patients with severe renal dysfunction. The metabolites of TE-031 in serum and urine were not significantly affected by the degree of renal dysfunction. Recommendationsfor dosing of TE-031 in patients with reduced renal function are given.
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