【目的】 ビタ ミンC(VC)は活性酸素を消去する抗酸化物質である反面、 高

29Rpm22
ビタ ミン C と同誘導体 の抗が ん効果 と CRe
t温熱装置 に よるハ イパーサー ミア と
の併用効果
,
川崎 奈穂 1,斉藤 靖和 1,三羽 信 比古 2(1県立広 島
○ 芳本 知也 1,阿部 央拓 1
大・
生命環境 ,2大 阪物療大 ・
保健 医療 )
【目的】ビタ ミン C(
VC)は活性酸素 を消去す る抗酸化物質である反面、高濃度では
自ら活性 酸素 を生 じる酸化 物質 と して働 く 近年 、 この性 質 を利 用 した高濃度
vc(
23mM)点滴療法が臨床 で行われてお り、従来の治療法 よ り副作用が少 ない と注
HT)も副作用 の少 ないがん治療法 として
目されてい る。 また、-イパーサー ミア (
EATC)を用い、 よ
有用である。本研究 は、マ ウス 由来エール リッヒ腹水 がん細胞 (
り低濃度の VC とその誘導体単独、 さらに HT との併用 による細胞増殖抑制効果 を
検証 した。 【
方法】①アス コル ビン酸 (
As
A)と同誘導体の As
A-2-(
>リン酸 Na(
APS),
As
A-2
-0-リン酸-6
-0-(
2,
-- キシル デ カ ン酸)ェ ステル (
APHD) (
昭和電 工 (
樵)
APPS),6-(
>パ ル ミ トイ ル AsA
製 ),AsA-2-0-リ ン 酸 -6-0-パ ル ミチ ン 酸 Na (
(
Asc6Pal
m)を 1hr投与 し 24hr後 に細胞生存率を評価 した。②細胞増殖抑制効果
の認 め られた AsA と AsA誘導体 を 1hr投与後、HT処理 (
42℃ ,1
5mi
n)し、24hr
後 に細胞生存率 を評価 した。 HT処理 は、臨床使用 されている RadioFrequency誘
電加温型 の CRet温熱装置 (
I
ndi
ba,DH-308)を用いた。 【
結果 と考察 】(
丑As
A誘導
体では Asc6Palm と APPSに 0.1-0.3mMで細胞増殖抑制効果が認 め られたが、両
者 とも直鎖型 パル ミ トイル基 が結合 してい るので、分枝鎖型 パル ミ トイル基 の
APHD よ りも、細胞膜 を透過 しやすかったため と推定 された。②As
A,As
A 誘導体 と
HT との併用で、薬剤 /HT 各単独 の相加 またはそれ以上の細胞増殖抑制効果 の増強
が認 め られたが、HTによる細胞膜 fluidity上昇 に伴 う薬剤浸透促進 が考 え られ、
今後、 よ り低濃度の AsAや AsA誘導体 と HTとの併用 による抗 がん増強効果 が期待
され る。 また、併用 による細胞増殖抑制効果 の増強 には活性酸素の増産が推測 さ
れ、今後 CDCFH-DA/蛍光法で活性酸素量 を比較検討す る。
。