shadowprotect クイックスタートガイド

VirtualBoot 手順書
【目次】
1.
VirtualBoot とは ................................................................................................................................. 2
2.
VirtualBoot のインストール ................................................................................................................ 3
3.
Oracle VM VirtualBox のインストール ............................................................................................... 7
4.
VirtualBoot によるバックアップ イメージ ファイルからの仮想マシンの起動 ................................. 13
※ 本書中の社名、商品名は各社の登録商標または商標です。
ShadowProtect® VirtualBoot 手順書
1. VirtualBoot とは
バックアップイメージを Oracle VM VirtualBox を利用して起動できる機能を VirtualBoot といいます。
VirtualBoot を使用すると、緊急対応の際にアプリケーションを動作させ、データを取り出すことが可能
です。VirtualBoot を使用する場合は、ShadowProtect のバックアップ イメージ ファイルを右クリック
から簡単に仮想マシンとして起動することができます。
右クリックで
簡単に起動
わずか数分で起動
障害発生
事前に取っていた
サーバー
バックアップイメージファイル
※VirtualBoot を使用しても
Windows マシン
イメージファイルは更新されません
事前に無償の Oracle VM Virtual Box を導入する必要があります。
動作環境は、Oracle VM Virtual Box に依存します
 CPU:AMD/Intel x64 を含む適当な x86 プロセッサ (Intel または AMD)
 メモリ:1GB 以上
 VirtualBoot 機能は Itanium(IA64) をサポートしていません。
 Windows 2000 環境では、VirtualBoot は利用できません(Oracle VM VirtualBox が非対応の為)。
 Oracle VM VirtualBox のバージョンは、4.0.2~4.3.2 をサポートしています。
 仮想マシンの OS が x64 の場合、物理マシン上にてハードウェア仮想化支援機能である AMD-V/Intel VT
が必要となります。
ShadowProtect がインストールされていないマシンでも、VirtualBoot 機能を使用することが可能です。
その場合は、ShadowProtect のインストール プログラム を実行し、「マウントサービス – VirtualBoot」の機能の
インストールは必要となります。
※
「マウントサービス – VirtualBoot」機能をインストールしても、ライセンスは発生しないため、任意のマシンにインストール
することができます。
【VirtualBoot の利用シーン】

システムに障害が発生した場合に代替え環境として使用する

バックアップファイルが確実に復旧できるかを確認する

検討中のソフトウェアが使用中のサーバー環境で正しく起動するかを確認する

システムのアーカイブされた情報を復元する(ex. Exchange Server)
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2. VirtualBoot のインストール
ShadowProtect がインストールされていない Windows OS のマシンにて、VirtualBoot 機能を使用するこ
とが可能です。
その場合は、ShadowProtect のインストール プログラム を実行し、「マウントサービス – VirtualBoot」
の機能のインストールは必要となります。
「マウントサービス – VirtualBoot」機能をインストールしても、ライセンスは発生しないため、任意のマシンにインスト
ールすることができます。
ShadowProtect がインストールされていないマシンへ VirtualBoot の機能のみをインストールする方法は、
次のとおりです。
操 作 手 順
① ShadowProtect のインストール プログラムをダウブルクリックして実行します。
その際に、[ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示された場合は、[はい]ボタンをクリ
ックしてください。
② ShadowProtect セットアップ ウィザードが表示され、[インストール言語]画面の一覧で「日本語」
が選択されていることを確認して、[次へ]ボタンをクリックします。
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③ [ようこそ]画面が表示されましたら、[次へ]ボタンをクリックします。
④ [使用許諾契約書]画面で、
「使用許諾契約書の全条項に同意します」を選択して、[次へ]ボタンをク
リックします。
⑤ [インストールタイプ]画面で、
「カスタム」を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
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⑥ [インストール場所]画面で、インストールフォルダを確認して、[次へ]ボタンをクリックします。
⑦ [機能の選択]画面で、「マウントサービス – VirtualBoot」のみチェックボックスをオンにして、[次
へ]ボタンをクリックします。
⑧ [インストール準備完了]画面で、[インストール]ボタンをクリックしてインストールを開始します。
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⑨ インストールが完了しましたら、再起動を促すメッセージが表示されますので、[OK]ボタンをクリ
ックし、[インストール完了]画面の[終了]ボタンをクリックして、マシンを再起動してください。
以上で、ShadowProtect がインストールされていないマシンへ VirtualBoot の機能のみをインストールす
る方法は終了です。
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3. Oracle VM VirtualBox のインストール
VirtualBoot の機能を使用する場合は、Oracle VM Virtual Box をインストールする必要があります。
ShadowProtect 5.1.4 で対応している Oracle VM VirtualBox のバージョンは、「4.3.2」までとなります。
そのため、Oracle 社の Web サイトから最新版をダウンロードしてインストールしても、正常に動作しません。
なお、最適な Oracle VM VirtualBox のバージョンにつきましては、VirtualBoot のウィザード中に Oracle VM
VirtualBox がインストールされていなければ、ダウンロード リンク先のメッセージが表示され、ダウンロードすること
ができます。
VirtualBoot のウィザードを実行し、最適な Oracle VM VirtualBox のバージョンをダウンロードし、イン
ストールする方法は、次のとおりです。
操 作 手 順
① VirtualBoot を実行する任意のシステムボリュームのバックアップ イメージ ファイルの上で右ク
リックし、一覧から[VirtualBoot]をクリックします。
完全バックアップファイルだけではなく、増分バックアップファイルも使用可能です。
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② [ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示された場合は、[はい]ボタンをクリックしてく
ださい。
③ VirtualBoot ウィザードが表示されますので、[次へ]ボタンをクリックします。
④ [バックアップ イメージ リスト]画面で、そのまま[次へ]ボタンをクリックします。
⑤ Oracle VM VirtualBox がインストールされていないとメッセージが表示されますので、[Windows ホ
スト用の VirtualBox インストーラをダウンロードするにはこのリンクをクリックしてください]の
文字をクリックしてください。
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⑥ Web ブラウザのダウンロードプログラムが表示されますので、Oracle VM VirtualBox のインストー
ラをダウンロードしてください。
⑦ VirtualBoot ウィザードは終了しますので、メッセージの[閉じる]ボタンをクリックし、VirtualBoot
ウィザード画面の[キャンセル]ボタンをクリックしてください。
⑧ Oracle VM VirtualBox のインストーラのダウンロードが完了しましたら、そのインストーラをダブ
ルクリックして、インストールを開始してください。
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⑨ [セキュリティの警告]ダイアログボックスが表示されましたら、[実行]ボタンをクリックしてくださ
い。
⑩ Oracle VM VirtualBox セットアップ ウィザードが表示されますので、[Next]ボタンをクリックしま
す。
⑪ セットアップ ウィザードに従い、デフォルトの設定のまま[Next]ボタンをクリックしてください。
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⑫ ネットワークインターフェイスに関するメッセージが表示された場合は、そのまま[Yes]ボタンをク
リックします。
⑬ [Install]ボタンをクリックして、インストールを実行してください。
⑭ [ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示された場合は、[はい]ボタンをクリックしてく
ださい。
⑮ イ ン ス ト ール 中 に デバイ ス の イ ンス ト ー ルの確 認 メ ッ セー ジ が 表示さ れ ま し たら 、 [Oracle
Corporation からのソフトウェアを常に信頼する]チェックボックスをオンにして、[インストール]
ボタンをクリックします。
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⑯ インストールが終了しましたら、[Finish]ボタンをクリックします。
⑰ インストールが完了すると、Oracle VM VirtualBox マネージャー 画面が表示されます。
以上で、VirtualBoot のウィザードを実行し、最適な Oracle VM VirtualBox のバージョンをダウンロード
し、インストールする方法は終了です。
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4. VirtualBoot によるバックアップ イメージ ファイルからの仮想マシンの起動
VirtualBoot を使用する場合は、ShadowProtect のバックアップ イメージ ファイルから簡単に仮想マシ
ンとして、わずか数分で起動することができます。
バックアップ イメージ ファイルを使用して一時的に仮想マシンとして起動しますが、変更点は別の増
分バックアップファイルを作成するため、元のバックアップ イメージ ファイルは更新されず、影響を
与えません。
VirtualBoot を使用して、バックアップ イメージ ファイル から仮想マシンを起動する方法は、次のと
おりです。
操 作 手 順
① 仮想マシンとして起動するシステムボリュームのバックアップ イメージ ファイルの上で右クリ
ックし、一覧から[VirtualBoot]をクリックします。
完全バックアップファイルだけではなく、増分バックアップファイルも使用可能です。
② [ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示された場合は、[はい]ボタンをクリックしてく
ださい。
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③ VirtualBoot ウィザードが表示されますので、[次へ]ボタンをクリックします。
④ [バックアップ イメージ リスト]画面で、システムボリュームが[起動]項目が「はい」となっている
ことと、データボリュームも一覧にあることを確認して、[次へ]ボタンをクリックします。
もし、一緒に起動したいデータボリュームが一覧にない場合は、[イメージ ファイルの追加]ボタンをクリックして、その
データボリュームのバックアップ イメージ ファイルを指定してください。
⑤ [オプション]画面で、任意に設定して[次へ]ボタンをクリックしてください。
メモリはデフォルトでは「514MB」となっていますが、「1024MB」以上割り当てることを推奨しています。
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ネットワーク上に同じマシン名(バックアップ作成マシン)が存在している場合は、VirtualBoot のマシンと名前が重
複してしまいます。
そのような場合は、[オプション]画面で、[VM のネットワークアダプタタイプを指定してください]項目を「ネットワーク
アダプタが見つかりません」に設定してください。
VirtualBoot で起動後、マシン名を変更し、仮想マシンをシャットダウンして、Oracle VM VirtualBox マネージャ
ーを起動して、仮想ネットワークアダプタを割り当ててください。
▼ Oracle VM VirtualBox マネージャー
⑥ [ウィザードの概要]画面で、内容を確認して、[終了]ボタンをクリックします。
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⑦ VirtualBoot プラグインのインストールを確認するメッセージが表示された場合は、[はい]ボタンを
クリックします。
⑧ 仮想マシンが起動するまで、何も操作せずそのままお待ちください。
仮想マシンを準備中に[ウィアードの概要]画面が表示されますが、[終了]ボタンなどクリックせず、そのままお待ちく
ださい。
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⑨ 仮想マシンが起動したら、画面内をクリックし、メッセージが表示されましたら[キャプチャー]ボ
タンをクリックします。
仮想マシンを操作する際に使用するホストキーとして、デフォルトでキーボード右側の[Ctrl]キーとなります。
仮想マシンからホストマシンへマウスを移動する場合は、キーボード右側の[Ctrl]キーを押してください。
⑩ キーボード右側の[Ctrl] + [Delete]キーを押して、仮想マシンにログオンしてください。
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⑪ Windows にログオンすると、[シャットダウン イベントの追跡ツール]ダイアログボックスが表示さ
れますので、任意に設定して下さい。
Windows OS 上でバックアップを作成したバックアップ イメージ ファイルを使用して復元した場合[シャットダウン イ
ベント追跡ツール]ダイアログボックスが表示されます。
オペレーションシステム上でバックアップを作成したため、そのバックアップ イメージ ファイルを使用して復元する
と、シャットダウンを正常にしていないと Windows が認識するためです。
⑫ ネットワークなどの環境を設定し、データボリュームから必要なファイルやフォルダを取り出した
りなど操作を行ってください。
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⑬ 操作が終了しましたら、VirtualBoot 画面右上の×ボタンをクリックし、[仮想マシンを閉じる]ダイ
アログボックスが表示されたら、
「仮想マシンの電源オフ」オプションを選択して、[OK]ボタンを
クリックします。
一時的に起動した仮想マシンであるため、VirtualBox に用意された仮想マシンや変更部分として用意された増分
バックアップファイルなどを削除することを推奨します。
⑭ VirtualBox に用意された仮想マシンや変更部分として用意された増分バックアップファイルなど
を削除するには、Oracle VM VirtualBox マネージャーを起動します。
⑮ 仮想マシンの上で右クリックし、一覧から[除去]をクリックします。
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⑯ 表示されたメッセージの[すべてのファイルを削除]ボタンをクリックします。
すべてのファイルが削除できなかった場合は、次のフォルダやファイルを削除してください。
 「C:¥Users¥[ユーザ名]¥VirtualBox VMs」フォルダ内にあるフォルダ
 VirtualBoot で使用したバックアップ イメージ ファイルが保存されているフォルダに作成された増分バックアップ
ファイルと設定ファイル(XSP ファイル)
以上で、VirtualBoot を使用して、バックアップ イメージ ファイル から仮想マシンを起動する方法は
終了です。
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2014 年 11 月 17 日
第 1 版発行
制作・発行
株式会社 ラネクシー
© 株式会社 ラネクシー , 2014 年
※ 掲載内容は 2014 年 11 月現在の情報です。
Web サイトなど予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。
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