乳幼児の泣きと養育支援

母子保健情報 第 67 号(2013 年 11 月)
Ⅲ.対応の実際
乳幼児の泣きと養育支援
ふじ
わら
たけ
お
国立成育医療研究センター研究所 成育社会医学研究部長 藤 原 武 男
キーワード
泣き、揺さぶり、揺さぶられ症候群、虐待による頭部外傷、パープルクライング期
の民族における乳児の泣き行動を観察したのであ
1.乳児の泣きの特徴
る。その結果、これまでの研究結果と同様に、生
乳児の泣きにははっきりした特徴、つまりピー
後 2 ~ 3 か月において泣き行動のピークがあるこ
。
クがあることは 60 年代から報告されている(図 1)
とが分かった 4)。
有名な Brazelton の泣きのカーブである 1)。生後
つまり、これらの研究から、乳児は親の関わり
6 週目に乳児の泣き行動はピークを迎え、その後
方によらずに、生後 2 ~ 3 か月までは泣きが上昇
減少していくことが報告されている。同様のピー
し、そこでピークを迎え、その後減少していくこ
クがあることが 80 年代のカナダにおける研究 2)
とがわかったのである。Barr 教授は、乳児は生
でもエストニアの研究
3)
でも確認されている。
後 2 ~ 3 か月までは、特に理由もなく泣き、なに
しかし、生後 6 週目にピークがあるというこの
をやっても泣き止まないほど激しく泣くが、そ
乳児の泣きの特徴は、西洋文化における育児環境
れでも正常であり、次第に収まっていく、とい
でのみ観察される現象かもしれない。つまり、生
う特徴があると結論付けた。そしてこの特徴を、
後から一人部屋のベビーベッドで寝る習慣があ
パープルクライング期(The Period of PURPLE
り、外出時にはベビーカーで移動し、また抱っこ
Crying)、と名づけた。
する場合に横向きに抱っこする、といった育児環
2.パープルクライング期とは
境である。
そこで、ブリティッシュ・コロンビア大学の
パープルクライング期(The Period of PURPLE
Barr 教授らは、ボツワナのクンサン族に調査を
Crying)とは、健康な乳児のよく泣く時期(生後
行った。クンサン族は、母親が乳児を常に垂直方
2 ~ 3 か月)における泣き方の特徴を、その頭文
向に抱っこあるいはおんぶをして育児をする。こ
字をとって覚えやすいように PURPLE と並べた
ものである。P は Peak of Crying、ピークのこと
で、乳児の泣きは生後 2 ~ 3 か月においてピーク
図 1. 泣きのカーブ
に達し、その後泣きは減少することを示す。U は
泣きの時間
Unexpected ではっきりした理由のない、予期せ
ぬ継続的な泣きがあることを示す。R は Resists
soothing で生後 2 ~ 3 か月の時期はなだめても泣
き止まない泣き行動があることを示す。2 つ目の
P は Pain-like face で痛くなくても痛そうに見え
1
2
3
月齢
4
5
る顔をすることを示す。L は Long lasting で、長
時間の泣くこともあることを示す。E は Evening
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母子保健情報 第 67 号(2013 年 11 月)
で、泣きが夕方の遅い時間帯と晩に集中すること
に、脳が頭蓋骨の内側に打ちつけられることによ
を示している。これは日本でも“黄昏泣き”とし
る脳挫傷もありうる 12)。そして、脳の深いところ
て知られている。
で脳神経の軸策が引きちぎられるなどの損傷をう
ける。さらに、揺さぶられているときに呼吸が止ま
3.泣きと虐待:揺さぶられ症候群
ることがあるので、それにより低酸素状態に陥り、
さて、この乳児の泣きが引き金になって養育
不可逆なダメージをうける。こうした脳実質傷害
者がイライラし、カッとなって思わず激しく揺
により脳浮腫がおきる。それにより、さらに脳周
さ ぶ っ て し ま い、 重 篤 な 脳 傷 害 を き た す 虐 待
辺の血管が圧迫され、脳への酸素供給がより低下
がある。乳幼児揺さぶれ症候群(Shaken Baby
し、脳浮腫がさらに進むという悪循環となる 13)。
Syndrome:SBS)または虐待による頭部外傷
このように脳実質への損傷が大きく、病院に連
(Abusive Head Trauma:AHT)である。SBS/
れてこられた時点での症状では実際に意識障害や
AHT と泣きとの関連については様々な事例報告、
痙攣、麻痺など神経症状が明らかに多い 8, 14 ~ 16)。報
実証研究で明らかになっている 3, 5 ~ 10)。例えば、
告されている死亡率は 11 ~ 30%と幅があり 8, 17 ~ 23)、
乳児の泣きのピークの時期と、SBS のピークと
25%程度と考えられている。これほど死亡率の高
なる月齢が非常に似ていることからも示されてお
い病態は小児の疾患としては他にないであろう。
り、これはアメリカ、エストニア、日本における
4.泣きに関する教育による虐待予防
4 つの研究で確認されている 3, 6, 8, 10)。
では、揺さぶられるとなぜ危険なのだろうか。
さて、SBS/AHT は泣きが引き金であり、その
乳児の脳は極めて脆弱である。神経線維を保護す
泣きは何をやってもなきやまない、パープルクラ
るミエリン鞘の発達も未熟で、外力から神経を守
イングという時期があることがわかった。そこで
りきれない。また首の力も弱く、頭を支えるのが
「何をやっても泣き止まないときはその場を離れ
やっとの状態である。そこに大人の力で激しく前
て、
まず自分がリラックスしましょう」というメッ
後に揺さぶられるときに頭がついてこないので、
セージを伝えることで SBS/AHT を予防できる
鞭のように“しなる”
。すると回転性運動による
のではないか、と考えられた。この考えに基づき、
遠心力と急激な方向転換による慣性力によって脳
National Center on Shaken Baby Syndrome と
を包む硬膜と脳実質の間に剪断力が生じ、脳の
いう NPO は Barr 教授とともに、養育者に生後 2
静脈である橋静脈が剪断される
11)
。それにより、
。さら
硬膜下血腫、くも膜下血腫がおきる(図 2)
~ 3 か月における乳児の泣きの特徴であるパープ
ルクライング期を解説し、適切な対処をまとめた
図 2. 揺さぶられることで脳の血管および神経に損傷をきたす様子
─ 42 ─
母子保健情報 第 67 号(2013 年 11 月)
パンフレットと DVD を作成した 24)。
ことについても調査を行った。
この教材では上記の乳児の泣きの特徴を解説
その結果、乳児の泣き行動に関する知識スコア
し、さらに乳児のなだめ方、泣かれるとなぜイラ
(範囲:0 ~ 100)については、介入群の乳児の
イラするのか、について解説を加えている。そし
泣き行動に関する知識の平均値(69.5)は対照群
て、泣かれてイライラするときに必ず覚えておく
(63.3)より 6.2 ポイント高かった( 表)。揺さぶ
こと、として以下の 3 点を明記している。まず、
りの知識は介入群が平均値 84.8、対照群が平均値
「乳児を抱いて、なだめて、歩いて、語りかける」。
83.5 で、介入群と対照群の平均値の差は 1.3 で効
あらゆる方法で泣き止ませる努力をすることを推
果量は小さいが有意であった。一般的な泣きへの
奨している。次に、
「我慢しきれなかったらその
対処、なだめても泣き止まないときの対処、フラ
場を離れてもかまわない」
。乳児がどうしても泣
ストレーションの平均値は介入群、対照群とも有
き止まないということはありうるので、自分がイ
意差はなかった。ただし、泣いたときに抱っこす
ライラしてしまったら、その場を離れて自分をま
る時間は介入群で対照群より平均値の差で 1 日あ
ず落ち着かせることを推奨している。そして最後
たり 8.6 分多かった。他の養育者への乳児の泣き
に「決して乳児を揺さぶったり、暴力をふるわな
方の特徴に関する知識および行動の情報共有行動
いこと」として、揺さぶってはいけないことを明
では「イライラしたらその場を離れてもよい」を
示している。その後のページでなぜ揺さぶると危
介入群では 6.5%、対照群より多く共有していた。
険なのか、
についても解説を加えている。さらに、
また、「絶対に揺さぶらない」は 5.6%多かった。
パープルクライング期というものがあることにつ
いて、乳児を見てくれる全ての人に知ってもらう
⑵ バンクーバーでの大規模ランダム化比較試験
よう、情報の共有行動を推奨している。
引き続き、同様のランダム化比較試験がカナダ
のバンクーバーで行われた 27)。バンクーバーは
5.パープルクライング期の効果
シアトルの北方に位置し地理的に近いが、国が異
⑴ シアトルでの大規模ランダム化比較試験
なるため医療システムは違う。こうした違いの影
そこでまず、アメリカのシアトルでパープルク
響はあるだろうか。バンクーバーの研究では参加
ライング教材の効果を測定するためのランダム化
者は 2005 年 5 月から 2006 年 11 月まで、ブリティ
比較試験が行われた 25)。ワシントン州シアトル
シュコロンビア州バンクーバーの 6 つの病院にお
の 24 か所(母親教室 10 か所、産科病棟 3 病院、
いて正期産(37 週以上)で健康な児を出産した、
小児科開業医 11 か所)で参加者を募り、同意の
DVD プレーヤーを持つ英語が堪能な母親 2,331
得られた母親 2,738 名を無作為に介入群(n=1,374
名が対象となった。回答率は介入群が 71%(649
名)と対照群(n=1,364 名)に振り分け、介入群
名)、対照群が 68%(620 名)であった。
にはパープルクライング教材、対照群には乳幼
その結果、乳児の泣き行動に関する知識の平
児の安全についての小冊子と DVD の視聴を依頼
均値は介入群 63.8 で対照群の 58.4 より有意に 5.4
し、自記式ダイアリー調査(生後 5 週目の連続
ポイント高かった( 表)。揺さぶりに関する知識
する 4 日間で記録するもの 26)および電話調査で、
については、介入群、対照群の間で有意な違いは
乳児の泣き行動に関する知識と揺さぶりの危険性
なかった。泣いたときに抱っこする時間、回数は
に関する知識、また乳児の一般的な泣き行動とな
介入による差がなかったが、その場を離れる行動
だめても泣き止まないときの対応行動、なだめて
は介入群が 1.7 倍対照群より多くとっており、統
も泣き止まないときのとらえ方、そして、フラス
計的に有意であった。さらに、情報共有行動は全
トレーションを感じたときその場を離れること、
ての情報において介入群で高かった。
揺さぶりの危険について他の人と情報を共有する
─ 43 ─
母子保健情報 第 67 号(2013 年 11 月)
表 . これまでおこなわれたシアトル、バンクーバー、日本におけるパープルクライング期のランダム化比較試験の結果の比較
シアトル 介入 対照
95%
差
群
群
信頼区間
バンクーバー
介入 対照
95%
差
群
群
信頼区間
介入 対照
群
群
泣きに関する知識 a
69.5 63.3 6.2 5.0~ 7.3
63.8 58.4 5.4 4.1~ 6.5
56.1 53.1 3.0 揺さぶりに関する知識 a
84.8 83.5 1.3 0.5~ 2.1
84.0 83.2 0.8 −0.4~ 1.9
62.7 61.8 0.9 −1.8~ 3.6
泣いたときの一般的
対処 a
50.8 50.6 0.2 −0.9~ 1.4
48.3 48.2 0.1 −1.5~ 1.7
44.5 45.4 −0.9 −4.1~ 2.3
泣き止まない時の積
極的対処 a
35.0 33.7 1.3 −0.7~ 3.2
27.7 26.0 1.7 −0.6~ 4.1
54.8 46.7 8.1 −2.5~18.7
泣き止まない時の消
極的対処 a
48.9 47.6 1.3 −1.6~ 4.2
36.0 32.9 3.1 −0.3~ 6.4
16.6 7.7 −1.0~16.4
109.8 106.1 3.7 −4.2~11.6
知識
行動
泣いた時に抱っこす
102.6 94.0 る時間(分/日)
8.6 3.0~14.2
泣いた時に抱き上げ
る回数b
3.03
1.02c
0.95~1.09
0.052 0.046
1.13c
0.85~1.51
泣き止まない時にそ
の場を離れる回数b
フラストレーション
(範囲:0 ~ 5)
情報共有 乳児の泣きd
3.08
1.20
1.20
0.00 −0.08~0.09
3.57
3.61
0.067 0.039
1.19
差
95%
信頼区間
1.0~ 4.9
137.0 121.4 15.5 −12.9~44.0
0.99c −0.9~ 1.1
1.7c
8.9 日本
1.1~ 2.6
1.25 −0.06 −0.18~0.05
6.1 5.3 0.085 0.017
1.45
1.25
53.9 54.3 −0.4 −4.5~ 3.6
67.6 60.0 7.6 1.7~13.5
20.6 19.4 イライラしたらその
場を離れるd
41.4 34.9 6.5 2.3~10.6
51.5 38.5 13.0 6.9~19.2
22.4 揺さぶりの危険性d
35.3 29.7 5.6 1.6~ 9.6
49.3 36.4 12.9 6.8~19.0
40.3 39.7 1.12
0.87~1.43
4.77 1.07~21.18
0.2 −0.11~ 0.51
1.1 −12.3~14.6
4.1 18.3 7.4~29.1
0.5 −15.9~17.1
a:範囲:0 ~ 100、b:(回/日)、c:発生率比、d:パーセント
⑶ 日本でのランダム化比較試験
をやっても泣き止まないときにその場を離れる行
そして、文化の違う日本における効果も確認す
動は、介入群は対照群に比べて 4.8 倍多くとって
べく、神奈川県および埼玉県における産婦人科 2
おり、統計的にも有意であった。一方、泣きへの
施設において、正期産(37 週以上)の NICU に入
フラストレーションは両群で差はなかった。
る必要のない健康な児を産んだ、DVD プレーヤー
を持っている母親を対象としてランダム化比較試
おわりに:日本における SBS 予防のために
験を実施した 28)。427 名に研究参加を呼びかけ、
これら 3 つのランダム化比較試験から、パープ
230 名が同意した。同意した母親をランダムに 2
ルクライングに関する教育により、国や文化の違
つの群に割り付けし、乳児の泣きに関する最新の
いを超えて、養育者の泣きの知識、そして「泣き
知見とその対処法についての教材であるパープル
止まないときはその場を離れる」という行動変容
クライングの DVD とパンフレットを視聴する群
までは確認できた。しかし、実際の揺さぶりの減
(介入群)
(116 名)と、一般的な事故予防に関す
少、そして SBS/AHT の減少までは確認できて
る DVD を視聴する群(対照群)
(114 名)とに分け、
いない。今後は、地域ベースで市役所や保健所と
その割り付けに基づいて DVD を郵送した。
連携をとりながら、両親教室や新生児訪問、こん
その結果、介入群は、泣きの知識が有意に高く、
にちは乳児事業を利用して乳児の泣きに関する教
何をやっても泣き止まないときの受動的行動にお
育的介入を行い、知識の変化や行動変容、そして
いても自分を責めない、好ましいとらえ方をして
実際の SBS 発生率の減少について研究を行って
。また、何
いる傾向にあることがわかった( 表)
いく必要があるだろう。
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母子保健情報 第 67 号(2013 年 11 月)
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