運動の表し方 第1編-1章 B 等加速度直線運動 No.04 それではシンプルに加速する運動を例に、グラフや式を学習しよう。 【スピードアップする場合】スピードアップする車を 1 秒ごとに観察した・・・ スタート! 0秒 距離 ⇒ 1秒 2秒 3秒 1m 4m 9m 0m 1秒間の変位⇒ __ 1m 16m 3m __ 5m __ 7m __ 3 m/s __ 5 m/s __ 7 m/s __ (1秒間の進んだ距離) 1 m/s 速度⇒__ 4秒 2 m/s2 加速度⇒__ 2 m/s2 __ 2 m/s2 __ 正 } 向きは全て正 この様子から「距離」、 「速度」、「加速度」 のグラフを書いてみよう。 3~4秒間の平均の速さ は 3.5 秒の時の瞬間の 速さなのだと分かる (変位) 距離 (m) 速度 (m/s) 加速度 (m/s2) 16 8 4 秒間の面積 は 16 =距離 0 4 加速する運動の距離の 曲線 グラフは____である。 時間 (秒) 0 3 4 時間 (秒) 0 4 時間 (秒) 実際には滑らかに加速 しているはずので、直線 が真実の姿である。 このように、三者三様の形となるが、それぞれもっともらしい形なので、混同しないように 2 しておこう。ここで新しい知識が一つある。速度のグラフの傾きは__である。これは加速 度と一致する。 < グラフから加速度求める方法 > 速度 v-t 傾き ___のグラフ(____グラフ)の___が加速度を表す 類題 3 図は,エレベーターが上昇するときの v - t 図 である。 (1)この運動の a - t 図をつくれ。 (グラフ中の補助線を利用して書きなさい) (2)この 35 秒間に上昇した高さ h〔m〕 を求めよ。 25 秒からは減速中なので次の学習が含まれるが、グラフを書くだけなのでやればできる! 2 (1) 加速度 (m/s ) 1 0 同じ意味です 25 10 時間(秒) 35 -1 【スピードダウンする場合】 スピードダウンする車を 1 秒ごとに観察した・・・ (表と同じ作業をしてみよう) スタート! 0秒 1秒 2秒 12m 7m 距離 ⇒ 0m 1秒間の変位⇒ 4秒 15m 16m 1m __ 3m __ 5m __ 7m __ 3秒 (1秒間の進んだ距離) 3 m/s __ 5 m/s __ 7 m/s 速度⇒ __ 加速⇒___ -2 m/s2 ___ -2 m/s2 正 } 1 m/s __ 正の 向き -2 m/s2 ___ スピードダウンする場合の この様子から「距離」 、「速度」、 「加速度」 のグラフを書いてみよう。 負 加速は__の値をとること がわかる。 この様子から、「距離」、「速度」 、 「加速度」のグラフを書いてみよう。裏へ・・・ (変位) 距離 (m) 速度 (m/s) 16 8 傾きは -2 =加速度 加速度 (m/s2) 0 4 秒間の面積 =距離 0 4 時間 (秒) -1 0 4 表とは形が違うが、や はり曲線である。 例題 3 4 時間 (秒) 時間 (秒) 表と同じように、実際の 形を想像しよう。 図は,x 軸上を等加速度直線運動している物体が,原点 を時刻 0 に通過した後の 6.0 秒間の v - t 図である。 (1)物体の加速度 a〔m/s2〕を求めよ。 (2)物体が原点から最も遠ざかるときの時刻 t1〔s〕と, ★ ◎ その位置 x1〔m〕を求めよ。 (3)6.0 秒後の物体の位置 x2〔m〕を求めよ。 △ (4)経過時間 t〔s〕と物体の位置 x〔m〕の関係をグラフ に表せ。 (1)グラフの傾きより - 2m/s2 <ヒント> (2) 速度の様子から図の場所を特定する (2)★の瞬間が速度0なので、最も遠ざかった時である。 (3) ★以前は正の速度、以降は負の速度 ◎と△は相似な三角形(2:1)なので つまり、面積の意味も少し変わってくる ★の場所は4秒である。 (4)0,4,6 秒の位置は分かるはず。それを ★までの面積(つまり◎の面積)が進んだ距離を 手がかりに、形をイメージしながら 表すので グラフを書こう。 ◎の面積= 4 × 8 ÷ =16 16m (3)★から6秒までは負の速度なので、戻ってきている場面である。 なので、★から6秒までの面積(つまり△の面積)が戻った距離を表す。 △の面積= 2 × 4 ÷ 2 =4 6秒後の位置 x2= 進んだ距離-戻った距離=16-4=1 2 12m (4)(2)や(3)の答えを参考にグラフを書くと・・・↓ (4) 位置 (m) 16 12 0 4 6 時間(秒) 【変位や速度を式にしよう】 変位は_____グラフの____でわかる。 面積 v-t なので、一般的なv-tグラフを考えてみよう。 最初の速度からの加速分を 考えると・・・ スタート! 0秒 t秒 v0 + at ( )m/s v0(m/s) v-t グラフが書きたい だけなんで、速度だけ わかればよい。 加速度=正に a(m/s2) お、速度がわかった! < 加速度運動のt秒後の速度 V の式 > v = v0 + at 速度の様子をグラフにすると・・・ 速度 (m/s) v0 + at 上の三角形の面積 =(t× at)÷ 2 } = at v0 0 1 2 at2 下の四角形の面積 = v0 t 時間 (秒) t よって、t秒までのv-tグラフの面積= v0 t + 1 2 at2 (これが変位を表すはずである) < 加速度運動のt秒後の変位 x の式 > x = v0 t + 1 2 at2 速度と変位の式より、tを消去すると・・・ 速度の式より t= v - v0 → 変位の式のtに代入すると・・・ a x = v0( v - v0 a )+ 1 2 a ( v - v0 a )2 ・ ・式を整理すると・・・ ・ < 加速度運動の時間tを含まない式 > v2 - v02 = 2ax 以上の3式は必ず覚えて、 使えるようにしよう。
© Copyright 2024