富士トランスデューサ Cシリーズ,WH1シリーズ ■電力および無効電力の製作可能入力範囲 入力 単相電力 (W) 単相無効電力 (var) 三相3線・4線電力 (W) 三相3線・4線無効電力 (var) 定格 定格 製作可能範囲 電圧 〔V〕 電圧 〔A〕 100 ±50∼120 110 1 500 ±250∼600 200 ±100∼240 1k ±500∼1200 100 ±50∼120 500 ±250∼600 200 ±100∼240 1k ±500∼1200 200 ±100∼240 1k ±500∼1200 400 ±200∼480 2k ±1000∼2000 200 ±100∼240 1k ±500∼1200 400 ±200∼480 2k ±1000∼2000 力率1 5 220 1 5 110 無効率1 1 5 220 1 5 110 力率1 1 5 220 1 5 110 1 無効率1 5 220 (備考) 1 5 1. 2. 3. 4. 無効電力の+はLag (遅れ) −はLead (進み) を表します。 無効電力は, ±, +, −, いずれも製作できます。 製作可能入力範囲以外は, ご相談ください。 定格電圧が110Vおよび220V以外の入力定格, 製作可能範囲は 左表と異ります。 ■電力および無効電力の計算式 1. 三相電力 ● P1= 3 E1I1cosφ ……………………(1) ● P2= 3 E2I2cosφ ……………………(2) ● P1=E1I1cosφ …………………………(7) ● P1=(VT比) ・ (CT比) ・P2………………(3) ● P1=(VT比) ・ (CT比) ・P2………………(3) 3. 単相電力 ● P2=E2I2cosφ …………………………(8) 2. 三相無効電力 4. 単相無効電力 ● Q1= 3 E1I1sinφ ……………………(4) ● Q1=E1I1sinφ ● Q2= 3 E2I2sinφ ……………………(5) ● Q2=E2I2sinφ …………………………(10) ● Q1=(VT比) ・ (CT比) ・Q2………………(6) ● Q1=(VT比) ・ (CT比) ・Q2………………(6) …………………………(9) P1 = VT,CT の 1 次側の電力 P2 = VT,CT の 2 次側の電力 Q1 = VT,CT の 1 次側の無効電力 Q2 = VT,CT の 2 次側の無効電力 E1 = VT の 1 次定格電圧 E2 = VT の 2 次定格電圧 I1 = CT の 1 次定格電流 I2 = CT の 2 次定格電流 φ= E1 と I1 および E2I2 の 相差 cosφ =力率 sinφ =無効率 E1 = VT 比 E2 I1 = CT 比 I2 ■入力電力値および無効電力値の決め方 ● VT,CT1次側の電力値P1が決まっていて,トランスデューサの ● トランスデューサの入力電力値P2が決まっていて,VT,CT1次 入力電力値P2を決める。(3)式より 例1. 三相3線1次側の電力値1000kW,VT6600/110V,CT100/5A 側の電力値P1を決める。(3) 式より 例1. 三相3線,VT6600/110V,CT100/5A,入力電力値1kW P1 1000000 P2= = =833W ・ (100/5) (VT比) ・ (CT比) (6600/110) P1= (VT比) ・ (CT比) ・P2 = 例2. 三相3線1次側の電力値40kW,VT440/105V,CT50/5A 例2. 単相,VT440/110V,CT200/5A,入力電力値500W 40000 P2= =955W (440/105) ・ (50/5) 定格電圧105V,入力電力値955Wで製作します。 ご参考資料 例3. 三相3線1次側の電力値18kW,220V直接接続,CT50/5A 18000 =1800W P2= (220/220) ・ (50/5) 142 P1= 6600 100 ・ ・1kW=1200kW 110 5 440 200 ・ ・0.5kW=80kW 110 5 富士トランスデューサ Cシリーズ,WH1シリーズ ■積算用パルス出力品について(WH1□形・CW□形) 積算用パルス出力の算出例 VT3300/110V,CT250/5A,1500kW,トランスデューサ入力レ ンジ1000W パルス単位 1kWh/pulseの場合 ※1 <周波数の求め方> 入力レンジ (kW) ×VT比×CT比 周波数= パルス単位 (kWh/pulse) ×3600 (s) (Hz) = 1× (3300/110) × (250/5) =0.4167 (Hz) 1×3600 <パルス定数の求め方> 0.4167×3600 周波数 (Hz) ×3600 (s) パルス定数= = 1 入力レンジ (kW) (pulse/kWh) =1500 (pulse/kWh) <パルス単位の求め方> パルス単位= (kWh/pulse) = 入力レンジ (kW) ×VT比×CT比 周波数 (Hz) ×3600 (s) ※2 パルス単位 パルス単位とは,1パルスの重みがCT,VTの一次側で,実 際何kWhに相当するかを表しています。 たとえば,100kWh/pulseとは,1パルスの重みがCT,VTの 一次側で,100kWhの電力量が使用されたということです。 このように10a kWh/pulse(10ベキ倍パルスと呼ぶこともあ る)で表されるパルスは,パルスの数を計量すればそのまま 使用電力量を知ることができます。 すなわち10 a kWh/pulseの設定はデータロガーや,カウン タ,記録計などの入力としては最適で理解しやすい設定方法 といえます。 パルス定数 パルス定数とは,二次側のパルス数をさします。これは CT,VTに関係なくCT,VTの二次側で,1kWh計量したとき に出力するパルス数で表します。 たとえば,1000Pulse/kWhとは,二次側で1kWhの電力が使 用されたときに1000パルス出力することになります。 また,一次側では,合成変成比×1kWh計量したとき出力す るパルス数に相当します。 VT比×CT比 パルス定数 (pulse/kWh) ご参考資料 143
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