ポスター発表 - トップエスイー

トップエスイー修了制作
レビュープロセス改善に向けた
定量的評価とその応用
メルコ・パワー・システムズ株式会社
長谷川和也
[email protected]
開発における問題点
手法・ツールの提案による解決
ソフトウェア開発プロジェクトにおいて,上流
フェーズにおける品質保証は重要な活動の一
つである.しかし,レビュー結果の評価は属人
的で定性的に行われることがあり,そのため本
来であればもっと工数をかけてレビューすべき
ものや,再レビューすべきものが見過ごされて
いる可能性がある.
レビュー記録を収集し,ドキュメント評価にゾー
ン分析を利用する。ゾーン分析に必要な基準値
を策定し,基準値を超えるレビューは品質に問
題ありとし再レビューする。さらに,ゾーン分析
では誤検出が多いため,レビューアごとの違い
に着目しゾーン分析を改良する.
ゾーン分析の改良
品質問題あり
指摘密度大
指摘密度大
現状ゾーン分析
指摘密度上限超ドキュメント
が13件あるが品質問題ドキュ
メントは5件(8件誤検出)
ゾーン分析で5件のみ抽出で
きないか?
指摘密度上限
レビューアごと
の違いに着目
指摘密度下限
工数基準
工数基準までレビューア過去
実績の工数当りの指摘密度で
巻き戻す.
指摘密度上限超ドキュメントは
品質問題ありと判定.
指摘密度上限
品質問題なし
指摘密度下限
工数密度大
工数密度大
:品質問題ありドキュメント
:品質問題ありドキュメント
改良ゾーン分析
13件品質問題ありと判定
(8件誤検出)
品質問題あり
精度向上
指摘密度大
6件品質問題ありと判定
(1件誤検出)
指摘密度上限
品質問題なし
指摘密度下限
:品質問題なしドキュメント
結果と課題
・結果と評価
- レビューアごとの違いに着目し,ゾーン分析を
改良することで,品質問題ありドキュメントの
検出精度が向上
・今後の課題
- 他ドメインへの適用と評価・改善
- レビュー工数密度,指摘密度,レビューア実績
以外のメトリクスを利用した基準値精度の向上
工数密度大
国立情報学研究所
トップエスイー
トップエスイー: サイエンスによる知的ものづくり教育プログラム
National Institute of Informatics
~サイエンスによる知的のものづくり教育プログラム~
文部科学省科学技術振興調整費
産学融合先端ソフトウェア技術者養成拠点の形成