W・M・N - ワタキューメディカルニュース

りしない警戒心は、共有しておく必
の よ う に 使 わ れ た 傾 向 を、
「受け売
で内容が異なっていた。はやり言葉
設関係者、介護サービス関係者など
り上げ方も様々でマスコミ、医療施
いわゆる「社会的入院」について
は、定義が明確でないことから、取
護病床へさらに在宅医療へ分散する
削減効果は期待できない」ため、介
病床群へシフトすることによる費用
に な っ た が、「 一 般 病 床 か ら 療 養 型
には逆効果をもたらす構図が明らか
適正化には貢献しても介護保険財政
廃止・転換を進めていく際、医療費
に、社会的入院の調査で頻繁に使わ
平成 年当時、社会保障審議会介
護給付費分科会が発表した資料を元
医 療 施 設 の 機 能 が、「 療 養 病 床 の 廃
らかにした議論もある。介護療養型
に着目し、利用者と施設の関係を明
する田中滋氏は、療養病床の機能を
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﹁施設﹂から﹁地域﹂へ・﹁医療﹂から﹁介護﹂へ
医療・介護の基盤整備・再編のための集中的・計画的な投資
化
居住系サービス
連携深
介護施設
相互の
地域に密着した病床での対応
亜急性期等
営業企画本部
「社会的入院」のあいまいさ
要」
( ※ 1) が あ る と 滝 脇 憲 氏( 自
ことによる効果が期待された。
れた「治療が必要」
、
「退院可能」と
止でも再編成でもなく果たしてきた
の 幅 は 様 々 で あ る と し、
「白黒と明
否定するのではなく、機能区分を明
患者ニーズに応じた病院・病床機能の役割分担や、医療機関間、医療と介護の間
の連携強化を通じて、より効果的・効率的な医療・介護サービス提供体制を構築します。
【2025(H37) 年】
【2011(H23) 年】
療養強化型(仮称)の施設要件と運営基準に焦点
立支援センターふるさとの会)はそ
いう用語の分類に明確な基準はなか
機能と名前を一致させようとした」
確にくくれないからこそ、鍵括弧を
確 に し て、「 機 能 に ふ さ わ し い 名 前
医療・介護機能の再編(将来像)
2)にあることから介護療養病床の
の一面を切り取った。
社会的入院の定義をめぐって、懐
疑的な人々がいるのに対して、機能
ったと明らかにした。当時の老人保
使う」と明確な定義のないまま用語
に転換する」と転換を勧める立場を
健課長の言葉を借りて、社会的入院 ( ※ 3) こ と を 理 解 す べ き だ と 提 言
が使われている点を指摘した。
明らかにした。
「 厚 生 労 働 白 書 に 登 場 す る「 社 会
的 入 院 」 は、「 介 護 サ ー ビ ス を 必 要
介護保険の財政面では、
医療保険、
長期入院患者の医療費単価と介護施
設 の 費 用 の 格 差 は 縮 小 傾 向 で、「 ケ
とする高齢者が家庭や福祉施設に受
在宅サービス
製 作 協 力 現代けんこう出版
ワタキューメディカルニュース
ー ス に よ っ て は 逆 転 す る 傾 向 」( ※
在宅サービス
居住系サービス
(31 万人分)
医療法等関連法を順次改正
介護施設
長期療養
療養病床
23 万床
【患者・利用者の方々】
・病気になっても、職場や地域生活へ早期復帰
・医療や介護が必要になっても、住み慣れた地
域での暮らしを継続
(92 万人分)
一般急性期
一般病床
2012年診療報酬・介護報酬の同時
改定を第一歩として取り組む
介護療養病床
高度急性期
【取組の方向性】
○入院医療の機能分化・強化と連携
・急性期への医療資源集中投入
・亜急性期、慢性期医療の機能強化 等
○地域包括ケア体制の整備
・在宅医療の充実
・看取りを含め在宅医療を担う診療所等
の機能強化
・訪問看護等の計画的整備 等
・在宅介護の充実
・居住系サービスの充実・施設ユニット化
・ケアマネジメント機能の強化 等
(107 万床)
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行 ワタキューセイモア
発
W・M・N
発 行 日平成 26 年 12 月 23 日 No.547
平成 26 年 12 月 23 日 No.547
医療区分
【疾患・状態】
・スモン
年 ) と「 社 会 的
け皿がないことなどで病院の入院を
選択した」
(平成
入院」が助長された点を施設、サー
ビスの不足に求めた。
付 費 分 科 会( 平 成
年
月6日)
の論点に示された「療養機能強化
加し、介護療養病床と医療療養病床
の 機 能 分 担 が 進 ん で い る 」。 A D L
型 介 護 療 養 型 医 療 施 設( 仮 称 )」
度を尺度に用いて患者を選別した結
果、介護施設への転出が増加した。
区 分 で は か る と、 介 護 療 養 病 棟 で
への転換要望は平成
年3月末ま
は「医療区分1かつADL区分3の
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介護療養病床の入所者の状態像
は、「医療療養病床の患者よりも「医
・肺炎 ・尿路感染症 ・創感染
・リハビリテーションが必要な疾患が発症してから 30 日以内
・脱水 ・体内出血 ・頻回の嘔吐 ・褥瘡 ・うっ血性潰瘍
・せん妄の兆候 ・うつ状態 ・暴行が毎日みられる状態
者 の 割 合 が 医 療 療 養 病 棟 よ り 低 く、
病状の見通しについては「不変」と
吸引」、「摘便・浣腸」等の処置を受
平成 年度調査によれば他の介護
保険施設に比べ「経管栄養」、「喀痰
と報告している。
財務省総合政策研究所)医療経済研
※ 2 ( 畑 農 鋭 矢「 社 会 的 入 院 の 定
量 的 把 握 と 費 用 推 計 」( 千 葉 大 学・
刊「シェルターレス」
っている(※5)。
でも緊急な医療の必要度ではないが
する医療関係者は多い。医療区分1
調査
※ 4 「 医 療 施 設・ 介 護 施 設 の 医 療
者に関する横断調査」平成 年6月
)
2007
医療的観察が必要とされる「重度意
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び 医 療・ 看 護 の 提 供 実 態 に 関 す る 横
業所における医療職の勤務実態およ
区分1 —
3)、 肝 不 全 」 な ど 重 症 な
病態まで含まれているを日本慢性期
断的な調査研究事業』」
いる。
病床協会が試案(※6)を発表して
月は医療区分1
24
5、6 か 月 は 医 療 (平成 年度調査)『介護サービス事
—
識障害、がんターミナル(余命一か
※5 「平成 年度介護報酬改定の
効果検証及び調査研究に係る調査
の必要度が低い」と同義ではないと
について「不変」というのは「医療
介護療養病床は医療必要度の低い 場 を め ぐ る 政 策 の 展 開 」( 慶 応 義 塾
医療区分1が多い。「病状の見通し」 大学名誉教授)医療経済研究 vol.19
)
No.33
ける割合が高く、医療療養病床と競
)
究 vol.12 2004
※ 3 ( 田 中 滋「 介 護 保 険 と 介 護 市
する割合が高くなっている」(※4) ら居住支援と地域ケアを考える」季
※ 1 ( 滝 脇 憲「 社 会 的 入 院 問 題 か
でが移行期間となる予想だ。施設
・疼痛コントロールが必要な悪性腫瘍
患 者 が 多 い 」。 介 護 療 養 病 棟 の 医 療
・神経難病以外の難病 ・脊髄損傷 ・肺気腫
療区分1」の占める割合が高く、「医
・パーキンソン病関連疾患 ・その他神経難病(スモンを除く)
要件、運営基準が大きな焦点にな
・筋ジストロフィー ・多発性硬化症 ・筋萎縮性側索硬化症
提供は中心静脈栄養、人工呼吸器の
【疾患・状態】
療 区 分 2・3」 の 割 合 が 低 い。 医 療
・創傷処置 ・足のケア
「療養病床の患者の約半分が医師
による指示の変更がほとんど必要な
・血糖チェック ・皮膚の潰瘍のケア ・手術創のケア
る。
・透析 ・発熱又は嘔吐を伴う場合の経管栄養
使用、気管切開、酸素療法を行う患
・喀痰吸引 ・気管切開・気管内挿管のケア
療養病床では医療区分3の患者が増
医療区分2・3に該当しない者
医療区分1
26
※6 日本慢性期病床協会 平成
年4月調査
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年)と医療必要
・発熱を伴う場合の気管切開、気管内挿管のケア
医療区分3
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第113回社会保障審議会介護給
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・慢性閉塞性肺疾(COPD)
医療区分2
い方たち」
(平成
・医師及び看護師による24時間体制での監視・管理を要する
【医療処置】
状態
・中心静脈栄養 ・24時間持続点滴 ・レスピレーター使用
・ドレーン法・胸腹腔洗浄
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【医療処置】
・酸素療法 ・感染隔離室におけるケア