TRANTEC WD-7800-JB-J ワイヤレスアンテナ分配器 (ダイバシティチューナー用) 取扱説明書 1 / 16 目 次 3-4. 安全上のご注意 5. はじめに 5. 概 要 5-6. 使用上のご注意 6-8. 各部の名称とはたらき 8. 接続のしかた 9. WD-7800を1台使用する場合 10. アンテナカスケード出力を使用して、WD-7800を2台使用する場合 11. WD-7800の分配出力を使用して、WD-7800を複数使用する場合 12. アンテナアッテネータースイッチについて 13. ラックへの取り付けかた 13. アンテナの前面取り付けについて 14. 仕様 14. 付属品 15. チャンネル配置表 2 / 16 安全上のご注意 ● ● ● ご使用の前に、この欄を必ずお読みになり正しくお使いください。 ここに示した注意事項は、安全に関する重大な内容を記載していますので、 必ず守ってください。 お読みになったあとは、いつでも見られる所に必ず保存してください。 表示について ここでは、製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や 財産への損害を未然に防止するために、いろいろな表示をしています。内容を よく理解してから本文をお読みください。 警告 誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う 可能性が想定される内容を示しています。 水にぬらさない 本機に水が入ったりしないよう、また、ぬらさないようにご注意くだ さい。 火災・感電の原因となります。 禁 止 指定外の電源電圧で使用しない 表示された電源電圧を超えた電圧で使用しないでください。 火災・感電の原因となります。 禁 止 電源コードを傷つけない 電源コードを傷つけたり、加工したり、熱器具に近づけたりしないで ください。 また、コードの上に重いものをのせないでください。 火災・感電の原因となります。 禁 止 万一、異常が起きたら 次の場合、電源スイッチを切り、電源プラグを抜いて販売店にご連絡 ください。 そのまま使用すると、火災・感電の原因となります。 ● 煙が出ている、変なにおいがするとき ● 内部に水や異物が入ったとき ● 落としたり、ケースを破損したとき ● 電源コードが傷んだとき(心線の露出、断線など) ● 音が出ないとき 電源プラグ を抜け 内部を開けない、改造しない 内部には電圧の高い部分があり、ケースを開けたり、改造したりする と、火災・感電の原因となります。 禁 止 液体の入った容器や小さな金属物を上に置かない こぼれたり、中に入った場合、火災・感電の原因となります。 禁 止 3 / 16 警告 誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う 可能性が想定される内容を示しています。 雷が鳴ったらさわらない 雷が鳴り出したら、電源プラグやアンテナ線にはさわらないでくださ い。 感電の原因となります。 注意 接触禁止 誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想 定される内容および物的損害のみの発生が想定される 内容を示しています。 ぬれた手で電源プラグをさわらない ぬれた手で電源プラグを抜き差ししないでください。 感電の原因となることがあります。 禁 止 電源コ−ドを引っ張らない 電源プラグを抜くときは、電源コ−ドを引っ張らないでください。 コ−ドが傷つき、火災・感電の原因となることがあります。 必ずプラグを持って抜いてください。 禁 止 移動させるときは電源プラグを抜く 差し込んだまま移動させるとコードが傷つき、火災・感電の原因とな ることがあります。 電源プラグ を抜け 湿気やほこりの多い場所などに置かない 湿気やほこりの多い場所、直射日光のあたる場所や熱器具の近く、 油煙や湯気のあたるような場所に置かないでください。 火災・感電の原因となることがあります。 禁 止 工事は販売店に相談する アンテナ工事は、技術と経験が必要ですので、販売店にご相談ください。 適切な工事を行わないと、アンテナが倒れたり、落下したりして、感 電・けがの原因となることがあります。 強 制 上に重いものを置かない 本機のバランスがくずれて倒れたり、落下したりして、けがの原因と なることがあります。 禁 止 電源プラグやコンセント部の掃除をする 電源プラグを差してあるコンセント部にほこりがたまると、火災の原因 となることがあります。定期的にコンセント部の掃除をしてください。 また、電源プラグは根元まで差し込んでください。 強 制 お手入れの際、長期間使用しない場合の注意 お手入れのときや長期間本機をご使用にならないときは、安全のため 電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜いてください。 守らないと、感電・火災の原因となることがあります。 4 / 16 電源プラグ を抜け はじめに このたびは、TRANTECワイヤレスアンテナ分配器(ダイバシティチューナー 用)をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。 正しくご使用いただくために、必ずこの取扱説明書をお読みになり、末長くご 愛用くださいますようお願い申し上げます。 概要 800 MHz帯 B型シンセサイザー方式ダイバシティワイヤレスチューナー用の分 配器です。 デジタル方式・アナログ方式の両方のシステムに対応しています。 1アンテナ入力・1アンテナカスケード出力・4分配出力を2系統備え、ワイヤレ スマイクの同時使用に対応しています。 アンテナごとに混信妨害を軽減させることのできるアンテナアッテネーター機 能を備えています。 使用上のご注意 ● ● ● ● ● ● ● 付属の電源コードは、本機専用品です。本機以外の機器には使用しないで ください。 本機、受信アンテナ、およびアンテナの接続ケーブルは、蛍光灯、デジタ ル機器、パソコンなど高周波雑音を発生する機器からできるだけ離して設 置してください。 受信アンテナは、鉄骨やロッカーなど金属物の近くを避け、壁面から 30 cm以上離してください。 部屋の構造や大きさなどによりますが、ダイバシティの効果を得るために 2本のアンテナは 3 m以上離して設置してください。 ワイヤレスマイクと受信アンテナを近づけ過ぎると、誤動作や雑音を発生 する恐れがあります。ワイヤレスマイクと受信アンテナの距離は、3 m以 上離して使用してください。 アンテナ線には、低損失型の50 Ωまたは75 Ωの同軸ケーブルをご使用く ださい。50 Ωの同軸ケーブルとして5D-FBまたは8D-FB、75 Ωの同軸ケー ブルとして5C-FBまたは7C-FBをご使用ください。 アンテナケーブルが長くなる場合は、高周波損失(ケーブルロス)を補う ため、別売のアンテナブースターYW-1000を使用してください。 ケーブル長の目安 同軸ケーブルの種類 8D-FB、7C-FB 5D-FB、5C-FB ブースター付きアンテナ YW-1000使用時 1台 2台 単独使用時 20∼ 70 m 80∼ 140 m 200 mまで 10∼ 50 m 60∼ 100 m 150 mまで 5 / 16 ● 本機を清掃するときには、必ず電源を切ってから、乾いた布でふいてくだ さい。また、ひどい汚れは中性洗剤をしみこませた布を使用してください。 ベンジン・シンナー・アルコール類・化学ぞうきんなどは絶対に使用しな いでください。変形や変色の原因になります。 各部の名称とはたらき 前 面 2 4 5 3 1 5 後 面 14 6 7 9 8 12 10 11 13 1. 電源スイッチ 押すと電源が入り、もう一度押すと電源が切れます。 2. 電源表示灯 電源が入ると点灯します。 3. アンテナカスケード表示灯 アンテナカスケード出力が、後段の分配器またはチューナーのアンテナ入 力に接続されているときに、点灯します。 ご注意 アンテナカスケード出力が機能する機器は、WD-7800、S-D7802、 S5.5-RX、WT-1822、WT-1824、WD-1810です。 4. アンテナアッテネータースイッチ アンテナごとに感度を設定でき、近接使用時の混信を軽減させます。 詳しくはP.12「アンテナアッテネータースイッチについて」をご覧くださ い。 5. BNCプラグ付きフロントマウントコード取付け口 詳しくはP.13「アンテナの前面取付けについて」をご覧ください。 6 / 16 6. ACインレット AC100 V、50/60 Hz。 付属の電源コード(2 m)を接続します。 7. AC電源電圧切換スイッチ AC100∼120VとAC220∼240Vを切り換えます。 ご注意 本機は、必ず、AC100∼120V側でご使用ください。220V∼240V側では故 障の原因となります。 8. Bアンテナ分配出力コネクター BNCジャック 別売のダイバシティワイヤレスチューナー S-D7802-JB-J、S5.5-RX、WT1822または WT-1824に接続します。 メ モ アンテナを接続しないコネクターに終端抵抗を接続する必要はありません。 9. Bアンテナ入力コネクター BNCジャック ワイヤレスアンテナを接続します。 アンテナに DC電源を供給します。(DC9 V、最大90 mA) アンテナブースター YW-1000(別売品)をアンテナ入力コネクターに合計 2台まで接続できます ご注意 アンテナを接続しないコネクターに終端抵抗を接続しないでください。 アンテナに供給する電源がショートします。 10. Bアンテナカスケード出力コネクター BNCジャック 別売のダイバシティワイヤレスチューナー S-D7802、S5.5-RX、WT-1822 または WT-1824あるいは分配器WD-7800、WD-1810に接続します。 メ モ アンテナを接続しないコネクターに終端抵抗を接続する必要はありません。 11. Aアンテナ分配出力コネクター BNCジャック 別売のダイバシティワイヤレスチューナー S-D7802-JB-J、S5.5-RX、WT1822または WT-1824に接続します。 メ モ アンテナを接続しないコネクターに終端抵抗を接続する必要はありません。 7 / 16 12. Aアンテナ入力コネクター BNCジャック ワイヤレスアンテナを接続します。 アンテナに DC電源を供給します。(DC9 V、最大90 mA) アンテナブースター YW-1000(別売品)をアンテナ入力コネクターに合計 2台まで接続できます。 ご注意 アンテナを接続しないコネクターに終端抵抗を接続しないでください。 アンテナに供給する電源がショートします。 13. Aアンテナカスケード出力コネクター BNCジャック 別売のダイバシティワイヤレスチューナー S-D7802、S5.5-RX、WT-1822 または WT-1824あるいは分配器WD-7800、WD-1810に接続します。 メ モ アンテナを接続しないコネクターに終端抵抗を接続する必要はありません。 14. 機能アース端子 本機を安定してお使いいただくために、本端子を接地してお使いください。 ※ 安全アースではありません。 接続のしかた ワイヤレスマイクの使用条件 ワイヤレスマイク間の距離は 50 cm以上、ワイヤレスマイクとアンテナの距離 は 3 m以上離して使用してください。 メ モ 混信が起きる場合は本機のアンテナアッテネータースイッチを「−10 dB」に 設定してください。ただし、ワイヤレスマイクの使用範囲は狭くなります。 詳しくはP.12「アンテナアッテネータースイッチについて」をご覧ください。 WD-7800(本機)にはBNC プラグ付きコード(50 cm)が4 本付属されていま す。不足する場合は、別売のYW-P5BB(BNC 0.5mコード 2本入り)を使用し てください。 アンテナを3本以上設置する場合には、混合分配器WD-1810、YW-1022または YW-1024をご使用ください。 ご注意 YW-1022、YW-1024は分配損失がありますので、アンテナからの距離が短く なることがあります。 8 / 16 ●WD-7800を1台使用する場合 接続例 アンテナはS-D7802付属アンテナまたは、YW-510,520,540,550をご使用くだ さい。 アンテナは、必ずA、B アンテナ入力コネクターに1 本ずつ接続してください。 9 / 16 ●アンテナカスケード出力を使用してWD-7800を2台使用する場合 接続例 アンテナはS-D7802付属アンテナまたは、YW-510,520,540,550をご使用くだ さい。 アンテナは、必ずA、Bアンテナ入力コネクターに1本ずつ接続してください。 アンテナカスケード出力と後段のアンテナ分配器またはワイヤレスチューナー のアンテナ入力とが接続されると前面のアンテナカスケード表示灯が点灯しま す。 ご注意 アンテナカスケード出力には出力減衰がありますので、接続段数は1段までで す。 カスケード接続されたWD-7800からさらにアンテナカスケード出力を用いて、 カスケード接続を行いますと、受信感度低下に繋がりますので、ご注意くださ い。 10 / 16 ●WD-7800の分配出力を使用して、WD-7800を複数台使用する場合 接続例 アンテナはS-D7802付属アンテナまたは、YW-510,520,540,550をご使用くだ さい。 アンテナは、必ずA、B アンテナ入力コネクターに1本ずつ接続してください。 11 / 16 アンテナアッテネータースイッチについて 本機はアンテナを2本まで接続できます。アンテナごとにアンテナアッテネー ターを装備し、その感度を前面パネルのアンテナアッテネータースイッチで簡 単に操作できます。 アンテナアッテネータースイッチの各ポジションと通達距離の目安は、下表の とおりです。 通常は「0 dB」の位置で使用します。「−10 dB」または「−20 dB」の位置に 設定すると、ワイヤレスマイクの使用可能範囲は狭くなりますが妨害電波も受 けにくくなりますので、近接使用のときの混信妨害を軽減することができます。 アンテナの系統ごとに設定できますので、特に妨害電波の到来方向がわかって いる場合は、その方向に近いアンテナアッテネーターを操作してください。 前面パネルのアッテネータスイッチ ●通達距離の目安(アンテナ 1本あたり) ポジション 通達距離の目安(%) 0 dB 100 −10 dB 50 −20 dB 20 ※ポジションが「0 dB」のときの通達距離を100%としています。 ご注意 アンテナアッテネーター機能はアンテナ分配出力に対応し、アンテナカスケー ド出力には対応しません。 シンセサイザー方式のダイバシティワイヤレスチューナー S-D7802-JB-J、 WT-1822または WT-1824に搭載されているアンテナアッテネータースイッチ の機能を併用すると、ワイヤレスマイクの使用可能範囲がさらに狭くなります。 12 / 16 ラックへの取り付けかた 1. 本機底面のゴム足を外す。 2. 付属のねじで、本機をラックに取り付ける。 ラック取付ねじ 5×12(付属) ラック取付座金(付属) ご注意 ● 付属のラック取付ねじ 5×12は、当社のラック専用です。 他のラックには使用しないでください。 ● 本機を他社のラックやワゴンなどに取り付けた状態で移動させるときは、 補強金具などで本機をしっかりと固定してください。移動中の振動や衝撃 により本機の前面パネルが変形したり、機器故障の原因となります。 アンテナの前面取り付けについて 付属のBNCプラグ付きフロントマウントコード(65cm)を使用して、アンテナを 受信機の前面に取り付けることが可能です。 本機をラックに取り付ける前に、ラックマウント金具のプラグキャップを取り 外し、BNCジャック側をラックマウント金具に通して、付属の座金とナットで 固定し、BNCプラグ側は、受信機背面のアンテナ入力端子に接続します。 本機をラックに取り付けた後に、ラックマウント金具に取り付けられたBNCジ ャックにアンテナ側のBNCプラグを接続します。 図はアンテナB側の取り付けを説明しています。アンテナA側も同様に取り付 けてください。 アンテナ(付属品) ナット(付属品) 座金(付属品) BNC付きフロントマウントコード(65cm) (付属品) 13 / 16 仕様 電源 AC 100∼120V、220∼240V切り換え 50/60Hz 消費電力 6W以下 分配機能 1入力・1カスケード出力・4分配出力… 2系統 通過周波数帯域 806∼ 810 MHz アンテナ入力アッテネーター 0 dB/−10 dB/−20 dB、3段階切り換え アンテナ入力 50Ω、不平衡… 2系統 BNCジャック(アンテナ供給電源、DC9 V、最大90 mA) アンテナカスケード出力 50Ω、不平衡…2系統 BNCジャック 分配出力 50Ω、不平衡、4回路… 2系統、BNCジャック 使用温度範囲 −10∼ +50 ℃ 仕上げ パネル:アルミ、ヘアライン仕上げ、アルマイト染色、 黒(マンセル N1.0近似色) ケース:表面処理鋼板、黒(マンセル N1.0近似色)、塗装 寸法 482(幅)× 44(高さ)× 348(奥行)mm 質量 4.0 kg 1U*1 *1:1U=44,5 mm ※本機の仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。 ●付属品 電源コード(2 m).......................................................1 BNCプラグ付きコード(50 cm).................................4 BNCプラグ付きフロントマウントコード(65 cm)....2 ラック取付ねじ 5×12.................................................4 ラック取付座金 ...........................................................4 ゴム足..........................................................................4 14 / 16 チャンネル配置表 *周波数、使用場所など、覚え書きとしてご活用ください。 周波数 (MHz) 表示 グループ アナログ併用 デジタル専用 806.125 11 F1 806.25 21 D1 806.375 12 B1 806.5 22 E1 806.625 31 C1 806.75 41 A1 806.875 32 F2 807 23 D2 807.125 13 B2 807.25 61 E2 807.375 33 C2 807.5 42 A2 807.625 51 F3 807.75 14 D3 807.875 24 B3 808 43 E3 808.125 52 C3 808.25 34 A3 808.375 53 F4 808.5 25 D4 808.625 35 B4 808.75 54 E4 808.875 26 C4 809 15 A4 809.125 44 F5 809.25 36 D5 809.375 45 B5 809.5 16 E5 809.625 55 C5 809.75 46 A5 デジタル専用 A B C D アナログ併用 E F 1 2 3 4 使用場所 5 備考 6 BF1 B11 BD1 B21 BB1 B12 BE1 B22 BC1 B31 BA1 B41 BF2 B32 BD2 B23 BB2 B13 BE2 B61 BC2 B33 BA2 B42 BF3 BD3 B51 B14 BB3 B24 BE3 B43 BC3 B52 BA3 B34 BF4 B53 BD4 B25 BB4 B35 BE4 B54 BC4 B26 BA4 B15 BF5 B44 BD5 B36 BB5 B45 BE5 B16 BC5 B55 BA5 B46 チャンネルの使用方法につきましては、お使いになるワイヤレスマイクまたは ワイヤレスチューナーの説明書をご覧ください。 15 / 16 商品の価格・在庫・修理などのお問 い合わせ、およびカタログのご請求 については、取り扱い店または最寄 りの営業所へお申し付けください。 TOAホームページ TOAお客様相談センター フリーダイヤル 0120 - 108 - 117 商品の内容・組み合わせ・取り扱い方法や 修理に関するご相談にお応えします。 受付時間 9:00 ∼ 17:00(土日、祝日除く) ナビダイヤル 0570-064-475(有料) FAX 0570-017-108(有料) ※ PHS、IP電話からはつながりません。 http://www.toa.co.jp/ 16 /16 133-07-261-9B
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