2014.12.23 / N0.001 commune246.com

2014. 12. 23 / N 0. 001
com m une246. com
DRIVE THRU Mobile Showcase
クルマを使用したギャラリー
MIDORI.so2
(p14-15)
GARTEN @ みどり荘キッチン
サンドイッチ
Antenna <> WIRED CAFE
(p8-9)
kurkku wagon
BHARAT SPICE LABO
自家農園の素材を使った焼き菓子
カレー/スパイス物販
Avenue B soup & veggies
洋風一汁三菜
温室
トイレ
FISH COOPスタンド
日本の魚ごはんのお店
自由大学
エアドーム
(p10-13)
(客席・イベントスペース)
dote cafe
CORI. VEGAN FOODSTAND
ハワイアンフード
ビーガンフード
串焼 BRETON
インフォメーション
ホルモンと鳥の串焼き/日本酒
SHOZO COFFEE STORE
コーヒー/焼き菓子
03
COMMUNE STAND
TonPai Kitchen
201 4.1 2.23 / N0.001
未来のコミューン
美味しい、楽しい、
面白いから始まる、
201 4.1 2.23 / N0.001
未来の情報の発信地
COMMUNE 246
MAP
タイ料理
Seasons Stand by BLUE MOON
クラフトビール/ミックスビール/ナチュラルフード
02
Brooklyn Ribbon Fries
パリ・コミューンをふと思い浮かべてみる。1871年、
パリ中が理想社会を目指して短期間だけ起きた情況を
想起する。行政の単位としてのパリ市が、真の民主制
を求めた運動体のように一瞬まとまったことがあった。
これをパリ・コミューンという。
マルクスは共産主義ーコミュニズムの始まりだと言った
ようだが、そこには共産主義というより、もっとプリミ
ティブな、理想社会を求める運動体の始まりの要素が
あると思う。
現在アメリカ・オレゴン州ポートランドで起きている独
特の流れが思い浮かぶ。1968 年頃からアメリカのヒッ
ピーたちは理想社会を目指して、山の中にコミューンと
いう独自の村を作って生活した。武者小路実篤も理想
主義的な平等社会を実現する「新しき村」を作った。
「君
は君、我は我、然れど仲良き」などとみんな仲良く暮
らす一種のコミューンを目指したようだ。
パリ・コミューンでは初めて女性参政権を実現し、教
育改革や行政の民主化や信教の自由などを実現した政
府を確立した。そしてプロシア軍に囲まれた重圧の中
で、みんな挨拶を交わして、和気あいあいの社会を形
作ったようだ。
それは夏フェスの時にみんながハイな状態になって、
挨拶を交わし合ったりする感じに近かったのではない
かと思える。すると考えるに、コミューンというのは短
期間だけに実現した運動体であり、未来社会の理想を
歴史上初めて実現したコミュニティだったと言えるので
はないか。
リボンフライ/ジンジャーエール
いち豆。
豆乳スムージー/納豆などの発酵食
LIST
ここには、現代の社会の行き詰まりを突破するエネル
ギーを持つ運動体のような要素があるのではないか。
現代のネット社会、情報や知識が欲しいだけ手に入る
ような社会を、シリコンバレーを中心に、デジタル革
命として実現したようだが、決して人類の叡智が集まっ
た世界が出現したわけではなく、愚かな戦争や悲惨な
行為が繰り返されている世界を見るにつけ、理想を持
ち、社会に対するビジョンを持つことがいかに大切か
がよくわかる。そして、リスクを冒しても自由を得よう
という人類の限りない理想主義の発露を見ることがで
きる。
フードカート
未来社会をつくって行こう! 気楽に挨拶をしながら!
自由大学棟
COMMUNE STAND
いち豆。
Brooklyn Ribbon Fries
Seasons Stand by BLUE MOON
TonPai Kitchen
串焼 BRETON
CORI. VEGAN FOODSTAND
dote cafe
FISH COOP スタンド
Avenue B soup & veggies
kurkku wagon
DRIVE THRU Mobile Showcase
Antenna <> WIRED CAFE
MIDORI.so2 棟
自由大学
SHOZO COFFEE STORE
BHARAT SPICE LABO
MIDORI.so2
GARTEN @ みどり荘キッチン
インフォメーション
豆乳スムージー/納豆などの発酵食
リボンフライ/ジンジャーエール
クラフトビール/ミックスビール/ナチュラルフード
タイ料理
ホルモンと鳥の串焼き/日本酒
ビーガンフード
ハワイアンフード
日本の魚ごはんのお店
洋風一汁三菜
自家農園の素材を使った焼き菓子
クルマを使用したギャラリー
カフェ
学びの場
コーヒー/焼き菓子
カレー/スパイス物販
シェアオフィス
サンドイッチ
DY
「伊勢神宮も
FLOW だけど、
それと同じものが
東京の屋台にも
流れている」
「(20 世紀の都市計画は
一度クリーンアップして、
大きなインフラを作れば
終わりだったけど)
都市計画は
流れ続けているもの、
FLOW」
「大きい行政の規模ではなく、
小さい単位の人たちがたくさん
集まることによって、
どういう未来があるべきかという
長期的な価値観が出てくる」
「未来がどうあるべきか。
どんなストラテジーを今やっていくことによって
必然的にそうなる環境を整えていくことができるか」
Kengo Kuma
神奈川県生まれ。1979 年、東京大学院工学部建築学科修了。
1990 年、隈研吾建築都市設計事務所設立。1994 年、コロ
ンビア大学大学院建築・都市計画学科講師 (ニューヨーク、
アメリカ)。2001-09 年、慶 応 義 塾 大 学 理 工 学 部 教 授。
2007-08 年、イリノイ大 学 客 員 教 授 (シカゴ、アメリカ)。
2009 年から現在、東京大学大学院教授。
「東京には空き地がたくさんある。
いくつやってもおかしくないような状況なのだけども、
(今回のコミューンのような場所が)
ないというのが不思議」
﹁ T_ADS
が 目 指 す も の 。コ ン ピ ュ ー タ と 人 を 基 本 と し て 、
どういうような建築的な可能性があるのか。
環 境 、フ ァ ブ リ ケ ー シ ョ ン 、都 市 計 画 、
いろんな形で人とコンピュータの
共有できる可能性を探る﹂
N
IG
「日本の底力の全て。
計 算 の 厳 密 さ 、物 質 に 対 す る 感 性 、質 感 、
それらをものすごい集中力で融合する力があると思う。
そ れ を T_ ADS
は磨いている」
S
DE
東京大学大学院 隈研吾・千葉学・小渕祐介率いるT_ADS(ア
ドバンスト・デザイン・スタディーズ)は SPL(サスティナブル・
プロトタイピング・ラボ)、DFL(デジタル・ファブリケーション・
ラボ)、MIL(メディア・イニシアティブ・ラボ)
、SDL(ソーシャル・
デザイン・ラボ)などからなる次世代の建築デザインを研究
する新しいスタジオ。様々なコラボレーターと共同しながら
先端的な建築デザインに取組んでいる。
隈研吾
「“わかる”ということは、目で見てわかるではなく、
全感覚を総動員して、
自分の身体の中にのめり込んでいって、
はじめてわかるということ」
05
201 4.1 2.23 / N0.001
D
AD
VA
N
CE
ST
U
04
千葉県生まれ。東京大学特任准教授。プリンストン大学客員
准教授。トロント大学、Roto Architects 設計事務所勤務を
経て、SCI-ARC 卒業。プリンストン大学大学院修士課程修了。
ケンタッキー州立大学建築学部助教、ニュージャージー州立
工科大学建築学部客員講師、ハーバード大学客員講師、AA
スクールデザインリサーチラボディレクターを歴任。2010 年
より現職。
T_ADS
(東京大学建築学専攻 Advanced Design Studies)
﹁東京の都市の未来像は
201 4.1 2.23 / N0.001
「都市計画は
流れ続けて
いるもの。
“FLOW”」
Yusuke Obuchi
「蓄積を財産として、
それが基礎となる。
まずは歴史がある」
粋 で 、渋 く て 、わ か る や つ に は わ か る も の ﹂
RE
T_ADSを率いる建築家・隈研吾氏と小渕祐介氏が考える「未来の建築 建築の未来」とは?
﹁日本にあるピュアネスを保持しながらも、
海 外 の い ろ い ろ な 人 種 、考 え 方 も
共有できるということができると、
今どこにもないような世界が東京にできるのでは﹂
ロデュースするのが T_ADS(東 京 大 学 建 築 学 専 攻 Advanced Design Studies)。
﹁日本には千年以上蓄積された
技術や知恵がある﹂
TU
COMMUNE246 は未来都市における建築の実験場でもある。そのフードカート群をプ
﹁ものには進んでいく
ロジックがある﹂
うな未来を描くことができるか。都市を読み、未来につながる文脈を探し出す。
﹁ものの味や深い意味、
可能性をコンピュータを使いながら、
出すことができれば、
ただ単に消費するものではなくて、
いろいろな物質に対する感覚って
いうのが変わってくるのではないか﹂
ているように思えるが、その中には時折空き地も存在する。そうした場所に、どのよ
小渕祐介
「昔のものを、ただ単に復古するのではなく、
最先端のテクノロジーを使って、新しい感覚で捉える」
EC
IT
高層建築から昔ながらの家屋まで多様な建築が混在する東京。一見、隙間なく密集し
﹁低成長社会、
つまりシュリンクする社会を
ポジティブに捉えて、
新しい都市像を見せる﹂
「東京の屋台は一見雑然としているように
見えるけど、洗練されている」
CH
AR
未来の建築
建築の未来
﹁未来を
キュレーション
するためのリサーチ﹂
Kengo Kuma, Yusuke Obuchi, T_ADS
「高度成長は誰が見てもわかる。
そして、短期的なもの」
FOOD CART
GASTRONOMIE
フードカ ート ・ ガ ストロノミー
04
Concept
アジアでは、フードカート、屋台、
露店がそこらじゅうの街路に並び、
PROJECT
CONCEPT
東京大学大学院建築学専攻 / T_ADS がプロデュース、デザ
P R O DU C E
インされたフードカート群が新しいCOMMUNE246 を構成。
若手建築家・研究者・大学院生と、環境の専門家達がコラ
ボレートし、サスティナブルなフードカードをデザインした。
活気のある都市空間を形成する。欧
土、木、石、空気、竹、ステンレス、植物、様々な素材の
新しい可能性に着目。東京の街路に展開する、次世代の食の
米でも同様に、路上のマーケットや
構造
可能性を追求する。
オープンカフェが人々のアクティビティ
東京大学大学院建築学専攻 T_ADS
隈研吾
千葉学
小渕祐介
柔らかい休憩所
Architect
海法圭 / 海法圭建築設計事務所
設計:海法圭
佐藤淳
Shop
※掲載プランは 2014 年12 月上旬時点で進行中のものもあり、実際とは異なってくる場合もあります。
COMMUNE STAND
を支えている。一方東京は、1960 年の
04
東京オリンピックを機に、都市衛生と引
COMMUNE STAND
インフォメーション
き換えに屋台をはじめとする街路上のアク
ティビティを規制してきた。今日では世界一クリーンな都市と言われる東京、何も心
配することなく街路を人々に開放できるはず。誰もが街を楽しむことのできる、そんなあるべき東京の風景を取り戻し、先端の都市
像を提示するチャンスが2020 年の東京オリンピック。街路に散らばるフードカートが、それを実現する。
移動可能な小さな休憩所の提案。周辺の外部空間より心地よ
い40m3の気積をもつ半屋外の休憩所をつくる。休憩所の
周囲をメッシュ状の外皮で囲い、風雨・日射の強さ、空気の
汚れを緩和する。休憩所内を霧で満たすと、夏は気化熱で
気温を下がり、冬は粉塵のない潤った空気で満たされる。外
皮からもれた霧で休憩所の輪郭は曖昧に変化する。ビルに
囲まれた都市の隙間でも、厳しい自然にさらされる大平原に
おいても、周辺環境を和らげつつも、それに合わせて表情が
刻一刻と変化する、まるで自然現象のような柔らかい休憩所
である。
彼らの最大の特性は、可動性と単位の小ささ。可動性は自由な行動で場所や時間によって異なる環境への適応を可能にし、
単位の小ささは参入コストを下げることによる様々な新しい取組みと実験性を可能にする。時代や環境に適応しなが
C oncept
Concept
ら始まる、新しいフードカート・ガストロノミーが、東京の都市の未来をつくり出す。
小屋の風景
Architect
穴、坑、孔 上領大祐 / 上領大祐建築設計事務所
A r chi t ect
構造:髙見澤孝志 / ハシゴタカ建築設計事務所、協力:江泉昌俊(太
東京大学大学院隈研吾研究室 / T_ADS + 東京大学
大学院馬郡研究室
01
設計:中村航・平野利樹・川島奈々未・秋山佳祐、環境:馬郡文平
串焼 BRETON
平洋セメント株式会社)
・樋口経太、大木裕司(共和コンクリート
ホルモンと鳥の串焼き/日本酒
Shop
工業株式会社)
・川島康裕(カイエー共和コンクリート株式会社)
S hop
TonPai Kitchen
串焼 BRETON
201 4.1 2.23 / N0.001
おおよそ150 本の竹と透明の波板とで構成される。太さや長
さがバラバラの竹は、すき間をあけながら、厨房と客席を囲う。
構造を担う竹には超強度の繊維コンクリートが充填されてい
る。小屋の表情や室内の雰囲気は、天候や時間、季節の変化、
竹の風化、隣り合う小屋、歩いている人など、小屋自身や取
り囲む風景の変化とともにつくられる。小屋は、移動可能な
計画とすることが求められた。移動によっても、表情や雰囲
気が変わることも意図し、何度も訪れてしまうような空間を
目指した。
様々な「あな」で構成されたフードカート。前面と側面にぽっ
かりと口を開けた穴(あな)からは、焼き鳥の香ばしい薫り
と爽やかなアロマが立ちこめる。屋根にあけられた坑(あな)
は、光を取り込んでカーブを描く天井を柔らかに照らし出す。
表面を覆う軽石の無数の孔(あな)は、夏には水分を含み
その気化熱で周りの気温を下げ、冬には断熱効果を発揮する。
環境に最適化されるように導かれた形態と素材のサスティナ
ブルなフードカート。
06
06
02
05
C oncept
土と緑のマイクロランドスケープ
TonPai Kitchen
Concept
タイ料理
Once in a Blue Moon
A r chi t ect
Architect
中村航・栗生はるか / Mosaic Design + 早稲田大学
輿石研究室
木内俊克 / 木内俊克建築計画事務所 + 砂山太一 /
東京藝術大学
設計:中村航・栗生はるか・渡邉祥代・Surjatapa Ray・長谷川駿、土:
設計:木内俊克・砂山太一
山田宮土理、ランドスケープ:橋内智也、植栽:片山陽介(植物
Shop
自由区)
Seasons Stand by BLUE MOON
S hop
06
CORI. VEGAN FOODSTAND
フードカートは自由に動くが、行く先々で地面(場所)との
関係を持つ。土、アスファルト、ウッドデッキ、芝生などの上。
地面が可動のフードカートへと連続し接続するような、動く
土と緑の塊をデザインした。草花が生える「段々」は、実
は古くからアジアなどの屋台によく見られる構成で、商品や
食材を陳列するのに適している。その機能的要請から生まれ
定着した構成を変形することで作り出す、段々畑のような、
極小スケールのランドスケープ。大地とつながるフードカート、
あるいは動く大地としてのフードカートが、ビーガンフードを
提供する。
Seasons Stand
by BLUE MOON
クラフトビール
ミックスビール
ナチュラルフード
02
CORI. VEGAN FOODSTAND
ビーガンフード
街の「血液」が人のにぎわいとすると、
「心臓=血液のポンプ」
は風景の持つ「装飾」の力だ(ロバート・ヴェンチューリの「あ
ひる」と「装飾された小屋」
)
。街が「血液」を送り続ける
ためには、脈打つ「装飾」が網のように張りめぐらされてい
く必要がある。生き生きとした街の断片であり、埋め込まれ
た青い月景色であり、何にでもマッチするソウルフードのよう
な「装飾」装置としてのフードカート。風景の中で繰り返し
像を結んでは消え、また像を結ぶ、運動としての「装飾」
状態が装置の仕掛けとなる。
07
Concept
03
STIK(Smart Tool Integrated Konstruction)
C oncept
Architect
風景をうつす屋台
東京大学大学院小渕祐介研究室 / T_ADS + 中本製箸
A r chi t ect
設 計、外 装パネル 技 術開発:小渕祐介・木内俊 克・永田康祐・吉田博則・Fawad Osman・Jin
Qiaomu・Kevin Clement・Anders Rod・Minjie Xu・Orchuma Saraya・Yanli Xiong・Benjamin
Berwick・Haden Charbel・Pitchawut Virutamawongse・Gilang Judhinaputra・Rantar Sam・Jan
Vranovsky・J iang Lai・Deborah Lo pez・Lu Yuanfang・Yi ng Xu・Samuel Lalo・Rosi na
Shatarova・Ann-Kritin Crusius・Alexandra Karlsson、構造:佐藤淳
東京大学大学院千葉学研究室 / T_ADS
03
設計:海法圭・飯田諒・澤田瑛那・車佩平(Che Peiping)・田島理奈
S hop
kurkku wagon
この屋台は周囲の環境を美しく敷地にうつしだす。外壁は木
とステンレスでつくられ、環境を反射させるだけでなく、屋
台に集う人々の行動に反応し形を変える。ビルの谷間では小
さな空を広くみせ、人々のにぎわいを輝かせる。どこに移動
してもその場所にとけこみながら、周りで起こる人々の振る
舞い一つひとつに敏感に反応する。まるで生き物のように姿
を変えながらこの屋台は人々の行動を支えている。
kurkku wagon
自家農園の素材を使った焼き菓子
Shop
いち豆。
07
いち豆。
豆乳スムージー/納豆などの発酵食
昭和 34 年創業以来国産の箸をつくり続けてきた金沢の老舗
製箸会社・中本製箸は、環境的な取組みとして間伐材を用
いた箸を生産している。しかし、中には商品にならない間伐
材箸があり、それらに建築部材としての可能性があることに
小渕研究室が着目。東大に建設したパビリオンで株式会社清
水建設と共同で技術開発をした割り箸ディスペンサーを用い、
今回の外壁をプリントした。伝統と最新技術を融合し、素材
の可能性を引き出した、新しいサスティナビリティ。
07
01
05
ら、新しいアイディアを発展させ、東京だけが持つ食のクオリティをフードカートに詰め込む。COMMUNE246か
201 4.1 2.23 / N0.001
Food Cart Gastronomie
開かれた小屋 美 食 屋台 大の話題で盛り上がる。けれど私たちは、本当にか
つてのメディアを必要としなくなったのか?
ネット、いやスマホネイティブな世代は、接する
メディアや使うデバイスをそれほど深く考えて選ん
でいるわけでない。シンプルに「面白いか?」「手軽
か?」で決めている。バブルが弾け、疲弊した経済
のシワ寄せをもろに被ったマスメディアのコンテン
ツ。低予算がクオリティの下落に拍車をかけ、視聴
者や読者が離れはじめたその一方で、瞬く間に普及
し市民権を得た iTunes や HDD レコーダーが引き起こ
ケージ化を崩壊させ、我々から時間の概念をも奪っ
た。長期間続いたマスメディア社会の配信システム
と広告ビジネスに、大きなインパクトをもたらした。
ネットは、大きな資本を持たない人、高度な技術
を持たない人、権力を持たない人、そして有名でな
い人にも、公平に発信の機会を提供する。しかも、
そのパワーは想像以上に大きい。でも、YouTube や
Instagram な ど CGM(Consumer Generated Media)
が生み出した世界はまさに玉石混淆のカオスであり、
仮にそこに人が集まっても、安心と信頼を担保する
メディアには代替しない。取材し、映像を押さえ、
記事に起こし、編集し、伝え手をキャスティングし、
演出効果を計算して届ける「プロ」ーそうでないア
マチュアがつくる CGM に、そのクオリティと迫力、
今、生活者に最も見られているディスプレイがス
マホなのであれば、かつてテレビが、ラジオが、新
聞が、雑誌が、PCウェブがそれぞれ届けてきた内容
は、スマホに届ければいい。悔しいかもしれない。
戸惑いもあるだろう。しかし、おそらくこの流れは
もう可逆的でなく、仕方のないことだ。そうした中、
08
絶対に回避しなければならないのは、社会が望み期
待するコンテンツを伝えるプロが弱体化し、いなく
なってしまうことだろう。
メディアの歴史は、人類の知と好奇心の歴史だ。
ネットが生まれ、コンテンツのデジタル化が進み、
生活者すべてがスマホを持ちはじめた今日ー歴史あ
るメディアが形成してきたコミューン(共同体)を
新しいデバイスとコ・クリエイト(共創)させる試
みは世界中で行われている。相変わらず骨太で、高
品質で、信頼できるプロの「作品」をキュレーショ
ンしてスマホへ届ける潮流は、いまや必然なのだ。
杉本哲哉 Tesuya Sugimoto
株式会社グライダーアソシエイツ代表取締役社長
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学社会科学部を卒業後、
株式会社リクルートに入社。2000 年1月、株式会社マクロミ
ルを設立。代表取締役社長に就任。2004 年、東証マザーズ
上 場、2005 年、東 証 一 部 へ上 場。現 在 は 取 締 役 会 長。
2012 年 2月にはキュレーションマガジン「Antenna」を運営
する株式会社グライダーアソシエイツを設立。
anten na .j p
キュレーションマガジン
Antenna[ ア ン テ ナ] は、
正 式に契 約している 320
を超 えるメディアの 情 報
を 集 め、ユーザーに 無 料
で届けます。ファッション
やグルメ、ライフスタイル
情 報 など、さまざま な 話
題が見つかるアプリです。
Ap p Store(i Ph one /
i P a d )や G o o g l e P l a y
(Android)か ら 無 料 で ダ
ウンロードできます。
キュレ ー ションマ ガジン「Antenna」と カフェ「WIRED CAFE」がコラボレ ー ション する
「Antenna <> WIRED CAFE」がCOMMUNE246に誕生する。ネット上に大量に散在する情報をキュ
レーションすることで多様な興味に応えるメディアが、カフェという多様な人々が集うリアルな場
としてのメディアと交わることでどんな状況が生まれるのか。「Antenna」を運営するグライダーア
ソシエイツ代表・杉本哲哉氏が考えるキュレーション、そして「WIRED CAFE」を運営するカフェ・
カンパニー代表・楠本修二郎氏が見据える、これからのカフェのあり方。
Antenna <> WIRED CAFE
カフェから
始まる情報の
キュレーション
201 4.1 2.23 / N0.001
説得力は望めない。
メ デ ィ ア コ ミ ュ ー ン( 共 同 体 )の コ ・ ク リ エ イ ト( 共 創 )に つ い て
した「バラ売り」文化。これらは、コンテンツのパッ
|
|
Nex t Cafe
都市の中のカフェの役割
今から 4 年前、ある表参道交差点近くの空き地を
見つけた時、とある妄想が浮かんだ。都市部での空
き地有効活用って、今までどこも駐車場ばかり。今
はまだいいけれど、これから少子高齢社会になって
きた時に、もっとコミュニティ起点となる新しい土
地活用のアイデアが求められるはず。
「よし、カフェ
のような空き地の遊び場を創ろう!」そう思い立ち、
大好きなポートランドに飛び、街の中心スペース活
用方法のいろんな事例も吸収し、アイデアを練りま
した。そして出来たのが「246COMMON」
。期間限定
の 2 年の間に 40 以上の店舗に参加いただき、のべ
100 万人以上の方々にご来場していただいたこの場
所は、表参道に FREE & WEIRD な風を送り続けるこ
とができたと思います。さらにパワーアップしたパー
楠本修二郎 Shujiro Kusumoto
トナーのみなさんとともに、また新しい情報発信
カフェ・カンパニー株式会社代表取締役社長
B A S E C A M P として、この度 Antenna <> WIRED
1964 年、福岡県生まれ。1988 年、早稲田大学政治経済学
部卒業。同年リクルートコスモス入社。1993 年大前研一事
務所入社後、94 年平成維新の会事務局長に就任する。98 年
スタイル・ディベロップ設立、代表取締役社長に就任し、キャッ
トストリートの開発活動を開始。2001年現カフェ・カンパニー
を設立。
CAFE を出店させていただくことになりました。カ
w w w. c af e c o m p a n y. c o . j p
フェは、常に次の時代の生活提案の場として進化し
続ける使命があります。都市に生きる人々のコミュ
ニティのインフラとして、次の時代を創る人を創る。
そんな場を創れたら HAPPY です。
09
ザ投稿型のサービスだ。身近な友人が登場し、等身
201 4.1 2.23 / N0.001
う話をよく耳にする。対して、勃興し目立つのはユー
みんなの
コミュニティカフェ
聞を読まなくなった」
「雑誌を買わなくなった」とい
キュレーション考現学
Antenna <> WIRED CAFE
最近、若い人中心に「テレビを観なくなった」「新
Freedom University
卒業生数
6000 人以上
開講した講義数
123 講義
10
201 4.1 2.23 / N0.001
11
201 4.1 2.23 / N0.001
都 市 が キ ャ ン パ ス
「大きく学び、自由に生きる」をテーマに、知的生命力がよみがえるユニークな講義を
展開する学びの場“自由大学”
。これまでメインキャンパスにしていたIID 世田谷ものづ
くり学校を離れ、COMMUNE246に新たな学びの場を設立し、インスピレーションの生
まれる環境、自ら考え、自ら行動する姿勢を育む場づくりを、さらに発展させていく。
freedom-univ.com
自 由 大 学 、6 年 目 の 挑 戦
ど こ で 、誰 と 、何 を 学 ぶ の か ?
Random
Wisdom
Freedom
学びの革命共同体、自由大学
もあったあの空気の中、学び続けることで、自分た
廃校になった池尻中学校が IID 世田谷ものづくり学
を切り直したような気がします。
校として生まれ変わった翌年の 2005 年に始まったス
震災の翌月から、それまでなかった学長というポ
クーリング・パッド。ここからたくさんの起業家が
ジションも生まれました。学長=偉そうなオジサン
生まれました。そして、もっと自由にいろいろなテー
が出てきそうな固定概念をぶっ飛ばすのもまた一興。
マでみんなが学び合い、教え合う学校をつくろうと
あっちはどんな世界が広がっているんだろう。何で
卒業生が中心となりはじまったのが自由大学。はじ
も見てみたいやってみたい冒険家タイプな私はそん
めはすべてが手づくりの学校でした。
なこんなで学長 2011 を走り始めたのでありました。
こんな講義あったらいいな、この人からこんなこ
自由大学の面白いところは、自分たちで創っていく
とを学んでみたい、いろいろなインスピレーション
こと。用意されたサービスでもなく、上からの押し
とアクションから講義が生まれていきました。初め
つけでもない、フラットでインタラクティブな学び
てのことですから全てが未知数、人が集まらず開講
の場。ないものは創ればいいし、みんなが気持ちよ
できなかった講義も数知れず。時間割も行き当たり
く学び生きるために自分ができることを持ち寄ろう
ばったりで、事務局システムもありません。急遽近
という精神でやってきたわけです。これまで開催し
くのカフェが教室になったり、公園で講義をしたり。
た 120 種類以上の講義は、テーマもスタイルもバラ
途中、ウェブサイトの更新から申込受付、問い合わ
バラ。でも共通点はどれも学んでちょっと自由にな
せの対応、名簿づくりや振込案内、教室の手配に卒
ること。学んだあとが面白い。行動したくなる衝動。
業証書の用意まで、一人でやっていたことも(なつ
学び続けるコミュニティは有機的に増殖を繰り返し、
かしいですね)。いろいろな講義をつくり、走りなが
みんなで課外活動に出かけたり、今度は教える側や
ら考え、考えながら走り続けてきました。
企画する側に回る人も続々、お店をはじめたり仲間
時代が求める様々な学びを共に仕掛けてきた教授・
と起業する人がいたり、ここ自由大学で出会い結婚
キュレーター・ゲスト講師はざっと 250 人以上。そ
する人も現れました。
のアンテナにピンと来て集まり共に学んだ仲間はの
未来をつくる叡智、知的好奇心の探求、知る楽し
べ 6000 人。サポーターを募集してみたり、メルマガ
さと考える面白さ、目からウロコの瞬間。ここから
を始めてみたり、その時々でいつもたくさんの人に
パッと人生が拓けた、私自身もまさにその一人。こ
支えられながら、いろいろな挑戦をしては反省もし
の原点を大切に、学びの可能性を信じて、また新し
て(人はそれを失敗と呼ぶのかな?でも私たちは失
い場所でいろいろな実験をしながら挑戦していきま
敗だなんて思っていないのです。全部良い勉強で今
す。み ん な で つ く っ て き た 自 由 大 学、こ こ
ちの方向性が改めてはっきりし、そこからぐっと舵
に繋がってきていますから ^^)
、気づけば 5 年半。震
COMMUNE246 での 25 ヶ月で新たなチカラを得てま
災のときも講義を続けました。続く余震や計画停電
た面白く進化していきますね。
和泉里佳 Rika Izumi チーフキュレーター
学びのキュレーター。自由大学の全体構想をまとめる初代学
長。人生が大きくシフトチェンジするきっかけを刺激的な学
びの場で得たことから、そんな感覚や経験を生かして、ワク
ワクの学びスイッチが ON になる状況を創っている。京大在
学中はアメリカンフットボール部のチーフマネージャーとして
150人を超えるチーム運営を経験。上海での毎日が大冒険的
仕事生活を経て、帰国後自由大学の運営に。今年出産し、
子どもと一緒に働き学ぶ新たな実験スタート中。
も学べない。これは自由大学で講義を受講するとき
てくる。たとえば、生産者と消費者だったり、上司
のアドバイス。受講生は自分のアンテナに引っかかっ
と部下だったり、学びの場であれば、教える人と教
た講義に申し込み、5 回で�一 つのテーマを学ぶ。靴
えられる人という立場が存在する。自由大学の面白
磨きや盆栽、朝ごはんに未来の働き方など、どんな
いところは、立場や役割が固定されずに、いろんな
事でも学びがあると考えるのが私たちのモットー。
領域を自由に行き来できること。私自身、初めて自
卒業生の中では“学びのセンス”を発揮している人
由大学の講義を受講してから、キュレーター、クリ
始して社会にどんどんコミットしている。じゃあ「学
びのセンスって何?」ということだけれど、いくつ
か要素を挙げてみる。
まず一つめは会話でケミストリーが起きる余地を
残しておけること。時には自分のこだわりを宇宙に
放り投げて、相手の言葉に耳を傾けてみる。自分の
視点と相手の視点がリンクしたとき、この上ない喜
びと愛みたいなものが芽生える。会話から生まれる
インスピレーションは新しいステップに進む原動力
になる。二つめは答えを出すことよりも「問題の本質」
を見極めようとすること。問い続けられるには常に
好奇心が必要だ。つい安心できる正しい答えを探し
てしまいがちだけれど、それに固執していると時代
に取り残されてしまう。三つめは、興味を持ったこ
とは心のブレーキを外して飛び込む度胸があること。
動機が正直であれば、自ずと進むべき道が開かれて
いく。これらは学びのセンスの一部だけれども、自
エイティブチームといくつかの立場を経験してきた。
一つの立場が増えるごとに、新しい扉を開いたよう
な感覚。ひとところに留まらないことが自由な感じ
で心地よい。
最初は生徒として、「自分の本をつくる方法」を受
講したことに始まる。そこで感じたのは自分たちで
学びをつくる感覚。教授と生徒がフラットな関係で、
授業はみんなで交わされる意見によってつくられる
インタラクティブな場だった。“求め、学ぶ”
。自由
大学のポスターに書いてあったキャッチコピーその
ままの自由な学びがそこにあった。
自由大学の講義はキュレーターがつくっている。
キュレーターは自分の経験や感性をもとに、独自の
視点で講義を組み立てる人。キュレーターの視点で
教授の魅力が引き出され、同じテーマであっても一
つひとつ違う学びが出来上がる。新講義の公開企画
会議「レクチャープランニングコンテスト」に参加
したことがきっかけで、私はキュレーターになった。
学びの場は受ける側よりつくる側の方がずっと面
由大学のキューレーションは“学びのセンス”を刺
白い。きっと誰よりも学ぶことができるから。自分
激する状況をつくっている。
が学びたいことを、問いをみんなで考えることがで
“学びの状況は”国内に留まらない。2013 年の夏か
きる。人が目から鱗を落とす瞬間を間近で見れる。
で「Creative Camp in Portland」を 開 催 し て い る。
201 4.1 2.23 / N0.001
今年は大学生から社会人まで幅広い年齢層の 43 名が
参加した。参加者は地位も肩書きも関係なく一つ屋
根の下で寮生活をした。いつもと異なる環境が適度
な塩抜きを促進させて素直な気持ちで現地の人たち
と触れあえたのは社会人になってからは貴重な経験
だと思う。ポートランドに住んでいる人たちの気概
から直接得られる情報や感動は参加者たちの人生観
12
にまで影響を与えた気がしている。
こ の キ ャ ン プ の 提 携 先 で あ る Pacific Northwest
College of Art の学長の Tom Manley 氏によると、こ
れからはヒエラルキーの頂点があるピラミッド型の
社会から、個人の価値観や意義を重視するネットワー
ク型の社会を目指すべきだというお話があった。そ
のような社会こそ人間の資産であるクリエイティビ
ティが発揮できるのだと。
ネットワーク型の社会はそのハブとなる“個”が
しっかりしていないと成り立たない。集団の中に埋
もれている意識を自らの手で救い出さないと人間と
考える都市
らアメリカ、西海岸にあるオレゴン州ポートランド
そんな状況をつくるのはとてもワクワクすることだ。
自由大学の学びは卒業してからが始まり。同じ講
義を卒業した者同士のコミュニティがあり、卒業後
も好奇心をもって学び続ける状況をつくるのもキュ
レーター。コミュニティをつくり、好奇心を持ち続
けることで、学びの点が線になり、新しい価値観を
つくっていく。何気なく過ごす毎日のなかにたくさ
んの学びを見つけることができるようになる。
キュレーターになってみて、生徒の立場からは見
えない学びの面白さが見えてきた。一つ新しい世界
が見えると、もっと次の世界が見たくなる。前のめ
りに突き進んでいるうちに、いつの間にか自由大学
をつくるクリエイティブチームの事務局長になって
いた。クリエイティブチームのミッションは自由大
学自体をキュレーションすること。時代の空気を感
じながら、少し先の未来を見て、新しい講義をつくっ
たり、みんながもっと自由になる学びの状況をつく
る。しっかり仕組みをつくることも大事だけど、固
めすぎずに余白を残して、DIY 精神を大事にする。
クリエイティブチームの目線の先には、いつも自由
何をどう学ぶのか?
して次のフェーズへ進めない。そのために自分はど
大学を盛り上げてくれる教授やキュレーターや卒業
のような意識を持っているか、探求することが必要
生、さらに未来の自由大学生がいる。
になる。どんな食べ物を食べ、どんな音楽を聞き、
そしていよいよ新キャンパスがオープンする。IID
どんな学びを自分の中に取り入れていくのか。その
世田谷ものづくり学校から COMMUNE246 へ場所が
プロセスに失敗などない。主体的なさまざまな経験
変わってどんな景色が見えるだろうと思っていたら、
が個人の可能性を拡張してくれる。自由大学の講義
引っ越しと同時に学長になることになった。クリエ
は、知らないことを知る機会がたくさんある。そも
イティブチームのなかで学長だから偉いということ
そも知らないことは探求できないのだから、可能性
はない。だけどきっとまた今までと違ったものが見
を発見するには最適な場所だと思う。新キャンパス
えてくるに違いない。新しい扉がまた開かれて、そ
となった COMMUNE246 は働く、遊ぶ、学ぶ、暮ら
こに広がる世界を楽しみにしている。
すことに関する全てが詰まっていて、既存の価値観
を更新する実験的な場。来るべきネットワーク社会
はここから芽吹く予感がしている。
岡島悦代 Etsuyo Okajima 小酒ちひろ Chihiro Kosaka コンテンツディレクター/キュレーター
学長
デザイン事務所に勤務後、レコード会社等で WEBコンテンツ
の企画・製作に携わる。自分がつくったコンテンツの反応を
直接見たい欲求に駆られ地元でカフェを立ち上げる。開業し
て2 年後「自由大学」の講義をいくつか受講後、運営に参加。
現在は「人の価値観が変わる瞬間」をつくり出せるような企
画を目指し日々奔走中。転機となった書籍『True Portland』
では編集・執筆と現地取材を担当。今後は日本茶の海外向
けブランディングのプロジェクトにも参加。
求人情報サイトの企画を務めたのち、雇用形態にとらわれな
い働き方を実験するため自由大学クリエイティブチームに入
る。
「自分軸をつくる占い」
「入門日本酒学」
「スタイル発見学」
「星空コンシェルジュ入門」
「社内起業学」など、魅力的な
教授との出会いから多様な講義をキュレーションしてきた。
2014 年11月、クリエイティブチームの運営事務局長から、学
長へ。
13
して会社やお店を始めたり、個人プロジェクトを開
The History of Freedom University
201 4.1 2.23 / N0.001
ほど可能性が広がっているように思う。例えば起業
立場が変わる自由
同じ物事でも立場が変わると見える景色が変わっ
都市で学ぶ
Freedom University
何かを学ぶ際、具体的な目標を掲げてしまうと何
MIDORI.so 2
働 き 方 の 未 来 未 来 に 向 か って 働 く 場 所
A place for doing what you want.
Work while traveling the world, like a migrating bird.
A diverse group of people gather around in the space full
of inspiration, where we explore the future of work.
It’s a workspace juxtaposed with a gallery,
located 3-minute walk away from Omotesando station.
表参道駅から徒歩3分のギャラリーを伴うワークスペース。
本やアートに囲まれたデスクやロビー、屋外のウッドデッキなど、
好きな場所で、自分らしいスタイルで気持ちよく仕事をする。
1 日単位でのポップイン利用で、地方から東京への出張や、
海外から日本への出張の際のオフィスにもなる。
At your desk surrounded by books and art, at the lobby,
on the wood deck outside…work wherever you please,
in the way you please. If you travel to Tokyo on business,
you can choose‘Pop-in use’
which lets you have your office for one day period.
敷地となる COMMUNE246 内には、カフェやフードカート、
新しい学びを提案する自由大学等が併設。
オフィスのみならずコミューン全体の創造的な環境の中で、
心地よいコミュニティが築かれる。
On COMMUNE246 premises where the workplace is located
there are cafes and food carts, as well as Freedom University
where new learning styles are proposed.
A comfortable community awaits you in the creative
environment of the whole commune.
NO BORDERS, NO BOUNDARIES
OFFICE FOR A MONTH
レギュラーメンバー Regular membership
Layout
1F
固定席
Fixed-desk
50,000 円/月
50,000 yen/month
フリーアドレス席
Free-address desk
35,000 円/月
35,000 yen/month
Gallery
* 登記、24 時間アクセス、Wi-Fi、ロッカー、ラウンジ、ミーティングルームの利用が可能。
Registration and 24h access, use of Wi-Fi, locker, lounge, meeting room are included.
Become a member!
みどり荘を自由自在にご利用いただくためにメンバーシップ制
としています。スポーツジムに入会するイメージで、みどり荘
メンバーとなり、ワークスペース以外のラウンジや共有スペー
スなどが利用できます。
MIDORI.so works on a membership system, just like
a fitness gym . When you become a M I DORI .so
member, you are free to use not only the workspace but anything else on the premises such as
the lounge and common areas.
Lounge
* みどり荘 2の固定席メンバーは、フリーアドレスメンバーとしてみどり荘をご利用いただけます。また、み
どり荘 2のフリーアドレスメンバーは+5,000 円 /月でみどり荘のフリーアドレスメンバーとなれます。
The Fixed-desk membership allows you to use both MIDORI.so and MIDORI.so2 as a Free-address
member. If you already have a Free-address membership at MIDORI.so2, you may also obtain a Free-address membership at MIDORI.so for extra 5,000 yen per month.
DESK FOR A DAY
2F
Free-address Desk
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M I DORI .so is a place where mem bers with different jobs /
nationalities / interests and ideas gather and work, pursui ng new potentials of worki ng toget her and enjoyi ng new
ideas emerge from the chaotic energy that is generated in
the diverse environment.
やりたい事をやる場所。
渡り鳥のように世界を旅しながら働く。
インスピレーション溢れる空間に
多様な仲間が集まり、未来の働き方がうまれる。
Meeting
Room
Meeting
Room
Reception
Kitchen
ポップインメンバー Pop-in membership
フリーアドレス席
Free-address desk
*Wi-Fi、ラウンジ、共有スペースの利用が可能。
Use of Wi-Fi and, lounge, common areas are included.
2,000 円/日 (10:00-19:00)
2,000 yen/day(10:00-19:00)
お問い合わせ Contact
[email protected]
201 4.1 2.23 / N0.001
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201 4.1 2.23 / N0.001
みどり荘は、これからの働き方の可能性を追求し、様々な仕事/国籍
/趣味/考えを持つメンバーが集まり、その混沌を通して生まれる
「何か」を楽しみながら働くワークスペース。
美味しい 楽しい 面白い
未来の社会をキュレーションする場所
SHIBUYA
2 0 1 4 .1 2 . 2 3 / N 0.0 0 1
INFORMATION
HARAJUKU
O M OT E S A N D O
MAP
COMMUNE246
東京都港区南青山3-13
Police Box
246
GAIENMAE
246
事業主体
PUBLISHER
株式会社コミューン
MEDIA SURF COMMUNICATIONS INC.
www.commune246.com
営業時間 11:00-22:00
※定休日は店舗ごとに異なります。
SPIRAL
EDITOR IN CHIEF
企画・総合プロデュース
TERUO KUROSAKI
流石創造集団株式会社
A4
Family
Mart
www.commune246.com
www.flowstone.jp
東京メトロ「表参道」駅より徒歩2分
EDITOR
MEDIA SURF COMMUNICATIONS INC.
[email protected]
運営
メディアサーフコミュニケーションズ株式会社
ART DIRECTION, DESIGN AND ILLUSTRATION
www.mediasurf.co.jp
SHINPEI ONISHI