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一般社団法人 Guardians
2014 年
事業報告書
[期間:2014 年 7 月 11 日〜2014 年 12 月 31 日]
Copyright © 一般社団法人 Guardians
法人案内
法人名
一般社団法人 Guardians(通称「GS」)
所在地
〒860-0846
設立
2014 年 7 月
代表者
冨士岡 剛
メンバー数
5,271 人(2014 年 12 月 28 日現在)
URL
http://gs68.jimdo.com/
Facebook
https://www.facebook.com/groups/guardians.of.our.strays/
物販サイト
https://www.facebook.com/guardians.paw
Twitter
https://twitter.com/guardians_of_ou
E メール
[email protected]
熊本県熊本市中央区城東町 5-57 堀ビル 3F
GSは「殺処分制度の廃止」を理念として、下記のような事業を行っていくために結成された団体です。
① 署名活動事業
② 動物愛護出前講座
③ 全国保健所・動物管理センター視察及び実態調査
④ 海外の動物愛護団体の活動実態調査及び連携
⑤ 全国の動物シェルターの把握及び実態調査
⑥ 民間アニマルポリス制度の設立に向けた調査
⑦ 迷子札普及推進活動事業
事業トピックス
1.行政機関視察
「殺処分廃止」の大きな柱である行政機関との連携について、九州の自治体の動物管理センター・動物愛護センターの視察およ
び動物行政担当者との意見交換を行った。2014 年中に視察した自治体は以下のとおり。
1.熊本市動物愛護センター(2014 年 8 月 22 日:4名)
2.熊本県動物管理センター(2014 年 9 月 30 日:2名)
3.福岡市家庭動物啓発センター(2014 年 10 月 27 日:1名)
4.長崎市動物管理センター(2014 年 12 月 5 日:1名)
5.福岡県動物愛護センター(2014 年 12 月 10 日:犬のしつけ方教室受講・2名)
6.佐賀県動物管理センター(2014 年 12 月 15 日:1名)
7.熊本県有明保健所(譲渡前講習会受講・1名)
熊本市動物愛護センター
福岡市動物愛護センター 長崎市動物愛護センター
佐賀県動物管理センター
「殺処分ゼロ」を達成するためには行政、民間それぞれの取り組みだけでは限界があり、そしてお互いがそれぞれの主張をしてば
かりでは現状から先に進むことはできません。 特に、行政と動物愛護団体との間の問題は、お互いがそれぞれのやっていることや考
えを良く知らないまま、ネット上の情報や印象だけでレッテルを貼ってしまうということがよくあります。殺処分がなくならない理由は、迷
子、飼育放棄、去勢不妊手術の未実施など飼い主側の問題にあることがしばしばです。
動物愛護の世界で見聞きする「本当の動物愛護とは」といった神学論争がお互いの連携や協働を阻害しているという現状があり
ますが、そのようなことは動物には一切関係ありません。どのような人でも、「命を救ってくれる人」だけが動物にとって「いい人」です。
地方自治体の動物行政の現場では、我々が知らないが非常にアイデア豊かで効果的と考えられる取り組みを行っている自治体
も実際に存在します。残念ながらこのような取り組みはなかなか広く知られていませんが、このような取り組みを広く周知することがま
ず我々に求められていると感じました。
各視察レポートは以下のリンクからダウンロード可能
http://gs68.jimdo.com/%E6%B4%BB%E5%8B%95%E8%A8%98%E9%8C%B2-activity-report/
2.迷子札装着推進活動
これまで様々な施設を視察した結果、殺処分数を減らすためにはまず迷子札の普及が不可欠だという結論に達
しました。
熊本市動物愛護センターの視察の際に、「迷子札をつけていたことで飼い主への返還が可能になった事例が年
間に約 200 件あると伺ったことから、単純に推計(人口割による)すると、迷子札をつけていることで毎年
34000 頭の命が助かるということになります。この数字は年間の殺処分数の 20%強にのぼります。つまり、迷
子札の推進が殺処分対象の犬・猫の数を減らすことに有効であることが分かります。
GSで会員特典として贈呈あるいは販売している迷子札にはQRコードを貼付して、ペットの名前、飼い主の
連絡先、ペットの照合に必要な特徴などを情報として組み込みます。この情報はスマホやケータイのコードリー
ダーで簡単に読み取れ、その場で飼い主への連絡も可能であり、またマイクロチップに比べて安価で普及させる
ことが可能です。
ただし、マイクロチップは海外にペットを連れて行く際などでは装着がほぼ義務付けられていることもあり、
そのような状況においては有益な手段です。従って、GSが推進する迷子札はあくまでも選択肢の一つであると
いう考えであり、マイクロチップを完全に否定するものではありません。選択肢は多い方がいいからです。飼い
主の方が、ご自身のペットの飼育状況に鑑みて最も適した方法を選択していただくのがよいと考えます。
3.物販サイト「PAW」運営スタート
一般社団法人 Guardians が管理するページです。
こちらのページではイベントの告知、犬猫好きさんが楽しめる書籍、展覧会、愛護グッズのご紹介を致します。
また、このページにはオンラインカート機能がついており、GSへの入会、オリジナルグッズの購入もできるよ
うになっています。
「PAW」のサイトはこちらのリンクから。
https://www.facebook.com/guardians.paw
会員証
QRコード付き迷子札
オリジナルステッカー(ネイビー)
「ボンネットコンコン」ポストカード
オリジナルステッカー(ピンク)
4.ふるさと納税応援プロジェクト
「ふるさと納税」は一言で言えば自治体に対する寄附です。民間企業が商品やサービスで同業他社と競争をする
のと同様、自治体はその政策や住民サービスによって他の自治体とは違う魅力をアピールする必要があります。
その魅力が私たち動物愛護家にとっては「動物に優しい行政」ということです。
GSがスタートする「ふるさと納税プロジェクト」は、このふるさと納税という仕組みを利用して、メンバーの
皆さんから「チャリティー付きグッズ」を購入していただき、一定の金額に達したら、視察をもとに作成した基
準に従いGSが評価した自治体にその金額を「ふるさと納税」として寄付するというものです。
何が「動物に優しい行政」かということについては、環境省が発表しているデータからもある程度は読み取れま
すが、単なる数字の羅列でありそこからは担当職員の苦悩や努力といった情報は手に入りません。GS管理人は
実際にその自治体や動物愛護センターなどを視察して担当職員と話をして、実際に皮膚感覚で得られる情報から
判断しています。
現在、GSが認定している自治体は、10 年以上前に「殺処分ゼロ」を宣言し、現在も官民連携の下で素晴らし
い実績を継続している「熊本市」のみですが、今後視察を行う中で高い評価を得られた自治体も現れるはずです。
このプロジェクトの利点は以下の3つです。
①動物福祉に積極的な取り組みをしている自治体をより多くの選択肢から選ぶことができる。
②一定の金額以上をふるさと納税として寄付することにより、動物福祉に関する提言をする機会を得ることがで
きる。
(例:熊本市は10万円以上の寄附で市長と面談することができ、新聞社の取材も入るため、これにより動物
福祉によりより取り組みをGSとして提言することができる。)
③GSの取り組みが話題になることにより、自治体間で動物福祉行政に関していい意味での競争を促すことがで
きる。
チャリティーグッズの販売はこれまでのようにグッズ販売等の業務を委託している、猫雑貨のお店「maomao」
さんのオンラインカートで受付いたします。
http://nekozakkamaomao.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1847066&csid=0&sort=n
具体的には、「殺処分ゼロ宣言」「犬・猫不妊去勢手術助成金制度整備」「小学校等でのふれあい教室」等自治
体が取り組みやすいものから提言していきたいと考えています。
※この仕組みでは、グッズを購入された方が税控除を受けることはできません。
プロジェクトの詳細は別添の資料をご覧ください。
このプロジェクトにより、自治体の動物福祉行政における改善を加速させたいと思います。
メンバーのみなさん、ぜひともご協力をお願いいたします。
5.GSアワードプロジェクト
その年に動物福祉で目立った実績を上げた自治体・団体に対して「GSアワード」を贈呈し、いい意味での競争
意識を持ってもらうことで動物福祉行政の改善を図ることを目的とします。仕組み及びルールは以下のとおり。
①10カ所の「ノミネート自治体・団体」をグループ内で発表
②FBのアンケート機能を使い投票(12 月中)
③最多得票の自治体を受賞者として発表(1 月初め)
④GSから受賞自治体・団体に賞状を贈呈(未定)
⑤受賞自治体は 2015 年のGSからの「ふるさと納税」の候補の序列1位を獲得
・投票権はGSのメンバーだけでなくメンバー以外にも広く開放します。
・投票権は1人1票です。ただし、管理人は 1 票を 2 ポイントで換算します。
・複数の自治体に投票しないでください。
・ワースト自治体を推薦しないでください。
・投票権の売買は禁止します。
・GSが指定したノミネート自治体・団体以外を追加することは禁止します。
6.クラウドファンディングによるポスター作成
GSの活動の中心は「殺処分制度の廃止」ということは間違いありませんが、それ以外にも動物たちが理不尽
な理由で死に追いやられているという事実が多くあります。
そのようなことにもGSの活動を広げて行くことで、より多くの人の関心を「殺処分制度」へと導いて行きた
いと考えています。それがこの「寒い時期に車のボンネットに入り込み巻き込まれる動物たちを啓発ポスターで
減らそう!」というプロジェクトです。
「殺処分廃止」とは少し違いますが「動物たちを理不尽な死から遠ざける」という意味では共通した内容です。
冬場になると、車のボンネットに猫などの小動物が暖を取るために潜り込んだのを知らずにエンジンをかける
と悲惨な事故につながります。
そういった悲惨な事故を避けるために、車に乗る前に「ボンネットをコンコン」するということを一人でも多く
の人に心掛けてもらうために、「ボンネットコンコン」ポスターを 10000 枚作成して、メンバーのお知り合い
の方やご近所の方に配ってもらおうと「ボンネットコンコン」啓発ポスターの作成資金を確保するというプロジ
ェクトをクラウドファンディングに応募し採用されました。
クラウドファンディング「Readyfor」サイトの「ボンネットコンコンプロジェクト」ページ
https://readyfor.jp/projects/bonnet-tap-tap
作成するポスター(サンプル)
7.GSの事業理念とモデル
GSの事業は従来の動物愛護団体の事業遂行とはモデルを異にします。従来の動物愛護団体の事業
は、ボランティアを基本としたいわゆる「悲しい動物愛護」というモデルです。このモデルは、人の
「善意」を動物愛護の基礎に位置づけ、それ以外のモデルを一切受けつけません。これにより動物愛
護団体同士の価値観の違いによる争い、誹謗中傷などが生まれ、それによる弊害は結果的に動物が被
ることになります。このようなモデルが殺処分から動物を救うことができないのは火を見るよりも明
らかです。
GSは、このようなモデルとは異なる「楽しい動物愛護」という概念を提唱しています。これは動
物愛護に参加する人たちに身分や意識による区別を設けず、誰でもどのような形でも動物愛護が可能
であるという概念です。これにより動物愛護に関心を持つ人たちの参加をより多く促し、また意識の
向上につながると確信しています。
またGSは、動物愛護にビジネスの要素を導入します。具体的には、企業とのタイアップや事業・
物販収益による資金調達です。従来の動物愛護がもっぱら寄附金などのチャリティーに依存している
ため、景気の良しあしによって活動資金が集まったり集まらなかったり、また、単発に終わったりし
ます。動物愛護にビジネスの要素を持ち込むことにより、景気不景気による影響をできるだけ小さく
し、また継続的な資金調達が可能になります。
さらにGSは、動物愛護を「殺処分廃止」を究極的な目的として、そこから問題点を分析的に俯瞰
することにより、活動のハードルを下げています。「殺処分廃止」という目的は極めて大きな目標で
すが、直接的にその達成を考えるのではなく、「殺処分という制度がなぜ維持されているのか」とい
うところから逆算して、殺処分に至る前の問題を抽出し、それらの諸問題の解決を試みることにより、
最終的な殺処分制度の廃止につなげようとしています。
8.2015 年事業計画(案)
GSの 2015 年の事業計画(案)は以下の通りです。
●継続事業
1.GSアワード:スポンサー、名義後援・協賛探し
2.視察:全国の都道府県、政令指定都市、中核市
3.署名
●新規事業
1.動物福祉(GS)検定
2.セミナー
①ペット信託
②ペットロス
③ペット薬膳
④正しい飼い方
3.被災グッズ製作・販売
4.フリーマーケット出店:福岡県護国神社、筥崎宮
6.先進地視察ツアー
7.動物福祉サミット
8.海外団体連携
9.個人ボランティア支援制度
10.GS手帳作成
11.アプリ導入