液晶の教材化 島根県立松江教育センター教職員研修スタッフ 指導主事 Ⅰ 今若誠己 はじめに 昨年1月に発表された高等学校教育課程実施状況調査によると、「理科の勉強は大切か」とい う質問に、肯定的に答えた者の割合は全教科の中で最も低かった。これはこれまでの学習が科学 的概念中心であり、日常生活との関わりについての視点が不十分であったことが一因と考える。 したがって、今後は身の回りにあり人間生活を豊かにしているものを通して、科学技術の成果に 気づかせることも大切にしていきたい。 今年度の松江教育センターの研修講座「理科教員研究機関活用講座C」において「記録技術(コ ピー)と情報表示技術(液晶)」のテーマで大学の研究者による講義・実習を行った。中でも液 晶は、最近大型テレビや携帯電話等で盛んに利用されて身近なものとなっており、教材として扱 うのにも格好の素材であると感じた。しかし、講座内容をそのまま高等学校の授業で展開してい くと生徒にとっては難解で分かりにくいものではないかと思われた。 そこで本研究では、この液晶について教材研究を進め、高校生の学力レベルとカリキュラムに 合わせて分かりやすく整理した「テキスト」と、講座で紹介された実験を中心に「実験書」「 ・ 実 験解説書」を作り、学校の授業での展開方法とともに提案する。 Ⅱ 研究の目的 液晶について教材研究を行い、高等学校の理科総合Aにおける活用法を提案する。 Ⅲ 研究の内容 1 授業用テキスト 授業用テキストを作るにあたり、次のことに配慮することにした。 (1) 液晶表示の原理を理解できるものにする 液晶に関しては、たくさんの内容を学習することができる。しかし、全て取りあげるのではな く、私たちの日常生活において関わりの深い液晶表示技術に関連するものに絞った。 (2) 理科総合Aでの利用を考える 理科総合Aでは、扱うべき内容に「科学技術の進歩と人間生活」がある。学習指導要領によれ ば「科学技術の成果と今後の課題について考察させ、科学技術と人間生活のかかわりについて探 究させる」と明記されている。液晶は、その具体的な探究テーマの1つとして相応しいと考える。 また、液晶表示技術を理解するための「物質の三態」や「偏光」の内容は、前者が主に化学分野 で学習するのに対し後者は物理分野である。そもそもこの科目は主に物理と化学の内容が融合さ れた科目であり、各内容を有機的に結び付けて自然を総合的にとらえる学習が求められている。 -1- よって、その点においても液晶を扱うことは適している。 (3) 科学史にふれる 理科の学習において科学史を扱うことは、次のような理由で有効であると考えた。 ①科学に対する興味・関心を高めることができる。 ②先人の行った実験・観察を再現することで探究の過程を学ぶことができる。 ③科学的なものの見方や考え方を養うことができる。 2 (1) 液晶の理解を深める実験 生徒用実験書 解説テキストをふまえ、液晶表示の原理が実感できる内容とした。また、授業で実際に行うた めに 50 分以内で完結でき、高等学校の実験室で生徒が行えるよう大がかりな装置や高度な技術 を要しないものとした。 (2) 教師用実験解説書 実験結果だけでなく、準備、所要時間、実施上の留意点、必要経費等、実際に授業において実 施する上で必須と思われる内容を取りあげた。 3 指導展開例 理科総合A「科学技術の進歩と人間生活」の単元の学習では、学習指導要領解説によれば、生 徒に自ら課題を見つけて探究させ、実験、実習、製作、調査、見学などの体験的活動を取り入れ、 結果を報告書にまとめたり、発表させることとなっている。 これに基づき、多くの教科書においては、具体的に幾つかの科学技術の成果を紹介し、そこか ら発展させた研究テーマを例示している。生徒は、その中から興味・関心に応じて選択できるよ うな構成となっている。 しかし、単に成果の紹介と研究テーマの例示だけでは、生徒は探究活動に対しイメージを持つ ことができないであろう。成果の紹介と研究テーマの例示の間に、1つ工夫が必要と考える。そ こで本研究の成果物を使って液晶を学習し、ある程度深く理解する楽しさを実感することで、探 究に対する見通しや意欲が湧いてくることを期待したい。 以下に指導展開例を示す。 科学技術の 液晶の学習 研究テ 研究テーマ 研究 まとめ 成果の紹介 ・テキスト −マの の設定 ・文献調査 ・レポート ・実験書 例示 (個人や班) ・実験・見学等 ・発表会 これまでの授業 -2- Ⅳ 研究の成果 1 授業用テキスト 液晶 《状態変化》一般的な物質は、温度や圧力を変化させていくと、固体・液体・気体の三態間で状 態変化を行う。例えば、液体の水は、加熱すると水蒸気(気体)になり、冷却すると氷(固体) になる。固体中では、粒子は規則的に並んで一定の位置に固定され振動している。液体中では、 熱運動が激しくなり粒子は位置を自由に変えることができる。気体中では、さらに激しく空間を 飛び回っている(図1 )。 融解 蒸発 凝固 凝縮 昇華 図1 物質の三態 しかし、有機化合物の中でも特に硬くて細長い棒状の分子の場合、加熱又は冷却したとき、液 *1 体と固体の間に液体結晶というべき第四の状態が存在するものがある。これを液晶という 。こ のとき各分子は、流動性を示すが、一定の方向性をもったまま動いている(図2)。 矢印方向 を保ちな がら動く 固体 ネマティック液晶 液体 図2 気体 第四の状態 《液晶の分類》 このように、ある温度範囲で液晶状態を示す物質をサーモト ロピック(温度転移形)液晶という。一方、物質を液体(溶媒) に溶かして、その濃度を適当に調節したときに液晶状態になる ものもありこれをリオトロピック(濃度転移形)液晶という。 図3 スメクティック液晶 図4 コレステリック液晶 さらに各液晶は、その分子配列によって3つに分類される。 図2のような配列状態をネマティック液晶という。分子は比較 的容易に動くことが可能で、液晶パネルに利用されている。そ れに対し図3のように、一定方向に向いた層状の構造になって いるものがあり、これをスメクティック液晶という。濃いセッ ケン水などがこれにあたる。また、図4のようにねじれて(図 は層状だが実際は連続的)らせん階段のような構造になってい *1 液晶とは液晶状態だけでなく液晶を示す物質も表す。 -3- るものもあり、これをコレステリック液晶という。 《ネマティック液晶の性質》 ①誘電異方性 液晶分子中の電子は、外から電圧をかけると正の電極の方へ移動しようとする。そのため、分 子内には電気的偏りが生じる。偏りのできやすさを誘電率という。この偏りは液晶分子によって *2 異なり、長軸方向に大きく生じるものを正の誘電異方性 をもつという。 図5のように、正の誘電異方性をもつ液晶分子に電圧を加えると、静電気力によって電界と垂 直な方向に向きが変わる。 +++++ + + +++++ − − −−−−− 図5 − − + + −−−−− 電界中の液晶分子の動き ②配向性 液晶分子は、図6、図7のように一定方向の細かい溝のついた膜(配向膜)に触れると、溝に 沿う形で整列する(配向)。また、図8のように溝の向きを 90 度変えた2枚の配向膜で上下に液 晶を挟むと液晶分子も 90 度ねじれるように並ぶ。 溝の向き 図6 液晶の配向 図7 溝の方向が同じ 図8 溝の方向が直交 ③光学異方性と旋光性 図2∼4のように、液晶状態では分子が方向性をもっているため、向きによって光に対する性 質(例えば屈折率、速度)が異なる。これを光学的異方性を持つという。 また、液晶に光を通すと、分子の隙間に沿って光が通る。そのため、図8のように分子配列が 90 度ねじれている場合には、上から進んできた光も 90 度ねじれながら進む。このように光の振動 面が回転することを旋光という。 *2 短軸方向に生じることを負の誘電異方性といい、電界中では、分子は電界と水平方向に並ぶ。 -4- 参考 液晶の存在は、1888 年にオーストリアの植物学者ライニツァーによって発見された。彼は、 コレステロールの安息香酸エステルという物質を加熱しその様子を観察していたところ、145 ℃で固体から白濁した流動体(液晶)に、179 ℃で透明な液体にと、2度溶けるような不思 議な挙動を示すことに気づいた。彼は、その結果をドイツの工業高校助手のレーマンに手紙 で知らせた。レーマンは試料を温めながら観察できる顕微鏡を持っており、詳しく観察した 結果、固体に特有の性質である複屈折効果があることを確認し、液晶(Liquid Crystal)と名 付けた。実は、それまでにも同じような観察をした人は何人かいたが、彼らは不純物のせい と片付けてしまった。 考えてみよう 貯木場に浮かんでいる丸太の木材は、液晶状態? 偏光 光は横波の1種である。つまり、図9のように波の進行方向と垂直な方向に振動している。こ れを、進行方向から見ると、自然光では図10のように 360 度いろいろな向きにランダムに振動し *3 た光の集まりである。これを偏光フィルム に通すと、 図11のように1方向のみに振動している 光(偏光)を取り出すことができる。 図9 光の振動 図10 自然光 図11 偏光 偏光フィルムでは、1方向の光のみを通す ことができるので、2枚の偏光フィルムを図 12のように 90 度回転させ重ね合わせると、 光は全く通過できなくなり暗くなる。これを 直交ニコルという。 図12 直交ニコル 液晶表示ディスプレイ(LCD) 《原理》 LCDの代表的なものに、ねじれマティック(TN)液晶表示がある。これは、ネマティック 液晶を透明な電気伝導性ガラス板で挟み込み、さらにその両外側を、偏光軸が直交するように偏 *3 PVA(ポリビニルアルコール)の膜を横に引き延ばし、ヨウ素を吸着させると得られる。 -5- 光フィルムではさんだものである。また、ガラスの内側には、偏光軸と同じ向きに溝がついた配 向膜を貼り付ける。(図13) 電気伝導ガラス 配向膜 図13 電気スイッチOFF 図14 電気スイッチON 図13では、配向膜に沿って液晶分子が並ぶため、90 度ねじれた状態となっている。ここに図 上部から自然光を当てると1枚目の偏光フィルムで偏光となるが、液晶内で旋光し、下部では偏 光面が 90 度ねじれる。そのため、2枚目の偏光フィルムを通過する。 図14では、電圧をかけている。このとき液晶分子は、正の誘電異方性により電界方向に向く。 すると、1枚目の偏光フィルムを通り抜けた偏光は、そのまま2枚目にたどり着く。しかし、 直交ニコルとなり、光は通過できない。 つまり、電圧をかけると光が遮断され黒くなり、電圧がかかっていない状態では光が通り明る くなる。このような仕組みを1つの表示単位としている。単純なものでは時計や電卓などの数字 がある。例えば、 図15はセグメント方式とよばれるもので、3カ所電圧をかけることで数字の 7を表示することができる。 図15 セグメント方式による表示 R1 G1 B R G B R G B R G B R G B R G B 図16 カラ表示ーパネル 《応用》 現在では、研究がさらに進み、電圧を調整することで、光の透過率を制御し明るさも変えてい る。また、1つ1つの表示単位の上にカラーフィルター(赤・緑・青紫=RGB)をかけること でカラー表示も可能としている。例えば図16のR1とG1以外に電圧をかける。すると、そこだ け光り赤と緑の光が合わさり黄色に見え、残りの場所は黒に見える。RGB1組を1画素とよぶ。 -6- 2 液晶の理解を深める実験 (1) 生徒用実験書 偏 光 と 液 晶 [目 的]偏光と液晶の性質について調べる。 [準 備] 器具等 偏光フィルム2枚(125mm 四方、厚さ 0.2mm)、水槽、セロファンテープ、 サンプル瓶2本(30ml)、かきまぜ用ガラス棒、あるいは割りばし、電子天秤、 ビーカー(300ml)、温度計、ガスバーナー、三脚、テスター 電導性ガラス2枚、乾電池9V、両面テープ、みのむし付きリード線2本、 薬品等 ヒドロキシプロピルセルロース、ペンチルシアノビフェニル(5CB)、 パラメトキシベンジリデンパラブチルアニリン(MBBA) [実 験]<1.偏光の性質> 1.偏光フィルムを2枚用意し、重ねて片方を回転させ変化をみる。(観1) 2.水槽に水を入れ、これに光を反射させた状態で、 1枚の偏光フィルムを通し水面に映った反射光を 確認する。 次に、偏光フィルムを回転させ変化をみる。(観2) 3.1枚の偏光フィルムにセロファンテープを斜め や縦に貼る。さらにセロファンテープを何枚も重 ねて貼る。 次にもう1枚の偏光フィルムを重ねて1と同様 に片方を回転させ観察する。(観3) [結果と考察] 1.(観1) 2.(観2) 3.(観3) -7- [実 験]<2.液晶の作製> 1.蒸留水 1.2 gと 1.4 gをそれぞれサンプル瓶に入れる。 2.ヒドロキシプロピルセルロースを2 g ずつ取り、 それぞれのサンプル瓶に加える。 3.ガラス棒で気泡が入らないようにゆっくりとかきまぜて均一な濃厚溶液とする。 4.しばらく放置し観察(観1)した後、蒸留水を 1.4 g加えた方にはさらに蒸留水を 0.2 g加え る。(観2) 5.液晶状態を示しているサンプル瓶を熱湯(80 ℃以上)につける。 (観3) 6.取り出して室温に戻し、状態の変化を観察する。(観4) 7.完全に室温に戻ったら氷水に入れる。(観5) 8.取り出して室温に戻し、状態の変化を観察する。(観6) [結果と考察] 1.(観1∼2)の結果と考察 2.(観3∼6)の結果と考察 [実 験]<3.液晶セルの作製> 1.電導性ガラスの電導面を上にして両面テープを図1のように貼り付ける。 2.もう1枚の電導性ガラスを図2のように貼り付ける。 3.図2の上部から両面テープの厚さ分の隙間に液晶を少しずつ染み込ませる。下部にわざと隙 間を少し空けたのは、空気が抜けるようにするためである。ほぼ、液晶で満たされたらテー プで塞ぐ。 4.9Vの乾電池をみのむし付きリード線で接続して(図3)変化を観察する。 液晶を流し込む わざと隙間を少し空けておく 図1 図2 [結果と考察] [感 想] -8- 図3 (2) 教師用実験解説書 偏 光 と 液 晶 [実験の目的]偏光と液晶の性質について調べる。 実験1 [所要時間]10 分 [実験に要する経費]1 セット 700 円∼ [実験上の留意点] 水槽が無い場合は、黒板やガラス板でも可能。黒板を斜めから見たとき、光が当たりてかって いる場所が、偏光フィルムを 90 度回転させて覗くと暗く見える。 メンディングテープは不適。 液晶画面にセロファンテープを何枚も貼って、その上から偏光フィルムを回転させながら観察 しても面白い。 [結果・考察] (観1)90 度回転させるごとに、完全に暗くなる(直交ニコル)ことが確認できる。(写真1) (観2)90 度回転させるごとに、光源が暗くなるのが確認できる。これによって反射光が偏光 に近いことが確認できる。同様に海面や雪山の照り返し光も偏光のため、釣りやスキー 用サングラスは偏光処理されていることに触れても良い。 (観3)直交ニコルの状態では、斜めに貼った所は光が通過し、縦・横に貼ったところでは変化 は見られない。また、重ねた所では紫や重ねた枚数によって様々な呈色が確認できる。 直交ニコルから、90 度回転させても貼り方による違いが見られる。これは、セロファ ンテープが旋光性を持つ物質のためで、偏光が通過するとき、偏光面が回転するために 生じる。 写真1 直交ニコル 写真2 スターラー 写真3 液晶セル 実験2 [所要時間]20 分 [実験に要する経費]1 セット 100 円 [実験上の留意点] ヒドロキシプロピルセルロースと水を混ぜる時、激しくまぜると気泡がたくさん生じ、色づい ている様子が分かりにくくなるので注意すること。 ヒドロキシプロピルセルロースは、食品添加物にも使われ危険なものではなく、実験後の処理 も簡単である。 呈色するまでに時間がかかることがあるので、実験1と組み合わせて行う方が効率的である。 この実験は、ある濃度範囲でのみ存在するコレステリック液晶に関する実験である。らせん構 -9- 造の周期の長さ(ピッチ)に対応した波長の光が反射させることで色を示す。濃度・温度によっ てピッチが変化し異なる1つの色を示すが、分子配列に配向性があるため見る角度によっても示 す色が異なり虹色に見える。 [結果・考察] (観1∼2)約 10 分放置するとそれぞれ虹色がつき始める。しかし、蒸留水を加えていくと呈 色は示さなくなり、白っぽくなる。 (観3∼6)熱湯に入れると白濁し、呈色はなくなる。これを取りだし室温に戻すと再び呈色す る。次に、氷水に入れると色合いは変化するが、呈色はある。 実験3 [所要時間]20 分 [実験に要する経費] 電導性ガラスは1枚約 1500 円∼、品物によって大きく異なる。液晶は、ペンチルシアノビフ ェニル(5CB)またはパラメトキシベンジリデンパラブチルアニリン(MBBA)のどちらで もよい。ただし、前者は5gで2∼3万円と高価であるので、後者を原料から作った方が安い。 1/ 10 程度で済む。以下にその合成法について記す。 [MBBAの合成] (1)実験器具:サンプル管瓶(30ml)、撹拌子、スターラ (2)試薬:4−ブチルアニリン(BA)、p−アニスアルデヒド(4−メトキシベンズアルデヒド) (AA)、酢酸 (3)操作 ①AA 5.0 gとBA 5.5 gを混合する。 ②混合液に酢酸を2 滴加える。 ③スターラを用いて激しく攪拌する。(写真2) ④8時間撹拌後、硫酸マグネシウムを加え乾燥した後、ろ別すると乳白色の液晶が得られる。 [実験上の留意点] 両面テープで基材が紙のものは液晶を吸い込むため不適。 変化が分かりにくいようであったら、液晶セルの前後を偏光フィルムではさんで観察する。 MBBAは、純度の高いものを得るには、さらに大がかりな操作を必要とする。電圧をかけて 変化を確認する程度であれば、不純物である原料が多少混じって淡黄色を示していても良い。 [結果・考察] 5CBで行った場合、乾電池を接続するとすぐに、白濁していた液晶部分が透明に変化する(写 真3) 。これは、また、接続を切ると少し時間をかけながらゆっくりともとに戻る。偏光フィル ムではさんで観察すると、さらにはっきり変化が分かる。MBBAは負の誘電異方性をもつため、 5CBより変化は分かりにくい。 [参考] 5CBは、電卓、時計などに使われている化学的に安定な室温液晶である。 MBBA合成の化学反応式は次のとおり CH3O-C6H4-CHO + NH2-C6H4-C4H9 → CH3O-C6H4-CH = N-C6H4-C4H9 + - 10 - H2O Ⅴ 今後の課題 今回の提案は、実際に授業実践を行い評価を受けることが不可欠である。その結果・分析によ って課題を明らかにしなければいけない。 また、今回実験で使用したものは、薬品・器具ともに日々進化・改良されているので、常に新 しい情報を取り入れ改善していく必要がある。 Ⅵ おわりに 最後に、本研究を行うにあたってご指導・ご協力いただいた大分大学工学部応用化学科の氏家 誠司教授に厚くお礼を申し上げます。 【参考文献・資料】 氏家誠司「理科教員研修機関活用講座C資料」(2004) 文部省「高等学校学習指導要領解説」(大日本図書 太田次郎他「高等学校理科総合A」(啓林館 白石振作他「理科総合A」(大日本図書 2003) 2003) 長倉三郎他「新編理科総合A」(東京書籍 2003) ガリレオ工房「理科ひらめき実験工房」(国土社 佐藤 進「液晶の世界」(産業図書 1999) 2002) 1996) 荻原茂男「くわしい物理の新研究」(洛陽社 苗村省平「液晶がわかる本」(工業調査会 2004) 2001) 西久保靖彦「ディスプレイ技術の基本と仕組み」(香和システム 2003) 竹添秀男他「液晶のしくみがわかる本」(技術評論社 岩柳茂夫「液晶」(共立出版 2000) 1988) SHARP(株)http://www.sharp.co.jp/products/lcd/ (アクセス 【引用文献】 文部省「高等学校学習指導要領」(財務省印刷局 1999) - 11 - 2005,3)
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