世間虚仮 唯仏是真 - 真宗大谷派 名古屋教区第30組

教心寺寺報
サーサナとはパーリ語で「教え」の意味です
サーサナ
第29号 仏暦2557(西暦2014)年11月25日
世間虚仮 唯仏是真
煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろずのこと、
みなもって、そらごとたわごと、まことあることなきに、
ただ念仏のみぞまことにておわします
これは『歎異抄』にあ�る親鸞聖人の言葉です。
「煩悩具足の凡夫」とは私たち自身のこと、「火宅無常の世界」とは私た
ちが現にこうして暮らしている世の中のことです。世の中には「そらごと」
(空言)や「たわごと」(戯言)が満ち満ちています。政治家の言動を見聞
きするにつけ、そのことを実感します。しかし問題は、ひるがえって自分自
身はどうなのか、ということです。あ�なた自身には嘘偽りはないのでしょう
か。人に親切にすることは良い事です。ただその場合に、心の奥底で見返り
を求める気持ちがないでしょうか。あ�るいは、親切にしてあ�げた、というお
ごった気持ちがないでしょうか。たいへんな苦労をして赤の他人に親切にし
てやっても、お礼の言葉の一言もないとしたら、むっとするのではあ�りませ
んか。罵りの言葉を浴びせられたら腹がたちませんか。
これが人間の現実です。私たちは煩悩を抱えた生き物です。そういう人間
から成り立つ社会において嘘や偽りが多いのも当然です。聖徳太子はそのこ
とを指して「世間虚�仮」と表現しました。
では「念仏のみぞまこと」とはどういうことでしょうか。「念仏」とは実
は、私が仏様を念ずるのではなく、仏様が私を念じておられるのです。つま
り、仏様の方から私へと願いがかけられています。それが真実の願いであ�る
から「念仏のみぞまこと」であ�り「唯仏是真」と表現されます。その願いと
は、私たちが凡夫であ�ることを皆で認め合いなさい、ということです。凡夫
が凡夫のままに互いを尊重しつつ生きよ、という願いです。その願いにうな
づくことができれば、地獄・餓鬼・畜生の世界は克服されます。
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法要行事のご案内
各法要・行事に必要な勤行本は、お持ちでない場合は当寺より進呈または貸与いたします。
念珠は必ずご持参ください。また肩衣の着用を推奨します。肩衣とは浄土真宗の仏事におけ
る正装で、本山また当寺でも授与することができます。
十二月 成道会(じょうどうえ)
約22550000年前、北インドでお釈迦様がさとりを開かれ仏陀となられました。
1122月88日、3355歳のときであ�ったと伝えられています。お釈迦様のさとりから
仏教は始まりました。私たち仏教徒にとって最も神聖な記念日です。
❖日 時 ❖内 容 ❖持ち物 ❖施 本 1122月77日(日)午前1100時〜1111時【受付開始は午前99時半】
勤行(和文仏教聖典、正信偈)、
「インドの仏教復興運動」について、1100月にインドを訪れた住
職がビデオや写真を使ってお話しします。
『和文仏教聖典』、『正信偈同朋�奉讃』(または『真宗大谷派
勤行集』)
田代俊孝『いのちの満足』(法蔵館)、
十二月 門徒総会・忘年会
上記成道会に引き続き、門徒総会を開催します。この一年間の活動報告及
び今後の活動計画についての話し合いをします。
皆さまのご意見をお聞かせ下さい。終了後、お斎
(忘年会)があ�ります。出席される方は、1122月55
日までにご連絡下さい。参加無料です。ビンゴゲ
ームあ�り。(ゲームの賞品�になるもの[[未使用品�]]
をご提供いただけるとあ�りがたいです)
❖総 会 1111時半〜1122時
❖お 斎 1122時〜
一月 修正会(しゅしょうえ)
修正会とは、新年を祝い、また求道の決意を新たにするための法要です。
家族揃って、初詣を兼ねて本堂にご参拝ください。
❖日 時 11月11日(木)午前1100時〜1111時【受付開始は午前99時半】
❖内 容 勤行(嘆仏偈・和訳正信偈)、年頭法話
❖持ち物 『和訳正信偈』、『真宗大谷派勤行集』
❖記念品 鏡餅(お子さんには菓子袋)
❖ぜんざいの接待があります。
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二月 涅槃会(ねはんえ)
兼 年間物故者追弔会
涅槃会とは、釈尊の入滅(入涅槃=完全なる安らぎであ�る死を迎えられた
こと)を記念する法要です。本法要にあ�わせて、22001144年の間に亡くなられた
当寺御門徒を追弔いたします。
❖日 時 22月1144日(土)午後22時〜44時【受付開始は午後11時半】
❖内 容 年間物故者追弔のことば
勤行(和文仏教聖典、正信偈)
法話「いのちのつながり」(住職)
❖持ち物 『和文仏教聖典』、『正信偈同朋�奉讃』(または『真宗大谷派勤
行集』)
❖施 本 藤田徹文『生死をこえる道』(法蔵館)
正信偈の会(勤行・写経・学習)のご案内
【正信偈の会】はまもなく33年目を迎えます。中途からの参加も歓迎です。
勤行と写経、それに内容の解説を行います。字の上手下手は関係あ�りませ
ん。心をこめてお勤めし、書写することによってお聖教に親しみましょう。
❖日 時 ❖持ち物 ❖会 費 毎月1100日 午後33時〜44時半
『真宗大谷派勤行集』、念珠
文具(小筆・硯・墨、または筆ペンで
も可)
年間55,,000000円(写経用紙含む)
おみがき奉仕
皆様方のご奉仕をお願いしております。終了後はお茶とお菓子でおくつろぎ
下さい。
❖11月1122日(月) 午前99時から1111時
会費の納入について
会費の期限切れの方は、更新をお願いします。1年で11000000円ですが、事務軽
減のため、複数年を納入していただけるとたすかります。
郵便振替0000888800--44--6688447733「教心寺」、または現金手渡しで。
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東別院(東本願寺名古屋別院)の法要行事
❏ 12月13日(土)∼18日(木) 報恩講
伝統の法要・法話の他、「御絵伝拝観」(1133日)「音楽法要」(1144日)、
「御伝鈔拝読」(1155日)「宗祖親鸞聖人讃仰講演会」(1166日)、「通夜伝
道」(1177日)「帰敬式」(1188日)などを催します。
詳しくはパンフレットがあ�りますので、希望者にさしあ�げます。
❏ 12月31日(水)20:00∼1月1日(木)1:30 D-K (デジタル掛軸)
❏ 1月1日(木)0:00∼1:30 初鐘
名古屋別院の鐘は元禄55(11669922)年に鋳造され、戦時中の供出を逃れた歴史
的にも貴重な鐘です。高さ117777..55センチ、口径110088センチで江戸時代の鐘とし
ては市内最大の大きさです。22000044年名古屋市教育委員会から名古屋市有形文
化財に指定されました。新しい年の始まりに、鐘をつき、法話に耳を傾け、
あ�らためて仏さまの真実の教えを聞き続ける歩みを始めましょう。
大晦日から新年にかけては、この他にもライブコンサート、キャンドルサー
ビス、初鐘法要、献杯式、修正会などが予定されています。
第30組の行事
❏ 讃頌会研修会「救われるってどうなること?」
讃頌会とは、名古屋教区第3300組の有志門徒による聞法学習のためにグループ
で、毎年33回〜44回の研修会および交流会を催しています。詳細については住
職へお尋ねください。
❖日 時 ❖講 師 ❖参加費 ❖会 場 11月2277日・22月2266日・33月2244日 いずれも午後22時〜44時
以上33回は連続の講義になりますが、11回のみの参加も可能です。
尾畑文正師(前同朋�大学学長)
各回11000000円
東別院会館22階・蓮の間
真宗大谷派 教心寺(名古屋教区第30組)
編集発行人 釋眞弌 (山口眞一)
468-0026 名古屋市天白区土原3丁目205番地
電話:801-1381 FAX:807-1198 電子メール:[email protected]
URL http://www.nagoya30.net/temple/kyosin/
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