THE・パーソン

前橋市国際交流員/
Laura
Di Croce
1984 年イタリア・ミラノ生まれ。
ミラノ大学並びに大学院で外国語と
外国文化を学ぶ中で日本語と中国語
を 修 得、2011 年 3 月 ~ 同 志 社 大
学に留学、 12 年 6 月イタリアに帰
国し、石油会社エニグループ内の企
業にて、日本人エンジニアの秘書兼
アシスタント業務に従事、'14 年 8
月~前橋市国際交流員
ラウラ ディ・クローチェ
[profile]
日本とイタリアの架け橋に
2014 年 8 月から市の国際交流員として勤務
するラウラさんは、日本語・英語・中国語に精
通し、通訳や翻訳の業務に携わる。
「自分がイタ
リアそのものを代表しているような身の引き締
まる思いがすることもあれば、市の外国人窓口
では、相談に来る外国人にとって、前橋の窓口
になっていることを感じます」と、まさしく諸
外国と前橋の橋渡し役を担っている。
約 10 年前、アニメソングの日本語の「響き」
に興味をもち、その後ミラノ大学で日本語と日
本文化を学び、2011 年同志社大学に留学。京
都では神道や仏教、幕末の時代や坂本龍馬に興
味をもったという。一度帰国し、昨夏、前橋市
に赴任した。
「前橋でこれから学びたいのは、楫
取素彦や生糸景気など明治の時代。京都に比べ、
その分、前橋を学ぶことは現代に近いと思いま
す」
。お気に入りの場所は、臨江閣、前橋公園、
広瀬川、赤城山。前橋の強みをイタリア人のラ
ウラさんが教えてくれる。'15 年は’20 年東京
オリンピックでの前橋への練習会場等誘致に向
けてファシリテーション業務が増えるという。
日本文化の理解に加え、今後は通訳や翻訳の
力を伸ばすことが、架け橋を全うするために不
可欠と感じている。
「最近、お気に入りのかわい
い神社をみつけました」と穏やかに微笑む。そ
の神社は稲荷神社・新明宮と思われるが、すで
に前橋と相思相愛になりつつあるラウラさんで
ある。
写真 横山博之
文 中村ひろみ
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Vol.1