米国糖尿病学会(以下ADA)から2015年版の「糖尿病の

Keyword:ADA 2015 ガイドライン 改訂 2015/01/13
先生、糖尿病の診療に関するガイドラインがADAにより改訂され
ました!
米国糖尿病学会(以下ADA)から2015年版の「糖尿病の診療に関するガイドライ
ン(Standards of Medical Care 2015)」が発表になりました。主な改訂ポイントは、
下記の項目等です。
(1) SGLT2阻害剤がメトホルミンとの併用薬候補として記載
(2) 食前血糖値が80〜130mg/dlに変更(前回:70〜130mg/dl)
(3) 血圧目標値が140/90mmHgに変更(前回:140/80mmHg)
(4) すべての糖尿病患者に中強度から高強度のスタチンによる治療が推奨
他にも肥満度指数(BMI)のカットポイント値が23kg/m2に変更になる等、スクリー
ニング検査やエビデンス等を反映して改訂されています。ADAによる診療ガイドラ
インは毎年改訂され、全文公開されています。
Keyword:ジャディアンス錠 エンパグリフロジン 添付文書 2015/01/05
先生、国内6成分目のSGLT2阻害剤「 ジャディアンス®錠10mg
/25mg 」の製造販売承認が取得されました!
n  本ガイドラインでは2型糖尿病患者への第一選択薬としてメトホ
ルミンが推奨されています。効果・低血糖リスク・体重への影響・
副作用・コストを総合的に評価された結果のようですが、先生は
第一選択薬をどのような基準で選ばれるのでしょうか?
SGLT2阻害薬は新機序であるにも関わらず2ndラインに位置づけられており期待の高さ
が伺えます。日本における病態とは背景も異なりますので一概にガイドラインが正しいとは
言えませんが、こちらをきっかけに先生の処方パターンを聞いてみてはいかがでしょうか。
日本では糖尿病に関するガイドラインが存在せず、特に専門医の先生方はADAのガイド
ラインを参考にされると考えられます。一方で海外のガイドラインなので、非専門医であれ
ばこのような情報に触れる機会は比較的少ないのではないでしょうか。是非、海外におけ
る使用法も参考にして頂き、有益な治療提案に繋げてください。