春季日程カリキュラム ダウンロード (244KB)

早稲田大学 ビジネス情報アカデミー
「ファンドマネジメント講座」 2015年 春季日程カリキュラム 講座名
総合基礎
開講日時
講義内容
時間
< 定員各30名 >
講師名 ( 敬称略 )
10:00
12:00 資産運用業界の概観と資産運用業務 ~ フロント業務を中心として
120
12:00
13:00 コンプライアンス業務の基礎/業務概観
60
14:00
15:30 バックオフィス業務の基礎/業務概観
90
永野 泰弘 DIAM アセットマネジメント 内部監査グループ ジェネラルマネジャー
2015/2/26 (木) 15:30
17:00 ミドルオフィス業務の基礎/業務概観
90
工藤 協一 DIAM アセットマネジメント リスク管理グループリーダー
出水 里香 野村アセットマネジメント リーガル・コンプライアンス部 シニア・マネージャー
資産運用会社の主な部門について、その概観と基本的な業務内容をわかりやすく解説します。それぞれの役割や組織全体での位置づけ、一連のオペレーションプロセスが把握できます。なお、本講義のみ、業務経験が比較的浅く、まずは必
要となる基礎知識を固めておきたい、という方を対象にしています。
投信ビジネス企画
(基礎・商品戦略編)
10:00
12:00 投信ビジネスの基礎: 企画の領域/歴史的変化/制度・市場における国際比較/新興国市場
120
12:00
13:00 商品戦略1: 顧客ニーズ/経済・社会トレンド/確定拠出年金市場
60
14:00
15:00 商品戦略2: 競合商品、協調商品との関係/アクティブとパッシブ/行動ファイナンスと販売手法
60
17:00 商品戦略3: 新商品開発の手法/欧米商品との比較/日本で販売している外国投信との関係、他
120
2015/2/27 (金) 15:00
杉田 浩治 公益財団法人 日本証券経済研究所 特別嘱託調査員
投資信託委託会社の商品について、顧客ニーズ、経済・社会のトレンド、競合・協調商品との関係、制度・形態、欧米の商品との比較など幅広い角度から事例やデータを分析・紹介します。投信ビジネスを企画・推進するための基礎知識・参考
材料を提供し、業務拡大のヒントやアイデアに結びつけていただきます。
ポートフォリオ
マネジメント業務
10:00
11:00 資産運用会社の取扱商品とその特徴
60
11:00
13:00 国内株式運用実務:パッシブ運用/アクティブ運用/クォンツ運用 ~ 各運用手法と実践における留意点
120
14:00
15:30 派生商品(デリバティブ)の利用: リスク軽減型投信の仕組み、オプションのプライシング等
90
17:00 オルタナティブ投資:ヘッジファンド、ロングショート、REIT等、代替投資の投資判断とリスクコントロール
90
2015/3/2 (月) 15:30
柏原 延行
みずほ投信投資顧問 執行役員 運用戦略部長
実際のポートフォリオマネジメント業務がどのように行なわれているかについて幅広いテーマで講義します。ヘッジファンドの隆盛やリスク軽減型投信の残高増加など、複雑化、高度化していく資産運用会社の各種プロダクトについて、その運用
手法の特徴や留意点等のポイントを実例を踏まえながら1つ1つ丁寧に紹介します。
トレーディング業務
2015/3/4 (水)
10:00
11:30 バイサイドトレーディングの概要:業務の流れとミッション/環境変化/執行コスト/監督機関、協会との関わり、他
90
11:30
13:00 エクイティトレーディング : 取引・執行方法の種類/電子取引の活用/代替執行市場/外国株式取引の実務、他
90
14:00
15:30 債券、外国為替トレーディング : 国内債券および外国債券の売買の流れと 留意点/カバー為替/ヘッジ為替、他
90
15:30
17:00 トレーディング関連事項 : システムインフラ/ブローカー選定・評価/ファンド間売買の解釈/PTS、TOBルール、他
90
西野 俊介 大和住銀投信投資顧問 人事部 部長(元トレーディング部長)
バイサイドのトレーディング業務について網羅的に解説します。組織内での位置づけと役割、業務の流れなど概観から、執行コストの抑制方法、資産別売買における特徴やシステムの活用術および、組み合わせの具体例、実務上の留意点、
コンプライアンスを含めた組織運営など実践面に至るまで詳しく紹介します。
オルタナティブ投資関連業務
(プライベート・エクイティ・
ファンド編)
2015/3/6 (金)
10:00
12:00 プライベート・エクイティに関する基本知識 : 定義/特徴/様々な投資戦略
120
12:00
13:00 プライベート・エクイティ・ファンドの仕組み: リーガル・ストラクチャー/基本的な投資条件/年金基金が投資を行う仕組み
60
14:00
16:00 投資実務 : 投資形態の違い/投資方針の策定とポートフォリオ構築/デュー・デリジェンス/モニタリング/リスク管理
120
16:00
17:00 プライベート・エクイティ市場の将来像 : 日本のプライベート・エクイティ運用者/日本の投資家層の拡がり
60
佐村 礼二郎 みずほグローバルオルタナティブインベストメンツ 運用第3部 部長
プライベート・エクイティの全容を体系的に理解することを目的に、投資家、およびプライベート・エクイティ運用者としてのキャリア豊富な講師が、その経験を踏まえて、基礎知識や仕組みの解説から実務上の観点での具体例まで幅広く紹介。
近年関心が高まりつつあるプライベート・エクイティの市場動向、将来性についても解説します。
金融庁監督局証券課の業務
と投資運用業者に対する監
督目線
10:00
10:45 金融庁監督局証券課とは : 総務企画局との連携/証券取引等監視委員会との連携/各財務局との連携/証券課の体制
45
10:45
11:30 証券課の業務内容 : 監督対象/日々の監督・実態把握/行政処分/監督方針/指針の改正/自主規制機関との連携
45
11:30
13:00 投資運用業者に対する監督: 行政処分に当たっての考え方/投資運用業者に対する監督上の着眼点と期待、他
90
15:30 質疑応答(パネルディスカッション形式) : 「リーガル&コンプライアンス」の村岡講師をモデレーターにお迎えしてのQ&A
90
2015/3/11 (水) 14:00
前田 禎夫 TMI総合法律事務所 弁護士 ( 元金融庁 監督局証券課 課長補佐 )
平成26年6月まで金融庁監督局証券課の課長補佐として金融商品取引業者等の監督業務、投資運用業に係る監督指針の改正等に携わっていた講師が、証券課資産運用室の業務内容、当局の目線や問題意識、業者への要望・期待等を
解説すると共に、投資運用業者の関心が高いいくつかの個別テーマについても詳しく説明します。
IT戦略業務
10:00
12:00 資産運用会社のシステムとIT業務:部門別業務システムの種類/IT部門とIT業務/情報セキュリティ、IT全般統制、他
120
12:00
13:00 システム体制構築の実践:市販システム選定のポイント/システム体制・管理の実例と問題点、他
60
14:00
16:00 ビジネストレンドの考察:歴史的背景/制度改革/ビジネス動向/国内、海外の最新トレンド、他
120
17:00 IT戦略の現実と今後の課題:IT予算の現状/ベンダー、IT開発会社、人材の流動化の現状と傾向/今後の課題、他
60
2015/3/12 (木) 16:00
藤井 正哉
野村アセットマネジメント 業務プロセス・マネジメント部 シニア・マネージャー
IT 統制の整備が急務の資産運用業界では、全社的にIT 環境に関する見識を高めていくことが重要な課題となっています。資産運用会社のシステムが将来どのように変化していくか、ビジネス環境、最新のIT トレンド、経営戦略のケースを踏
まえた考察を交えながら、最先端の情報・実務知識を紹介していきます。
実務で使われる
金融工学の基礎
10:00
11:30 金融工学への導入としての確率・統計: リターンと確率分布/リスクの推定方法/相関係数とリターンの和
90
11:30
13:00 ファイナンス理論と実務の接点 : アクティブ(ウェイト・リターン・リスク、他)/ファクターモデルの基本概念
90
14:00
16:30 リスク推定とファクターモデルの活用 : 原理と利用方法/マルチファクターモデルの詳細と実務における活用
150
17:00 アルファの獲得とクオンツ運用 : アルファとは何か/アノマリー/クオンツファンドの設計手順/データインフラの整え方
30
2015/3/13 (金) 16:30
外尾 光法 大和証券投資信託委託 クウォンツ・リサーチ部 チーフクウォンツアナリスト
実務で使われる金融工学について、数式が大の苦手といった方にもわかるよう、 基礎の基礎から噛み砕いて体系的に解説します。非常にポピュラーな存在でありながら、なかなか実感が伴った理解を得にくいマルチファクターモデルについて
は、スプレッドシートのデモを通じて、キーとなるポイントを挙げながら具体的に説明します。
ミドルオフィス業務
10:00
11:30 運用評価で必要な基礎知識:リスクリターンから要因分解まで
90
11:30
13:00 パフォーマンス測定の実務Ⅰ:残高・取引明細表/キャッシュフローによる収益の調整/GIPS準拠、他
90
14:00
15:30 パフォーマンス測定の実務Ⅱ:日次厳密法と修正ディーツ法、複合効果/要因分析の誤差項/プレアデス累積方式、他
90
17:00 パフォーマンス測定の実務Ⅲ:個別銘柄別寄与度/多段階要因分析/オルタナティブ運用の要因分析、他
90
2015/3/17 (火) 15:30
右田 徹 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン 執行役員 データ管理部長
運用評価業務、主に定量評価について学びます。 リターンとその要因分析、およびリスクについての基本概念を把握した上で、プロが実際に行っているパフォーマンス測定の実務を、さまざまな計算事例に沿って、ひとつひとつ丁寧に、詳しく
解説します。計算式入りの電子ファイルをお持ち帰りいただきますので、後日あらためての復習も可能です。
バックオフィス業務
(投資顧問・投資一任編)
10:00
12:00 バックオフィス業務の概観: ファンド属性設定と銘柄属性設定/ファンド管理の日次・月次業務の流れ、他
120
12:00
13:00 約定処理と株式議決権行使の実際: 海外証券の決済/為替紐付/STP/日本株式・外国株式の議決権行使、他
60
15:30 ファンド照合の実務: ファンドの経理基準と信託報告書との照合作業手順
90
17:00 運用報告の実務 : 運用報告書とディスクローズ資料/法定書面/投資顧問料業務/投資顧問会社の管理会計
90
14:00
2015/3/19 (木) 15:30
小田 康治 アムンディ・ジャパン 運用資産管理グループ 投資顧問管理部長
今成 昭彦 東京海上アセットマネジメント 管理部長
総合基礎で学んだバックオフィスの役割を果たすため、実際どのように実務を行なっているか、日々のファンド管理を概観し、約定 ⇒ 受渡 ⇒ 残高作成 ⇒ 権利配当付与⇒ 時価評価 ⇒ レポート作成、の流れに沿って、豊富なサンプルを用い
ながら詳しく説明します。
バックオフィス業務
(投信編)
10:00
12:00 投資信託のしくみと委託者の役割:ファンドの形態と関係法人/日々の業務の流れ、他
120
13:00
15:00 計理仕訳:(基準価額の計算、株式約定、債券約定、外国投資勘定、為替送金・回金、追加・解約約定)+ ミニ演習
120
15:00
16:30 決算関連業務(分配原資の計算)、外国投信を組入れたファンドオブファンズの留意点
90
17:00 投信業界における最近の話題と今後の課題 : 基準価額の一元化/投信法改正/バーゼルⅢ/FATCA
30
2015/3/20 (金) 16:30
東中川 教明
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント ファンドコントローラーズ部 部長
投資信託委託会社における管理業務を体系的に学習します。委託者としての役割を把握し、①約定・受渡しに関する業務、②基準価額の計算に関する業務、③決算に関する業務、④追加・解約に関する業務、を一通り理解した上で、今後の
展開を踏まえながら、業界課題として認識しておくべき点を明確化していきます。
外国籍投信関連業務
(基礎・導入編)
10:00
11:30 外国籍投資信託に関する基礎知識 : 外国籍投信とは/法的位置づけ/基本用語解説/関係法人の役割と責任
90
11:30
13:00 主要設立地とスキーム : SICAVとFCP/ユニットトラスト/アンブレラ形態/サブファンドとシェアクラス/マスターフィーダー
90
14:00
15:30 国内投信との違い : 目論見書の構成、内容の違い/会計、開示制度の違い/会計基準の違い/税務関係の違い
17:00 商品企画 : 外国投信の選別基準/法務・税務上の留意点/ファンド・オブ・ファンズ/設立地の検討プロセス/最新トピック
90
2015/3/24 (火) 15:30
長岡 弘寿 ピクテ投信投資顧問 業務管理本部 アドバイザー
( 元マーケティング本部 プロダクト・マネジメント部長 )
90
外国籍投信は国内私募と公募用のファンドだけではなく、FOF 's の投資対象としてもその重要性は近年益々高まっています。 本講座では基礎、導入編として、業務で使われる基本用語、目論見書解説を国内投信と比較しながら行い、様々
な条件に応じて適切なスキーム、設立地の検討ができるだけの力を身に付けていきます。