OTSA101

平成 26 年 12 月 24 日
各 位
オンコセラピー・サイエンス株式会社
代表取締役社長
森
正治
(コード番号4564 東証マザーズ)
(問い合せ先)取締役管理本部長 山本 和男
電話番号 044-820-8251
<マザーズ>投資に関する説明会開催状況について
以下の通り、投資に関する説明会を開催いたしましたので、お知らせいたします。
記
開催状況
開催日時
平成 26 年 12 月 19 日(金) 13:30~15:30
開催方法
対面による実開催
開催場所
国際ファッションセンター ホール
東京都墨田区横網一丁目 6 番 1 号
説明会資料名
オンコセラピー・サイエンス株式会社 事業説明会資料
添付資料
事業説明会において使用した資料
以上
オンコセラピー・サイエンス株式会社
オンコセラピ
・サイエンス株式会社
事業説明会
代表取締役社長 森 正治
平成26年12月19日
1
本日の予定
2
オンコセラピー・サイエンスが目指すもの
オンコセラピー・サイエンスが
目指すもの
3
OTSの革新的基盤技術 → 創薬モデル
1. 新鮮で多数の臨床検体(サンプル)
約1000例以上の臨床検体(患者数 20~80 名/ がん種)
2. がん特異的遺伝子の特定
- Laser Microbeam Microdissection (LMM) system
がん細胞および正常細胞の遺伝子発現デ タ ゙ ス構築
がん細胞および正常細胞の遺伝子発現データベース構築
- 独自の cDNA マイクロアレイ解析
がん特異的遺伝子の特定
3. がん原性の確認
- siRNAによる阻害他の確認
4. 31のヒト正常臓器細胞における発現の確認
- 重要なヒト正常臓器細胞で発現していない
5 がん細胞には作用し
5.
がん細胞には作用し、ヒト正常臓器細胞には作用しない、
ヒト正常臓器細胞には作用しない
副作用の少ない新薬候補に結びつける「創薬モデル」
4
cDNA マイクロアレイ を使用する発現プロファイル解析
cDNA マイクロアレイ
RNA amplification
腫瘍
がん細胞
aRNA
RNA
Laser Microbeam Microdissection
(LMM)
正常組織
RNA
正常細胞
aRNA
RNA amplification
32,000 遺伝子
5
候補遺伝子の選択
Uterus
U
Placenta
P
Testis
T
Ovary
O
Thymus
T
Thyroid
T
Salivary Grand
S
Fetal Lung
F
M
Mammary
Grand
Prostate
Fetal Liver
F
Fetal Brain
F
Fetal Kidney
F
Trachea
T
Skeletal Muscle
S
Brain
B
Spinal Cord
S
Spleen
S
Lymph Node
L
Colon
C
Pancreas
P
Small Intestine
S
Heart
H
S
Stomach
Liver
L
Lung
L
LMMID
L
Bone Marrow
B
CRC219
C
CRC201
C
CRC199
C
CRC154
C
CRC197
C
CRC129
C
CRC124
C
CRC128
C
CRC123
C
CRC86
C
CRC85
C
Kidney
K
正常組織における発現プロファイル
がんにおける発現プロファイル
A0908
A0212
A5109
候補遺伝子
がんで高発現する遺伝子
A1605
A2241
A2092
A4123
A5287
A0415
B0158
A7147
B7734
A2510
A4236
A1065
B4036
B0338
C3838
C7939
A0251
A1904
A2233
A2243
A8220
A8196
A2239
腫瘍組織および正常組織両方の発現プロファイルに基づく候補遺伝子の選択
6
6
OTSの革新的基盤技術 → 創薬モデル
1. 新鮮で多数の臨床検体(サンプル)
約1000例以上の臨床検体(患者数 20~80 名/ がん種)
2. がん特異的遺伝子の特定
- Laser Microbeam Microdissection (LMM) system
がん細胞および正常細胞の遺伝子発現デ タ ゙ ス構築
がん細胞および正常細胞の遺伝子発現データベース構築
- 独自の cDNA マイクロアレイ解析
がん特異的遺伝子の特定
3. がん原性の確認
- siRNAによる阻害他の確認
4. 31のヒト正常臓器細胞における発現の確認
- 重要なヒト正常臓器細胞で発現していない
5 がん細胞には作用し
5.
がん細胞には作用し、ヒト正常臓器細胞には作用しない、
ヒト正常臓器細胞には作用しない
副作用の少ない新薬候補に結びつける「創薬モデル」
7
革新的基盤技術に基づく創薬モデルと研究開発
低分子医薬
遺伝子関連
情報
遺伝子関連
遺
情報
OTS167
米国で第Ⅰ相臨床試験
OTS964等
臨床試験の実施を決定
創薬新規タ
ターゲット
ゲット特定
がん細胞のみに発現する
多数の遺伝子関連情報
遺伝子関連
情報
遺伝子関連 遺伝子関連
情報
情報
遺伝子関連
情報
がんワクチン
核酸医薬
OTSGC A24等
OTSGC-A24
日本、アジアで臨床試験
他複数品目を導出済
抗体医薬
診断薬
研究用試薬
OTSA101
フランスで第Ⅰ相臨床試験
8
OTSの創薬モデルに基づく開発プロジェクト
7つの新規標的
1
新規標的分子MELKを阻害するOTS167
新規標的分子TOPKを阻害するOTS964
2
3
がんワクチン提携
新規標的分子抗FZD10抗体OTSA101
9
OTSの創薬モデルに基づく開発プロジェクト
7つの新規標的
1
新規標的分子MELKを阻害するOTS167
新規標的分子TOPKを阻害するOTS964
2
3
がんペプチドワクチンの開発
新規標 分子抗
新規標的分子抗FZD10抗体OTSA101
抗体
10
低分子医薬の新規標的-創薬研究の進捗状況
7つの新規標的分子 MELK,
7つの新規標的分子:
MELK TOPK,
TOPK C,
C D
D, E
E, F
F, G
化合物
標的
OTS167
MELK
標的評価
終 合物
ヒット化合物の ヒット化合物から 最終化合物の
前臨床試験
同定
最終化合物へ
適正化
第Ⅰ相
第
相
臨床試験
OTS964等 TOPK
-
C
-
D
-
E
-
F
-
G
*出典: OTS社内資料
11
MELK特異的阻害
- OTS167 -
がん幹細胞の維持に高発現したMELKが寄与している
自己複製
OTS167
がん
幹細胞
既存の抗がん剤耐性が高い
多くのがん細胞
既存の抗がん剤感受性が高い
MELKの特徴
 新規抗がん剤標的キナ
ゼである。
新規抗がん剤標的キナーゼである
 抗がん剤治療後の再発の原因の一つが、がん幹細胞といわれ、
OTS167はがん幹細胞に有効である。
12
OTS167 - MELK阻害活性 OTS167 阻害曲線
● MELKに対して高い阻害活性
100
・ IC50* = 1.1
1 1 nM
% Inhibition
80
既に承認されているキナーゼ阻害薬のIC50
エルロチニブ; タルセバ(中外)
2 nM (EGFR)
ソラフ ニブ ネクサバール(バイエル)
ソラフェニブ;
ネクサバ ル(バイエル) 6 nM
M (c-Raf)
( R f)
スニチニブ; スーテント(ファイザー) 9 nM (VEGFR-2)
イマチニブ; グリベック(ノバルティス) 25 nM (Bcr-Abl)
60
40
20
0
10-5 10-4 10-3 10-2 10-1 100 101 102 103 104 105 106
Concentration
Co
ce t at o ((nM))
*IC50;半数阻害濃度。低い値を示す程阻害剤としての効果が高いとされる。
● MELK発現がん細胞に対して選択的に有意な細胞増殖阻害活性
IC50 =
8.9 nM
IC50 =
5.3 nM
IC50 =
3.3 nM
IC50 =
5 2 nM
5.2
M
IC50 = 120.0 nM
(肺がん細胞;MELK発現)
1.2
(乳がん細胞;MELK発現)
(トリプルネガティブ乳がん細胞;MELK発現)
(前立腺がん細胞:MELK発現)
(膀胱がん細胞;MELK非発現)
Relative ce
ell number
A549
T47D
DU4475
22R 1
22Rv1
HT1197
DU4475
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
0.0001 0.001
0.01
0.1
Compound (M)
*出典: Oncotarget, Chung et al, 2012
1
13
OTS167の抗腫瘍効果(生体内腫瘍効果)
PC14 ヒト肺がん細胞移植マウス
A549 ヒト肺がん細胞移植マウス
(MELK 陽性)
(MELK
No treatment非発現)
OTSSP167
10 mg/kg p.o. Q.D.
コントロール(対照群)
コントロール(対照群)
400
300
200
TGI=124%
OTS167 10 mg/kg 経口1回/1日
1000
OTS167 10 mg/kg 経口1回/1日
腫瘍の大きさ
腫
さ (mm3)
腫瘍の大きさ (mm3)
腫
500
800
600
腫瘍増殖
抑制効果なし
400
200
100
0
2
4
6
8
10
12
14
治療開始日からの日数
0
2
4
6
8
10
12
14
治療開始日からの日数
腫瘍増殖抑制効果Tumor growth inhibition (TGI): 124 %
OTS167は生体内でも腫瘍効果
MELK特異的な腫瘍効果
*出典 Oncotarget,
*出典:
O
t
t Chung
Ch
ett al,
l 2012
14
TOPK特異的阻害
- OTS964 他 -
がん細胞の分裂増殖に高発現したTOPKが寄与している
TOPK
G2
細胞分裂開始
OTS964等
p
Histone H3
p
p
p
有糸分裂
TOPK
p
p97
細胞分裂
p47
G1 細胞分裂終了
TOPK
TOPKの特徴
 新規抗がん剤標的キナーゼである。
 細胞分裂阻害を標的とする抗がん剤は既に市場に存在しているが、それらは正常な細胞の分
裂に働いているキナーゼを標的としている。一方TOPKはがん細胞特異的に高発現してがん細
胞を分裂させているので、TOPK阻害は副作用が少ないと考えられます。
15
OTS964(経口投与)の抗腫瘍効果
● LU99(ヒト肺がん細胞)を移植したマウス
● 毎日1回、計14回、OTS964 100mg/kg 経口投与
腫瘍の大きさ
(6匹)
体重
コントロール(対照群)
2000
OTS964 100 mg/kg 経口 1回/1日
13
1.3
タキソール 24 mg/kg 静注 0,
0 3
3, 7
7, 10日
1500
タキソール 24 mg/kg 静注 0, 3, 7, 10日
1.2
体重
重比
腫瘍の大き
きさ (mm3)
コントロール(対照群)
OTS964 100 mg/kg 経口 1回/1日
1000
11
1.1
1
500
09
0.9
0
0
7
14
21
28
治療開始からの経過日数
6匹中6匹で腫瘍消失
0
7
14
21
28
治療開始からの経過日数
*出典: Sci Transl Med, Matsuo et al, 2014 , 社内資料
O S
OTS964は経口投与でも有意な抗腫瘍効果
は経 投与 も有意な抗腫瘍効果
16
OTSの創薬モデルに基づく開発プロジェクト
7つの新規標的
1
新規標的分子MELKを阻害するOTS167
新規標的分子TOPKを阻害するOTS964
2
3
がんワクチン提携
新規標 分子抗
新規標的分子抗FZD10抗体OTSA101
抗体
17
開発中のがんワクチン(パイプライン )
疾患
治験薬
治験実施国
胃がん
OTSGC-A24
が
膀胱がん
S-588410
日本,欧州
頭頚部がん
S-488210
欧州
アジア国際共同
医師主導治験
第Ⅰ相
第Ⅱ相
第Ⅲ相
日本、韓国、
シンガポール
★登録終了
膵臓がん
OCV-101
日本
★登録終了
肝細胞がん
ONO-7268MX1
日本
肝細胞がん
ONO-7268MX2
日本
大腸がん
OCV-103/104
日本
★登録終了
平成26年9月30日現在
上記の図は平成26年9月30日現在、各医薬品候補物質に対して実施されている臨床試験(治験)を示した図であり、各相での進捗の程度を矢
印の長さによって表すものではありません。
印の長さによ て表すものではありません
18
OTSの創薬モデルに基づく開発プロジェクト
7つの新規標的
1
新規標的分子MELKを阻害するOTS167
新規標的分子TOPKを阻害するOTS964
2
がんワクチン提携
3
新規標的分子抗FZD10抗体OTSA101
19
OTSA101は滑膜肉腫に対する抗体医薬
選定基準:
滑膜肉腫に高頻度に高発現している
正常組織には発現していない
滑膜肉腫の細胞増殖に関与している
標的:
Frizzled Homologue 10 (FZD10)
7回膜貫通型レセプター
プ
20
OTSA101の抗腫瘍効果
ヒト滑膜肉腫細胞(SYO-1)を移植したマウス
90Y(イットリウム)
治療開始
始平均腫瘍体
体積260mm
m3
腫瘍体積
腫
積比率
率
25
: 50 uCi、静脈内投与
コントロール
(5匹)
20
0
90Y標識ヒトIgG抗体(5匹)
非標識抗FDZ10
抗体(5匹)
15
10
90Y標識抗FZD10抗体(OTSA101)
(30匹)
5
0
0
10
20
単回投与
30
40
50
60 日
*出典:AACR/JCA Joint Conference, 2010, 社内資料
1回の投与で多くのマウスで腫瘍が消失。有意な効果を認める
21
OTSA101 臨床開発の状況
 フランスにおいて滑膜肉腫患者を対象とした第Ⅰ相臨床
試験が進行中
 ジャン
ジャン=イヴ・ブレCLB教授・センター長(元欧州がん研
イヴ ブレCLB教授 センタ 長(元欧州がん研
究・治療機構会長)主導
 Cancéropôle Lyon Auvergne Rhône-Alpes=CLARA
による研究費助成(Proof of Concept)
 欧州医薬品庁(EMA)、米食品医薬品局(FDA)による
オーファンドラッグ指定推奨勧告を受けた
22
OTSA101 臨床開発方針
 滑膜肉腫における承認申請(欧米)を目指す
 症例集積を見てEMA/FDAと次相臨床試験の会議を検討する
(オ
(オーファンドラッグ指定を活用)
ド
グ指定を活用)
 第Ⅱ相臨床試験は欧米を対象に、承認申請(NDA)に必須の
第Ⅱ相臨床試験は欧米を対象に 承認申請(NDA)に必須の
臨床試験とし、第Ⅱ相臨床試験終了後の承認申請を目指す
 コンパニオン診断薬を開発し、他のがん種の追加適応を検討す
る
23
オンコセラピー・サイエンスの研究開発戦略
• OTS革新的技術基盤に基づく創薬モデルから
技
創薬
新薬候補を継続的に創製する
• 低分子治療薬は、シカゴ大学を初めとする米国の優れた
低分子治療薬は シカゴ大学を初めとする米国の優れた
大学・研究機関の専門医によって臨床試験を迅速に
遂行し、質の高い臨床デ
遂行し 質の高い臨床データを取得する
タを取得する
• OTSA101はフランチ・サルコーマ・ネットワークをベース
OTSA101はフランチ・サルコーマ・ネットワークをベース
に施設数を見直して第 I 相を着実に終了し、第
相を着実に終了し、第Ⅱ
Ⅱ相の
開始を見通せるようにする
• 人事評価制度を見直し、研究開発の推進と生産性向上
を図る
24
本資料は、投資者に対する情報提供を目的として記載したもの
であり、投資勧誘を目的としたものではありません。本資料発表
日現在の将来に関する前提、見通し、計画に基づく予測が含ま
れております。これらは現時点で入手可能な情報から得られた
当社の判断に基づくものであり、今後の経済情勢、市場の変動
等に関わるリ クや不確定要因により、実際の業績は予測と大
等に関わるリスクや不確定要因により、実際の業績は予測と大
きく異なる可能性があります。
当社の事業計画に対する評価及び投資に関する決定は投資者
ご自身の判断において行われるようお願いいたします。
ご自身の判断において行われるようお願いいたします
25