首都圏中央連絡自動車道全線開通に向けて 圏央道下総 I C 新設工事 東京本店 土木部 坂口 信 大山幸司 田中謙一 住吉克己 尾前 勇 宝楽 誠 川端 巧 並岡知幸 池谷孝之 中央環状線、外環道とともに首都圏 三環状道路のうちの一つである圏央道。 千葉県内の区間は95㎞。これまで約7 割が開通し、残る成田を中心とした区間 である下総ICの整備が行なわれている。 現場の周りは、落花生やさつまいも、 梨等が名産とされ、のどかな田園風景 が広がる中、大規模な工事が展開され ている。 工事概要 発注者 国土交通省関東地方整備局 工事区間 千葉県成田市名木地先∼倉水地先 工 期 平成25年11月∼平成27年3月 工事内容 道路土工(掘削139,000m3、路体 美浦村 稲敷IC 125 稲敷東IC 茨城県 神崎IC カルバート工、排水構造物工、調 整池工 356 神崎町 路床盛土198,900m3)地盤改良、 法面工、石・ブロック積(張)工、 稲敷市 香取市 下総IC 356 51 408 千葉県 開通済区間 事業中区間 動 東関東自 車道 大栄IC 成田市 大栄JCT 工事全景 道路土工 平成 26 年 3 月よ り掘削、盛土作業 を開始した。沖積 層である軟弱地盤 の上に砂質土、ロー ム層が重なる土質 条件の中、軟弱地 盤対策、法面の風 化対策を講じなが ら作業を進めた。 盛土の整正及び 転 圧 は GPS を 使 用した情報化施工 により管理を行い、 安定した盛土構築 に貢献した。 地盤改良工 盛土法尻の安定 化をはかるために 粉体噴射攪拌によ る地盤改良を実施 した。 法面工 再生砕石の不足 及び路床盛土の CBR 確 保 の た め、 セメントによる安 定処理を実施した。 ブロック積み・擁壁工 法面保護は土壌 硬 度 や 土 質、pH に よって工法を選定、 切土法面のうち粘性 土の法面や盛土法面 は植生マット(多機 能フィルター)を敷 設。切土法面の砂質 土は布製型枠を使用 した。 カルバート工 安定した地盤では ブロック積み、地山 に崩壊箇所が見られ る箇所はカゴ枠、地 盤の沈下が予想され る箇所は補強土壁と いうように地山の 状態や地盤の安定性 により工法を選択し た。 地下排水工 工期短縮案とし て現場打ちカルバー トをプレキャストカ ルバートで提案。 最大 20t の部材を 450t ク ロ ー ラ ク レーンで設置。約 1.5 ヶ月の工期短縮 に寄与した。 現場内各所の湧 水箇所に地下排水 管を設置し、盛土 外へ排出すること により土中に必要 以上の水を侵入さ せずに安定した盛 土構築を進めた。 圏央道とは 圏央道(首都圏中央連絡自動車道)は、都心から半径 およそ 40km ∼ 60km の位置に計画された延長約 300km の高規格幹線道路です。 圏央道は、横浜、厚木、八王子、川越、つくば、成田、 木更津などの都市を連絡し、東京湾アクアライン、東京 外かく環状道路などと一体となって首都圏の広域的な幹 線道路網を形成する首都圏 3 環状道路の、一番外側に位 置する環状道路です。 この圏央道は、首都圏の道路交通の円滑化、環境改善、 沿線都市間の連絡強化、地域づくり支援、災害時の代替 路としての機能など多くの役割を担います。 当社は圏央道全体で 17 工事を担当。
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