ニュース ローザンヌ・ユダヤ人伝道協議会 日本支部発行 183 2015.1 一部 ¥ 2015.1.01発行 〒541-0041 大阪市中央区北浜2-3-10 VIP関西センター3F TEL. 090-8168-3736 Eメール [email protected] ホームページ LCJEJAPAN.com P2 3 郵便振替 LCJE日本支部・00950-4-25633 ハーベスト・タイム イスラエル学(15) P4 ミッション宣教の声 巻頭言 黒田 禎一郎 P5 シオンとの架け橋 阿部 和博 P6 ローマのユダ ヤ人 地 区 アルコイリス・ミニストリー 早川 衛 P7 ハティクバ・ミニストリー 高瀬 真理 P8 ハーベスト・タイム 代表 明けましておめでとうございます。 昨年(2014 年)はミラノでハーベスト聖書塾が開講された ため、秋から冬にかけて、2 度もイタリアを訪問する機会が与 えられました。2 度目の訪問では、ローマまで足を延ばしまし た(ローマは初めての訪問) 。私の海外旅行と言えば、その大 半がイスラエルです。普段はエルサレムからローマを見ていた のですが、今回は、ローマからエルサレムを眺めることができ ました。いろいろ感じることはありましたが、今回は、ピラト の階段と、ローマのユダヤ人地区について感想を述べてみます。 ❖ピラトの階段 ローマのサンクタ・スカラ教会(聖なる階段の意)には、ピ ラトの階段と言われるものがあります。この階段は、伝承に よれば、ピラトの官邸にあったもので、イエス・キリストがヴィ ア・ドロローサの第一歩を踏み出したものだとされています。 その小さな教会をようやく探し当て、中に入って驚きました。 大理石でできた 28 段の階段があり、それが木版で覆われて います。その階段を、30 名ほどの巡礼者たちが膝で上ってい ました。異様な雰囲気に触れ、一瞬、見てはならないものを 見たような思いになりました。これは、あのマルティン・ルター が膝で上ったという階段ではないか。直感的にそう思いまし たが、後で調べてみると、やはりその通りでした。 ルターに関しては、 こういう逸話があります。ドイツからロー マにやってきた修道僧ルターは、ピラトの階段を両膝ではい ずって上っていました。この階段で苦行の功徳をすれば、罪が 赦されるという法王からの通達が出されていたからです。苦 行の痛みに耐えながら階段を上っていたとき、彼は、雷のとど ろきのごとき声を聞きました。それは、まぎれもなくウィッテ ンベルクでローマ人への手紙を読んでいたときに聞いた声でし た。 「義人は、信仰によって生きる」 。彼は、血のにじむスネ抱 えこむようにしてヨロヨロと立ち上がりました。これが、宗教 改革が起こるきっかけとなる重要な出来事となりました。 ピラトの階段を見た時に感じた違和感は、やがて私の中で、 感動に変わって行きました。サンクタ・スカラ教会には、ルター に関する説明は一切ありません。その沈黙が逆に、この階段 の歴史的意義を証言しているように思えました(宗教改革の 中川 健一 支部長の挨拶 お知らせ C・クリンゲンスミス 事務局より 記念碑という意味です) 。今の私たちの信仰は、ルターのこ の体験の延長線上にあるものです。 ❖ユダヤ人地区 ローマにユダヤ人地区(ローマ・ゲットー)があると聞いた ので、そこで昼食を取ることにしました。立ち寄ったレストラ ンは、入り口は狭いが、奥にいくほどに客席が広がった庶民 的な店でした。近隣のユダヤ人たちが常連客になっているよう で、あいさつの言葉がいかにも楽しげです。食後にドルチェと コーヒーを注文し、 「ミルクも付けて」と言うと、 「うちではミ ルクは出せない」と返って来ました。すっかり油断していまし たが、ユダヤ人の店なのでコシェル(食物規定)を守っている のは当然なのです。店主に、 「このユダヤ人地区はどれくらい 古いのか」と問うと、 「2000 年以上だよ」と誇らしげな返事 がありました。私の内に衝撃が走りました。歴史の書では、 ロー マにユダヤ人たちが住み始めたのはマカベア戦争の頃からだ とされています。イエス時代になると、大量のユダヤ人たちが 定住するようになりました。パウロがローマ人への手紙を書い た頃のローマ教会は、メシアニックジューと異邦人信者が共存 する共同体でした。 私の頭の中で、パウロの時代と現代が一本の糸でつながり ました。そして、異邦人教会がユダヤ人たちに行ってきた数々 の悪行が思い浮かびました。ローマのゲットー(3 ヘクタール 強の地区)は、1555 年にパウロ 4 世がユダヤ人たちを壁の 中に囲い込んだことから始まっています。その後、そのゲッ トーは 300 年も続きました。壁が取り去られて以降も、ユダ ヤ人の労苦は続きました。第二次世界大戦中には、ローマか ら 2000 名強がナチスの強制収容所に送られています。それ でも彼らは、この地に生き続けているのです。時間の制約が ありましたので、シナゴーグや博物館の見学は次回に譲るこ とにしました。 今回のイタリア訪問によって、私の頭の中で、エルサレム〜 ローマ〜日本がつながりました。まさに、 「キリスト教とは、世 界観であり歴史観である」という体験をしたわけです。神の 計画がユダヤ人の上に、そして、私たちの上になりますように。 No.183 LCJE 日本支部発行 1 ◀アーノルド・フルクテンバウム博士著▶ 『イスラエル学』 (15)~組織神学の失われた環~ ハーベスト・タイム・ミニストリーズ 佐野 剛史 : 訳 本記事は、アーノルド・フルクテンバウム博士著『Israelology(イスラエル学)』の日本語訳です。本書は、 イスラエルの過去、現在、将来を論じ、これまで組織神学の盲点であったイスラエル論を体系化した先駆 的著作です。今回と次回では、現在のイスラエルが聖書の 4 つの無条件契約(アブラハム契約、パレスチ ナ契約、ダビデ契約、新しい契約)とどのような関係にあるかを見ていきます。今回はその前半です。 B. 現在のイスラエル 3. 無条件契約 後千年王国説、無千年王国説、前千年王国説のいずれ の立場であっても、契約神学者はみな多かれ少なかれ「聖 書的契約は、教会の上に成就する」と主張する。その中 には、聖書的契約は初めから教会と結ばれたものだと言う 人がいれば、契約はイスラエルと結ばれたと認めるが、今 では契約の当事者は教会になったと言う人もいる。イスラ エルについては、契約で約束されていた条項はすでに成就 したか、ユダヤ人が不信仰に陥ったので破棄されたとする。 イスラエル民族には将来果たすべき役割があるとする前千 年王国説に立つ人々でさえも、イスラエルはやがて教会に 吸収されるという立場を崩さない。 ディスペンセーション主義者は、無条件条約が過去のイ スラエル、将来のイスラエルとのかかわりでどのように成 就したのか、成就するのかについてはクリアに語るが、現 在のイスラエルとのかかわりとなると途端に歯切れが悪く なる。前章で引用したとおり、シェーファーはユダヤ人との 契約は今「休止状態」にあると言うし、ペンテコストは今 の世界にレムナントがいると認識できていない。しかし、 そのように考える必要はないし、十分な論拠があるわけで もない。実際のところ、4 つの無条件契約はどれも今に 至るまで有効であるだけでなく、今この瞬間も働いている。 たしかに、教会も契約と一定の関係を持っているが、契約 神学が言うようなものではない。今から、教会が無条件 契約とどのような関係にあるかを具体的に示していくが、 その前に契約をひとつひとつ見ていき、現在どのように実 現しているかを観察しておいたほうが良いだろう。 まずは、契約を見る視点を確立しておく必要がある。こ こで再度強調しておかないといけないのは、契約はある時 点で結ばれるが、その時点で契約条項のすべてが成就する わけではないということだ。すぐに成就する条項もあれ ば、何世紀も成就を待たないといけない条項もある。そ の良い例がアブラハム契約である。神が約束されたこと の一部はただちに成就した。たとえば、約束の地でアブ ラハムの物理的必要が満たされること、名前の変更などで ある。その他の条項は、後になってから成就した。たとえ ば、アブラハムはサラから息子が生まれると神から約束さ れたが、その約束は 25 年間待ってようやく実現した。そ のほか、ユダヤ人の歴史がもっと進展した後に成就した条 項もある。その一例がエジプトからの解放で、これもアブ ラハム契約の一部である。最後に、成就が将来のことで、 これまで一度も実現したことがない条項がある。アブラハ ムが約束の地を現実に所有し、イスラエルが約束の地の 全土に住むようになるという条項がその一例である。契約 は歴史上のある時点でつくられ、締結され、証印を押され るが、その全条項がすぐに効力を発揮するわけではないの である。ユダヤ人と結ばれた無条件契約の条項の中で、現 在のイスラエルに成就していないものがあっても驚くには 値しない。こうしたことは契約が有効であるかどうかと関 係がない。また、成就していない契約条項があるからといっ て、教会が契約を引き継いだとか、契約は今教会の上に成 就しつつあると教える根拠とはならない。 最後に、神の国プログラムと無条件契約の間には密接 な相関関係がある。 「神の国プログラムは、永遠に変わら ない神の無条件契約が具体的な形をとったものだから」で ある。1 a. アブラハム契約 アブラハム契約には契約条項がたくさんあるが、その中 でも特に重要なのが子孫、土地、祝福の約束である。子 孫がひとつの国民となるという約束は、シナイ山の麓で実 際に成就した。現在、イスラエル民族は離散の民であるが、 それでもひとつの国民である。ユダヤ人は、エジプトでひ とつの民であり続けたように、教会時代も一貫して独自の アイデンティティを保ち続けた。国土を失って何世紀も離 散していた民族が、ひとつの民族として独自性を保てた例 はイスラエル以外にない。他の民族は、イスラエルとは違っ て、多民族と雑婚して人種のるつぼの中へと消えていった。 しかし、ユダヤ人はそうはならなかった。ユダヤ人の歴史 をたどろうとすれば、どの時代でも簡単にその足跡をたど ることができる。歴史上、ユダヤ人を滅ぼそうとする策略 が何度もあったが、それでもなお、ユダヤ人がひとつの民 族として生き残り続けているのは、アブラハム契約が今も 効力を保ち続けていることの証拠である。 土地について言うと、紀元 70 年以降の教会時代に、約 1 Pentecost, Thy Kingdom Come, p. 9. この相関関係について詳しく知りたい方は、ペンテコストによる本著を参照されたい。 2 LCJE 日本支部発行 No.183 束の地で本格的な独立政府ができたことは一度もなかっ た。約束の地は、何度も侵略を受け、さまざまな民族に支 配されてきた。しかし、支配していたのはどこか別の場所 にある国だった。ローマ、ビザンチン、アラブ、トルコ、イ ギリスと支配者は入れ替わったが、アラブ人でもこの地に 独立政府を樹立したことは一度もなかった。バグダッド、 カイロ、ダマスカス、アンマンなど、いつもどこか別の場 所から支配を受けていたのである。この地はハドリアヌス 帝に「パレスチナ」と改称されたが、パレスチナ国旗を掲げ、 パレスチナ政府が治めるパレスチナ国家が存在したことは 一度もない。紀元 70 年以降、約束の地に初めて樹立され た国が、1948 年に建国されたイスラエルである。約束の 地の歴史は、アブラハム契約がイスラエルの民の上に成就 し続けていることを示している。 祝福について言えば、ユダヤ人を祝福した者は祝福され、 ユダヤ人を呪った者は呪われたことは歴史が示すところで ある。また、霊的祝福は、今では異邦人にも差し出されて いる。そのことは本セクションの後半で取り上げることに する。 アブラハム契約の証印は割礼である。これはすべてのユ ダヤ人に課せられた義務で、イェシュアの信者であっても なくても、それは関係ない。しかし、ガラテヤ人への手紙 は割礼に反対しているのではないか、という疑問があるだ ろう。その答えはイエスでもあり、ノーでもある。異邦人 の割礼、モーセの律法に基づいた割礼、義認や聖化のた めの割礼はすべて間違っている。ガラテヤ書では、義と認 められるための割礼が否定されている。健康や医療上の 理由を除けば、異邦人が割礼を受ける必要性はまったくな い。もうひとつ付け加えるなら、モーセの律法を根拠に割 礼を受けるユダヤ人信者も間違っている。律法はキリスト によって終わったからである。しかし、そう言っているの と同じガラテヤ書が、アブラハム契約は細かい条項も含め 今も有効で、その中には割礼も含まれていると言っている のである(ガラ 3:15 〜18)。アブラハム契約に基づく割 礼は適切かつ正しいもので、今でもユダヤ人信者に対して 効力を保っている。異邦人に割礼を受けるなといったパウ ロも、ユダヤ人に対してはそう言っていない。そのことは、 使徒 21:17 〜 26 と、パウロがテモテに割礼を受けさせ た使徒 16:1 〜 3 を読めばすぐにわかる。否定されたの は割礼そのものではなくて、モーセの律法に基づく割礼で ある。ユダヤ人信者は今もアブラハム契約の物理的、霊的 条項の下にあるので、アブラハム契約のしるし・証印とし て割礼の規定にも従わなくてはならない。ディスペンセー ション主義者はこの点で一貫性がない。アブラハム契約 の継続性を主張しつつも、割礼の継続性を否定するから である。それは、アブラハム契約の割礼とモーセ契約の 割礼を混同しているからだ。両者を注意深く見分ければ、 そのような混乱はなくなるはずだ。そうすれば、ディスペ ンセーション主義者はアブラハム契約についてもっと首尾 一貫した説明ができるようになる。 第 6 回 再臨待望聖会 「エデンの園から新天新地まで」 今年も、 「再臨待望聖会」開催の日が近づいてきました。 今回は、第 6 回目となります。講師として、米国在住のメシ アニックジューであるモッテル・バルストン教授をお迎えします。講演内容は、 聖書の流れを概観した壮大なものとなります。ご期待ください。日本の霊的覚 醒・ユダヤ人の救い・メシアの再臨を待ち望むことが、この国のクリスチャン の祈りとなり、希望となりますように。4 回のプレ集会、そして、東京の本大 会が開催されます。ぜひご参加ください。 中川 健一 【沖 縄】▶ 2015 年 3 月14 日 ( 土 ) ………………………… 13:30 ~16:30 フェストーネ( 宜野湾市)多目的ホール(250 席) 【札 幌】▶ 2015 年 3 月 21日 ( 土 ) ………………………… 13:30 ~16:30 かでる 2・7 大会議室(200 席) (北海道立道民活動センター) 【大 阪】▶ 2015 年 3 月 24 日 ( 火 ) …………………………10:00 ~13:00 ホテル グランヴィア 大阪 20F(300 席) 【名古屋】▶ 2015 年 3 月 26 日 ( 木 ) …………………………18:15 ~ 21:00 名古屋国際センター ( 別棟 ) ホール(250 席) 【東 京】▶ 2015 年 3 月 28 日 ( 土 ) …………………………10:00 ~17:00 淀橋教会(800 席) ※モッテル・バルストン教授は大阪・名古屋・東京での奉仕を予定しています。 詳しくは、ハーベスト・タイムのホームページをご覧ください(http://www.harvesttime.tv/celebrations/sairin/) 。 No.183 LCJE 日本支部発行 3 パレスチナの飛び火 ミッション・宣教の声主幹 黒田 禎一郎 ★プロパレスチナ ★NPDは禁止できるか パレスチナとイスラエルの争いは、イスラエル建国の時か ら続いていますが、最近のガザのハマスとイスラエルの戦闘 は、ヨーロッパに飛び火しています。ヨーロッパ在住の過激 なイスラム教徒によって、残念ながら対ユダヤ人への凶悪な 暴力沙汰が多発しています。ドイツ在住のあるユダヤ人は、 ナチス以来最悪のユダヤ人虐待が起きていると語っていま す。これはユダヤ人に起きていることだから、と言って軽視 できません。なぜならユダヤ人虐待は、歴史的に見てもファ シズム台頭の前兆と考えられるからです。さらにに聖書的視 点で見るならば、神の民への弾圧は「しるし」でもあるから です。 ネオナチ集団「国家社会主義地下組織(NSU)」による犯 罪の爪痕は、広がりつつあります。NSU は過去 10 年間に、 トルコ人やギリシャ人10 人を射殺し、2 件の爆弾テロ事件を 行なったほか、14 件の銀行強盗によって 60 万ユーロ(6300 万円)を強奪したことがわかっています。しかし昨年 12 月 上旬、新たな容疑が浮上してきました。ザールラント州のフェ ルクリンゲンという町で、2006 年から昨年 9 月までに、ト ルコ人など外国人居住アパートなどが 10 回にわたり放火さ れる事件がありました。その時、20 人が負傷しましたが、 この事件も NSU の犯行である疑いが強まっています。その 理由は、NSU が連続殺人を自白する DVD が、フェルクリン ゲンのイスラム教施設に送られてきたからです。 昨年だけでもフランスでは、ユダヤ教会堂やユダヤ人経営 のマーケットや薬局が、次々と火炎瓶攻撃に合いました。暴 力集団がユダヤ人商店街に入り込み、小売店に投石したり、 イスラエル国旗を焼くなどしました。ドイツでも、ユダヤ教 会堂に火炎瓶攻撃があり、破壊される事件がありました。 ベルリンの過激派イスラム教指導者は、 「シオニスト・ユダ ヤを破壊しろ、数えて最後の一人まで殺せ!」と唱え、投石 を煽動しました。ハンブルグでは、プロイスラエルのラリー に参加していた年寄りが、殴る蹴るの暴行を受けたりしまし た。プロパレスチナの暴徒たちは、口々に「ユダ公、臆病者 の豚、出て来て闘え」 「ハマス、ハマス、ユダ公はガス室へ」 とわめきたてました。 ★ヨーロッパの反ユダヤ イスラム教過激派による反ユダヤ暴行事件は、ドイツやフ ランスだけではありません。オーストリア、 オランダ、 イタリア、 スペインなどでも起きています。ヨーロッパには、昔から反 ユダヤ人種差別の伝統があります。ナチス・ドイツがあまり にも凶悪であったため、ナチス崩壊後はユダヤ人へのあから さまな人種差別は静まっていました。しかしグローバル化が 進展し、過激なイスラム教徒が、ヨーロッパ全土に大量に流 入してきました。彼らの思想がユダヤ憎悪への流れに煽動し、 あからさまなユダヤ人虐待が急増してきました。反ユダヤ運 動への参加者は、イスラム教徒だけではありません。ヨーロッ パの白人崇高者らも、ナチス気取りで反イスラエル運動に便 乗し参加しています。 これまでヨーロッパ諸国は、多様主義でイスラム教徒の 横暴に寛容に対応してきたため、そのツケが今回ってきたよ うです。覚えなければならないことは、彼らのモットーは非 イスラム教徒の完全制覇であることです。彼らは、他文化や 宗教との共存を望んではいません。逆らうものは殺し、そ うでないものには完全服従を強い、それ以外の目的はない のです。 4 LCJE 日本支部発行 No.183 今、ザールラント州の NSU 連続テロ事件に対し、警察捜 査の遅れが批判の的をとなっています。ハンブルクなどで起 こったトルコ人商店主らの射殺事件も、警察は「トルコ人の 犯罪組織による抗争」という偏見を持って捜査していたよう です。しかし実態はネオナチによるテロ事件であったことが、 10 年以上にわたり見抜けなかったと言われています。昨年 11 月 29 日、極右政党であるドイツ国家民主党(NPD)の テューリンゲン州支部副代表ラルフ・ヴォールレーベン氏が、 NSU の連続殺人をほう助した疑いで、連邦検察庁に逮捕さ れました。捜査当局は、彼がネオナチのテロ組織をあやつ る「頭脳」の役割を果たしていた疑いを強めています。彼が NSU を間接的に支援していたことが立証されれば、政府の NPD 禁止申請が、裁判所によって認められる公算が高まり ます。 ★ネオナチの動き 州議会で NPD が議席を持つ州では、国からの政党交付 金を支給されていますが、外国人排斥を求める危険な政党 に対し疑問がなげかけられています。残念なことは、旧東ド イツの一部の市民の間に、今なおネオナチの支援者がいる ことです。NSU の犯罪が発覚した後の昨年 11 月 25 日、ツ ヴィッカウ・サッカー競技場で、一部のファンが試合中に人 種差別的な歌を歌いました。また選手たちが更衣室で 「勝利・ 万歳」という、ナチス式の掛け声を唱和していたことが明ら かになりました。NSU のような組織が 10 年以上も生きて きた背後に、同調者が存在することが明らかです。今、ヨー ロッパ社会全体が、反ユダヤ問題にどう取り組むかが問われ ています。お祈りください。 イエスがオリーブ山ですわっておられると、弟子たちが、ひそ かにみもとに来て言った。 「お話しください。いつ、そのよう なことが起こるのでしょう。あなたの来られる時や世の終わ りには、どんな前兆があるのでしょう。」 マタイ 24:3 ~アジア・メシアニック・フォーラム 2014 イスラエルツアー報告~ アジアとイスラエルがひとつになって シオンとの架け橋 阿部 和博 2015 年 11 月にフィリピンで開かれる第 4 回アジア・ メシアニック・フォーラムに向けて、昨年 11 月 21 日か ら 29 日の 9 日間(現地日程)、イスラエルツアーが行われ た。シンガポール、フィリピン、タイ、インド、韓国、台湾、 日本の 7 か国からの参加者が交流しながら、イスラエルで 活動する多くのメシアニック・コングリゲーションや、歴 史的施設を訪れて御業を学ぶもので、貴重な体験となった。 これまで東京・大阪、ソウル、シンガポールで開かれた フォーラムに、イスラエルから多くのリーダーを招いたが、 今回はこちらから聖地イスラエルを訪問し、相互交流を通 して主の御業を直接見聞きすることができた。 ■イスラエルのメシニック・ジューの現状 ■多くの人々と交流 レオン・マジン師が指導するシャベイ・シオンで、ホロコー イスラエル北部では、恵みの天幕とその傘下のシャベイ・ スト生存者とのシャバット・ディナーが開かれた。参加され シオンなどを訪問。中部では、ネタニヤで活動するベイト・ た生存者の方は 50 人程で、穏やかな顔立ち、静かな口調 アサフ、テルアビブのマオズ・イスラエル(写真)ほかを訪問。 のなかにも、悪夢の時代を生き抜いてこられた苦悩が、深く そしてエルサレムでは近郊のヤッド・ハシュモナとネティブヤ 刻まれたしわから伺えた。また、エルサレムではメシアニッ を訪問した。イスラエル北部とテルアビブ、そしてエルサレ ク兵士7人との交流会も持たれた。私のテーブルには、若い ムでは訪問できなかったコングリゲーションのリーダーたち 女性兵士と兵役を終えた青年が着席。若い女性兵士は、世 を招いて交流会も行った。 界でも屈指の戦車「メルカバ」の操縦と射撃の教官とのこ 帰還移民者へのケアー、人道支援活動、兵士への支援、 とだった。 人工中絶反対活動など、イスラエル社会が抱えるさまざまな また、メシアニック・ジューだけでなく、イスラエル軍広報 難題に対して、積極的に関わるミニストリー。また、多くの 官のニール・モラー氏からは国防軍の現状について、またヘ コングリゲーションで、若者の活動が積極的に行われている ブライ大学比較宗教学教授セージ・ルーザー博士からは、イ 様子も知ることができた。海外から帰還した世代はロシア スラエルにおける「イェシュア」の受け止め方の変遷について 語などが中心だったが、現在の若い世代はヘブライ語が定着 講演を聞いた。学問の世界においては、新約聖書に対する し、メッセージもヘブライ語で行われていた。しかしイスラ 拒否反応が減り、肯定的な見方が増えているという。 エル社会で、メシアニック・ジューは依然、圧倒的な少数派 で課題も残されている。全国的なキャンプ活動などを通して ■苦難の歴史を訪ねて の、メシアニック・コングリゲーションのネットワーク化、海 観光も組み込まれたが、イスラエル建国やその後の戦いに 外の異邦人教会との関係強化によって運動全体の後押しを 関する施設が中心となり、テルアビブの独立記念ホール、ア 探っている。 トリット収容所跡、ベイト・リッドのテロ犠牲者追悼館、独 ■アラブ人、パレスチナ人との和解 立前に武器工場だったアヤロン博物館、六日戦争の激戦地、 弾薬の丘などを訪問した。また、ガザ近くのキブツ・ニール・ ルカ 19 章にはザアカイという人が登場します。彼はエリ アムでは、いつ空襲警報が鳴るか分からない状況とのことで、 コベイト・アサフのエバン・トーマス師は、パレスチナとの 緊張感を覚えた。 和解のミニストリーであるムサラハを紹介。ベイト・イマヌエ 現地滞在は 9 日間であったが、イスラエル回復に向けて、 ルのデービッド・ラザルス師も、 「福音はアラブ人にもユダヤ 多くの見解を聞くことができた。現代イスラエルが建国され 人にも、全ての人に開かれるべきである。私たち一人ひとり る過程で、あまりにも多くの犠牲をこの国と国民は払ってき は神の宝である」と力説した。ベツレヘムでホーリーランド・ た。一方アジアにおいて、イスラエルを愛し、祭司の国イス ミッションを導くパレスチナ人のナイム・コーリー師も、 「イェ ラエルの回復を願う人々が起こされている。霊的使命を果た シュアはアラブ人、ユダヤ人両方の民族を愛している」と和 すことは容易ではないが、終わりの日を急がれる主の御心を 解の重要性を説いた。また、レバノンとの国境近くで伝道す 静かに黙想したい。 るアラブ人のヨセフ・ハダッド師は、 「アブラハム契約に従い、 イスラエルのために働きたい。私たちは共にメシアのからだ (詳しいレポートは、シオンとの架け橋の郵送版ニュースレ である」と語った。しかし7月のガザ戦争の影は深く、和解 ターに掲載されています。送付をご希望の方は、シオンとの の課題は残されている。 架け橋 078-341-7501 までご連絡ください。 ) No.183 LCJE 日本支部発行 5 年頭の告白 マタイの福音書 16 章 13 ~ 20 節 アルコ・イリスミニストリーズ代表 新しい年が始まった。私が住む川越の街は、初詣の人々 で溢れている。この月は、偶像礼拝の月である。そのためか、 毎年、霊的に重たい空気を感じることがある。 そんな初詣客で賑わう川越の神社仏閣のひとつに川越氷 川神社がある。国指定の重要無形民俗文化財である川越祭 りは、同神社の例祭である。その起源は、松平信綱が 2 基 の神輿と獅子頭ならびに太鼓を氷川神社に寄進したことに ある。信綱は 1638 年に島原の乱を鎮圧した後、1639 年に 川越藩主となった。彼は、島原の乱の後、キリシタンの取り 締まりを強化した。川越にも島原から連行されたキリシタン が入れられた牢屋敷があった。また、彼は、ポルトガル人の 追放やオランダ人の出島内隔離などに携わった人物である。 さて、そんな信綱と深い関わりのある氷川神社を観察す ると、上記マタイの福音書 16 章 13 ~ 20 節に記されたみ ことばの背景と類似したものがあることに気付く。イエス が弟子たちと訪れたピリポ・カイザリヤには大岩がある。イ エスがその町を訪れた当時、同岩の前には少なくともふた つの神殿が建っていた。ひとつは BC20 年ごろヘロデ大王 が建てたローマ皇帝崇拝のための神殿である。そして、も うひとつは、パン神の神殿である。パン神とは、ギリシャ神 話に登場する神であり、胴体は人間のそれであるが、足は やぎのそれであり、2 本の角を有している。その神殿は、ヘ レニズム時代から存在したと考えられる。ヘレニズム時代と は、アレクサンドロス大王の死亡した BC323 年からプトレ マイオス朝エジプトが滅亡した BC30 年までの約 300 年間 を指す。しかし、その後もヘレニズム文化は栄え続けた。ヘ レニズム文化とは、アレクサンドロス大王の東方遠征によっ てギリシャ文化とオリエント文化が融合して誕生したもので ある。そして、それは、西の文化と東の文化とが混じり合っ たということでもある。 イエスがピリポ・カイザリヤを訪問した際にローマ皇帝 の神殿とギリシャの神であるパン神の神殿が同一の場所に 建っていたということは、異なる国の神々が同居していたこ とを意味する。これをヘレニズム文化の影響と捉えることが 出来るかも知れない。そして、川越氷川神社であるが、同 境内には、本殿と護国神社の他に合計 17 の末社が存在する。 まさにピリポ・カイザリヤの大岩の前に神々の神殿があった ように、川越氷川神社にも神々が同居しているのである。こ れは、日本国内にある多くの神社に共通する性質であり、中 にはインドなどを起源とする神々さえも祀られている。ロー マ帝国時代に崇拝された神のひとつミトラ神が漢訳されて 毘沙門天、つまり多聞天となったという説がある。もしそれ 6 LCJE 日本支部発行 No.183 早川 衛 が、正しければ、日本の神社仏閣の中にはイタリアの神さえ 祀られていることになる。まさに神々の交流である。このよ うな意味において、約 2000 年前のピリポ・カイザリヤと現 在の日本の霊的な状況には類似点があると言えるのである。 イエスは、そのような場所に弟子たちを連れて来た。そ れは、まことの神に対する信仰告白を導くためであった。イ エスは、 弟子たちに二つの質問をした。一つ目の質問は、 「人々 は人の子を誰だと言っていますか。 」であった。人々の回答 数は多かったが、正しい答えはなかった。人間の理性や知識 では、人の子、すなわちイエスが誰かは分からないのである。 二つ目の質問は、 「あなたがたは、わたしを誰だと言います か。 」というものであった。それに対しペテロが答えた。彼 の答えはひとつだった。そして、それは、正しいものであっ た。イエスは、ペテロが正しく答えた理由を天にいるイエス の父による啓示であるとした。そうだ。イエスが生ける神の 御子キリストであることは、天の父なる神の啓示がなければ 人間には分からないことなのである。あなたの答えがペテロ のそれと同じであるなら、あなたにも天の父が啓示したとい うことである。 さて、正しく答えたペテロにイエスは続けて「ではわたし もあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩 の上にわたしの教会を建てます。ハデスの門もそれには打 ち勝てません。 」と言った。イエスが弟子たちと共に見たで あろうピリポ・カイザリヤの大岩の前には、前述のとおり神々 の神殿が建っていた。また、ローマ皇帝の神殿の後ろには、 パン神の洞窟があり、そこでは生贄が捧げられていた。そ れらは、文字通り「ハデスの門」であった。なぜなら、神々 を礼拝し、神々に生贄を捧げる者の行き着く先はハデスで あったからである。 イエスが、今日の日本に現れると仮定しよう。その場合、 イエスは弟子たちを信仰告白に導くため、どのような場所を 訪れるのだろうか。日本はイエスが弟子たちと共に行くであ ろうと思われる場所で満ちている。私は、ペテロが神々の面 前でイエスに対する信仰を告白したように、この日本で、す なわち偶像の神々の面前でイエスに対する信仰を告白する。 また、現代に生きるユダヤ人が、数々の偶像の前でイエ スに対する信仰を告白できるようにこの年も執り成す。なぜ なら、主は、ユダヤ人が再臨のイエスを仰ぎ見、激しく泣く 時、偶像の名をイスラエルから断ち滅ぼす、と預言しておら れるからだ ( ゼカリヤ書 12 章 9 節~ 13 章 2 節 )。その時、 ユダヤ人は、数々の偶像の前でイエスに対する信仰を告白 するからだ。 JOY TO THE WORLD ハティクバ・ミニストリー代表 高瀬 真理 けを手際よく済ませました。それまで殺風景だった礼拝堂が 一気にクリスマスの飾りつけで華やかになりました。 しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、 私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに 平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。 イザヤ書 53 章 5 節 筆者は昨年 12 月初旬に米国のノースカロライナ州ラー レー・シャーロット・ジャクソンビル・ハブロック各地で主の ご降誕を喜ぶクリスマスコンサートを開催させていただきま した。心配していた寒さは、どこへやら…滞在中少し雨も降 りましたが穏やかで過ごしやすい滞在となりました。時差は 12 時間もあり、完全に昼夜が逆転しますので集会中の体調 が守られます事、祈りつつコンサートに備えさせていただき ました。コンサートはどの場所でも、祈りが積まれており幸 いな時間でした。すべての栄光は主のものです。 この滞在中特に印象に残ったことをお話させていただきま す。それは現地の教会(第一バプテストラーレー教会)が伝 統に的に守っておられるイベントに参加できた事です。とて も良い時間で主を賛美する喜びに満ち溢れていました。 そのイベントは、直訳すると、 「教会を緑に飾ろう」とい うものですが、意訳すると「JOY TO THE WORLD」で はないでしょうか。キリストが人となり、この世に来てくださっ たことを記念して、その喜びを表すイベントでありました。 最初幼稚園児位の子供達が主を喜ぶ賛美を披露して、そ の後ポインセチアがステージ前に次々と飾られて行きまし た。その次に小学生くらいの子供たちが賛美し、続いて中高 生たちが賛美したのち、会場内に所定の位置が決められて いて、その場所へそれぞれ立ちました。シニアユースが賛美 を始めると、場内の子供たちが次々と、クリスマスの飾りつ ■ 「イスラエルの歌 」 申し込み受付中です。 C D 内 容 全 6 枚・税・送料込み 全 50 曲 CD6 枚 (歌入り 3 枚・カラオケ 3 枚) 私は日本人的な考えで…しかしシンプルに…忙しいだろう に良くみんなで練習したものだな…と感心していました。日 本で、 もしこのようなイベントを企画しても…という 「ネガティ ブ」 な感情がすぐ出てくる自分に落胆しつつも、 子供たちの 「天 使のラブソング」と、並行して行われる飾りつけに圧倒され ていました。最後に、賛美をするため、壇上に上がったのは 3 歳児以下の幼子…腕に鈴を巻き付けてあり、腕を振ると、 「シャンシャン」と音が鳴ります。 たどたどしい言葉で「賛美しながら」タイミングを合わせ 腕を振り、鈴を鳴らします。その仕草は本当にかわいいです。 ステージ上から家族に向かって手を振る子供もいますが、ご 愛嬌です。この子供たちはこの教会の「HOPE」なのです。 賛美が終わり「満場の拍手」の後、メインイベントの「キャ ンドルサービス」が始まります。子供たちが、会衆一人一人 に蝋燭の火を点火して回ります。みなさん慣れているので手 際もよいのであっという間に幻想的な蝋燭の日の灯りだけ に会場が整えられました。 牧師さんによるショートメッセージが語られたのち、厳か にパイプオルガンが前奏を弾き始めると、会衆全員で「サイ レントナイト」を賛美しました。混声四部合唱の賛美は私の 乾いた心に「染みわたる」オアシスの賛美でした。初めての クリスマスの夜にこの私の為に「主がこられた」事に、今一 度心より感謝し、祈り心を持ちながら賛美を味わいました。 祝祷の後に、点火したろうそくの火を消し、手元まで燃えきっ た蝋燭を眺め、主の十字架に思いを寄せました。本当に「誇 れるものは」信仰だけです。感謝します。一時間余りのイベ ントですが、とても幸いな時間であり、印象的でした。 今回の米国宣教は 2 週間の滞在でしたが、内容の濃い素 晴らしい滞在となったこと主に感謝したいと思います。2014 年のクリスマス賛美集会を通して多くの方々へ最初のクリス マスの意味をお伝え出来たこと心より感謝します。 2015 年も一人でも多くのユダヤ人の救いを祈りたいと願っ ています。読者の皆さまの上にも主の豊かな祝福と恵みがあ りますように。シャローム 金 額 10,420 円 歌入り全 50 曲 3 枚組 CD 1 CD2 CD3 各 2,300 円 伴 奏 全 50 曲 3 枚組 CD 1 CD2 CD3 各 1,400 円 ■ご注文先■ 注文件数における特典 5 セット以上の場合、送料無料。 金額も 50,400 円とお得。 歌いやすく、ガイド入り 販売制作/サムエル企画 代 表/鳥谷部 裕之 住 所/京都市右京区太秦安井馬塚 6-4 電話・ファックス/ 075-813-7873 電子メール/ [email protected] No.183 LCJE 日本支部発行 7 LCJE日本支部事務局レター LCJE は、ユダヤ人伝道団体の情報交換ネットワークです。加盟しているユダヤ人伝道団体それぞれの 立場・活動を尊重して、機関紙などに情報を掲載しています。しかし特定の立場・教理などを、LCJE と して支持するものではありません。読者におかれましては、個々の見識によって提供される情報を判断し てくださいますよう、お願いいたします。 2015年度祈祷会予定 1月 10日 8日 場 所 東京(1:30より) 大阪(6:30より) 2月 14日 12日 3月 12日 14日 会 場 御茶ノ水クリスチャンセンター 8F 811号室 北浜スクエア(VIP関西センター8F) 【東京祈り会にご参加される方へ】ご注意ください。通常祈り会の会場は、811号室ですが、変更される場合がります。 階下の掲示板をご覧になってご参加ください。 LCJEニュースの愛読者の皆様 C・クリンゲンスミス LCJE日本支部・支部長 新年 2015 年おめでとうござ 降誕の時とするならば、父ヨセフと母マリヤが割礼を受 います。過ぎ去った 2014 年に けさせるために嬰児イエスを祭司たちに委ねた日は 1 月 おいても、LCJE日本支部の 1 日と数えられます。そして、割礼と共に正式に名前が ために皆様が捧げてくださった 確かめられ、命名されたということです。そういうわけで、 熱いお祈り、また寛大なご支援 中身がまだまだ不明のこの新年に応じて、私たちは最強 を心から感謝いたします。主が のお守りを手に持っています。イエスの御名です。神様は、 皆様の関心を豊かに用いてくだ 祈りのためにも、飲み食いのためにも、起き上がったり、 さって、毎月の祈祷会、この機関誌、事務局の働き、そして、 横たわったりする時のためにも日常のどんな時のために 9 月の創立 20 周年聖会を祝福をもって備えてくださいま も用いるようにとその御名を私たちに賜りました。どの した。 ような欠乏、どのような失望、どのような希望の時にも、 私たちがイエスの御名を唱えて願うように神様がまた今 さて、スタートした 2015 年には、どのような物事が 年も招いてくださっています。 私たちに来るかわかりませんが、どんな場合であっても、 神様が私たちに絶大な特権を今年も与えてくださってい しかも、この御名によって今年も悔い改めと赦しを宣 ます。その特権とは、主イエス様の御名を用いるという べ伝える務めが私たちに委ねられています。新年にあた 特権です。西暦が 1 月 1 日を始める目出度さと共に、そ り、何という励ましでしょうか。主イエス様の御名によっ の日にもう一つの目出度いことを祝います。つまり、そ て、私たちはこの新年のどんな出来事にも出会うことが の日にイエス様が命名されたということ。 できます。しかも御名によって、命をも死をも通ることさ えできます。イエス様は共におられるのです。御名のお もちろん、誰にも確かにはイエス様のご降誕の日がわ かげで、新年 2015 年はいっそう喜ばしいことではない かりませんが、西方教会のクリスマス、12 月 25 日をご でしょうか。 LCJE日本支部2014年11月度会計 収入・献金 科 目 金 額 科 献 金 137,000 事 大阪祈り会席上献金 11,000 事務局では皆様からのご投稿を お 知 らせ 支出・現金 目 金 額 お待ちしています。ウインドウズ オフィスA 4 サイズ 2000 文字程度。パソコンからの投稿 費 12,800 NEWSレター製作費 50,120 に限らせていただきます。[email protected] まで。 郵 ●事務局へのお問い合わせ ☎ 090-8168-3736 務 費 47,600 郵便振替手数料 3,200 通 費 8,020 賃 借 ・ 管 理 費 21,600 交 送 信 通 旅 費 7,000 編集後記 2015 年が始まりました。今年度も一人でも多くのユ ダヤ人が救われますよう祈ってまいりましょう。日々刻 刻と移り変わる中東情勢にも、いつも主がかの地のクリ スチャンを守り、導かれている事、心より感謝していま 合 計 148,500 計 151,340 高 -3,340 268,578 翌 月 へ の 繰 越 265,238 合 差 前月よりの繰越 8 LCJE 日本支部発行 No.183 引 残 す。コ・ワーカーの皆様の上に今年も大いなる祝福があ りますよう祈りつつ。 事務局長 高瀬真理
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