「総合周産期母子医療センターだより 1月号」を更新しました。

総合周産期母子医療センターだより
院内助産院でお産をされたお母さんにお話を伺いました。
今号は、昨年の 5 月に出産された 川元 恵子 さんです。
現在の心境は?
助産院でお産ができる方は、
: 妊娠経過が正常な経産婦さんで、医師より
平成 27 年 1 月号
助産院でのお産が可能と言われた方
: ご本人とご家族が、助産院でのお産を希望
されている方
: 当病院の産科外来を受診されている方
です。
2015 年 1 月 15 日 発 行 ( N o . 1 0 9 )
助産院でお産をすることで 不安な事はありましたか?
山 口 県 立 総 合 医 療 センター
〒747-8511 山口県防府市大字大崎 77 番地
http://www.ymghp.jp
t e l : 0 8 3 5 - 2 2 - 4 4 1 1 (代表)
上の子の時は 2 人とも 39 週で分娩だったので、今回もそれくらいだと思いきや、予定日を
過ぎても産まれてくる気配なし。上の子の行事やパパの出張などあって、マイペースな
三女に振り回されましたが、無事産まれてきてくれて うれしいです。
『三姉妹』
上の子の時は 2 人とも分娩時と産後に血圧が高くなったので、今回も血圧が
高くなって助産院で分娩できなくなったら・・・という不安はありました。
そのため、助産院で分娩できるよう 自己管理は上の子の時以上に頑張りました。
トピックス
「いざ、お産!」の時、どうでしたか?
3 人目なのに・・・時間がかかりました。その間、ずっと付き添っていただいて、
腰をあたためてもらったり、マッサージをしてもらったり、心強かったです。
座ったり、四つんばいになったり、側臥位になったり、自由に過ごさせて
もらえました。
明けましておめでとうございます。総合周産期母子医療センターが開設されて、満 9 年が経ちました。
昨年の 10 月に、少しショッキングな報道がなされました。お産を取り扱う産婦人科医のほとんどが
参加している日本産科婦人科学会が調査を行ったところ、お産を扱う産科医が不足し、若手が少ない
ため早急な改善も難しい県が 9 県あることが判明したとのニュースです。この調査では、医師 1 人
当たりの分娩や若手医師の数など、6 項目で都道府県の評価がされました。福島、千葉、岐阜、和歌山、
助産院でお産をされて、過ごされてみてどうでしたか?
畳の部屋で、旅館に来たかのように(大げさ)7) ゆったり過ごせました。
スタッフの方が授乳表に書いてくれる毎日のメッセージがとてもうれしかった
です。
ご家族の反応は?
りんこ
川 元 稟 子 ちゃん
平成 26 年 5 月 29 日 生まれ
長女は中間テストで残念ながら立ち会えなかったのですが、次女は出生時間を大きな声でさけんでいて、本当にうれしそう
でした。いつも 2 人で三女の奪いあいで、交代でずっと抱っこしていました。三女の誕生を本当に喜んでくれています。
広島、山口、香川、熊本、大分の 9 県は、現状に関する項目と将来についての項目で、いずれも厳しい
と判断されました。残念ながら山口県も含まれています。確かに県内のお産を取り扱う施設を見てみる
と、ベテラン(年齢を経た?)の医師が多いことを実感します。20 代〜30 代前半の若手医師はいるの
産まれるまでに長い時間がかかりましたが、陣痛を前向きにとらえ とてもよく
頑張られたと思います。長女さん、次女さんが産まれたばかりの妹を可愛がる姿がとても印象的でした。賑やかで楽し
そうな ご家族になられるのだろうと、こちらまで気持ちが楽しくなりました。仲良し 3 人組が目に浮かびます。(石田)
ですが、その上の 30 代後半〜40 代の医師がとても少なくなっています。働き盛りの医師は、もっと
働ける場や可能性を求めて都会に出て行きます。今回の調査でも、関東や関西の都市部では医師の
増加が予測されていますが、逆に地方では大きく減少することが懸念されています。それでは、山口
県はどの様にすれば良いのでしょう?
昨晩の『ほうれん草のおひたし』残っていませんか?
マタニティレシピ
ほうれん草に含まれる鉄は、豚肉や卵などのたんぱく質と
一緒にとることで吸収率が UP!!
チヂミやお好み焼き用の粉を使うと手軽にできますよ M
山口県で働くという使命感を持った医師を養成することは、
良いかもしれません。しかし、医師が不足している地域は他府県にもあり、働く場所を強制することは
困難です。また、必要とされている様々な分野の医療があり、特定の医療分野だけを強制することも
困難です。では、どのようにすれば良いか、医療を使う皆さんの側からも考えてみて下さい。医療を
使う側からすると、周産期医療も一つの道具と考えることができます。古い道具も少し不便はあります
が、真新しい道具よりうまく使えることは良くあります。また、大切に使えば、まだまだ長く使えます。
鉄分たっぷり
ほうれん草チヂミ
医療も将来を考えすぎて不安になるよりも、今あるものを上手に使うことを考える方が現実的です。
年齢的に 10 働けなくなったベテラン医師も、5 は十分に働けます。また、ベテラン医師は自分の経験
を若い医師に伝えることができます。この様な体制をつくれば、急激な医療崩壊を避け医療レベルを
維持することが可能です。しかし、この様な体制をつくるためには集約化は避けて通れない道です。
(1人分)
: エネルギー
: 塩分
: 鉄分
少し痛みを伴う場合(病院が遠くなる等)もありますが、安心できる医療を継続的に維持し地域医療を
栄養管理部
栄養士
: 作り方
: 材料(2 人分)
原田 安理
ほうれん草(ゆでたもの)
森里 麻未
1.ゆでた ほうれん草を一口大に切る。
・・・ 1 束
A を入れてよく混ぜ、ほうれん草・豚肉を加えて
2.ボールに ○
・・・ 50g
豚小間肉
混ぜる。
・・・ 小 1/2
ごま油
2 を流し入れて
3.フライパンにごま油を入れ中火で熱し、○
・・・ 1 個
卵
丸く形を整える。両面を色よく焼き、中まで火を通す。
・・・ 1/2 カップ 4.皿に取り、食べやすい大きさに切り、
小麦粉
・・・ 1/4 カップ
水
B を混ぜたものを添える。
○
・・・ 小 1/4
塩
A
○
・・・ 大 1/2
ごま油
・・・ 小 1/2
しょうゆ
思い立ってすぐに簡単に出来ました。想像より小麦粉が
おろしにんにく・・・ 適量
少なかったですが、ほうれん草がたくさん取れる感じで
・・・ 適量
ごま
もちもちしておいしかったです 0 余ったひじきの煮物や、洋風に
B
○
酢・しょうゆ ・・・ 各 小 1
アレンジしてチーズを入れて作ってもいいですね M
セ ンター 稼動 状況
守るために必要だと考えます。当院は開設 9 年目で新生児病床の改修を
行ないました。改修された病床が、将来に渡り山口県の周産期医療に
202 kcal
0.9 g
2.0 g
3件
母体搬送
0 件 NICU 稼働率
39.1 %
新生児搬送
1 件 M F I C U 稼働率
97.8 %
娩
数
47 件
あけまして
おめでとうございます
今号は、旬の「ほうれん草」を
使ったメニューを紹介しました。
余ったおかずを活用できたら 周産期センター
節約にもなり助かりますよね!
キャラクター
本年も どうぞよろしく
マミー&メイ
お願い致します。
役立つことを願っています。
本年も宜しくお願い致します。
総合周産期母子医療センター長
佐世 正勝
(母子保健室)
編集後記
緊急帝王切開
分
【レシピ提供者】
(平成 26 年 12 月)
by. お飾り隊
(K.K<T.Y<N.S<K.H)