一般財団法人 中部電気保安協会 理事長 石 田 篤 志 新年明けましておめでとうございます。 皆さま方におかれましては、ご家族お揃い で健やかに新年をお迎えになられたことと心 よりお慶び申し上げます。 平素は、私ども中部電気保安協会に格別の ご愛顧とご支援を賜り、心よりお礼申し上げ ます。 さて、昨年を振り返りますと、日本経済は、 年初には消費増税に伴う駆け込み需要の盛り 上がりはあったものの、その反動減の長期化 と夏場の天候不順による消費低迷により、2 四半期続けてのマイナス成長となるなど景気 回復の実感に欠ける1年となりました。円安 進行の動きも、期待されたほどには輸出拡大 には繋がりませんでした。また、国内人口の 減少による国内需要の低迷を見越した生産拠 点の海外移転の流れはその勢いを増すばかり となっております。 一方、国外に目を向けると、明るいニュー スとして米国の景気回復の兆しは見られたも のの、ウクライナ情勢や中東の混乱などが大 きな不安定要素となり、先行き不透明感を反 映した欧州経済の低迷やアジア諸国の景気減 速が暗い影を落としました。 このように、先行き不透明な経済情勢のな かではありますが、弊協会では今年 12 月に 設立 50 周年を迎える運びとなりました。こ れは偏にお客さま各位のご愛顧の賜物と深く 感謝申し上げます。 本年も、お客さまに日頃の感謝の気持ちを 込め、今まで培ってきた知識や高度な技術と、 中部5県下 48 営業所に拡がるネットワーク を活かし、お客さまに「安全」と「安心」を お届けするため、万全の態勢で保安業務に取 り組んでまいりますので、益々のご愛顧を賜 りますようお願いいたします。 昨年は、再生可能エネルギーの普及拡 大に合わせ、小出力太陽光発電設備(10 k W ~ 50 k W 未満)の保守監視サービス 「サンポリス」の運用拡大や自律無人飛行 ヘリコプタによる太陽光発電設備の保守点 検サービスの試行、太陽光パネルが発電中 であっても安全かつ効率的に絶縁診断がで きる「太陽光発電設備 直流回路絶縁診断 装置」の開発(特許取得)などに取り組ん でまいりました。 これらは、全てお客さまとのお話の中か ら生まれてきたものです。 弊協会では、 これ からも、お客さまのご期待にお応えできる ようお役立ちに努め、より高い品質のサー ビスをお届けしてまいる所存であります。 今年の干支は「乙未(きのとひつじ) 」 です。 「未」の字は、木のこずえの未熟な枝を 表す象形文字で、植物のなお成熟しきらぬ 未熟な状態を表していると言われていま す。当協会も一般財団法人になり 3 年が過 ぎようとしていますが、激しい競争社会に あっては、まだまだ未熟です。日々の研鑽 を怠ることなく皆さまのお役に立ち、 「社 会になくてはならない保安協会」を目指し てまいりたいと考えております。 本年の皆さま方のご健勝とご多幸を心よ りお祈り申し上げ、年頭の挨拶とさせてい ただきます。 電気と保安 2015.1・2 3
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