第Ⅰ章 第15回日本ジャンボリー実施概要 目 次

第Ⅰ章
第15回日本ジャンボリー実施概要
第Ⅰ章 第15回日本ジャンボリー実施概要 目 次
₁.開催の趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
₂.大会の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
₃.大会のテーマ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
₄.大会のコンセプト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
₅.主 催・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
₆.後 援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
₇.特別協力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
₈.支 援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
₉.開催期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
10.日 程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
11.会 場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
12.人数規模・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
13.期間中の天候・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
14.大会の運営・組織・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22
15.ジャンボリー活動・プログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
16.参加者の生活・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36
17.会場の利用計画と施設・設備の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36
18.会場の設備工事・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
19.会期前後・期間中の動き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
20.撤去作業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
21.関係機関の協力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45
22.大会のシンボルマーク・歌・ポスター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 46
23.大会情報の発信・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47
₁.開催の趣旨
日本ジャンボリーは、₄年を周期に、全国の代表スカウトと指導者、そして海外からの参加者
を交えた我が国スカウト運動最大のスカウト教育イベントである。
日本ジャンボリーは、参加スカウトが「ちかい」と「おきて」を実践し、班制教育や進歩制度な
どスカウト教育の基本を重視した質の高いスカウト活動を促進する機会として、また、ジャンボ
リーならではのプログラムに参加することにより新たな発見や感動を体感するとともに、スカウ
ト同士の友情の絆を結び、海外からの参加者との交流を通じて 、 国際感覚を身に付け世界平和を
考える機会を提供するなど、青少年の自己成長を促すための大会として開催している。
同時に、日本連盟としては、大会全体の中でスカウト運動が取り組むべき課題や将来への展望
について検証する機会として捉え、その実施にあっては、世界スカウト機構の示すガイドライン
および基本要件を視野に入れ、青少年の現在と将来に係わりの深い課題を取り入れたプログラム
を地域社会や関係組織・友好団体と一体となって展開し、日本ジャンボリーの開催を通じて、本
運動を国内外の社会に広くアピールし、スカウト運動の一層の躍進を図る契機とした。
₂.大会の目的
本大会に参加した青少年たちが、世界文化遺産登録を目ざす霊峰富士山麓の豊かな自然の中で
のキャンプ生活や様々なプログラム活動に挑戦することにより相互理解と協調性を養い、また環
境や健康の諸問題を考えることをとおして、持続可能な社会について共に考え行動する機会とし
た。
₃.大会のテーマ
世界に向かって でっかく羽ばたけ!
今大会は、2015年に日本で開催される世界スカウトジャンボリーに向けた第一歩であり、スカ
ウト運動が大会の参加者の力によって大きく飛躍・前進する契機とした。
壮大な富士を仰ぐとスカウト運動の創始者ベーデン - パウエル卿が遺した言葉が胸に湧いてく
る。My mountain says
“Look wider; look higher; look farther ahead, and a way will be seen.”
(我
が山が「もっと広く高く、そして遠くを見よ、そうすれば、道は見えてくるだろう」と、私をさ
とし示している)
。朝霧高原で自然環境と調和を図り、全国の青少年と世界の仲間とともに、広
い視野、より高い志をもって、富士山のように「でっかく成長しよう」という願いを込めて、大
会テーマとした。
₄.大会のコンセプト
(1)地球環境との共生を考える
(2)強健な身体とそれを支える食の大切さを体感する
(3)地域社会や関係組織・諸団体と一体となって開催する
(4)ゆとりのある大会を目ざす
₅.主 催 公益財団法人ボーイスカウト日本連盟
₆.後 援 文部科学省、防衛省、
静岡県、静岡県教育委員会、富士宮市、富士宮市教育委員会、
NHK 静岡放送局
₇.特別協力 チャレンジ25キャンペーン(環境省)
₈.支 援 陸上自衛隊第₁師団、第34普通科連隊
₉.開催期間 平成22年(2010年)₈月₂日(月)~₈月₈日(日)
参加者は₈月₁日(日)に入場し、₉日(月)に退場(₈泊₉日)
─ 19 ─
10.日 程
世界スカウトジャンボリーの11日間(入場日、退場日を入れると12泊13日)を視野に入れ、今
大会の会期はこれまでのジャンボリーの₅日間より₂日長い₇日間(入場日、退場日を入れると
₈泊₉日)とした。
〈日程表〉
日 数
前 日
第₁日
第₂日
第₃日
第₄日
第₅日
第₆日
第₇日
翌 日
網かけは全体行事
日 程
₇月28日(水)
₇月29日(木)
₇月30日(金)
₇月31日(土)
₈月₁日(日)
₈月₂日(月)
₈月₃日(火)
₈月₄日(水)
₈月₅日(木)
₈月₆日(金)
₈月₇日(土)
₈月₈日(日)
₈月₉日(月)
₈月10日(火)
主な行事
先々発要員到着
先発要員到着
大会本部要員到着
準備作業
派遣隊到着・設営
開会式
プログラム
プログラム
スカウト平和の日
プログラム
プログラム
環境整備・閉会式
参加者退場
後発要員退場
午前
午後
夜間
先々発要員到着・設営・準備作業
先発要員到着・設営・準備作業
大会本部要員到着・設営
事前訓練
準備作業
派遣隊到着・設営
開会式
プログラム
プログラム
プログラム
プログラム
平和祈念式典
ジャンボリー大集会
プログラム
プログラム
プログラム
プログラム
環境整備
閉会式
派遣隊退場
派遣隊・大会本部要員退場
片付作業・後発要員退場
プログラムの実施時間については、ゆとりある大会を実現するために、次の基本日課の午前・
午後・夜間の活動時間内とした。また、参加者がモジュール制により全てのプログラムに参加す
るため、午前・午後の時間をそれぞれ₃時間とした。
〈基本日課〉
起床 ₆:00
朝食 ₇:00
国旗掲揚 ₈:30
午前の活動 ₉:00~12:00
昼食・休憩 12:00~13:30
午後の活動 13:30~16:30
夕食 18:00
国旗降納 18:30
夜間の活動 19:30~21:00
就寝 21:00
消灯 22:00
参加者は、入場日から退場日までの全日程に参加することを原則に、長期の奉仕者確保が難し
い状況があることから、交代参加を設定した。派遣隊の副長および副長補、派遣団要員、大会本
部要員については、やむを得ない事情がある場合に限り、県連盟派遣団および大会本部の承認を
得て、大会の前半と後半で交代参加できることとした。交代参加の区分と参加日程については、
次のとおり定めた。
〈参加日程〉
参加の区分
参加日程(泊数・食数)
前半:(₅泊₆日・15食) ₈月₁日(日)夕食~₈月₆日(金)昼食
派遣隊指導者
(副長または副長補に限る) 後半:(₅泊₆日・14食) ₈月₄日(水)夕食~₈月₉日(月)朝食
前半:(₇泊₈日・21食) ₇月30日(金)夕食~₈月₆日(金)昼食
派遣団要員
後半:(₅泊₆日・15食) ₈月₄日(水)夕食~₈月₉日(月)昼食
前半:(₇泊₈日・21食) ₇月30日(金)夕食~₈月₆日(金)昼食
大会本部要員
後半:(₅泊₆日・15食) ₈月₄日(水)夕食~₈月₉日(月)昼食
11.会 場 静岡県富士宮市 朝霧高原
第13回世界ジャンボリーの会場であった朝霧アリーナを中心に周辺の牧草地、朝
霧ジャンボリーオートキャンプ場、静岡県立朝霧野外活動センターなどを会場と
した。
JR 東海道新幹線新富士駅または東海道線富士駅より約35㎞。
海抜 平均800~860m。
─ 20 ─
12.人数規模
世界スカウトジャンボリーの参加対象年齢(14歳から17歳)を参考に、15NJ では日本的に学年
で区切ることとし、日本の部門編成に合わせ、派遣隊にボーイスカウト班とベンチャースカウト
班を設け、ともに参加することとした。
これまで奉仕隊や上級班長、隊付として参加していたベンチャースカウトを派遣隊のスカウト
として参加するにあたり、隊全体に奉仕しながら自らも大会を楽しみ、後輩のスカウトたちの見
本となることを期待した。
また、一般の小中学生を対象とした「オープン参加」を試み、大会本部要員には、関係諸団体、
一般成人等からの奉仕を歓迎した。
(1)参加人員
派遣隊
オープン参加
派遣団要員
378こ隊 14,868人
加盟員 (音楽隊等₃こ隊
大会本部要員
279人
計
1,910人
(交代参加者36人を含む) (交代参加者535人を含む)
114人を含む)
海外
706人
89人
17,057人 46都道府県連盟
795人 41か国・地域
32人
1,498人
一般・
(日帰り参加1,429人
諸団体
キャンプ参加69人)
計
備考
(アウトドアチャレンジ25人 1,530人
一般ボランティア₇人)
17,072人
279人
2,031人 19,382人
(2)来場者(₈月₂日から₈日までののべ人数)
₈月₂日 ₈月₃日 ₈月₄日 ₈月₅日 ₈月₆日 ₈月₇日 ₈月₈日
見学者
465
567
1,101
4,470
1,961
3,995
805
計
13,364
来賓・招待者
114
22
16
11
29
6
27
225
計
579
589
1,117
4,481
1,990
4,001
832
13,589
13.期間中の天候
要素
降水量
平均気温
最高気温
最低気温
湿度
日照時間
単位
㎜
℃
℃
℃
%
h
₇月28日(水)
161.8
21.6
25.4
19.6
98.0
0.0
₇月29日(木)
79.4
19.9
20.8
18.7
100.0
0.0
₇月30日(金)
10.4
22.3
25.7
20.3
99.4
0.0
₇月31日(土)
0.4
24.1
27.7
21.3
95.5
5.2
前 日
₈月₁日(日)
0.2
24.6
28.3
21.6
95.9
4.1
第₁日
₈月₂日(月)
18.8
22.4
24.8
21.5
99.7
0.0
第₂日
₈月₃日(火)
30.0
23.3
28.1
20.9
93.2
7.5
第₃日
₈月₄日(水)
2.6
22.2
25.2
20.3
98.7
0.2
第₄日
₈月₅日(木)
0.6
23.2
27.9
19.7
95.7
3.9
第₅日
₈月₆日(金)
0.2
22.8
26.5
20.6
96.1
2.4
第₆日
₈月₇日(土)
0.0
22.5
27.3
18.3
86.1
9.3
第₇日
₈月₈日(日)
2.4
22.2
25.7
18.2
88.2
2.9
翌 日
₈月₉日(月)
27.4
21.2
24.1
19.2
98.4
0.0
₈月10日(火)
4.8
22.2
24.7
20.8
98.5
0.0
22.5
25.9
20.1
96.0
2.5
合計
339.1
平均
24.2
参考資料:株式会社前川提供
─ 21 ─
14.大会の運営・組織
事前の準備は、平成19年度に企画委員会(新藤委員長)を₉回開催し、基本構想を策定し、平
成20年度より実行委員会(新藤委員長)を開催し、同委員会のもとに13の専門部会を編成して具
体的な諸準備が進められた。
今大会の会期はこれまでのジャンボリーの₅日間より₂日長い₇日間(入場日、退場日を入れ
ると₈泊₉日)とし、参加対象も小学校₆年生から高校₃年生までとした。
サブキャンプの運営を大会本部に含めるなど大会組織や運営は、大会本部を中心とした簡素で
効率的な組織運営を図り、県連盟派遣団本部や外国派遣団本部はサブキャンプには配置せず、ス
カウトセンターに派遣団本部エリアを設け、ブロックごとに集約配置を行い、大会本部要員・県
連盟および外国派遣団要員は、
原則として成人生活地域
(成人サブキャンプ)
でのキャンプとした。
今回は、加盟員以外の青少年を参加対象とした「オープン参加」を実施し、ジャンボリーに参
加し、国内や海外のスカウトとの交流や様々な自然体験活動を体験した。
(₁)大会本部の組織
─ 22 ─
(₂)大会本部各部の所掌業務
部 署
所掌業務
総合サービス部
大会本部各部との連絡調整に関すること
派遣団との連絡調整に関すること
参加者への情報提供に関すること
参加者の申込・受付に関すること
大会の事務に関すること
サブキャンプサービス部
サブキャンプ内の派遣隊指導者同士のコミュニケーションに関すること
期間中の派遣隊への連絡に関すること
派遣隊の生活に関すること
派遣隊のプログラム参加に関すること
大会本部要員サービス部
大会本部要員の配属に関すること
大会本部要員・派遣団要員の生活に関すること
成人のプログラムに関すること
ゲストサービス部
見学者に関すること
来賓・来訪者に関すること
レセプションに関すること
広報部
参加者のコミュニケーションに関すること
大会の情報提供に関すること
写真・映像記録に関すること
スカウト通信員に関すること
プログラム部
ジョイン・イン・ジャンボリーに関すること
テーマ別プログラム(場内・場外)に関すること
ジャンボリー広場の展示に関すること
信仰奨励に関すること
スカウト平和の日に関すること
サブキャンププログラムに関すること
ジャンボリー・フレンドシップ・アワードに関すること
全体行事部
セレモニー(開会式・閉会式)に関すること
ジャンボリー大集会に関すること
スカウト平和の日に関すること
アリーナの国旗儀礼に関すること
アリーナの使用統制に関すること
オープン参加部
オープン参加の企画に関すること
オープン参加者の募集に関すること
オープン参加者の生活に関すること
輸送部
場内・会場周辺の交通統制に関すること
参加者の輸送に関すること
期間中の人員・荷物の輸送に関すること
業務用車両に関すること
駐車場に関すること
安全・救護部
会場内の警備に関すること
防災に関すること
救護に関すること
危機管理に関すること
施設・資材部
会場の利用に関すること
設備の構築・維持管理に関すること
資材・器具の調達・配分に関すること
配給部
派遣隊の食料と炊事用燃料に関すること
本部食堂に関すること
プログラムに必要な食材に関すること
要員の福利厚生に関すること
販売部
スカウト用品売店に関すること
一般売店、一般食堂に関すること
─ 23 ─
(₃)派遣団の編成
大会の参加にあたっては、ボーイスカウトの都道府県連盟(以下、県連盟と略す)
、各国連盟、
関係諸団体単位で派遣団を編成した。海外からのスカウト関係者の参加は、当該国連盟が承認
した派遣団とした。
派遣団は、派遣隊ならびに大会本部要員で編成し、諸調整を行う派遣団要員を置いた。
派遣団要員は、参加申し込み等の諸手続きや輸送計画を調整するとともに、派遣団参加者に大
会の情報を伝え、参加準備を支援した。
また、派遣団要員は、大会期間中の当該派遣団参加者に関する事件・事故等の問題解決を支
援するとともに、各地域のスカウト活動や関係諸団体の活動を紹介する等大会のプログラムに
も協力した。
派遣団の組織と業務の標準は、次のとおり定めた。
① 派遣団長
派遣団長は、派遣団を代表し、派遣準備および派遣団業務を統括する。
② 副派遣団長
副派遣団長は、派遣団長を補佐し、派遣団長不在のときは、その職務を代行する。代行に
ついては、そのつど派遣団長が指示し、総合サービス部に通報する。
少人数の派遣団においては、派遣団長の指示する業務を分掌する。
③ 派遣隊担当
派遣隊担当者は、派遣隊の準備ならびに期間中の各隊との連絡調整ついて、派遣団長を支
援する。
派遣隊指導者の傷病や急な帰宅等による欠員、および傷病スカウトの看護に際しては、当
該派遣隊の指導者を支援し、必要に応じて代行する。
④ 大会本部要員担当
大会本部要員担当者は、大会本部要員の募集と編成、事前準備等について、派遣団長を支
援する。大会本部要員の配属や到着・出発について、大会本部要員サービス部と連携する。
⑤ 輸送担当
輸送担当者は、派遣団参加者の集散輸送ならびに資器材の輸送について、派遣団長を支援
する。大会本部輸送部と協働して、派遣団の輸送計画について旅行業者・バス業者等と調
整を図る。
⑥ プログラム担当
プログラム担当者は、スカウトセンターでのプログラムならびに全体行事における派遣団
からの出演者・演技に際して、その企画・実施について派遣団長を支援する。
(₄)派遣隊の編成
① 派遣隊の編成
派遣隊は、次の基準により編成した。特段の事情により、この基準によらず隊を編成する
必要がある場合は、県連盟を通じて日本連盟と事前協議を行い、承認を得ることとした。
隊 長 ₁人
副長および副長補 ₃人(ただし少なくとも₁人は副長とする)
上級班長(ベンチャースカウト)
(₁人)上級班長の人数はVS班に含める
V S 班 ₄〜₈人×₁こ班 ₄~₈人
B S 班 ₇~₈人×₄こ班 28~32人 計40人
② 班の編成
生活およびプログラム参加を考慮して、また、ボーイスカウトのリーダーシップを発揮さ
せるよう、ボーイスカウトとベンチャースカウトを分けて別の班編成とした。
─ 24 ─
15.ジャンボリー活動・プログラム
今大会の会期はこれまでのジャンボリーの₅日間より₂日長い₇日間(入場日、退場日を入れ
ると₈泊₉日)とし、参加対象も小学校₆年生から高校₃年生までとした。
これまで奉仕隊や上級班長、隊付として参加していたベンチャースカウトは、ボーイスカウト
の班と同様にベンチャースカウトの班で各プログラムに参加し、プログラムの「挑戦課題や達成
目標(達成度)
」により、ボーイスカウトよりも高いレベルを求めた。
(₁)テーマ別プログラムの概要
15NJ では、すべての参加者が体験する中心
的なプログラムを、世界スカウトジャンボリー
を意識したテーマ別に設定し、半日または一日
の単位で場内と場外で実施した。参加スカウト
はサブキャンプを基本単位とするグループ毎
に、₆つのテーマ別プログラムを決められた日
程で体験した。参加スカウトは大会期間中に、
国連機関や関係団体の協力を得て実施される地
球開発村(GDV)をはじめとする、すべてのテー
マ別プログラムに参加した。各テーマ別プログ
ラムには、それぞれ多種多彩なプログラムを準
備した。
プログラムサイト名
一文字漢字・英語略称
①
日数
場所
半日
現代の世界が直面する地球規模の諸問題につい
て理解し、こうした問題に対して自分たちが何
場内 をできるかを考え、行動に結びつける手法を身
につける。
「未来」
「理解」
「共有」
「共生」
半日
各県連盟派遣団、各国派遣団提供プログラムに
よる、文化交流、友情・交歓、日本の伝統・文
場内
化を理解する場とする。
「隣人」
「融合」
「世界」
「地球」
半日
場内
半日
科学技術の進歩に接し、エネルギー資源やエコ
ロジーの視点から、環境と人間の営みについて
場内
学ぶ。
「未来」
「発展」
「資源」
「環境」
冒険と自然探求
(ADVENTURE AND
EXPLORING NATURE)
技・AEX
₂モジ
ュール
で一日
スカウト技能を駆使し、自然環境を利用した冒
険的なプログラムに挑戦する。また、開催地の
場内 自然を生かしたプログラムにより自然を探求
し、感謝の念を深める。
「冒険」
「挑戦」
「探求」
地域社会奉仕
(COMMUNITY SERVICE)
心・CSE
一日
地球開発村
(GLOBAL DEVELOPMENT
VILLAGE)
愛・GDV
文化の交差点
② (CROSSROAD OF CULTURE)
絆・CRC
③
健康と安全
(HEALTH AND SAFETY)
命・HES
④
科学の都市
(CITY OF SCIENCE)
環・COS
⑤
⑥
⑦
⑧
場外
活動の概要・テーマに関するキーワード
健康と安全について、安全や衛生、食育、生活
習慣、体力増進等の視点から学ぶ。
「安全」
「生活」
「資源」
「環境」
会場周辺の地域を知り、地域での様々な体験や
奉仕活動を中心に展開する。
「網(ネットワーク)」
「奉仕」
「活動広報」
各プログラムの詳細は、29頁を参照
─ 25 ─
(₂)テーマ別プログラム実施日
テーマ別プログラムの実施日は、₈月₃日(火)
・₈月₄日(水)
・₈月₆日(金)
・₈月₇日(土)
の₄日間とした。
日程
₈月₂日
(月)
主な行事等
開会式
午前の活動
(09:00~12:00)
─
午後の活動
開会式
(13:30~16:30)
₈月₃日
(火)
₈月₄日
(水)
₈月₅日
(木)
スカウト
平和の日
プログラム プログラム
₈月₆日
(金)
₈月₇日
(土)
プログラム プログラム
₈月₈日
(日)
閉会式
○
○
平和祈念式典
○
○
─
○
○
ジャンボリー
大集会
○
○
─
(₃)モジュール(module)制による参加方式
15NJ では、プログラムの参加単位・枠組みとして、世界スカウトジャンボリーでも採用さ
れているモジュール制で実施した。大会期間中の₄日間をプログラム実施日として、その午前
と午後で合計₈コマのプログラム参加時間を設定した。プログラムの参加人数を平均化するた
めに、各サブキャンプを₂つのグループに分け、大小₂つのサブキャンプを組み合わせて、参
加するテーマ別を定めた。これにより、各テーマ別プログラムには半日から一日で、約₂千人
(最小48こ隊、最大54こ隊)が参加することになり、期間中に参加スカウト全員がすべてのテー
マ別プログラムに参加することができた。
①~⑥は、場内で展開されるテーマ別プログラムで、半日単位で実施します。この内、⑤⑥
は、₂つのモジュール(半日+半日)を一日で、午前と午後をとおして実施した。
⑦⑧は、場外・周辺地域で展開されるテーマ別プログラムで、一日単位で実施した。実施場
所へはバスまたは徒歩や自転車で移動した。従前のエクスカーション(excursion:遊覧旅行)
を目的とするものではなく、地域社会奉仕を基盤とした体験活動とした。
テーマ別プログラムに加えて、空いた時間にジャンボリー広場のプログラムから自分の好き
なプログラムを選択して参加することもできた。
場内の各プログラムには班単位で移動・参加し、場外のプログラムは隊指導者が必ず引率す
ることとした。
〈モジュール編成と参加プログラム〉
サブキャンプ
隊数
網かけは午前・午後を通じた₁日プログラム
₈月₃日(火)
₈月₄日(水)
₈月₆日(金)
午前
午前
午前
午後
午後
₈月₇日(土)
午後
午前
午後
心 CSE
命 HES
環 COS
心 CSE 技 AEX 技 AEX 絆 CRC
命 HES
ファイア
(火)
-₁
16
愛 GDV 絆 CRC 技 AEX 技 AEX 心 CSE
-₂
16
環 COS 愛 GDV 心 CSE
ウォーター
(水)
-₁
30
絆 CRC 命 HES 技 AEX 技 AEX 心 CSE
-₂
30
心 CSE
ツリー
(木)
-₁
20
命 HES 環 COS 心 CSE
-₂
20
技 AEX 技 AEX 絆 CRC 命 HES 環 COS 愛 GDV
アース
(土)
-₁
33
環 COS 愛 GDV 心 CSE
-₂
33
愛 GDV 絆 CRC 技 AEX 技 AEX 心 CSE
心 CSE
命 HES
環 COS
オーシャン
(海)
-₁
29
技 AEX 技 AEX 愛 GDV 絆 CRC 命 HES 環 COS
心 CSE
心 CSE
-₂
29
心 CSE
リバー
(川)
-₁
30
技 AEX 技 AEX 絆 CRC 命 HES 環 COS 愛 GDV
-₂
30
命 HES 環 COS 心 CSE
マウンテン
(山)
-₁
25
心 CSE
-₂
25
技 AEX 技 AEX 愛 GDV 絆 CRC 命 HES 環 COS
スカイ
(空)
-1
18
心 CSE
-2
18
絆 CRC 命 HES 技 AEX 技 AEX 心 CSE
心 CSE
環 COS
愛 GDV
心 CSE 環 COS 愛 GDV 絆 CRC 命 HES 技 AEX 技 AEX
心 CSE 技 AEX 技 AEX 愛 GDV
絆 CRC
心 CSE
心 CSE
心 CSE 技 AEX 技 AEX 絆 CRC
命 HES
心 CSE 命 HES 環 COS 愛 GDV 絆 CRC 技 AEX 技 AEX
心 CSE
心 CSE
心 CSE 技 AEX 技 AEX 愛 GDV
絆 CRC
心 CSE 命 HES 環 COS 愛 GDV 絆 CRC 技 AEX 技 AEX
心 CSE
心 CSE
心 CSE 環 COS 愛 GDV 絆 CRC 命 HES 技 AEX 技 AEX
─ 26 ─
心 CSE
環 COS
愛 GDV
〈モジュール制によるグループ別参加日程の例〉
プログラムサイト名(仮称)
₈月₃日(火) ₈月₄日(水) ₈月₆日(金) ₈月₇日(土)
午前
午後
午前
午後
午前
午後
午前
午後
①
地球開発村
(GLOBAL DEVELOPMENT VILLAGE)
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
キ
ク
②
文化の交差点
(CROSSROAD OF CULTURE)
イ
ア
エ
ウ
カ
オ
ク
キ
③
健康と安全
(HEALTH AND SAFETY)
キ
ク
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
④
科学の都市
(CITY OF SCIENCE)
ク
キ
イ
ア
エ
ウ
カ
オ
⑤ 冒険と自然探求
⑥ (ADVENTURE AND EXPLORING NATURE)
オ
キ
ア
ウ
カ
ク
イ
エ
⑦ 地域社会奉仕
⑧ (COMMUNITY SERVICE)
ウ
オ
キ
ア
エ
カ
ク
イ
(₄)自由参加プログラムなどテーマ別以外のプログラム
① ジャンボリー広場
ジャンボリー広場では、テーマ別プログラムの各サイトへの往復時などに自分たちの好き
なプログラムを選択して自由に参加することができ、会場に訪れる見学者にも提供した。
名称
概要
スカウトセンター 各国派遣団、各県連盟派遣団、日本連盟によるスカウト活動の紹介。
スカウト展示
ボーイスカウトによる海外プロジェクトなどの紹介や展示、対話型プログラ
ムが提供されるほか、切手やワッペンなどのスカウトコレクション、アマチュ
ア無線の運用、協賛企業や後援先、自治体、各種団体などによる活動紹介。
信仰奨励
各人の信仰に基づき、更に明確な信仰を持つ契機となるよう、各教宗派によ
る展示、祈りの場を設け、様々な信仰や信条に触れ合う機会とした。
② サブキャンプ・ライフ(SUB CAMP LIFE)
15NJ では、参加スカウトのキャンプサイトでの生活そのものもプログラムと捉えるとと
もに、サブキャンプ内での仲間作りや交流などを目的に自由に参加できるプログラムを設定
した。班のシンボルである班旗の作成や、奉仕活動、交歓行事等を奨励した。
③ スカウト通信員(SCOUT CORRESPONDENTS)
大会参加者が広報活動に携わる機会を多くつくり、参加者との協働による広報活動を展開
した。各派遣隊から₁人のスカウト通信員と各派遣団に担当指導者を依頼して、スカウト自
らが大会で得た体験や経験を、自らの手により社会に発信した。
(₅)信仰奨励のためのプログラム(FAITH AND BELIEFS)
「各人の信仰」に基づいて、大会に参加したスカウト一人ひとりが、更に明確な信仰を持つ
よう、ジャンボリー広場で信仰奨励のための活動や、スカウト平和の日の活動などを通じた信
仰奨励プログラムを展開した。また、参加者の信仰に基づいた、スカウツオウンや日々の礼拝
の実施を奨励した。
(₆)ジャンボリー・フレンドシップ・アワード(JAMBOREE FRIENDSHIP AWARD)
参加スカウトがキャンプ生活を含む期間中の諸活動に積極的に取り組めるよう、アワードを
設けた。
実際に大会に参加し、ジャンボリー活動を行った者の証として、₈月₅日の夕刻以降に、大
会の目的とコンセプトの理解と達成を確認して、各派遣隊長から授与された。
─ 27 ─
(₇)全体行事(ARENAEVENTS)
参加者が会場の中心にある朝霧アリーナに集合して、次の₃行事が行われた。
開会式 ₈月₂日(月)
・ジャンボリー大集会 ₈月₅日(木)
・閉会式 ₈月₈日(日)
(₈)スカウト平和の日(SPECIAL PROGRAMME FOR PEACE)
大会₄日目の₈月₅日(木)を「スカウト平和の日」とし、15NJ の生活および活動全般を通じ
て、統一したテーマのもとに、スカウトとして世界の平和について考える一日とした。世界平
和を脅かす地球規模の環境問題や地域紛争、人権問題などへの関心を高め、スカウトとしてど
のようにそれらの課題にチャレンジするのかを、大会をとおして考え、世界のスカウト運動の
一員としての自覚を高めた。
① 期間中を通して行われたプロジェクト
(ア)千羽鶴プロジェクト
大会に参加する全てのスカウト・指導者は、みんなで協力し合い、事前訓練等で、折り紙
に平和メッセージを書き添えた折鶴を持参した。
折鶴は、サブキャンプごとに千羽鶴へと束ねられ、期間中、信仰奨励サイトに展示された。
② ₈月₅日に行われたプロジェクト
₈月₅日のスカウト平和の日は、アリーナから鳴り響く「平和の鐘」により始まり、平和に
ついて考える様々な活動やプロジェクトを実施した。また、夜の静けさの中に「スカウト平和
の日」の終わりを告げる鐘の音が響き渡り、参加者全員で取り組んだ大切な時間を明日に生か
し、大会後半のスタートに備えた。
(ア)富士サンライズメモリー
富士山から昇る朝日を仰ぎ、自然の美しさ、雄大さ、気高さを体感し、自らが「生かされ
ている存在」であることを強く意識し、平和への感謝の心を高めていった。各派遣隊でスカ
ウツオウンを行い、
「スカウト平和の日」の意味を学び合い、今日一日は、争いのない「平和」
について考えた。
(イ)
トウモロコシプロジェクト
飢餓で苦しむ国には、米・麦とともに三大穀物に数えられるトウモロコシの粉が援助物資
として届けられており、飢餓で苦しむ子どもたちの思いを致し、この日の朝食はトウモロコ
シの粉を配給した。プロジェクトで感じたことをメッセージカードに記入して、アリーナで
モニュメントにした。
(ウ)
平和のつどい
「平和」をテーマにした集いを各教宗派により実施して、自らで求める教宗派もしくは自
分の家が信ずる教宗派、興味がある教宗派等により、
「平和のつどい」に参加を奨励した。
(エ)
世界スカウト平和祈念式典
地球に生きる全ての人たちが平和に暮らせるようにと、ジャンボリーに参加する全てのス
カウトが一同に会し、平和祈念式典を実施した。ボーイスカウトのちかいのもと、全ての教
宗派が出生、人種、信条の区別なく、一つになって平和を願い、メッセージを発信した。
(オ)
夕食~感謝の夕べ&交歓会
今日一日生かせていただいた感謝と、無事に食事ができることへの感謝を込めて、全員で
「スカウトは感謝の心を持つ」の唱和し、夕食をいただいた。また、派遣隊ごとの交歓会を
ひらき「平和」のプログラムが実施できることを奨励した。
(カ)
和みの営火
「スカウト平和の日」の一日の終わりに、
「和みの営火」を実施した。営火を通じて今日一日
を振り返り、和みの時間とした。どんなことをすれば世界が平和に向かうのか、私たちにで
きることは何か、今一度振り返る機会にして、明日からのスタートにした。
─ 28 ─
〈各テーマ別プログラムの内容〉
サイト名
地球開発村 愛(あい)
初回は、現地受付順₂順目以降は、時
参加方法
GDV(GLOBAL DEVELOPMENT VILLAGE)
間指定のファストパス制
実施場所 場内(朝霧野外活動センターの広場)
日数
参加単位 班単位
見学者
半日(指定された午前か午後の₃時間)
一般見学可能
時間設定 ₁サイクル100分(説明10分 体験学習₄箇所で60分 ふりかえり学習30分)
概要
分類№
愛-01
愛-02
愛-03
愛-04
B─P最後のメッセージにある平和・環境・人権・健康という幅広いプログラムとして、各コー
ナーを回ることで地球規模での現状を知り、問題点を探り、認識したことを共に話し合うこと
により、今後の身近な活動とするための体験学習の場所です。
プログラムの内容
₄つのテーマに該当する次のプログラムを実施
○世界遺産、識字教育に関すること
○野生生物の保護に関すること
○ AIDS 予防に関すること
○世界の子どもが置かれている状況に関すること
○麻薬・覚せい剤の乱用防止に関すること
○世界の難民に関すること
○国際協力に関すること
○「持続可能な開発のための教育の10年」について
○環境保全研究の野外調査に関すること
○ストリートチルドレン支援に関すること
○飢餓と貧困の問題に関すること
○世界の人口問題に関すること
○国境なき医師団の活動に関すること
○赤十字の活動に関すること
○ことばと文化の学びと交流の促進に関すること
○環境教育に関すること 他
所要時間
分 / ₁回
各講座とも
説明10分
体験学習①~④60分
ふりかえり学習30分
で₁サイクル
₁.B─P最後のメッセージにある平和・環境・人権・健康という幅広いプログラムとして、展示された
コーナーを回ることで地球規模での現状を知り、問題点を探り、認識したことを共に話し合うこと
により今後の身近な活動のための体験学習の場所です。
₂.平和に関することでは、国際協力に関すること、国境無き医師団の活動に関すること、アジア太平
洋地域提携プロジェクト派遣に関することなどから₁つを体験学習します。
₃.このほか,環境・人権・健康に関することから₄つを体験学習します。
₄.体験学習の理解度を高めるために、
「ふりかえり学習」
(約30分)も実施します。
─ 29 ─
サイト名
文化の交差点 絆(きずな)
CRC(CROSSROAD OF CULTURE)
実施場所
場内(朝霧ジャンボリーオートキャンプ場の
K、AC 電源、I の各サイト)
参加方法 現地受付順
参加単位 班単位
日数
見学者
半日(指定された午前か午後の₃時間)
一般見学可能
時間設定 180分のコーナーが₅つ
概要
分類№
「隣人」
「融合」
「世界」
「地球」
異文化交流、友情・交歓、日本の伝統・文化を理解する場所です。
プログラムの内容
所要時間
分 / ₁回
絆-01
おいしいツイスト、ダンパーが食べたい。こんなエコ料理知っている?
郷土料理を教えてあげる。コンテストもやり、表彰状と記念品が出ます。
180
絆-02
フライドポテトをつくるぞ、いや、たこ焼きだ。本流は焼きそばかな?粉から作
るのだ。
かっこいい、手作りチーフリングがあるぞ。携帯ストラップの実演販売だ。
さあ、50の屋台がならんだ。いちばんの人気はどこの斑?
180
絆-03
出入りを含めて₆分間のオンステージ
郷土芸能、ボイパ、ものまね、ブレイクダンス、漫才、コントなんでもいいぞ !!!
180
絆-04
ジャグリングに挑戦!
インストラクターの演技を見て、練習、発表だ!
180
絆-05
和の道を究めよう。和の道へは班で参加です。
その場では個人で杖道・茶道・華道・書道のいずれかを選び、インストラクター
の指導のもと、体験します。
60
─ 30 ─
サイト名
健康と安全 命(いのち)
HES(HEALTH AND SAFETY)
実施場所
場内(朝霧ジャンボリーオートキャンプ場の
M、N の各サイト)
参加方法 現地受付順
参加単位 班単位
日数
見学者
半日(指定された午前か午後の₃時間)
一般見学可能
時間設定 40分~80分のコーナーが₆つ
概要
「命」を守ること、救うこと、自分の体について知る、障害について知る(キャップハンディ)
プログラムが用意されています。これらのプログラムを通じて、日頃のスカウト活動で身に付
けた救急法技能を試したり、健康の大切さ、
「命」の大切さを学んでください。
分類№
プログラムの内容
所要時間
分 / ₁回
命-01
身に付けた救急法や搬送法を駆使して、怪我人を救出する模擬体験し、班対抗の
ゲーム形式でプログラムを展開します。
自衛隊の災害支援活動や、救助システムについて、知ることが出来ます。
80
命-02
パネル展示を見学することで災害についての理解を深め、起震車を体験すること
で地震の揺れや地震の際の対処法を学び、大規模災害支援に関わるスカウトの活
動をパネル等の見学を通じて学び、屋内火災の煙の怖さを体験します。
50
命-03
応急処置の実演と指導(三角巾の使い方、止血法など)を行い、心肺蘇生法の体験、
AED の使い方についても学びます。
80
命-04
身長、体重、座高、胸囲、腹囲、腕を広げた長さなどを計測し、それを基準にし
た計測法を学びます。
血圧、体脂肪測定を体験し、体調と数値の変化、最新医療機器について学びます。
40
命-05
目で見る、耳で聞く、触る、味を見る、臭いを嗅ぐなどの五感をフルに使ってゲー
ムを体験します。
生活する上で「五感」が大切なことを体験により学びます。スカウト活動は「五感」
が大切だということを実感します。
80
命-06
車イスを使って肢体不自由の障がいについて、白杖体験により視覚障害について、
手話を体験することにより聴覚障害について、学びます。
自助具等の展示物の見学を通して障がいについて、盲導犬の活動実演パネルの見
学を通じて育成と役割について理解します。
80
─ 31 ─
サイト名
科学の都市 環(わ)
COS(CITY OF SCIENCE)
実施場所
場内(朝霧ジャンボリーオートキャンプ場の
O、P、Q、R の各サイト)
参加方法 現地受付順
参加単位 班単位
日数
見学者
半日(指定された午前か午後の₃時間)
一般見学可能
時間設定 30分〜60分のコーナーが11こ
概要
「未来」
「発展」
「資源」
「環境」
科学技術の進歩に接し、エネルギー資源やエコロジーの視点から、環境と人間の営みについて
学びます。
分類№
プログラムの内容
所要時間
分 / ₁回
環-01
自然エネルギー利用のソーラー発電、風力発電等を体験、風力発電では、風車・
発電機を組み立て、電力量計を接続して発電量を体験。太陽光発電では、ソーラー
パネルを接続し風車を回す体験。人力発電では、自転車に発電機を取り付け、人
力で風車を回す体験、など。
60
環-02
ごみを分別し、分別したごみから再生品(リサイクル)と使えるもの(リユース)
を選び再生。環境にやさしい生活必需品(エコバック等)の製作を体験。牛乳パッ
クの帽子(キャップ・ハット)を作成しリサイクルの楽しさを体験。また、アルミ
缶での釜戸作成にも挑戦してみよう。
60
環-03
未来の地球がこのままでは、どのような環境になるのかを身近なことで体験を通
して知ることにより、なにをすべきかを体験する。酸性雨と同じ成分を植物等に
かけて、その変化で酸性雨の危険性を知る。
60
環-04
科学の都市の中でできる省エネとは何かを考え体験するコーナーです。家庭のな
かの電気製品(テレビ・ビデオ・冷蔵庫・パソコン)等の待機電力量を調べてみよ
う。身近な省エネ住宅の企画・設計を体験してみよう。
60
環-05
CO 2(ドライアイス)を発生させ地球温暖化現象と同じ状況を作る科学実験を体験
し、地球の成り立ちの歴史を知る。
60
環-06
最新技術である、燃料電池の展示、電気自動車の展示などを予定。
<何がそこにあるのか? それは当日までのお楽しみです!!>
60
環-07
そこにある名車とは???<それは当日までのお楽しみです!!>
エコを体験する名車(迷車??)も登場予定。
60
環-08
小規模の水流で発電が可能 協力:信州大学工学部
30
環-09
汚水を再生水にする実験 協力:(株)クボタ
50
環-10
宇宙開発事業団の模型の展示と天体に関するゲーム 協力:日本宇宙少年団
40
環-11
ヘッドホン型メディアプレーヤーにより 新感覚の体験 協力:ニコン
50
─ 32 ─
サイト名
冒険と自然探求 技(わざ)
参加方法 現地受付順
AEX(ADVENTURE AND EXPLORING NATURE)
実施場所 場内
日数
参加単位 班単位
見学者
₁日(指定された午前から昼食を含め
午後まで)
対応無し
時間設定 30分~180分のコーナーが22こ
概要
「冒険」
「挑戦」
「探求」
持てる技(スキル)を総動員し、
「活用してチャレンジする」プログラムサイトです。
分類№
プログラムの内容
所要時間
分 / ₁回
技-01
₈人が協力して早籠(竹棒・板)を作ってレースを行います(タイムレース)
30
技-02
のこぎりを使って班員が協力して、丸太を玉切り(輪切り)にします。タイム競技
です
30
技-03
薪割り(単純な作業であるが奥が深い)。25cm~35cmの玉切りを薪用に割ります。
斧の使い方、斧の種類、用途を知ります
30
技-04
カウボーイになって、投げ縄回し
60
技-05
竹棒(150cm)₃本と班旗棒を巻き縛りを使って、つなぎ合わせより高く班旗を大
空に掲げます
30
技-06
ロープ渡りです。スカウトが持参したロープで座席を作ります(作り方は現地で
説明)
60
技-07
張ったワイヤロープ(40m ぐらい)高い所から低い所に滑車にロープをつけ、それ
に片足をかけ、手をロープに摑まってすべり降ります
60
技-08
₈人が協力して火を起こして、麻紐を切るゲームです
30
技-09
竹棒で竹馬を作り、その竹馬に乗れるか、訓練し、乗れるようになったら障害物
コースに挑戦します
60
技-10
₁=丸太でピラミッド塔を組み立てます
₂=丸太で見張塔を組み立てます
180
技-11
パン生地とパン中身のアンを受け取り各自の好きな形に成形をし、パンの生地に
アンを包みアンパンを作る。約40分後に焼きあがります
90
技-12
タッフから渡された指示書(地図)を頼りに指定された時間内に目的地に早く到着
します。各ポイントにて課題に挑戦します
90
技-13
手紙の指示に従い進む、途中プログラム挑戦指示があればそのプログラムに挑戦
し、帰路はラリーを継続して受付へ
90
技-14
自然の中をマウンテンバイクにて駆け巡ります
90
技-15
コース途中に隠れた獣を発見したらアーチェリーで射る。コース内に数頭の獣を
潜んでいるかをスカウトの観察力で発見し得点を競います
90
技-16
ボールにバトミントンのような羽がついており、二人一組で一つのボールを打ち
合い、コースを廻りスコアーを競います
90
技-17
プログラムエリアの豊かな自然を、五感を研ぎ澄ませて探検、心と体がワクワク
するゲームです
90
技-18
間伐材を指定された長さに班員が協力して作業をします
90
技-19
間伐材を利用したウッドクラフトです
90
技-20
50cm ×50cm の棉生地に世界で一枚のバンダナを作成します
90
技-21
フライングディスクを何投でゴールに投げ入れるかを競うゲームです
90
技-22
コースに従って自然観察とスケッチを行うプログラムです
90
─ 33 ─
サイト名
地域社会奉仕 心(こころ)
CSE(COMMUNITY SERVICE)
実施場所
場外(会場周辺30㎞圏内)
日数
参加単位
派遣隊単位(指導者同行)
見学者
参加方法 大会初日に参加チケットを配付
₁日(指定された午前から昼食を含め
午後まで)
対応無し
コース設置 朝霧高原を中心に30㎞圏内で39のプログラムコースを設定
概要
奉仕内容
「網(ネットワーク)」
「奉仕」
「活動広報」
会場周辺の地域を知り、地域での様々な社会奉仕作業に従事します。
東海自然歩道整備、樹海内の林道整備、巻き枯らし間伐作業、間伐作業、清掃奉仕
分類№
プログラムの内容
心-01 自分のカヌーは自分で漕げ! ち
心-02 自分のカヌーは自分で漕げ! か
心-03 自分のカヌーは自分で漕げ! い
心-04 自分のカヌーは自分で漕げ! と
心-05 自分のカヌーは自分で漕げ! お
心-06 自分のカヌーは自分で漕げ! き
心-07 自分のカヌーは自分で漕げ! て
心-08 レインボートラウトフィッシング
心-09 西湖青木ヶ原樹海 ネイチャーガイドツアー 1
心-10 西湖青木ヶ原樹海 ネイチャーガイドツアー 2- ①
心-11 西湖青木ヶ原樹海 ネイチャーガイドツアー 2- ②
心-12 富士山の不思議 A
心-13 富士山の不思議 B
心-14 史跡ハイク 「 富士の巻き狩り 」 大冒険 A
心-15 史跡ハイク 「 富士の巻き狩り 」 大冒険 P
心-16 自転車ハイク「富士の湧水めぐり」 A
心-17 自転車ハイク「富士の湧水めぐり」 P
心-18 手漉き和紙はがき作り「和紙の空間」 A
心-19 手漉き和紙はがき作り「和紙の空間」 P
心-20 松屋フーズ「富士山工場見学」 A
心-21 松屋フーズ「富士山工場見学」 P
心-22 富士山の裾野を感じて
心-23 富士山を「世界文化遺産」に
心-24 東海道16番宿場に向けて
心-25 大切な友「盲導犬を理解しよう」
心-26 大切な友「盲導犬を理解しよう」
心-27 近未来の道 「 高速道路を歩こう 」 A
心-28 ソーラーバイク体験 IN 第二東名 A
心-29 ソーラーバイク体験 IN 第二東名 P
心-30 ゴールドラッシュ A
心-31 ゴールドラッシュ P
心-32 ツリークライミング
心-34 宝永山お中道の旅
心-35 360度の世界、竜ヶ岳
心-36 富士山の痛み「大沢崩れ」
心-37 「富士山に足跡」
(OL)
心-38 富士山南麓「西臼塚」の世界
心-39 歴史の道「村山古道」
─ 34 ─
移動手段
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
徒歩
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
自転車
自転車
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
バス
隊数
1
1
1
1
2
2
2
2
2
1
2
2
1
3
3
1
1
1
1
1
1
12
1
3
1
1
2
2
2
2
2
1
25
2
1
3
6
3
人数
40
40
40
40
80
80
80
80
80
40
80
40
40
120
120
40
40
40
40
40
40
480
40
120
40
40
80
80
80
80
80
40
1,000
80
40
120
240
120
活動プログラム内容
カヌー(田貫湖) AM①
カヌー(田貫湖) AM②
カヌー(田貫湖) PM①
カヌー(田貫湖) PM②
カヌー(本栖湖) AM①
カヌー(本栖湖) AM②
カヌー(本栖湖) PM①
鱒釣= AM 料理教室①さばき方②塩焼き③燻製作り
青木ヶ原樹海ハイク AM
青木ヶ原樹海ハイク
青木ヶ原樹海ハイク&鳴沢氷穴・富岳風穴 PM
湧玉池・白糸の滝・田貫湖の自然探訪フィールドワーク
本栖湖・西湖・青木が原樹海(天神山~鳴沢林道)
白糸の滝周辺のハイキング(曽我兄弟関係) AM
白糸の滝周辺のハイキング(曽我兄弟関係) PM
湧水ツアー(自転車ハイク) AM
湧水ツアー(自転車ハイク) PM
手漉き和紙体験 AM
きらめ樹間伐工法作業 AM
松屋フーズ富士山工場見学 AM
きらめ樹間伐工法作業 AM
富士山「子どもの国」内体験作業
富士宮市役所内で文化遺産とは?の説明講義
薩埵峠ハイキング&東海道由比の宿場町見学
盲導犬センター「富士ハーネス」見学 AM
盲導犬センター「富士ハーネス」見学 PM
第二東名見学(新富士川トンネル) AM
第二東名新富士 IC でソーラーバイク試乗体験 AM
きらめ樹間伐工法作業 AM
砂金採り AM
砂金採り PM
ツリークライミング(ふもっとぱら) AM
富士山富士宮口新₅合目から宝永山お中道経由
竜ヶ岳登山 AM
大沢川砂防工事地区見学&砂防事務所
県立富士山麓山の村周辺 OL コースB
県立富士山麓山の村~西臼塚ハイキングコース
天照教林道の社からの村山古道を西臼塚まで巡る
─ 35 ─
地域社会奉仕プログラム内容
東海自然歩道整備 PM
東海自然歩道整備 PM
東海自然歩道整備 AM
東海自然歩道整備 AM
きらめ樹間伐工法作業 PM
きらめ樹間伐工法作業 PM
きらめ樹間伐工法作業 AM
養鱒場内及び周辺の清掃奉仕
「西湖いやしの里根場」周辺の清掃 PM
「西湖野鳥の森公園」周辺の清掃 PM
東海自然歩道清掃整備 PM
東海自然歩道清掃整備 PM
樹海内の林道整備
きらめ樹間伐工法作業 PM
きらめ樹間伐工法作業 AM
きらめ樹間伐工法作業 PM
きらめ樹間伐工法作業 AM
きらめ樹間伐工法作業 PM
手漉き和紙体験 PM
きらめ樹間伐工法作業 PM
松屋フーズ富士山工場見学 PM
富士山子どもの国内奉仕作業
富士宮市内世界文化遺産巡り
道中の清掃整備
東海自然歩道整備 AM
東海自然歩道整備 PM
朝霧アリーナ清掃整備 PM
きらめ樹間伐工法作業 PM
第二東名新富士 IC で試乗体験 PM
間伐作業 PM
間伐作業 AM
間伐作業 PM
自然を大事に歩く~御殿場登山口まで
東海自然歩道整備
東海自然歩道清掃整備
16.参加者の生活
会場の地形に応じた₈つサブキャンプに分かれ、異なる都道府県の派遣隊や海外のスカウトた
ちと交流したり、食材の配給や清掃作業などを協働しながら日々の生活をおくった。大会で提供
する日中のプログラムはもちろんのこと、規則正しい生活習慣とサブキャンプの一員として協力
し合いながら、日々のサブキャンプライフを十二分に楽しむことを期待した。
派遣隊のサブキャンプへの配置は、参加スカウトがキャンプ生活をとおして友情と相互理解を
深めるため、原則として分散して配置することとした。10こ隊以上からなる県連盟派遣団につい
ては、複数のサブキャンプに分散し、その割合を各県連盟の実情と要望を考慮し定めた。
外国参加者は、派遣隊単位でサブキャンプに配置され、40人に満たない派遣団は、複数の国で
混成隊を編成した。
従前の大会では、各サブキャンプ等に分散していた派遣団要員や大会本部要員を、世界スカウ
トジャンボリーを参考に、成人サブキャンプを設け生活した。
また、異なる都道府県や海外のスカウトが、サブキャンプとしての一体感が醸し出せるよう、
各サブキャンプの名称・色・マークを定めた。従前は数字で表していた名称を、自然・環境を意
識して、自然の構成要素・物から採用した。
〈サブキャンプ一覧〉
名称
ファイア(火)
Fire
色
隊数・人数
赤
32こ隊
水色
60こ隊
ツリー(木)
Tree
緑
40こ隊
アース(土)
Earth
茶
66こ隊
オーシャン(海)
Ocean
オレンジ
58こ隊
リバー(川)
River
紫
60こ隊
黄緑
50こ隊
スカイ(空)
Sky
青
37こ隊
レイク(湖)
Lake
黒
ウォーター(水)
Water
マウンテン(山)
Mountain
シンボルマーク
約2,000人
(成人サブキャンプ)
17.会場利用計画と施設・設備の概要
(₁)生活地域(サブキャンプ Sub camps)
参加者の生活地域として2,000人規模のサブキャンプを当初は10か所を予定し、参加予定申
し込みの人数減少から₁か所削減して、参加者のサブキャンプ₉か所と、派遣団要員や大会本
部要員等の成人のためのサブキャンプを₁か所に区分して利用した。
サブキャンプ用地については、周辺酪農家の協力により採草のための牧草地等を借用して、
生活に必要な給排水設備、トイレ、シャワー、ごみ集積所、コンテナ置場、各派遣隊が共有
する広場とサブキャンプ本部を設置した。会場の地形により大型車両による搬入が困難なサブ
─ 36 ─
キャンプについては、シャワー設備やコンテナ置場を隣接するサブキャンプに設置することが
あった。生活設備については、これまでの男女別の区分に加えて、児童保護や世界的な文化の
違いを考慮して、青少年と成人の区分をはかることとし、個室のシャワーにより、時間帯で青
少年・成人の利用を分けた。
派遣隊のキャンプ地は、₁こ隊に対して約600㎡(約180坪)を基準として割当てた。
〈各サブキャンプの面積・人数等〉
測量面積
(㎡)※
サブキャンプ
有効面積
(㎡)※
隊数
生活人数
薪配給数
コンテナ
設置数
ファイア
21,210
21,000
32
1,280
20
9
ウォーター
40,359
40,000
60
2,400
38
18
ツリー
31,541
30,500
40
1,600
24
13
13
58,000
66
2,640
40
18
18
16,000
0
2,400
0
0
0
45,000
58
2,320
32
16
16
45,000
60
2,400
38
21
36,600
50
2,000
32
22
26,400
36
1,440
2
15
318,500
402
18,480
226
132
アース
レイク(成人生活地域)
オーシャン
リバー
マウンテン
スカイ
77,837
95,013
67,177
333,137
27
58
132
※各面積のうち、ファイアとウォーターの本部地域は除く
※隊数・生活人数は計画時の想定数
〈サブキャンプの施設・設備〉
用途・種類
規格・数量
事務所テント
₄ m ×₆ m テント ₂棟
照明:FL40W ×各₂灯 電源:各₁回路
会議所用テント
5.4m ×9.0m テント ₁~₂棟(派遣隊数に応じて)
照明:FL40W ×各₆灯 電源:各₂回路
配給・倉庫用テント
₄ m ×₆ m テント ₄棟
照明:FL40W ×各₂灯 電源:各₁回路
プログラム用テント
₄ m ×₆ m テント ₄棟
照明・電源無し
電気設備
動力盤(200V 3.8~5.2kW) 排水処理設備・ポンプ類の電源用
電灯盤(100V 8.0~12.0kVA) テント・トイレ・シャワーの照明・電源用
ミニナイター(400W ₂灯式 3kVA) ₂台 サブキャンプ広場用
バルーンナイター(1,000W 2kVA) ₁台 非常用
通信設備
携帯電話 ₂台 業務用と公衆用(外国参加者貸し出し用)
パソコンセット ₁式 パソコン本体、プリンター、通信カード
デジタルサイネージ機材 パソコン本体、液晶モニター
什器・備品
長机 30卓 折りたたみ椅子60~120脚(部員30人+派遣隊数)
冷凍ストッカー・冷蔵ストッカー 各₁台
配給用スノコ(900×1,800mm) 12台
ワイヤレスアンプ(マイク・スタンド各₂つ) ₁台
炊具セット・文房具セット
水道設備
水汲み用カラン 12口
トイレ 48穴(男36:女12、小用12:和式18:洋式18)
トイレ用手洗いカラン ₃口×₂か所
シャワー 32室(男24:女₈)
洗面所 カラン₃口×₄カ所(男₃か所:女₁か所)
排水枡 ₁か所
その他
排水処理設備(サブキャンプに応じて)、ゴミ集積所₁か所
─ 37 ─
(₂)出張所(Station)
救護所、会場警備の拠点、案内など大会本部の一部の機能のある出張所を、会場内に₃か所
設置した。
ウエストステーション(西出張所 West Station)
アリーナステーション(アリーナ出張所 Arena Station)
イーストステーション(東出張所 East Station)
(₃)アリーナ地域
全体行事を実施するアリーナ地域として、
財団法人富士宮市振興公社が所有する
「朝霧アリー
ナ」を借用した。この「朝霧アリーナ」は、昭和46年(1971年)に開催された第13回世界ジャン
ボリーを機に造成され、現在は、自然公園「朝霧アリーナ」として、野外コンサートやアウト
ドアイベントなどの会場として利用されている。
(₄)プログラム地域とジャンボリー広場
テーマ別プログラムを実施するための活動場所を場内に₅か所(終日プログラム₁か所、半
日プログラム₄か所)とジャンボリー広場を設けた。半日プログラム₄か所とジャンボリー広
場については、
朝霧ジャンボリーキャンプ場内を区分して利用した。キャンプ場内の広場に
「ス
カウトセンター」を設け、各派遣団の本部機能を持たせた。
終日プログラムについては、キャンプ場から隣接する牧草地と株式会社前川の所有する土地
を利用した。
(₅)売店地域
「朝霧アリーナ」に付帯する駐車場に売店地域を設けることとし、隣接する第₂駐車場には、
大会記念品等を扱うスカウト用品売店を、第₃駐車場には、参加者の生活に必要な生活雑貨や
飲料等の日用品、郵便や宅配等のサービス、地元物産品等を扱う一般売店を設置した。一般売
店については、静岡県連盟の協力により、大型テントによる「ふじのくに交流館」を設置いた
だき、周囲を売店テントで囲んだ。
また、第₃駐車場には、見学者や「朝霧アリーナ」利用者に向けた仮設トイレ73穴と自衛隊
の₁ t 給水車を設置した。
用途
規格・数量
スカウト用品売店
寸法:40m ×40m
照明:ハロゲン500W ×₉灯 電源:15回路
スカウト用品売店
事務所テント
₄ m ×₆ m テント ₁棟
照明:FL40W ×₂灯 電源:₁回路
スカウト用品売店
倉庫テント
₄ m ×₆ m テント ₄棟
照明・電源無し
ふじのくに交流館
寸法:20m ×30m(10m ×10m テントを₆連棟)
照明:FL40W ×48灯 電源:₄回路
100インチモニター、展示用パネル、パフォーマンス用音響
一般売店
₂×₃間四方で全29区画、各区画に電源₁回路(1.5kVA)
3.6m ×5.4m テントと什器・備品を斡旋
(₆)大会本部地域
株式会社前川の所有する
「イベント駐車場」
を大会本部地域として利用した。
従前の大会では、
自衛隊の支援による天幕群で大会本部を構築したが、今大会では TSP 太陽株式会社の協賛に
より大型テントを設置して、大会本部各部の業務・運営に必要な事務所機能、会議所機能を集
約して準備した。
大会本部に隣接して、イベント駐車場内に自衛隊と各部宿直の野営地を設け、仮設トイレを
設置した。自衛隊の野営地については、大会前後、派遣隊のコンテナヤードとして使用し、各
サブキャンプに設置する前後のコンテナを一時集積した。
─ 38 ─
〈大会本部の施設概要〉
用途
大会本部
物資集積所
ラウンジ
機能
規格
主な什器・備品
大会本部・支援本部
寸法:20m ×65m
本部会議所・印刷所
照明:ハロゲン500W ×36灯
各部本部(受付・事務所・会議所) 電源:26回路
長机、折りたたみ椅子
書棚・スチール棚
カラーコピー機
冷蔵庫・冷水器
那須・山中野営場の備品集積所
レンタル品の一次格納
各部の備品・消耗品の集積所
寸法:10m ×30m
照明:ハロゲン500W ×12灯
電源:₆回路
スノコ、プラシキ
大会本部要員の休憩所
₄ m ×₆ m テント ₂棟
照明:FL40W ×各₂灯
長机、折りたたみ椅子
冷蔵庫、電子レンジ
また、大会本部機能のうち、屋内施設を要するものとキャンプ生活の困難な外部協力者のため
に、静岡県立朝霧野外活動センターを活用した。
〈朝霧野外活動センターの利用区分〉
施設
本館棟
体育館棟
大会用途
₁階
オリエンテーション室
中央救護所
₂階
研修室
中央救護所
₂階
視聴覚室
メディアセンター
₂階
宿泊室(和室)
協力者等宿泊室
₃階・₄階 宿泊室(₆人室)
協力者等宿泊室
₁階
スケートリンク
本部食堂
₂階
体育館
本部食堂
(₇)駐車場地域
① 場内駐車場
「イベント駐車場」の入口より手前半分をバスターミナルとして利用し、各種シャトルバ
スと見学団(隊)バスの発着に利用した。
各部に配車した業務用車両等は、大会本部周辺に駐車した他、業務に応じて各施設(朝霧
野外活動センター、朝霧アリーナ、朝霧ジャンボリーオートキャンプ場)に付帯する駐車場
を利用した。
② 場外駐車場
来訪者、参加者の留置き車両のための駐車場を場外に設け、会場までシャトルバスを運行
した。
─ 39 ─
18.会場の設備工事
今大会は、第13回世界ジャンボリーの会場であった朝霧アリーナと静岡県立朝霧野外活動セン
ターを中心に周辺の牧草地と朝霧ジャンボリーオートキャンプ場等を会場とした。また、朝霧ア
リーナ等でのイベント開催時に駐車場として利用している周辺のふもっとぱらとグリーンパーク
を場外駐車場とした他、参加者の集散時には、東サイトに隣接する白光真宏会の駐車場と会場か
ら北へ約₇キロメートルの山梨県側にある本栖ハイランドを利用した。
東西・南北それぞれに約2.4キロメートルに広がる用地のうち、約150ヘクタールを会場として利用
したが、北側半分に利用箇所が集中し、南側のプログラムサイトが孤立した他、朝霧野外活動センター
の東側を南北に結ぶ₁級市道宝山蕨平線により、サブキャンプも東サイトと西サイトに二分された。
過去₂回の大会がほぼ平坦だったのに対し、今大会の会場は、北側半分だけでも約50メートル、
南端のプログラムサイトを含め最大130メートルの高低差があった。
各サブキャンプやプログラムサイトには、各用地に対して点や辺で道路が隣接しているため、従
前の外周が接した状態とは異なり、施設の配置や車両と人の動線に苦慮した。また、利用する会場
に隣接して、酪農家や近隣住民の住居があり、車道・歩道の動線や交通規制に配慮する必要があった。
富士宮市により、静岡県の補助を受けて、西サイトの水源となる井戸の新設工事の他、₁級市
道宝山蕨平線の道路拡幅工事が実施された。
会場内の工事については、サブキャンプとして利用する牧草地は、牧草の一番草収穫が終わる
₆月から₈月末までの₃か月間を借り上げ期間として、給水・電気・土木等のインフラ工事から
始まり、₇月からはサブキャンプの本部テント・トイレ・シャワー等の設備工事を着工した。
既存施設である朝霧野外活動センターや朝霧ジャンボリーオートキャンプ場、朝霧アリーナ、場
外の駐車場等は、大会期間を含めた約₂週間から₃週間を借り上げ期間として、設備の設置を行った。
各工事は、計画に沿って進められたが、₇月に入り、午後からの集中的な降雨と落雷により、
作業を中断する日が続き、工期に影響があった。また、予定していた各用地内でも軽微な高低差
により、水はけの悪い箇所があり、設置箇所を修正したり、各設備を改善することもあった。
各工事が終わる₇月下旬に、二番草の収穫を待って派遣隊サイトの区割りを予定していたが、
天候により収穫時期が決まるため、結果、₇月26日(月)より事務局職員の会場への移動を始め、
区割り作業に着手した。
19.会期前後・会期中の動き
₇月28日(水)
事務局職員により、26日(月)から始めた派遣隊サイトの区割り作業を、昼に集合するサブキャ
ンプサービス部と施設・資材部の先々発要員とともに、全サブキャンプに広げて本格的に作業を
開始しようと予定していた。また、輸送部では場外駐車場の区割り作業を予定していた。
午後一番で区割り作業の説明を始めた直後、天候が急変して会場は日量160ミリを超える記録
的な豪雨に見舞われた。到着した要員たちは作業開始を待つものの、豪雨と落雷により大会本部
テントの外には出られない状態が続き、全ての作業が中断してしまった。連続した降雨により、
大会本部のある用地も雨水の浸透が限界に達し、高いところから徐々に雨水が流れ出し、テント
内もくるぶしを超える高さまで浸水した。
それでも、この日は各種業者からの物資到着日でもあり、水濡れに注意しながら、物資集積所
のテントで受領したり、業者により予め設置された冷蔵庫を机上に上げたりするなど、大会本部
の保全と周辺でできる作業を始めた。
この日は区割り作業を断念し、施設・資材部と各業者は、設備の確認作業を始めた。会場内の
各所を点検に回ると、₁級市道宝山蕨平線に沿った用悪水路は氾濫し、轟々と流れる濁流で道路
と水路の境がわからなくなり、西サイトへ給水する給水管が流されかけていた。最終工程となっ
ていたスカウトセンターのテント等の設営も、敷地全体が水没し、搬入したテント部材が損傷し
たり流されたりし中断した。
サブキャンプとなる各牧草地も何箇所も水没したところがあった。特にひどかったのは、マウ
ンテンの北側で、シャワー設備は架台の下まで浸水し、本部に使用する予定の集会用テントは軒
下まで雨水に浸かった。通常の雨量であれば土壌に浸透するか、周囲の雨水側溝を通じて下流域
に流れるはずが、余りにも集中して降ったために、自然の高低差に応じて、至る所に水道や水溜
─ 40 ─
まりができたものと思われる。
口蹄疫対策で、参加者入場に備えて会場内外に散布した石灰も流され、再度散布をせざるを得
なかった。
この日は、到着した要員の設営もできず、急遽、朝霧野外活動センターに宿泊することとした。
₇月29日(木)
雨足は弱まったものの前日からの降雨が続き、この日も終日雨の中での作業となった。昨夜中にサ
ブキャンプの浸水箇所は無くなり、元の牧草地に戻っていたが、設備には甚大な被害を被っていた。
各業者を総動員して、施設・資材部と協働で被害状況を把握し、プログラム地域等の残された
設置作業を続行するとともに、被害のあった設備の復旧を早朝より始めた。降雨・浸水による電
気設備の修理、流された資材等の復旧、一箇所ずつ作業したことを一気に戻すことは困難を極め
た。また、再び大雨が降る恐れがあるため、埋まっている雨水側溝を掘り戻し、本来の水路が確
保できるようした他、浸水の恐れのある設備や派遣隊サイトの箇所を変更することとした。
派遣隊サイトの区割りは、降雨のため光学式の測量機械が使用不可能であったが、翌日の大会
本部要員入場と₈月₁日の派遣隊入場に間に合わせるためには、作業を延期することはできな
かった。精度が下がることを容認して目視と実測による作業に切り替え、作業経験者の事務局職
員を中心に複数のチームで各サブキャンプの基準線出し、レイクサイトの細部区割りを完成させ
ることとした。
昼からは各部の先発要員が入場しだしたが、前日の降雨により、どの部署も準備作業どころか、
受入体制も整えることができなかった。本来であれば、業者から施設・資材部が検収した後、各
部で使用開始・受領する設備や物資も、現状を確認し、利用できる箇所・物から対応して、各部
の機能が運用しだした。
大会本部要員サービス部では、予定していた先発要員を対象とした共通研修を実施した。
この日も朝霧野外活動センターに宿泊することとしたが、雨天の中、満足に設営作業もできな
かったが、部署によっては翌朝からの作業に備えて野営を開始するところもあった。
前日の集中豪雨については、東京・三鷹の日本連盟事務局に伝えられ、急遽ファクシミリで各都
道府県連盟にも報告するとともに、参加スカウトに雨具等の備えを改めて指導するよう依頼した。
₇月30日(金)
朝から、陸上自衛隊の支援隊が入場し、設営作業の後、大会本部への支援を開始した。
天候は小康状態になり、前日から引き続いての設営・復旧作業となった。昼頃から各派遣団の
派遣団要員と大会本部要員が到着して受付業務が始まったが、施設・設備も間々ならず、各要員
の自家用車を受け入れる駐車場も万全ではなかった。
本来であれば前日までに各担当職員から引き継ぐべき受付等の事務処理、予め準備した物資等も
前日まで区割り作業に携わっていたために満足に行えず、必要の都度引継ぎ・対応する状態が続いた。
到着した要員は、成人生活サイトのレイクに向かうが、大量に水分を含んだ土壌に大勢が歩く
ことによって、防風林内の通路や牧草地内も泥濘化しだした。
派遣隊サイトの区割り作業については、前日までの作業内容を各サブキャンプに引継ぎ、施設・
資材部と協働して、細部を完成させることとした。
17時からは、大会本部要員の開会式と前夜祭が、大会本部要員サービス部により実施された。
また、配給部では、夕食から本部食堂での給食を開始した。
₇月31日(土)
大雨による施設・設備の影響や各種作業の遅れが残る中、各部が予定していた準備作業を進め、
部の業務が軌道に乗り出した。
午後13時からは、大会本部会議が開催され、引き続き運営本部会議、統括安全会議、派遣団長会
議が順々に開催された。各部の準備状況を確認し、
翌日からの派遣隊受入について最終調整を行った。
大雨の影響か、サブキャンプ・スカイの真中に陥没した箇所が夕刻に見つかった。土砂で埋め
るため牧草地の真中に大型車両を入れることができず、また、今夜中に材料や車両を調達するこ
ともできないことから、設備の業者へ木材での床張り作業を依頼した。
─ 41 ─
₈月₁日(日)
早朝から、安全・救護部により会場内の交通規制が整えられ、輸送部により会場内外のバス誘
導のための配置が進められた。
国内派遣隊のバス380台と外国参加者のバス19台は、中央自動車道と東名高速道路それぞれか
ら、国道139号線を経由して、朝霧高原を目指した。
西サイトに配属の派遣隊バスは、山梨県側の本栖ハイランドに一時待機し、サブキャンプごと
に梯団を編成して、朝霧アリーナの外周道路に進入した。東サイトに配属の派遣隊バスは、白光
真宏会の駐車場で降車し、個人装備品を持ち各々のサブキャンプに向かって移動した。
午前中に約₄割、午後には残り₆割のバスが到着し、17時頃までには、ほぼ全参加者がサブキャ
ンプに入場することができた。会場に到着したスカウトたちは、予め運搬・設置されたコンテナ
より野営装備品を運び、各派遣隊サイトの設営作業を行った。夕食までには設営作業も終わり、
夕食準備が進むにつれ、各サイトからは炊事の煙が昇り始めた。
懸念された天候も、派遣隊の入場時間帯は曇りが続いたものの、夕刻からは会場は霧に包まれ、
早くも参加者は朝霧高原特有の気候を体験することとなった。
₈月₂日(月)
昨日からの霧が残り、時折、降雨になった。
₈時から大会本部会議所において、運営本部が開催され、各派遣隊の入場状況や開会式の内容
について、確認された。
朝から、一般の青少年を対象としたオープン参加者のうち、キャンプ参加者の入場が始まると
ともに、10時からは見学者が会場に到着しだした。
昼食後、朝霧アリーナに集結する参加者は、雨具を着用して移動を始めた。大会前からの雨に
より、東サイトと朝霧野外活動センターを結ぶ通路が滑りやすくなっているため、急遽、₁級市
道宝山蕨平線を通行することとし、安全・救護部による誘導体制がとられた。西サイトの派遣隊
も昨日の移動で泥濘化した防風林内の通路を通り、朝霧アリーナに向かった。
開会式の始まりが近づくにつれ、雨足が強くなり気温も下がってきた。開会前に予定していた
航空自衛隊による歓迎フライトは、悪天候により中止となったが、14時から皇太子殿下のご臨席
を賜り、開会式が挙行された。
皇太子殿下から、広い視野と高い志を持つことの大切さや世界の青少年の健全な育成への願い
とともに、今大会に寄せるお言葉を賜った。
奥島大会長による開会宣言に続き、菅直人内閣総理大臣(代読:鈴木寛文部科学副大臣)のメッ
セージが読み上げられ、まちに待った第15回日本ジャンボリーが開会された。
代表スカウトにより、スカウト精神を発揮してこの大会を楽しむことが宣言された。
川勝平太静岡県知事(連盟長)から、380万県民を代表して歓迎の言葉があった。
奥島大会長と川勝平太連盟長の先導により、朝霧アリーナに集まる全ての参加者から、敬愛す
る皇太子殿下へ弥栄をおくり、閉式した。
15時26分からは、朝霧野外活動センターの食堂において、我が国を含む23か国の代表スカウト
とのお茶会とご夕食会に臨まれ、スカウトたちと親しくご懇談賜った。
また、18時24分からは、サブキャンプ・オーシャンにキャンプする地元富士宮市の派遣隊サイ
トを訪れ、スカウトたちのキャンプ活動をご視察いただいた。
₈月₃日(火)
曇天の中、プログラムが開始された。朝から場外プログラムバスが朝霧アリーナから出発する
など、参加スカウトは、モジュール方式により、予め決められた₆つのテーマ別プログラムに半
日単位で参加した。
また、オープン参加者のうち、日帰り参加者がバス等で会場に到着した。地元富士宮市の小中
学生を中心とした641人は、
学校ごとにグループに別れ、
参加スカウトと同じプログラムに挑戦した。
皇太子殿下は、₉時38分に朝霧野外活動センターへご到着され、野上健治プログラム部長の案
内で、地球開発村のプログラムをご視察いただいた。引き続き、スカウトセンターへご移動にな
り、各国派遣団とご懇談された。
─ 42 ─
₈月₄日(水)
₈時から大会本部会議所において、運営本部会議が開催され、プログラムの実施予定ならびに
₈月₅日のスカウト平和の日について説明があった。また、₈月₁日より発生しているナタによ
る事故への防止が啓発された。
午前と午後には、昨日と同様に、会場内外でテーマ別プログラムが展開された。この日の見学
者は、1,000人を超え、会場内には参加スカウト、オープン参加者とともに多くの人たちが行き
交うようになった。
夕刻、シャワー利用や夕食の調理が集中するなか、西サイトの水源の井戸で濁り水が発生し、
飲用ができなくなった。急遽、陸上自衛隊による給水車の配備を行い、各サブキャンプには翌朝
まで臨時給水による節水を依頼した。
₈月₅日(木)
早朝₄時30分に、朝霧アリーナのステージ上で、スカウト平和の日の開始を知らせる平和の鐘
が鳴らされた。この日の朝食は、救援物資として届けられるトウモロコシの粉を配給し、飢餓で
苦しむ子どもたちを思いながら、各隊で炊事した。このプロジェクトで感じたことをメッセージ
カードに記入して、朝霧アリーナでモニュメントを作成した。
朝食を終えたスカウトたちは、信仰奨励サイトならびに朝霧アリーナで17の教宗派により行わ
れた平和の集いに参加した。
10時からは、朝霧アリーナでは世界スカウト平和記念式典が挙行され、国連世界食糧計画(WPF)
により世界の飢餓と食糧難について講演された。開会後、
各教宗派の代表者により、
平和のメッセー
ジが寄せられ、参加者は、一人ひとりが取り組むことが大きな波になることを感じた。
準備訓練等で参加スカウト、また参加していないスカウトともに、平和の願いを込めて折った
千羽鶴を、地元静岡県連盟のスカウトから、広島と長崎ならびに世界スカウト機構₆地域の代表
スカウトへ贈呈した。
昼食を挟み、引き続き14時からは、ジャンボリー大集会が行われた。代表スカウトの開会宣言
に続き、2010 FIFA ワールドカップ日本代表の岡田武史監督がステージに登壇すると、アリーナ
は歓声に沸いた。各国・各地方の特色豊かな外国スカウトとブロックによる演技、そしてこの日
のために練習を積み重ねてきた音楽隊による演技がステージ上に繰り広げられた。野口聡一宇宙
飛行士のビデオメッセージも寄せられ、会場は終始大きな声援に包まれた。
今回、口蹄疫の感染拡大を懸念して参加を辞退した宮崎連盟と会場とがテレビ会議でつながれ、
岡田武史監督から宮崎県のスカウトたちに激励の言葉がおくられた。
各派遣隊サイトに戻ったスカウトたちは、無事に食事ができることへ感謝の心を持って、夕食
をいただいた。また、派遣隊ごとの交歓会や和みの営火が実施され、今日一日を振り返り、和み
の時間とした。
21時、再び朝霧アリーナのステージ上で平和の鐘が鳴らされ、スカウト平和の日の終了を告げ
た。
この日の夕刻から、大会の目的とコンセプトの理解と達成を確認し、大会後半の活動にも積極
的に参加することができるスカウトたちに、派遣隊長からジャンボリー・フレンドシップ・アワー
ドが授与された。
₈月₆日(金)
会場に隣接する朝霧ジャンボリーゴルフクラブでは、大会資金の一助とするため、18組67人の
有志が参加して、日本連盟主催の「朝霧ゴルフ大会」を開催した。
₈時から大会本部会議所において、運営本部が開催され、撤営ならびに退場方法について調整
した。続いて、スカウトセンターの会議所に場所を移して、派遣団長会議が開催され、各派遣団
にも撤営と退場について説明された。
一昨日までと同様に、午前・午後に会場内外でテーマ別プログラムが展開された他、大会本部
要員ならびに派遣団要員を対象としたエクスカーションが実施され、バス₃台で富士宮市内に出
掛けた。
17時から朝霧ジャンボリーゴルフクラブにおいて、
大会に協力いただいた関係者ならびに各国・
─ 43 ─
県連盟の派遣団長等約200人を招待した大会長レセプションが開催された。
夕刻には、野口聡一宇宙飛行士が会場に訪れ、サブキャンプ・マウンテンで次回日本ジャンボ
リーの開催地である山口県のスカウトたちを激励した。
₈月₇日(土)
朝から晴天が続き、日中にはいつも富士山を仰ぎ見ることができた。
プログラム最終日とり、参加スカウトたちは₄日間で₆つのテーマ別プログラムとジャンボ
リー広場などの自由参加プログラムの全てに参加することができた。
この日もエクスカーションが実施され、バス₁台で山梨県の日本連盟山中野営場を訪れた。
₈月₈日(日)
午後からは、各サブキャンプにおいて会場整備が行われ、₈日間キャンプ生活をした各キャン
プサイトの環境整備を行い、夜間に実施される閉会式に備えた。プログラム地域等でも一部撤去
作業が始まり、大会本部と物資集積所には、各部の使用した資器材が集まり始めた。
閉会式では、代表スカウトによる感謝の言葉が述べられ、新藤信夫運営本部長の閉会宣言に続
き、諸旗が降納された。ステージ上のスクリーンに₈日間に渡る大会の活動風景が映し出され、
参加者一人ひとりが朝霧高原で繰り広げられたジャンボリーの思い出を振り返った。
次回16NJ を開催する山口県きらら浜を含め、日本ジャンボリーの開催地16箇所を表すトーチ
が入場し、かがり火が点火された。静岡県連盟ならびに山口県連盟のスカウト・役員がステージ
に登壇し、ジャンボリーフラッグが引き継がれた。
駿州白糸原手筒花火保存会による手筒花火が朝霧アリーナを彩り、最後には、打ち上げ花火に
より、大会は締めくくられた。
₈月₉日(月)
早朝より撤営作業が行われ、収納を終えた野営装備品が、次々と各コンテナに戻されていった。
₆時から、派遣隊を乗せるバスが朝霧アリーナ外周道路と白光真宏会の駐車場に進入し、各サ
ブキャンプからバスへと向かうスカウトたちの列が続いた。昼過ぎからは、派遣団要員や大会本
部要員の退場が始まり、17時までには派遣隊全員が399台のバスに乗り、朝霧高原を後にした。
業者による撤去作業やゴミの収集、屎尿の汲み取り等も順次始められ、各所で使用された資器
材が物資集積所に集まり、日の暮れるまで作業を続けた。
₈月10日(火)
日の出とともに、日本通運によるコンテナの搬出作業や設備の撤去作業が本格的に始まった。
広報部、輸送部と施設・資材部の一部が、後発要員として残り、看板の撤去や各所に集積され
た資器材を点検するなどの片付作業を行った。昼過ぎには、全ての要員が退場し、事務局職員に
よる点検後、各施設の返却を始めた。
20.撤去作業
会場内の各種設備の撤去は、₈月₈日から一部開始し、参加者の退場した₈月10日より本格的
に開始された。
借り上げ期間の短い朝霧野外活動センターや朝霧ジャンボリーオートキャンプ場、
朝霧アリーナ、場外の駐車場等諸施設から着手し、サブキャンプの本部テントやトイレ・シャワー
等の仮設設備を撤去した。
大会期間が延長したことによりお盆までの期間が短くなり、コンテナ搬出が課題であったが、
大会後は天候に恵まれ、撤去作業は順調に進み、₈月12日までに各派遣隊のコンテナは会場から
搬出を完了した。
お盆が明けてからは、給水・電気・土木等のインフラの撤去が始まり、₈月28日を最後に全て
の撤去作業を終えた。
サブキャンプとして利用した牧草地については、
撤去作業を終えた₈月24日から25日に掛けて、
地権者立会いのもと用地の点検を行い返却した。
─ 44 ─
21.関係機関の協力
(₁)文部科学省
名誉大会役員の就任依頼等中央省庁への調整について、ご尽力をいただいた。開会式には、鈴
木寛副大臣等がご臨席くださり、総理大臣からの挨拶を代読いただいた。
(₂)環境省
日本連盟では、環境省が進める地球温暖化防止のための国民的運動「チャレンジ25キャンペー
ン」に参加をすることから、ジャンボリーでの取り組みをキックオフとして発信するよう、環境
省チャレンジ25キャンペーンの特別協力の下、地球開発村でのプログラム(各参加者によるチャ
レンジ25宣言)を行うなどの多大なご協力をいただいた。
(₃)防衛省
防衛省陸上幕僚監部広報室(東京・市ヶ谷)の了解のもとに、陸上自衛隊東部方面総監部広報
室(東京・練馬)と第₁師団司令部総務課広報班を担当窓口として支援に関する調整を行い、板
妻駐屯地の第34普通科連隊(静岡・御殿場)が主力担任部隊として大会の各種支援にあたられた。
第₁師団の師団長と「基本協定」を、また第34普通科連隊の連隊長と「協力に関する覚書」をそれ
ぞれ締結した。
大会前の₆月16日には、第₁師団司令部総務課広報班ならびに第34普通科連隊により会場の経
始が行われた。支援隊は₇月30日から₈月10日にかけて会場に野営され、野営資器材の貸与、音
楽協力、輸送協力、通信協力、給水協力、航空協力、装備品展示協力と広範囲にわたり支援いた
だいた。
(₄)警察関係
静岡県警察本部は、大会前年より集散時における派遣隊バスや場外プログラムバスの誘導につ
いて、ご指導をいただいた。
所轄の富士宮警察署には、会場周辺の交通規制や周辺警備のために夜間巡回等の対策を講じて
いただいた。また、会場で発生した遺失物の取り扱いならびに緊急帰宅希望スカウトの捜索にご
協力をいただいた。
(₅)消防関係
富士宮市消防本部は、会場で発生した傷病者の搬送ならびに会場での災害発生について、種々
ご指導いただいた。全体行事の実施時には、救急・消防車両と人員を会場内に待機いただいた他、
期間中を通じて万が一の事故や災害に備えて、所轄の西消防署と会場直近の北分署により出動態
勢を整え、地元消防団との連携を図られた。また、場内プログラムにも支援協力いただいた。
(₆)静岡県
静岡県は、県教育委員会の社会教育課(開催時)の担当職員により、平成18年から会場予定地
の確保について協力いただき、会場借り上げ費用や口蹄疫対策等の補助を受けた。
県関連機関等の調整に取り組まれ、場外プログラムでは県施設を利用した他、危機管理部や県
下諸団による場内プログラムが実施された。
また、皇太子殿下のお成りにあたっては、知事公室秘書室を中心に調整が進められ、円滑なる
実施を図られた。
(₇)富士宮市
富士宮市は、静岡県とともに会場予定地の確保に取り組まれ、平成21年度からは総合調整室(当
時)にジャンボリー準備室を設置し、担当職員が配置された。
西サイトの水源となる井戸を新設された他、専用水道の申請をはじめ、会場の整備に関わる諸
手続きについて、県・市の関係機関等の調整にご支援いただたいた。
会場借り上げ費用に加え、プログラム実施や大会前のカウントダウンイベント等への補助を受
け、プログラムの実施にあたっては、関係する企業・市内団体等にご協力をいただいた。
─ 45 ─
(₈)各種団体・企業
本大会の運営にあたっては、地元地権者による用地の借用にはじまり、物品の提供等多岐にわ
たり、多くの方々から協力をいただいた。また、プログラムの実施にあたっては、県内外の多く
の団体から、インストラクターの派遣と指導、資材の提供等の協力をいただいた。
22.大会のシンボルマーク・歌・ポスター
(₁)大会マーク
今大会のシンボルマークの作成にあたっては、15NJ 実行委員会において、一般公募するこ
ととし、スカウティング誌等を通じて平成21年₁月より募集を始めた。全国の10人からの23作
品の応募があり、平成20年₃月22日開催の15NJ 実行委員会(第₄回)で次のとおり決定した。
① 入選(賞状・副賞)
北海道連盟恵庭第₁団 ベンチャースカウト 柴崎 勇人
② 佳作(賞状・記念品)
岐阜県連盟美濃加茂第₁団 ベンチャー隊長 中嶋 広志
一般(尾崎織マーク株式会社)
市原 祐介
柴崎君の作品は、富士山の裾野と斜面のラインを組み合わせて、日本ジャンボリーの頭文字
「NJ」に見立てているのがポイントで、国旗に使われている赤で「日本らしさ」をアピールし、
縁色で緑豊かな朝霧高原の自然を表現している。作品は、専門のデザイナーにより大会参加章
等で使用する扇型と、文書のヘッダー等で利用できる長方形の₂種に修正し、カラー、グレー
スケール、白黒をそれぞれ作成した。
大会参加章については、平成21年12月から翌年₆月まで国際宇宙ステーションの第22次/第
23次長期滞在クルーとして滞在した野口聡一宇宙飛行士とともに、公式搭載品として宇宙を飛
行した。
(₂)15NJ の歌
大会の歌「でっかく 羽ばたけ!」は、大会のテーマである
「世界に向かって でっかく羽ばたけ!」を基調として、スカ
ウトたちが世界へ、未来へ、大空へと飛び立つような元気な
曲を制作した。作曲および制作は、11NJ からのジャンボリー
等の歌を手がけてきた、作曲家の樋口康雄氏にお願いした。
大会の歌は、日本語歌詞の「でっかく 羽ばたけ !」とともに、
英語歌詞バージョンである「TO FLY」を制作した。参加者
への周知は、大会ホームページでの音楽、歌詞、楽譜のダウ
ンロード配信にて実施した。
第15回日本ジャンボリーの歌(歌詞・譜面については240
ページ参照)
「でっかく羽ばたけ!」
(英語歌詞「TO FRY」
)
作詞= chidori
作曲=樋口康雄
編曲=寺田鉄生
訳詩= Bill Crutchfield
(₃)ポスターの制作
ポスターの制作にあたっては、一般公募を行わず、専門のデザイナーに依頼した(デザイン
については242頁参照)
。
A2判3,000部を印刷し、都道府県連盟へ配付するとともに、富士宮市を通じて市内の主要施
設等に貼られ、大会開催の気運を高めた。
─ 46 ─
23.大会情報の発信
(₁)大会情報の発行
加盟員を中心に広く大会の情報を周知し、大会の準備時期に応じて総合的な情報を提供するた
め、また、世界スカウトジャンボリーのブレティンを参考にして、写真等を活用しながら大会の
イメージを伝えるために大会情報とリーフレットを発行した。
大会情報第₁号
発行時期 平成21年₆月
頁数
A4判₈頁
発行部数 20,000部
内容
大会情報第₂号
平成22年₂月
大会情報第₃号
平成22年₆月
大会リーフレット
平成22年₂月
A4判12頁
A4判16頁
A4判₄頁
20,000部
15,000部
20,000部
シンボルマーク、大会 静岡県連盟キャラバン カウントダウンイベン 大会の概要、参加者の
の概要、参加者の生活、 隊、大会の概要、会場 ト、大会の歌、大会の 生活、ジャンボリー活
ジャンボリー活動・プ の紹介、参加者の生活、 概要、参加者の生活、 動・プログラム、オー
ロ グ ラ ム、 変 わ る こ プログラムの紹介、参 配給、大会の見学、会 プン参加者・見学者、
と、申し込み手続き、 加申し込みについて、 場図、プログラム紹介、 会場アクセス図
会場アクセス図、会場 富士宮市の紹介、オー 集散輸送と会場アクセ ※第₁号の抜粋版
MAP
プン参加・見学、集散 ス、会場アクセス図、 ※外部向けに作成
輸送と交通アクセス、 大会ホームページ
会場アクセス図、大会
ホームページ開設
(₂)スカウティング誌への掲載
加盟員の指導者向けの情報を平成21年₁月号より、掲載を始めた。平成21年₅月号からは、ス
カウティング誌が指導者全員配付となり、大会に参加する指導者だけでなく、参加予定スカウト
のいる団・隊指導者まで、大会の情報をいち早く届けるのに有益であった。
大会後の平成22年₉月号は、記念アルバム号として作成し、参加したスカウトにも配付した。
年
号
平成21年
₁月号
大会概要、主な変更点、シンボルマーク募集
₂月号
会場、大会日程、シンボルマーク募集
₃月号
大会テーマ、参加者、参加隊の編成
₅月号
大会概要、大会マーク決定
₇月号
大会のコンセプト、シンボルマーク、会場へのアクセス、参加者の生活、ジャ
ンボリー活動、プログラム
₉月号
大会本部要員の募集、大会のプログラム
11月号
参加申し込み手続き、参加日程と指導者の交代参加、参加者負担金
₁月号
大会プログラム、参加者の生活、大会本部要員募集
₃月号
大会マークワッペンを宇宙ステーションで無重力に浮かべる野口聡一宇宙飛行
士の写真を掲載(表紙)大会の見学、全体行事、スカウト平和の日、公式サイト、
参加確定申し込み
₅月号
プログラム一覧、配給(食材・薪)、サブキャンプの設備、会場へのアクセス、
15NJ の歌、薪の安全な扱いについて
₇月号
ジョイン・イン・ジャンボリー、大会マップ、ブヨ対策、ターゲットバッジ&
技能章に近づこう、アダルト・エキスカーション、各地の準備訓練紹介
₉月号
第15回日本ジャンボリー記念アルバム号
11月号
運営本部長による振り返り
平成22年
掲載内容
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(₃)各種資料の発行
本大会の運営、参加者への案内等のために次のとおり資料を作成した。資料の印刷・配付は、
基本実施要領、参加者ハンドブック、英文ガイドブックのみ行い、他の資料は、ホームページ
からのダウンロード配信を行った。
① 運営に関する資料
◦基本実施要領
◦大会本部の業務と組織
◦大会本部各部の業務運営要領
◦危機管理マニュアル
② 参加申し込みに関する資料
◦大会本部要員 募集要項
◦確定申込用データ入力マニュアル(派遣隊用)
◦確定申込用データ入力マニュアル(派遣団要員用)
◦確定申込用データ入力マニュアル(大会本部要員用)
③ スカウト・隊指導者向け案内資料
◦派遣隊指導者の手引
◦プログラムガイドブック
◦健康管理マニュアル
◦健康調査書
◦安全管理ハンドブック
◦参加者ハンドブック
◦英文ガイドブック
◦大会本部要員ハンドブック
④ その他資料等
◦見学のご案内
(₄)ホームページによる配信
平成21年₇月₆日より、日本連盟ホームページ(http://www.scout.or.jp/eventsnj.html)を
通じて、事前の大会情報の発信、運営資料の配信を始めた。
同年12月26日より、広報専門部会が特設の公式サイト(http://www.15nj.org/)を立ち上げ運用
した。大会直前より内容をリニューアルし、期間中の活動を配信した。ホームページのアクセス状
況は、期間中の予想を上回る膨大なアクセスによりサーバーがダウンしたため、計測不能となった。
参考までに₈月₂日開会式時点でのページビューは15万件弱であった(詳細は広報部報告頁参照)
。
なお、大会後(₈月10日頃)に確認できたアクセス数は、184,108件、ページビュー704,067件
となっている。
大会ホームページ トップページ
(http://www.15nj.org/)
大会ホームページ トップページ
(http://www.15nj.org/ver2/)
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