平成26年12月25日 お 件 名 知 平成26年度 ら せ 低潮線保全への取組 ~日本の排他的経済水域を支える低潮線保全区域の巡視を実施しています~ お知らせ内容 北海道開発局では、日本における排他的経済水域の重要な基線である「低潮線」につい て、低潮線保全法※に基づき、低潮線やその周辺区域の人為的な損壊や自然侵食による地 形変化の有無等を確認するため、管轄する北海道内48箇所の低潮線保全区域の巡視を行 っています。 巡視は、防災ヘリコプター「ほっかい」と港湾業務艇「りんどう」を用いて職員の直接 目視により実施しており、今年度も各低潮線保全区域の調査を実施したところ、全ての区 域で地形の変形等の異常はありませんでした。 ※低潮線保全法=「排他的経済水域及び大陸棚の保全及び利用の促進のための低潮線の 保全及び拠点施設の整備等に関する法律」 所 問 合 せ 先 属 役 職 名 北海道開発局 河川管理課 低潮線保全官 北海道開発局 建設行政課 氏 名 電 話 番 号 雅之 709-2311 内線5323 建設行政課長補佐 深尾 弘司 709-2311 内線5343 北海道開発局 港湾建設課 港湾保安保全推進官 早川 哲也 709-2311 内線5622 北海道開発局 港湾行政課 港湾行政課長補佐 新妻 憲嗣 709-2311 内線5642 仙石 低潮線保全区域箇所図 巡視記録 北海道開発局おいて 48区域を所管 ③ ④ ① ② 出典:総合海洋政策本部 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kaiy ou/teichousen/hozenkuiki.html 巡視記録 ■4月14日 神威岬など2区域【写真①】 ■5月30日 ■6月 3日 ■4月18日 松前大島など3区域 ■6月30日 ■4月21日 襟裳岬の1区域【写真②】 ■8月13日 ■4月24日 奥尻島など3区域 ■8月14日 ■5月20日 紋別など5区域 ■4月より四半期に1回 宗谷港 港湾区域の3区域 枝幸など7区域 猿払など6区域 礼文島など10区域【写真③】 知床岬の4区域【写真④】 落石岬など4区域 低潮線保全区域巡視状況 防災ヘリコプター「ほっかい」 巡視状況(ヘリ巡視) 囲みエリアは概ねの低潮線保全区域 奥尻島(ヘリ巡視) 港湾業務艇「りんどう」 巡視状況(船巡視) 囲みエリアは概ねの低潮線保全区域 宗谷岬(船巡視) 低潮線保全区域巡視記録 ①神威岬(4月14日巡視) 注1)囲みエリアは概ねの低潮線保全区域 注2)写真左は近景写真、写真右は遠景写真 ②襟裳岬(4月21日巡視) 注1)囲みエリアは概ねの低潮線保全区域 注2)写真左は近景写真、写真右は遠景写真 低潮線保全区域巡視記録 ③礼文島(6月30日巡視) 注1)囲みエリアは概ねの低潮線保全区域 注2)写真左は近景写真、写真右は遠景写真 ④知床岬(8月13日巡視) 注1)囲みエリアは概ねの低潮線保全区域 注2)写真左は近景写真、写真右は遠景写真 ◆低潮線保全法制定の経緯 ◆低潮線保全への取組 ●海洋に関する我が国の状況 ●低潮線保全区域の巡視 我が国は海に囲まれており、国土面積が約38万k㎡(世界第61位)であるのに対して、領海 と排他的経済水域を合わせた管轄水域は、約448万k㎡(世界第6位)と広く、国土面積の約 12倍となっています。 国土の狭い日本にとって、排他的経済水域等は貴重な海洋エネルギー・鉱物資源の開発 や水産資源の利用を排他的に行える貴重な場であり、海洋立国の推進に向けた、数々の施 策が行われているところです。 ●排他的経済水域 ※(EEZ)とは 沿岸国に経済的な権利が与えられている水域のことです。 自国の沿岸(低潮線)から200海里(約370km)の範囲(領海を 除く) において、以下の権利、管轄権等が認められています。 ・天然資源の探査、開発、保全、管理等のための主権的権利 ・人工島、施設及び構造物の設置又は利用の管轄権 ・海洋環境の保存、海洋の科学的調査等の管轄権 ※EEZ=Exclusive Economic Zone 基本計画に定められた、低 潮線やその周辺の状況の調 査の取組として、巡視活動を 行うことで、人為的な損壊行為 が行われていないかや、自然 浸食による形状の変化がない か等、低潮線やその周辺の現 状の把握に努めています。 ●看板設置 出典:海上保安庁海洋情報部HP ※ ●低潮線保全法 の制定 我が国が海洋政策の一環として、低潮線の保全等に関する施策を推進するため、平成22年 に制定された法律です。 なお、この法律により、定められた基本計画では、主に以下の項目が盛り込まれています。 ・低潮線の保全、拠点施設の整備等に関する基本的な方針 ・低潮線及びその周辺の状況の調査、低潮線保全区域における行為規制等の措置 等 ※低潮線保全法=「排他的経済水域及び大陸棚の保全及び利用の促進のための 低潮線の保全及び拠点施設の整備等に関する法律」 基本計画に定められた、低 潮線保全区域における行為規 制等の取組として、低潮線保 全区域の人為的な損壊行為を 未然に防ぐため、低潮線保全 区域の周辺に警告看板の設 置を進めています。 ◆低潮線保全に関する用語 ●低潮線とは? 低潮線 高潮線 低潮線保全区域 領海の限界線 排他的経済水域の限界線 干潮時 (海水面がもっとも低くなる時) における陸地と水面の境界線のことです。 限界線の基礎となる低潮線 ●低潮線保全区域とは? 低潮線周辺において、低潮線の保全が 必要な海域(海底・その下を含む)のこと です。現在、全国 185 箇所が指定されて います。 高潮線(最高水面) 200海里(約370km) 領海 排他的経済水域 12海里(約22km) 低潮線(最低水面) 限界線の基礎となる低潮線 総合海洋政策本部事務局作成 ●地方ブロック会議 低潮線保全に関係する機関と定期的に意見交換や連絡調整を行うこととしています。 【関係機関】 ・北海道開発局 ・国土地理院北海道地方測量部 ・海上保安庁第一管区海上保安本部 ・環境省北海道地方環境事務所 ・関係地方公共団体(海岸管理者等)
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