技 術 概 要 資 料 【鹿児島会場】 1.高強度帯状ジオシンセティック パラリンク【HR-990111-V】 2.TV センサー安全監視システム【QS-110022-A】 3.赤色立体地図【SK-130008-A】 4.コンクリート保水養生テープ【CB-110014-V】 5.ポリマーセメント系乾式吹付けモルタル「リフレドライショット」 【KK-110042-A】 6.ウォールブロック工法【QS-040024-V】 7.横引きゲート(防潮扉)の窒素ガス圧駆動装置【KK-120058-A】 8.T&C 防食-塩害用-【HKK-110001-V】 9.ループアーチ工法【QS-130007-A】 10.マイルドパッチ【HR-110020-A】 技 術 概 要 (様式) 技術分類 安全、環境、コスト、ICT、品質、景観 技術名称 EDO-EPS工法 ウォールブロック工法 NETIS登録番号 QS-040024-V 社名等 株式会社JSP 担当部署 福岡営業所 担当者 又木 健次 電話番号 092-411-6854 技術の概要 1.技術開発の背景及び契機 軽量盛土工法の1つであるEPS工法は、軽量性、耐圧縮性、耐水性、自立性に優れ ており、その特徴を生かして軟弱地盤上の盛土材や橋台、擁壁の裏込め材として土木 工事に広く使われています。EPSで道路の拡幅盛土等を行った際、EPSブロックの紫 外線劣化防止等の目的で、保護壁は不可欠です。ここでは、この壁面を効率的に構築 する新しいEPS工法「ウォールブロック工法」を紹介します。 2.技術の内容 ウォールブロック工法は、従来の壁体(H鋼支柱+セメント板+基礎)付きEPS軽量盛 土工の施工性、経済性をそれぞれ向上させた工法で、EPSブロックに軽量モルタルを 直接接着し、壁体と盛土を同時に施工出来るようにした壁体一体型軽量盛土工法で す。その結果、EPS軽量盛土工法での発泡スチロール保護用の壁体(壁面材)を安く、 早く、簡単につくる事ができ、従来のH鋼支柱保護壁タイプが持っていた以下の問題点 を解決できます。Ⅰ.H鋼支柱にセメント性の重たい壁材を取付けた物であり、運搬や搬 入、設置に伴う施工性の問題 Ⅱ.部品数の多さやそれに伴う設置手間等のコストの問 題 Ⅲ.土地の境界など制約がある場所での問題 Ⅳ.支柱設置に伴う機械の騒音、振 動。 3.技術の効果 EPSブロックと壁面が一体構造であるため、ブロックを積層することにより、道路などの 盛土も壁体も、同時に作る事が出来ます。その結果、工期の短縮、経済性の向上、施 工時の機械の騒音や振動の抑制、用地制限や大型重機搬入が困難な山岳地帯や官 民境界の制限が厳しい場所でも施工が可能になります。 4.技術の適用範囲 ・高さ20m以下の道路(車道、歩道)の盛土 ・特に重機が入れない山間部や境界などの制限が多い都市部 ・EPS工法同様に形状により耐震設計が必要となる(H/B>0.8、H>6.0mの場合) ・ただし、高さ20mを越える盛土や水位が盛土をオーバーフローするような場所や常時 水につ かるような場所では要検討 5.活用実績 国の機関 82件 (九州 15件 、九州以外 67件 ) 自治体 317件 (九州 80件 、九州以外 237件 ) 民 間 47件 (九州 13件 、九州以外 34件 ) 6.写真・図・表 技術概要 技術名称 窒素ガス圧駆動装置 担当部署 事業開発室 NETIS登録番号 KK-120058-A 担当者名 南方 誠 社名 株式会社ノムラフォーシーズ 電話 06-6131-6345 技術の概要 技術開発の背景及び契機 東日本大震災で、地震により電源が確保できない事態が広範囲に発生したことから、 防災では、非常用動力の確保が必須の課題である事を再認識し、当技術を開発しました。 これまで、水門や陸閘の自動開閉は電気を動力源にした装置でした。 しかし、電源がシャットダウンした状況では陸閘(横引きゲート)の開閉は果たせません。 東日本大震災では、電源の不通が広範囲に発生した結果、多くの犠牲者を招く事となった原因の 一つでもありました。 弊社の開発した、電気を必要としない動力である 「窒素ガス圧・水道水圧」 は、その要請に応える 事が出来る新技術です。 いつ発生するか判らない災害に対応する技術は、100年後でも確実に使える技術である必要があり ます。構造が簡単で誰でもメンテナンスができるもの、環境に優しく、低コストで提供できる技術の 確立を目指し、津波・高潮・洪水による浸水を防ぐ防災製品として実績を築いて来ました。 技術の内容 陸閘を開閉するために、電気ではなく「窒素ガス圧」を動力源にした駆動エンジンです。 装置には窒素ガスボンベを複数備え、駆動の仕組みは、窒素ガス圧をシリンダー内に送り込み ピストンの往復運動を回転運動に変換することで水門や陸閘を開閉するメカニニズムです。 又、ゲート開閉の操作性を向上させるため、ワンタッチ方式を採用。 ボタンを押すだけで ①ゲートを浮かす ②エンジン始動 ③ゲート移動 ④エンジン停止 ⑤ゲート を下げる、まで一連の操作を回路ユニットを介して自動的に稼働する仕組みを開発しました。 このシステムがシンプルであるため、日常のメンテナンスも一定の知識を有している担当者なら 確実に作業を行う事が出来ます。 当駆動装置は、既存の水門にも簡単に取付けることができ、設置工事や維持管理は電気駆動の 装置に比べ飛躍的に安価とする事が出来ます。 技術の効果 窒素ガス圧による駆動装置は、電源を必要としないため電源の配線を必要としません。従って、 新たに同エンジンを設置する場合、配線工事の費用が不要となるためコスト軽減となり、またどんな 場所にも設置が可能です。 電動の場合、停電に備えてバックアップとして発電機の併設を必要としますが、当エンジンでは、 バックアップ装置が不要となり、価格面に於いても電動駆動装置より安価となります。 窒素ガスの補給等は、日本全国にガス業者が点在し定期点検も含めてメンテナンスは安易に行え えます。 ランニング面に於いても、使用ガスのみの補給となり電動のように待機電力費用が不要となるため 年間を通じての費用は安価となります。(標準型の窒素ガスボンベは満充填時で¥3,000程度) 技術の適用範囲 電気を必要としない駆動装置は、安全面にも優れています。火気を使用する環境下でも窒素ガス には引火しませんので火気を使用している製造工場などでも安全です。 当駆動源は、窒素ガスボンベを並列に複数設置する事により連続運転が可能です。 防災面に於いて、大型の避難棟などでの避難エレベーターの駆動源としてベストな活用となります。 特長として ①電気を必要としない ②火気に安全であり二次災害が発生し難い(火災・感電) ③電動よりイニシャル・ランニングコストが安価である ④メンテナンスが容易である この事から汎用範囲は無限に広がります。 活用実績 2013年8月 設置場所 愛知県蒲郡市倉舞漁港 設置設備 横引きゲート 1基 (窒素ガス圧エンジン) 起伏式防水扉 1基(窒素ガス圧エンジン) 電気を使わない水門開閉装置 水道水圧エンジン 窒素ガス圧エンジン 窒素ガス圧・水道水圧によるエンジンゲート開閉装置は、 既存の手動横引きゲート(防潮扉・陸閘等)を自動化・遠隔 操作化 する装置です 技術概要 技術名称 T&C 防食-塩害用- 担当部署 代表取締役 (コンクリート塩害劣化防止表面含浸工法) NETIS 登録番号 HKK-110001-V 担当者 昇 社名等 (有)ノボリ建設 電話番号 099-264-9385 技術の概要 1.技術開発の背景及び契機 政文 四方を海に囲まれた日本の持続的発展には、物流の拠点となる海洋・港湾コンクリート構造物をはじめ とした各種コンクリート構造物を適切に維持管理し、長期に渡って有効に活用していく必要があり、適切 に維持管理していくためには、合理的かつ効果的な手法が求められております。海洋・港湾コンクリート 構造物において耐久性、寿命を低下させる主要因は塩害であり、この塩害対策手法を開発することはかね てからの課題でした。 最近では高速道路や橋梁等、重要な構造物でも適用事例が多い表面含浸工法に着目し、基本的な性能、 特に吸水抑止や塩化物イオンの侵入抑止といった塩害の抑制に必要な性能が高く、塩害対策に特化した表 面含浸材を開発するために、東洋大学理工学部の福手教授に指導頂きながら、五洋建設㈱と含浸材メーカ ーである㈱日興及び T&C 防食工法協会の共同研究により「T&C 防食-塩害用-」の開発に至りました。 2.技術の内容 「T&C 防食‐塩害用‐」は性質の異なる 2 種類の含浸材をコンクリート表面に塗布することで、外観 を変えずに基材表層部の緻密化を図り、同時に疎水性を賦与する事ができるハイブリッド型の表面含浸工 法です。使用する材料は珪酸塩を主成分とするA液とシリコーンを主成分とするB液で構成され、A液に よる表層緻密化、B液による強固な吸水防止層形成により、塩化物イオンの侵入を効果的に抑制し、耐塩 害性を飛躍的に向上させます。 本工法は速乾性に優れ、効果の発現が早いため干満帯への施工も可能です。また、コンクリート内部に 浸透してその表層部を改質するため、外力による材料の剥がれの心配がなく、新設から既設コンクリート 構造物まで幅広く使用することができます。桟橋上部工下面やケーソン、臨港道路の橋脚等、飛沫や波が 作用する塩害環境下にある鉄筋コンクリート構造物の補修・予防保全対策として有効です。 3.技術の効果 ①遮塩性…コンクリート表層部に強固な吸水防止層を形成することで、水分および塩化物イオンの侵入を 効果的に抑制することを各種試験で確認しています。この吸水防止層は、長期にわたりコンクリート構造 物を保護するため、耐久性を飛躍的に向上させます。 ②安全性…A液、B液ともに重金属類等有害な物質を含まないため環境汚染の心配がありません。 ③施工性…A液、B液ともにローラー、刷毛、噴霧機等での容易に塗布が可能です。また、海洋環境を想 定した試験を多数実施(湿潤状態への適用性、塗布後早期の湿潤状態での適用性、水圧条件、施工時間の 制約等)しており、優れた性能を確認しています。特に、干満帯での施工を考慮し、効果の発現が早くな るよう材料の配合設計をしております。 4 4.技術の適用範 範囲 新設・既設問わ わずコンクリー ト構造物に対し適用可能。特に港湾施設や海岸 岸沿いの施設及び び凍結防止剤 が が散布される道路 路構造物等、塩分 分環境に曝され れるコンクリート ト構造物に対し有 有効です。 5 5.活用実績(平 平成 26 年 3 月 3 31 日現在) 国 国の機関(九州 0 件、九州以外 5 件) 件) 自 自治体(九州 6 件、九州以外 件 8件 民 民間(九州 3 件、九州以外 15 件 件) 6 6.写真・図・表 表 写 写真-1 図 図-2 施工状 状況写真 塩化物イ イオンに対する抵抗 抗性試験 (JSCE-K571 準拠 準 図 図-4 -1硬化イメージ ジ 図- 3%NaCl 溶 溶液 63 日浸漬) 図ー3 塩化物イオン濃度 度分布測定 (10%N NaCl 溶液 365 日浸漬) 電気泳動 動試験による実効 効拡散係数測定 定(JSCE-G571 準拠) 技術概要 技術名称 ループアーチ工法 NETIS登録番号 QS-130007-A 社名等 株式会社ヤマウ 担当部署 技術本部開発設計部 担当者 田中圭司 電話番号 092-872-3352 技術の概要 1.技術開発の背景及び契機 従来、高土被り条件で大断面現場打ちボックスカルバートを設計すると、版厚が非常に 厚くなり経済性、工期などの面から不経済なものとなっていました。 さらに、従来の分割式プレキャストアーチカルバートでは、各部材の結合部分がヒンジ 構造のものが大部分であることから、より耐久性に優れる「剛結合」の分割式プレキャ ストアーチカルバートを開発しました。 2.技術の内容 大断面アーチカルバートを構築する工法で、2分割されたプレキャスト部材と現場打ちコ ンクリートを併用し、工期短縮、省人化を可能としました。 頂点部にループ継手による「剛結合」を採用することで、耐久性の向上を図りました。 3.技術の効果 高土被り条件下で、現場打ちボックスと比較して部材厚を薄くできるため、経済性の向 高土被り条件下で 現場打ちボックスと比較して部材厚を薄くできるため 経済性の向 上が図れました。又、2分割されたプレキャスト部材と現場打ちコンクリートを併用するこ とで、現場打ちコンクリートが減少するため、工期短縮、省人化が可能となりました。さ らに頂点部にループ継手を採用したことで、PC緊張工などの作業が無いことと、左右2 分割のプレキャスト側壁部材が自立することでクレーン1台での施工が可能となり、施 工性の向上が図れます。 4.技術の適用範囲 標準適用範囲は下記の範囲であるが、別途検討を行うことにより対応可能。 内空幅 4.0m ~ 8.0m 内空高 5.8m ~ 8.5m 土被り 0.5m ~ 15.0m 但し、プレキャスト部材が製品長、重量、施工機械の制限などで搬入、据付できない場 合を除く 5.活用実績 国の機関 0 件 (九州 0件 、九州以外 0件 ) 自治体 1 件 (九州 0件 、九州以外 1件 ) 民 間 0 件 (九州 0件 、九州以外 0件 ) 6.写真・図・表 頂点部ループ継手 部材組立状況 構造耐力試験状況 現場写真(宮城県気仙沼市、6500×7820 延長106m)
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