調達から生産段階におけるリスク・品質管理 トレーサビリティシステムの構築 部、物流部および、日清食品 の 関 東工場が一体となって、 日清食品グループは、品質保証体制の一環として、原材料 FSSC22000(食品安全マネ から製品にいたる徹底したトレーサビリティの構築を進めて ジメントシステム)の 認 証も います。 取得しています(➡P.16)。 原材料のトレーサビリティ 日清食品では、原材料がトレースできる仕組みを構築してお 調達における品質保証 り、カップ容器などの資材や具材が入ったケースにQRコー ド※を付けて、製造年月日・ロットナンバー・納入業者などの 安全性を保証するためにはサプライチェーン全体で品質管 情報を管理しています。工場に納入する国内資材メーカー 理を徹底する必要があります。それらの品質と安全性を管 についてはQRコードの導入がほぼ完了し、海外資材メー 理するため、グローバル食品安全研究所は資材部と連携を カーについても順次導入を進めています。 取りながら、原材料の調達先や生産委託先の工場などを調 ※二 次元コードの一種。数字、文字、記号などの情報を二次元のコードに 変換し、デジタル情報として入出力できるようにしたもの。 査し、品質管理状況の確認や改善に向けた指導などを実施 しています。 原材料の安全管理対策 日清食品グループでは異物の混入を防ぐため、さまざまな 段階で取り組みを行っています。 生産工場での品質管理 日清食品と明星食品の生産工場内には複数の品質管理カメ 小麦搬入段階の異物混入防止 ラを設置し、製造ラインでの記録を取り、ラインが正常に流 日清食品は、小麦粉を日清食 れているか常に確認できるようになっています。異常の発生 品直轄4工場のサイロに受け を迅速に発見するとと 入れる時点で、異物が入らな もに、カメラ映 像 から いように2013年にフィルター 製品の製造時間を追跡 を設 置しました。原 料 の 段 階 し、問題が発生した場 から異物混入のリスクを防ぐ試みは他の工場にも順次展開 合には原因究明が可能 していきます。 です。 水の安全確保 物流におけるトレーサビリティ 日清食品グループでは、製造工程に用いる水など工場で使 日清食品は入荷・保管から配送・納品まで、どの商品がど う全ての水を分析・検査し、その安全性を確認しています。 う動いて行ったのかを管 理し、問 題 が 発 生した場 合に履 グローバル食品安全研究所は、東日本大震災後、高精度の 歴を追えるよう、物流におけるトレーサビリティを確保し 放射線核種弁別分析装置をいち早く導入し、関東近県にあ ています。資材調達から物流に至るまで安全安心を確保 るグループの生産工場と協力工場における水道水と地下 するために、日清 食 品ホール ディングスの 生 産 部 、資 材 水、および製品の定期的な検査を継続しています。 NISSIN FOODS Holdings CSR REPORT 2014 17
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