P.17 調達から生産段階におけるリスク・品質管理

調達から生産段階におけるリスク・品質管理
トレーサビリティシステムの構築
部、物流部および、日清食品
の 関 東工場が一体となって、
日清食品グループは、品質保証体制の一環として、原材料
FSSC22000(食品安全マネ
から製品にいたる徹底したトレーサビリティの構築を進めて
ジメントシステム)の 認 証も
います。
取得しています(➡P.16)。
原材料のトレーサビリティ
日清食品では、原材料がトレースできる仕組みを構築してお
調達における品質保証
り、カップ容器などの資材や具材が入ったケースにQRコー
ド※を付けて、製造年月日・ロットナンバー・納入業者などの
安全性を保証するためにはサプライチェーン全体で品質管
情報を管理しています。工場に納入する国内資材メーカー
理を徹底する必要があります。それらの品質と安全性を管
についてはQRコードの導入がほぼ完了し、海外資材メー
理するため、グローバル食品安全研究所は資材部と連携を
カーについても順次導入を進めています。
取りながら、原材料の調達先や生産委託先の工場などを調
※二 次元コードの一種。数字、文字、記号などの情報を二次元のコードに
変換し、デジタル情報として入出力できるようにしたもの。
査し、品質管理状況の確認や改善に向けた指導などを実施
しています。
原材料の安全管理対策
日清食品グループでは異物の混入を防ぐため、さまざまな
段階で取り組みを行っています。
生産工場での品質管理
日清食品と明星食品の生産工場内には複数の品質管理カメ
小麦搬入段階の異物混入防止
ラを設置し、製造ラインでの記録を取り、ラインが正常に流
日清食品は、小麦粉を日清食
れているか常に確認できるようになっています。異常の発生
品直轄4工場のサイロに受け
を迅速に発見するとと
入れる時点で、異物が入らな
もに、カメラ映 像 から
いように2013年にフィルター
製品の製造時間を追跡
を設 置しました。原 料 の 段 階
し、問題が発生した場
から異物混入のリスクを防ぐ試みは他の工場にも順次展開
合には原因究明が可能
していきます。
です。
水の安全確保
物流におけるトレーサビリティ
日清食品グループでは、製造工程に用いる水など工場で使
日清食品は入荷・保管から配送・納品まで、どの商品がど
う全ての水を分析・検査し、その安全性を確認しています。
う動いて行ったのかを管 理し、問 題 が 発 生した場 合に履
グローバル食品安全研究所は、東日本大震災後、高精度の
歴を追えるよう、物流におけるトレーサビリティを確保し
放射線核種弁別分析装置をいち早く導入し、関東近県にあ
ています。資材調達から物流に至るまで安全安心を確保
るグループの生産工場と協力工場における水道水と地下
するために、日清 食 品ホール ディングスの 生 産 部 、資 材
水、および製品の定期的な検査を継続しています。
NISSIN FOODS Holdings CSR REPORT 2014
17