第2章 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 高齢者、要介護認定者等の現状 第1節 高齢者の現状 過去5年間の本市の人口は、ほぼ横ばいで推移しており、平成 26 年では 101,191 人となっています。 年齢3区分別の人口の推移をみると、生産年齢人口(15-64 歳)が減少傾向にあ るのに対し、高齢者人口(65 歳以上)は年々増加し、平成 26 年では 25,593 人で 総人口比率(高齢化率)の 25.3%を占めています。また、平成 22 年から平成 26 年 にかけては、4,783 人(23.0%)の増加となっており、高齢化が進行していること がうかがえます。 高齢者数、高齢化率ともに増加傾向にある中で、平成 26 年の前期高齢者の割合は 15.9%、後期高齢者の割合は 9.4%となっています。平成 22 年と比較すると、前期 高齢者は 2,629 人(19.6%)、後期高齢者は 2,154 人(29.2%)の増加となって おり、後期高齢者の増加率が高くなっています。 ■坂戸市の人口推移 平成 22 年 平成 23 年 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 13,619 13,658 13,521 13,369 13,372 13.5% 13.5% 13.4% 13.2% 13.2% 66,817 66,116 64,655 63,512 62,226 総人口比率(%) 66.0% 65.3% 64.0% 62.8% 61.5% 40-64 歳 34,390 34,676 34,330 34,195 33,918 34.0% 34.3% 34.0% 33.8% 33.5% 20,810 21,448 22,863 24,217 25,593 総人口比率(高齢化率)(%) 20.6% 21.2% 22.6% 24.0% 25.3% 前期高齢者(65-74 歳)(人) 13,425 13,578 14,480 15,251 16,054 13.3% 13.4% 14.3% 15.1% 15.9% 7,385 7,870 8,383 8,966 9,539 7.3% 7.8% 8.3% 8.9% 9.4% 101,246 101,222 101,039 101,098 101,191 年少人口(0-14 歳)(人) 総人口比率(%) 生産年齢人口(15-64 歳)(人) 総人口比率(%) 高齢者人口(65 歳以上)(人) 総人口比率(%) 後期高齢者(75 歳以上)(人) 総人口比率(%) 総人口 資料:住民基本台帳(各年 10 月 1 日現在) 9 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 本市の高齢化率の推移をみると、平成 21 年の段階では全国と埼玉県よりも低い割 合でしたが、平成 23 年で埼玉県の割合を 0.3 ポイント上回ると、平成 24 年では 0.6 ポイント、平成 25 年では 1.0 ポイント高くなっています。 また、全国との比較においても、平成 21 年で 3.1 ポイントあった差が平成 25 年 では 1.1 ポイントに縮まっており、高齢化の進行は全国や埼玉県よりも早くなってい ます。 ■高齢化率の推移 25.1% 25% 24.1% 22.7% 23.1% 20.7% 23.3% 21.2% 20.6% 24.0% 全国 23.0% 22.0% 20.0% 20% 22.6% 埼玉県 20.9% 19.6% 坂戸市 15% 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 資料:総務省「人口推計」(各年 10 月 1 日現在) 10 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 高齢者世帯の推移をみると、高齢者のいる世帯は平成2年の 4,772 世帯から平成 26 年には 17,766 世帯と 3.7 倍に増加しています。また、高齢者単身世帯は、448 世帯 から 5,224 世帯と 11.6 倍、高齢者夫婦世帯は 436 世帯から 4,800 世帯と 11.0 倍 に増加しています。今後も団塊世代の高齢化に伴い、高齢者単身世帯や夫婦世帯はます ます増加すると推測されます。 ■高齢者世帯数の推移 平成 2 年 平成 7 年 448 709 1,198 2,085 3,073 5,224 1.4% 2.1% 3.4% 5.4% 7.4% 12.0% 436 762 1,237 2,033 3,307 4,800 構成比(%) 1.4% 2.2% 3.5% 5.2% 8.0% 11.0% 同居世帯数(世帯) 3,888 4,529 5,342 6,525 7,852 7,742 12.2% 13.2% 15.0% 16.8% 18.9% 17.8% 4,772 6,000 7,777 10,643 14,232 17,766 構成比(%) 15.0% 17.5% 21.8% 27.4% 34.3% 40.9% 全世帯数 31,763 34,376 35,726 38,826 41,508 43,448 高齢者単身世帯数(世帯) 構成比(%) 高齢者夫婦世帯数(世帯) 構成比(%) 高齢者のいる世帯数(世帯) 平成 12 年 平成 17 年 平成 22 年 平成 26 年 資料:平成 2 年~平成 22 年:国勢調査 平成 26 年:住民基本台帳 ■高齢者世帯数の推移の経年グラフ (人) 20,000 17,766 同居世帯数 高齢者夫婦世帯数 15,000 14,232 高齢者単身世帯数 7,742 10,643 10,000 5,000 7,852 7,777 6,000 4,772 3,888 0 平成2年 5,342 4,529 436 448 平成7年 4,800 6,525 762 709 1,237 1,198 平成12年 11 3,307 2,033 2,085 3,073 平成17年 平成22年 5,224 平成26年 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 本市のライフステージ別の主要死因をみると、高齢期の1位は「悪性新生物」、2位 は「心疾患」 、3位は「脳血管疾患」となっています。「悪性新生物」が 31.2%、 「心 疾患」が 18.3%、「脳血管疾患」が 11.2%となっており、いずれも全国・埼玉県よ りも高い数値となっています。 また、「悪性新生物」、「心疾患」は壮年期、中年期においても高い割合を占めていま す。 ■主要死因(ライフステージ別) 全国 壮年期 (25~44 歳) 埼玉県 坂戸市 全国 中年期 (45~64 歳) 埼玉県 坂戸市 全国 高齢期 (65 歳以上) 埼玉県 坂戸市 1位 2位 3位 4位 5位 自殺 悪性新生物 心疾患 不慮の事故 脳血管疾患 30.0% 22.7% 10.0% 9.1% 5.9% 自殺 悪性新生物 心疾患 不慮の事故 脳血管疾患 31.4% 21.6% 11.6% 7.8% 6.6% 自殺 悪性新生物 心疾患 不慮の事故 脳血管疾患 35.5% 15.7% 14.9% 7.4% 5.0% 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 自殺 不慮の事故 44.9% 12.4% 7.8% 6.9% 4.0% 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 自殺 肝疾患 45.2% 13.9% 8.9% 7.5% 6.6% 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 自殺 肝疾患 48.2% 13.7% 9.0% 8.8% 2.3% 悪性新生物 心疾患 肺炎 脳血管疾患 老衰 27.0% 16.5% 11.0% 10.1% 5.6% 悪性新生物 心疾患 肺炎 脳血管疾患 老衰 28.9% 17.9% 11.7% 10.8% 3.7% 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 肺炎 老衰 31.2% 18.3% 11.2% 9.0% 6.0% 資料:人口動態統計(平成 24 年) 12 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 第2節 人口及び被保険者数の推計 本市の人口及び被保険者数の推計では、年少人口、生産年齢人口の減少により、総人口は 減少しますが、高齢者人口は増加を続け、平成 37 年には高齢化率が 30.7%となることが 予測されます。 ■坂戸市の人口推移と推計人口 平成 24 年 平成 25 年 実績値 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 平成 29 年 推計値 平成 32 年 平成 37 年 年少人口(0-14 歳)(人) 13,521 13,369 13,372 13,258 13,040 12,828 11,995 10,088 総人口比率(%) 13.4% 13.2% 13.2% 13.1% 12.9% 12.6% 11.9% 10.3% 生産年齢人口(15-64 歳)(人) 64,655 63,512 62,226 61,296 60,519 59,924 58,776 57,753 総人口比率(%) 64.0% 62.8% 61.5% 60.5% 59.7% 59.1% 58.3% 59.0% 40-64 歳(人) 34,330 34,195 33,918 33,800 33,602 33,515 33,667 33,722 総人口比率(%) 34.0% 33.8% 33.5% 33.3% 33.1% 33.0% 33.4% 34.4% 高齢者人口(65 歳以上)(人) 22,863 24,217 25,593 26,805 27,889 28,714 30,045 30,102 総人口比率(高齢化率)(%) 22.6% 24.0% 25.3% 26.4% 27.5% 28.3% 29.8% 30.7% 前期高齢者(65-74 歳)(人) 14,480 15,251 16,054 16,498 16,647 16,487 15,359 11,793 14.3% 15.1% 15.9% 16.3% 16.4% 16.2% 15.2% 12.0% 総人口比率(%) 後期高齢者(75 歳以上)(人) 8,383 8,966 9,539 10,307 11,242 12,227 14,686 18,309 総人口比率(%) 8.9% 9.4% 8.3% 10.2% 11.1% 12.1% 14.6% 18.7% 101,039 101,098 101,191 101,359 101,448 101,466 100,816 97,943 総人口(人) 資料:実績値…住民基本台帳(各年 10 月 1 日現在) 推計値…コーホート変化率法による推計 ■坂戸市の人口推移と推計人口の経年グラフ 200,000 (人) 180,000 160,000 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 22.6% 24.0% 25.3% 26.4% 27.5% 28.3% 29.8% 0 75歳以上 25% 20% 40-64歳 18,309 15% 15-39歳 9,539 16,054 10,307 16,498 11,242 16,647 12,227 14,686 16,487 15,359 34,330 34,195 33,918 33,800 33,602 33,515 33,667 33,722 30,325 29,317 28,308 27,496 26,917 26,409 25,109 24,031 13,521 13,369 13,372 13,258 13,040 12,828 11,995 10,088 11,793 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成32年 平成37年 13 65-74歳 97,943 8,966 15,251 40,000 20,000 35% 30% 101,039 101,098 101,191 101,359 101,448 101,466 100,816 8,383 14,480 30.7% 10% 0-14歳 5% 高齢化率 0% 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 平成 26 年 10 月1日時点の人口ピラミッドをみると、団塊世代と団塊ジュニア世 代の年齢層が多くなっています。 今後、本計画期間中に団塊世代が 65 歳以上となることから、高齢者数が急増する ことが予測されます。 ■平成 26 年 10 月1日現在 148 504 (50,865人) 1,219 2,274 3,713 4,100 3,641 2,744 2,808 3,467 4,586 4,046 3,057 2,643 2,730 2,392 2,386 2,353 2,054 男性 6,000 人 4,000 人 2,000 人 90歳以上 85~89歳 80~84歳 75~79歳 686 944 1,490 2,274 65~69歳 60~64歳 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 20~24歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 0人 (50,326人) 3,759 4,482 4,021 2,812 2,650 3,086 4,103 3,677 2,842 2,312 2,396 2,213 2,311 2,285 1,983 70~74歳 0人 女性 2,000 人 4,000 人 6,000 人 ■平成 37 年の推計 男性 254 (49,529人) 1,383 2,715 3,440 2,978 2,618 2,965 3,574 4,487 3,639 3,064 2,663 2,477 2,544 2,955 2,481 2,161 1,841 1,290 6,000 人 4,000 人 2,000 人 85~89歳 80~84歳 75~79歳 70~74歳 65~69歳 60~64歳 55~59歳 50~54歳 45~49歳 40~44歳 35~39歳 30~34歳 25~29歳 20~24歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 0人 0人 14 女性 916 90歳以上 (48,414人) 1,875 3,318 4,408 3,584 2,613 2,639 3,052 4,142 3,449 2,711 2,062 1,895 1,965 2,704 2,285 1,964 1,622 1,210 2,000 人 4,000 人 6,000 人 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 第3節 要介護認定者数の推移 要介護認定者数は年々増加しており、平成 22 年から平成 26 年にかけては、全体 で 708 人の増加となっています。重度の要介護者(要介護3~5)が約4割、軽度 の要介護者(要介護1・2)が4割弱を占めています。 平成 26 年における年齢段階別の認定者数をみると、年代が高くなるにつれて認定 者の構成比も高くなっています。特に 85 歳以上では半数以上が認定者となってお り、80-84 歳と比較すると、重度の要介護者は 2.4 倍の人数となっています。 ■要介護認定者数の推移 3,236 3,098 (人) 3,000 2,668 2,528 670 634 204 483 475 要支援2 363 408 要介護1 684 764 759 要介護2 502 320 280 296 要支援1 278 169 431 172 387 183 342 2,000 2,840 要介護3 422 424 492 494 376 418 401 430 457 275 317 343 360 357 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 1,000 0 要介護4 要介護5 資料:坂戸市役所高齢者福祉課(各年 10 月 1 日現在) ■年齢階級別認定者数 40-64 歳 65-69 歳 70-74 歳 75-79 歳 80-84 歳 85 歳以上 要支援 1(人) 8 17 42 54 71 86 要支援 2(人) 16 34 64 100 116 145 要介護 1(人) 5 24 46 62 111 160 要介護 2(人) 30 63 94 130 146 296 要介護 3(人) 18 29 48 71 108 228 要介護 4(人) 8 30 47 65 90 217 要介護 5(人) 11 17 45 47 64 173 合計(人) 96 214 386 529 706 1,305 0.3% 2.5% 5.2% 11.6% 26.1% 57.2% 33,918 8,582 7,472 4,548 2,709 2,282 構成比(%) 年代別人口(人) 資料:認定者数:坂戸市役所高齢者福祉課(平成 26 年 10 月 1 日現在) 年代別人口:住民基本台帳(平成 26 年 10 月 1 日現在) 15 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 日常生活圏域別要介護度別認定者数をみると、中央第一地区で 900 人と最も多く なっており、次いで中央第一地区が 851 人、西部地区が 785 人、東部地区が 700 人となっています。 西部地区では、要介護4、5が最も多くなっており、重度者の割合が比較的高くな っています ■日常生活圏域別認定者数 日常生活圏域 合計 要支援 合計 1 要介護 2 合計 1 2 3 4 5 東部(人) 700 139 46 93 561 84 157 125 106 89 中央第一(人) 900 260 96 164 640 133 191 135 97 84 中央第二(人) 851 231 85 146 620 99 216 118 117 70 西部(人) 785 146 55 91 639 93 203 121 121 101 全体(人) 3,236 776 282 494 2,460 409 767 499 441 344 資料:坂戸市役所高齢者福祉課(平成26年10月1日現在) 平成 25 年度の坂戸市日常生活圏域ニーズ調査による、要介護・介助が必要になっ た主な原因をみると、「高齢による衰弱」が 24.8%で最も高くなっています。次い で、「脳卒中」と「脊椎損傷」が 18.6%、「骨折・転倒」が 13.2%と続いています。 日常生活圏域でみると、中央第一地区では、「高齢による衰弱」、「骨折・転倒」の割 合が全地区の中で最も高くなっています。中央第二地区においては、「脳卒中」、「脊椎 損傷」、「心臓病」、「認知症」、「視覚・聴覚障害」の割合が全地区の中で最も高くなっ ています。 ■介護・介助が必要になった主な原因 高齢に 脳卒中 よる衰弱 (単位:%) 脊椎 損傷 骨折・ 転倒 心臓病 関節の 病気 糖尿病 認知症 視覚・ 聴覚 障害 がん 全体(N=311) 24.8 18.6 18.6 13.2 11.9 10.9 10.0 8.0 7.4 5.1 東部(N=69) 21.7 18.8 18.8 11.6 7.2 8.7 11.6 7.2 2.9 7.2 中央第一(N=80) 30.0 15.0 15.0 16.3 13.8 10.0 6.3 1.3 7.5 5.0 中央第二(N=91) 24.2 25.3 25.3 12.1 18.7 9.9 11.0 12.1 11.0 5.5 西部(N=71) 22.5 14.1 14.1 12.7 5.6 15.5 11.3 11.3 7.0 2.8 資料:坂戸市日常生活圏域ニーズ調査(平成25年度) 16 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 第4節 要介護認定者数の推計 厚生労働省より配付された「介護保険事業計画用ワークシート」に基づく要介護認 定者数の推計では、平成 37 年では 5,604 人で、平成 26 年の 1.73 倍(2,368 人 増)となることが予測されます。 ■要介護認定者数の推移と推計 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 平成 29 年 平成 32 年 平成 37 年 実績値 推計値 要支援 1(人) 169 204 278 359 446 539 654 783 要支援 2(人) 431 483 475 469 463 461 564 654 要介護 1(人) 320 363 408 459 519 597 739 891 要介護 2(人) 684 764 759 754 755 773 920 1144 要介護 3(人) 492 494 502 510 522 538 651 796 要介護 4(人) 401 430 457 488 531 576 695 812 要介護 5(人) 343 360 357 351 341 341 417 524 2,840 3,098 3,236 3,390 3,577 3,825 4,640 5,604 合計(人) 資料:坂戸市役所高齢者福祉課(各年 10 月 1 日現在) ■要介護認定者数の推移と推計の経年グラフ (人) 6,000 5,604 要支援1 5,000 4,640 4,000 3,000 2,000 1,000 0 2,840 169 431 320 3,098 3,236 3,390 3,577 446 3,825 539 204 483 278 475 359 469 463 363 408 459 519 597 773 461 654 564 783 654 891 739 1144 920 684 764 759 754 755 492 494 502 510 522 538 401 343 430 360 457 357 488 531 576 695 351 341 341 417 651 要介護1 要介護2 要介護3 796 要介護4 812 524 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成32年 平成37年 17 要支援2 要介護5 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 第5節 日常生活圏域の設定 日常生活圏域とは、市町村介護保険事業計画において、その住民が日常生活を営ん でいる地域として、地理的条件、人口、交通事情その他の社会的条件、介護給付等対 象サービスを提供するための施設の整備の状況その他の条件を総合的に勘案して定め るものとされています。 本市では、高齢者ができるだけ住み慣れた地域で必要な介護サービス等を受けられ るよう、市内を4つの日常生活圏域に設定しています。 第6期計画においても、東部地区、中央第一地区、中央第二地区、西部地区の圏域 を継続し、地域包括支援センターを核として引き続き高齢者の総合的な支援を行いま す。 ■日常生活圏域の設定 日常生活圏域 人口(人) 高齢者人口(人) 高齢化率(%) 東 部 地 区(三芳野・勝呂地区) 20,132 4,964 24.7% 中央第一地区(坂戸地区の北部) 29,906 7,307 24.4% 中央第二地区(坂戸地区の南部) 28,711 7,367 25.7% 西 部 地 区(入西・大家地区) 22,442 5,955 26.5% 101,191 25,593 25.3% 合 計 資料:坂戸市役所高齢者福祉課(平成 26 年 10 月 1 日現在) 18 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 ■日常生活圏域(4圏域図) 中央第一地区 東部地区 西部地区 中央第二地区 ■日常生活圏域別町・字名 東部地区 中央第一地区 中央第二地区 紺屋 中小坂 横沼 小沼 青木 東坂戸一・二丁目 石井 島田 赤尾 塚越 戸宮 栄 日の出町 本町 仲町 元町 泉町 泉町二・三丁目 芦山町 薬師町 溝端町 末広町 伊豆の山町 坂戸 粟生田 上吉田 片柳 片柳新田 花影町 三光町 中富町 緑町 南町 鎌倉町 清水町 柳町 山田町 八幡一・二丁目 関間一~四丁目 千代田一~五丁目 浅羽 浅羽野一~三丁目 新堀 掘込 小山 善能寺 竹之内 長岡 北浅羽 今西 金田 沢木 東和田 西部地区 新ヶ谷 戸口 中里 塚崎 北峰 北大塚 にっさい花みず木一~八丁目 森戸 多和目 四日市場 厚川 萱方 欠ノ上 成願寺 けやき台 西坂戸一~五丁目 鶴舞一~四丁目 19 第2章 ■地域密着型サービス 名称 ⑥あったかホーム ⑦坂戸東グループホームそよ風 ⑧坂戸西グループホームそよ風 ④シャローム・グループホーム ⑨グループホームかおる ⑩グループホーム暖家 坂戸 ⑪坂戸グループホームそよ風 第6節 サービス資源の現状 ■介護予防支援事業者 名称 ①坂戸市地域包括支援センター ②坂戸市地域包括支援センター若葉 ③坂戸市地域包括支援センターさくら ④シャローム地域包括支援センター ⑤坂戸市地域包括支援センターしんまち 住所 坂戸市千代田1-1-1 坂戸市紺屋403 坂戸市末広町5-1シャンボールビル102 坂戸市新堀1-1 坂戸市南町2-5コンフォート88 401 住所 坂戸市厚川185 坂戸市中小坂781-4 坂戸市戸口559-2 坂戸市新堀1-1 坂戸市上吉田260-24 坂戸市関間4-11-14 坂戸市赤尾1893-1 高齢者、要介護認定者等の現状 サービスの種類 認知症対応型共同生活介護 認知症対応型共同生活介護 認知症対応型共同生活介護 認知症対応型共同生活介護 認知症対応型共同生活介護 認知症対応型共同生活介護 認知症対応型共同生活介護 11 9 15 3 14 8 4 12 1 2 5 10 7 6 16 ■介護保険施設 名称 ⑫介護老人保健施設はつらつ ⑬介護老人保健施設やまぶきの郷 ⑭介護老人保健施設すみよし ④シャローム・ガーデン坂戸 ⑮坂戸サークルホーム ⑯坂戸ロイヤルの園 13 21 住所 坂戸市本町2-13 坂戸市多和目330 坂戸市塚越769 坂戸市新堀1-1 坂戸市石井1684 坂戸市森戸739 施設の種類 介護老人保健施設 介護老人保健施設 介護老人保健施設 介護老人福祉施設 介護老人福祉施設 介護老人福祉施設 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 第7節 日常生活圏域ニーズ調査結果からみた現状 1.調査目的 第6期介護保険事業計画を策定するに当たり、基礎資料として日常生活圏域ごとの 被保険者の心身の状況、その置かれている環境を把握することを目的とし、第1号被 保険者のうち、介護認定のない特定年齢の高齢者及び要介護認定者に対し国で示され た調査票の郵送調査を実施し、圏域ごとの課題把握を行いました。 2.調査概要 ①、②のいずれかに該当する方の中から、無作為に 2,000 人を抽出 調査対象 ①平成 25 年 4 月 1 日現在、66 歳・67 歳・69 歳・70 歳・72 歳・73 歳の方 ②平成 25 年 12 月 1 日現在、65 歳以上で要支援 1・要支援 2・要介護 1 の方 調査方法 郵送による配布・回収 調査期間 平成 26 年 1 月 11 日~1 月 24 日 調査項目 ①家族や生活状況 ②運動・閉じこもり ③転倒 ④口腔・栄養 ⑤物忘れ ⑥日常生活 ⑦社会参加 ⑧健康 ⑨高齢者福祉施策、介護保険制度についての意見、今後の施策への要望 3.回収結果 区分 一般高齢者(人) 調査対象者数 有効回収数 有効回収率(%) 1,499 1,063 70.9 495 340 68.7 要支援(人) 333 242 72.7 要介護(人) 162 98 60.5 1,994 1,403 70.4 認定者(人) 総数(人) ※次のページからのグラフのN数は有効標本数(集計対象者総数)を表しています。 また、総数(N=1,403)での集計と一般高齢者のみ(N=1,063)での集計をして いる項目があります。 23 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 4.調査結果概要 (1-1)生活機能 生活機能の項目別リスク該当者割合をみると、「転倒」が 16.2%で最も高くなって います。次いで、「口腔機能」(15.4%)、「認知機能」(11.6%)と続いています。一 方、「栄養改善」と「閉じこもり」のリスク該当者割合はごくわずかとなっています。 生活機能項目別リスク該当者割合 運動 20% N=1,063 虚弱 うつ 認知機能 8.1 9.0 2.7 0.8 0% 閉じこもり 16.2 転倒 0.7 11.6 10.4 栄養改善 15.4 口腔機能 認知症予防 (1-2)二次予防事業対象者 (1-1)生活機能において、「運動」・「栄養改善」・「口腔機能」のいずれかに該当 する二次予防事業対象者割合をみると、全体では 21.4%となっています。 日常生活圏域でみると、「東部地区」が 25.9%で最も高くなっており、「中央第一 地区」が 22.7%、「西部地区」が 19.9%と続き、「中央第二地区」が 18.6%で最も 低くなっています。 二次予防事業対象者割合 全体(N=1,063) 21.4 東部地区(N=205) 25.9 中央第一地区(N=300) 22.7 中央第二地区(N=307) 18.6 西部地区(N=251) 19.9 0% 20% 24 40% 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 (2-1)日常生活動作(評価項目別) 坂戸市全体の日常生活動作の評価項目別自立者割合をみると、「食事」、「移動」、「整 容」、「トイレ」、「着替え」の5項目において、自立者割合が 95%を超えています。 一方、「排尿」の自立者割合は 72.4%で、他の項目と比較すると低くなっています。 日常生活動作(ADL) 100% 排尿 72.4 評価項目別自立者割合 N=1,403 排便 91.6 食事 97.1 移動 96.3 整容 97.6 0% 着替え 96.3 トイレ 98.1 階段昇降 86.6 89.1 歩行 入浴 93.3 (2-2)日常生活動作(全体) (2-1)日常生活動作(評価項目別)において、10 項目のうちすべての自立者 割合は全体で 65.5%となっています。 日常生活圏域でみると、 「中央第二地区」が 67.1%で最も高くなっており、「西部地 区」が 66.9%、「東部地区」と「中央第一地区」が 63.9%で最も低くなっています。 (1-2)二次予防事業対象者の割合が最も高かった「東部地区」(25.9%)と、 次いで高かった「中央第一地区」(22.7%)は、日常生活動作においてもやや低い水 準にあります。 日常生活動作(ADL)自立者割合 全体(N=1,403) 65.5 東部地区(N=277) 63.9 中央第一地区(N=396) 63.9 中央第二地区(N=401) 67.1 西部地区(N=329) 66.9 0% 20% 25 40% 60% 80% 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 (3)手段的日常生活動作 手段的日常生活動作(活動的な日常生活をおくるための動作の能力)は、以下に示 す設問に「できるし、している」または「できるけど、していない」と回答した場合 を1点として、5点満点の5点を「高い」、4点を「やや低い」、3点以下を「低い」 として評価しています。 全体の評価結果をみると、「高い」が 73.3%、「やや低い」が 8.0%、「低い」が 10.4%となっています。 日常生活圏域でみると、「東部地区」において「低い」が 14.1%で最も高くなって います。 手段的日常生活動作(IADL) 高い 全体 (N=1,403) 東部地区 (N=277) 中央第一地区 (N=396) 中央第二地区 (N=401) 西部地区 (N=329) やや低い 低い 73.3 8.0 10.4 8.3 69.3 8.7 73.5 40% 7.3 10.0 10.3 60% 手段的日常生活動作(IADL)に関する設問 ○バスや電車で一人で外出していますか ○日用品の買物をしていますか ○自分で食事の用意をしていますか ○請求書の支払をしていますか ○預貯金の出し入れをしていますか 26 7.9 6.7 10.5 6.2 72.3 20% 14.1 9.3 8.1 9.1 76.6 0% 判定不能 80% 100% 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 (4-1)社会参加(知的能動性) 知的能動性(余暇や創作など生活を楽しむ能力)は、以下に示す設問に「はい」と 回答した場合を1点として、4点満点の4点を「高い」、3点を「やや低い」、2点以 下を「低い」として評価しています。 全体の評価結果をみると、「高い」が 61.2%、「やや低い」が 18.3%、「低い」が 16.8%となっています。 日常生活圏域でみると、「東部地区」において「低い」が 22.7%で最も高くなって います。 社会参加(知的能動性) 高い 全体 (N=1,403) 東部地区 (N=277) 中央第一地区 (N=396) 中央第二地区 (N=401) 西部地区 (N=329) やや低い 低い 61.2 18.3 54.9 16.8 3.6 17.7 59.8 0% 判定不能 22.7 20.2 4.7 16.7 3.3 65.1 17.0 15.5 2.5 63.5 18.2 13.7 4.6 20% 40% 60% 社会参加(知的能動性)に関する設問 ○年金などの書類が書けますか ○新聞を読んでいますか ○本や雑誌を読んでいますか ○健康についての記事や番組に興味がありますか 27 80% 100% 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 (4-2)社会参加(社会的役割) 社会的役割(地域で社会的な役割をはたす能力)は、以下に示す設問に「はい」と 回答した場合を1点として、4点満点の4点を「高い」、3点を「やや低い」、2点以 下を「低い」として評価しています。 全体の評価結果をみると、「高い」が 41.0%、「やや低い」が 21.8%、「低い」が 33.8%となっています。 日常生活圏域でみると、「東部地区」において「低い」が 37.5%で最も高くなって います。 なお、(4-1)の知的能動性よりも「低い」と判定された割合が高くなっており、 日常生活圏域のいずれの地区においても割合が高くなっています。 社会参加(社会的役割) 高い 全体 (N=1,403) 東部地区 (N=277) 中央第一地区 (N=396) 中央第二地区 (N=401) 西部地区 (N=329) やや低い 低い 41.0 21.8 38.6 18.8 37.4 37.5 5.1 3.3 20.9 35.2 3.5 21.0 40% 60% 社会参加(社会的役割)に関する設問 ○友人の家を訪ねていますか ○家族や友人の相談にのっていますか ○病人を見舞うことができますか ○若い人に自分から話しかけることがありますか 28 3.4 33.8 48.0 20% 33.8 25.5 40.4 0% 判定不能 28.9 80% 2.1 100% 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 (4-3)社会参加(参加状況) 地域活動等への参加状況について、全体では「趣味関係」が 36.1%で最も高くな っています。次いで、「町内会・自治会」が 33.2%、「収入のある仕事」が 24.9%と 続いています。 日常生活圏域でみると、「西部地区」において全体的に参加率が高く、逆に「中央第 一地区」では全体的に参加率が低くなっています。 社会参加(参加状況) 趣味関係 町内会・自治会 収入のある仕事 ボランティア 社会参加活動 学習・教養サークル 老人クラブ スポーツ関係 その他の団体や会 (単位:%) 全体 (N=1,403) 36.1 東部地区 (N=277) 34.7 中央第一地区 中央第二地区 (N=396) (N=401) 29.3 38.9 西部地区 (N=329) 42.2 33.2 34.7 24.2 35.7 39.8 24.9 20.6 26.5 26.9 24.3 18.9 19.1 15.4 20.2 21.3 18.0 19.9 13.6 17.0 22.8 14.1 11.6 11.9 16.2 16.4 11.0 14.8 6.1 9.2 16.1 3.9 3.6 3.0 4.7 4.3 24.2 25.3 19.7 24.4 28.3 (5)相談相手 家族や友人・知人以外の相談相手について、全体では「医師・歯科医師・看護師」 が 23.4%で最も高くなっています。次いで、「市役所」が 13.0%、「ケアマネジャ ー」が 11.9%、「民生委員」が 11.8%と続いています。一方、「そのような人はいな い」は 39.6%となっています。 日常生活圏域でみると、「西部地区」では「そのような人はいない」が 32.8%で最 も低くなっています。逆に最も高い地区は「中央第一地区」で 42.9%となっていま す。 家族や友人・知人以外の相談相手 医師・歯科医師・看護師 市役所 ケアマネジャー 民生委員 自治会・町内会・老人クラブ 地域包括支援センター 社会福祉協議会 その他 そのような人はいない (単位:%) 全体 (N=1,403) 23.4 東部地区 中央第一地区 中央第二地区 (N=277) (N=396) (N=401) 19.9 21.7 27.2 西部地区 (N=329) 24.0 13.0 11.9 13.6 14.0 11.9 11.9 13.0 10.9 13.2 10.6 11.8 12.6 9.8 11.2 14.0 7.3 6.9 5.3 7.5 9.7 7.1 11.2 6.3 8.0 3.6 2.9 2.2 3.5 3.5 1.8 4.5 3.6 4.8 4.2 5.2 39.6 40.1 42.9 41.4 32.8 29 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 (6-1)外出頻度 外出頻度の状況をみると、買物での外出は「週2~3日」が 29.7%で最も高くな っています。次いで「ほぼ毎日」が 19.2%、「週4~5日」が 15.4%と続いてお り、「週1日未満」は 10.5%となっています。一方、散歩での外出は「ほぼ毎日」が 24.1%で最も高くなっており、「週1日未満」は 17.0%で買物よりもやや高くなって います。 日常生活圏域別でみると、買物と散歩のいずれも「東部地区」において外出頻度が 低くなっています。また、「西部地区」では買物の外出頻度がやや低くなっています。 外出頻度(買物) ほぼ毎日 週4-5日 週2-3日 全体 (N=1,403) 東部地区 (N=277) 19.2 10.5 中央第一地区 (N=396) 29.7 16.6 19.5 0% 15.4 13.0 25.0 15.7 13.7 12.3 10.5 13.0 31.8 29.8 中央第二地区 (N=401) 西部地区 (N=329) 15.4 週1日 週1日未満 無回答 12.2 32.5 20% 40% 14.4 8.6 8.8 12.4 30.4 14.0 13.7 16.1 60% 9.5 12.7 10.9 12.8 80% 100% 外出頻度(散歩) ほぼ毎日 週4-5日 週2-3日 全体 (N=1,403) 東部地区 (N=277) 中央第一地区 (N=396) 中央第二地区 (N=401) 西部地区 (N=329) 24.1 20.6 11.6 0% 15.8 5.3 10.1 13.4 5.4 25.0 週1日 週1日未満 無回答 10.4 17.0 20.6 30.0 14.9 4.5 16.4 25.2 13.0 17.0 6.0 24.6 12.8 17.3 5.5 15.5 20% 40% 30 60% 26.2 16.2 28.8 22.7 24.3 80% 100% 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 (6-2)外出する際の移動手段 外出する際の移動手段をみると、全体では「徒歩」が 57.6%で最も高くなってい ます。次いで、「自動車(自分で運転)」が 42.6%、「自転車」が 40.8%と続いてい ます。 日常生活圏域別でみると、「東部地区」と「西部地区」では、「自動車(自分で運 転)」や「路線バス」の割合が高く、逆に「徒歩」や「自転車」、「電車」、「タクシー」 の割合が低くなっています。 一方、「中央第一地区」と「中央第二地区」では、「徒歩」や「自転車」、「電車」、 「タクシー」の割合が高く、逆に「自動車(自分で運転)」や「路線バス」の割合が低 くなっています。 (4-1)外出頻度において、外出頻度の高い「中央第一地区」と「中央第二地 区」では、「徒歩」や「自転車」の自力での移動手段の割合が高くなっており、外出頻 度の低い「東部地区」と「西部地区」ではその逆の傾向がみられます。 外出する際の移動手段 徒歩 自動車(自分で運転) 自転車 電車 自動車(人に乗せてもらう) 路線バス タクシー 歩行器・シルバーカー バイク 病院や 施設のバス 車いす 電動 車いす(カート) その他 (単位:%) 全体 (N=1,403) 57.6 東部地区 中央第一地区 中央第二地区 (N=277) (N=396) (N=401) 44.8 64.4 64.8 西部地区 (N=329) 51.4 42.6 47.3 31.6 41.1 53.8 40.8 35.4 46.5 50.4 27.1 27.8 15.9 36.4 30.9 23.7 25.5 24.9 22.2 26.9 28.3 11.1 15.2 8.8 5.7 17.0 10.3 6.5 11.4 13.5 8.2 4.3 4.0 5.3 3.2 4.9 2.4 4.0 0.8 1.2 4.3 1.7 1.8 2.3 1.5 1.2 1.1 1.1 1.3 1.0 0.9 0.6 1.4 0.8 0.2 0.0 1.0 0.4 0.5 2.2 0.6 31 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 (7)既往症 既往症の状況をみると、全体では、「高血圧」が 42.6%で最も高くなっています。 次いで、「目の病気」が 16.1%、「糖尿病」と「筋骨格の病気」が 14.0%、「高脂血 症」が 12.8%、「心臓病」が 10.0%と続いています。 要介護者の既往症の状況をみると、「認知症」、「脳卒中」、「筋骨格の病気」、「目の病 気」、「耳の病気」の5項目において、全体と比較すると 10 ポイント以上高くなって います。 要支援者においては、「筋骨格の病気」、「目の病気」、「脳卒中」の3項目において、 全体と比較すると 10 ポイント以上高くなっています。 要介護者と要支援者の割合を比較すると、要介護者では「認知症」が 26.5%とな っており、要支援者よりも 25.3 ポイント高くなっています。また、「糖尿病」や「う つ病」等は要介護者の方がやや高くなっています。一方、「筋骨格の病気」や「外 傷」、「心臓病」等は要支援者の割合の方がやや高くなっています。 既往症 高血圧 目の病気 糖尿病 筋骨格の病気 高脂血症 心臓病 胃腸・肝臓・胆のうの病気 脳卒中 耳の病気 腎臓・前立腺の病気 呼吸器の病気 がん 外傷 認知症 血液・免疫の病気 うつ病 パーキンソン病 その他 ない (単位:%) 全体 (N=1,403) 42.6 一般 (N=835) 40.1 二次予防 (N=228) 41.7 要支援 (N=242) 48.8 要介護 (N=98) 51.0 16.1 10.9 18.0 28.1 26.5 14.0 12.6 14.0 16.1 21.4 14.0 7.4 14.0 31.8 25.5 12.8 14.5 13.6 9.1 6.1 10.0 8.0 7.5 17.8 14.3 8.1 6.2 10.5 9.9 14.3 7.3 2.3 7.9 18.6 21.4 6.1 3.7 4.4 12.0 16.3 5.7 5.3 6.1 7.4 4.1 4.9 3.0 7.0 8.7 7.1 3.9 2.9 5.7 6.2 3.1 3.5 1.1 3.1 10.7 7.1 2.1 0.0 0.4 1.2 26.5 2.1 1.7 3.1 3.3 0.0 1.6 0.8 0.0 3.3 8.2 1.0 0.4 0.9 2.9 2.0 12.1 12.0 12.3 11.6 14.3 13.8 18.7 12.3 3.3 1.0 32 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 (8-1)地区別の概況(東部地区) 市の東部に位置し、今回の調査では 75 歳 以上の占める割合が 20.9%と、全圏域の中 でその割合が最も高くなっています。 住まいの状況をみると、一人暮らしの高齢 者の割合が中央第一地区に次いで2番目に高 く、そのうちの半数以上が集合住宅に住んで います。 また、外出する際の移動手段では、徒歩や 自転車等の自力での移動手段割合が低くなっ ています。 生活機能の面では、二次予防事業対象者割合が最も高くなっており、個別の項目を みても運動器、虚弱、認知機能、うつで最も該当者割合が高い地区になっています。 疾病についてみると、高血圧、糖尿病の有病率が全地区の中で最も高くなってお り、生活習慣病予防の面でも改善の余地が大きい地区と考えられます。 今後は介護予防の支援や生活習慣病対策を含めた健康づくりに最優先で取り組むべ き地区であるといえます。 33 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 (8-2)地区別の概況(中央第一地区) 坂戸地区の北部に位置し、今回の調査では 75 歳以上の占める割合が 16.9%と全圏域の 中でその割合が最も低く、比較的若い高齢者 が多い地区になっています。 住まいの状況をみると、一人暮らし高齢者 の割合が最も高く、そのうち集合住宅に住ん でいる割合が 72.4%となっており、住環境や 見守り等の支援体制の構築が重要であると考 えられます。 外出する際の移動手段では、市の中心部であることもあり、徒歩や自転車、電車の 割合が高くなっています。 生活機能の面では、二次予防事業対象者の割合が 22.7%と東部地区に次いで2番 目に高くなっています。個別の項目をみても口腔機能については最も該当者割合が高 くなっています。 疾病についてみると、筋骨格の病気の有病率が全地区の中で最も高くなっており、 今後、運動プログラムを中心とした介護予防の支援に優先して取り組むべき地区とい えます。 34 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 (8-3)地区別の概況(中央第二地区) 坂戸地区の南部に位置し、今回の調査では 75 歳以上の占める割合が 18.5%とその値が 市平均より高く、比較的高年齢の高齢者が多 い地区になっています。 住まいの状況をみると、家族などと同居し ている高齢者が多くなっています。また、一 戸建ての割合も 78.2%と高くなっています。 外出する際の移動手段では、徒歩や自転車 の自力での移動手段が全地区の中で最も高く なっています。 生活機能の面では、二次予防事業対象者の割合が 18.6%と最も低くなっていま す。個別の項目をみると、認知機能については全体を上回っていますが、それ以外に ついてはいずれも全体を下回っています。 疾病についてみると、高血圧、心臓病、糖尿病の有病率が全地区の中で最も低くな っています。 この圏域では、徒歩や自転車を移動手段とした高齢者の居場所づくりを行うことが ポイントです。 また、居場所づくりではいきがい対策を中心としたプログラムの開発が高齢者の自 立につながるものと考えています。 35 第2章 高齢者、要介護認定者等の現状 (8-4)地区別の概況(西部地区) 市の西部に位置し、今回の調査では 75 歳 以上の占める割合が 17.3%と、全圏域の中 でその割合が二番目に低くなっています。 住まいの状況をみると、一人暮らし高齢者 の割合が全地区の中で最も低く、多くが家族 などと同居している状況です。一戸建ての割 合も同様に最も高くなっており、高齢者だけ ではなく、その家族への支援等も重要になる と考えられます。 外出する際の移動手段では、車や路線バスの割合が高くなっています。 生活機能の面では、二次予防事業対象者割合が 19.9%と比較的低くなっており、 個別の項目をみても閉じこもり以外は全項目で全体を下回っています。 疾病についてみると、高血圧、糖尿病の有病率が全体を上回っており、生活習慣病 予防の面で注意が必要な地区であると考えられます。 36
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