議会通信「かけ橋 No.32」を掲載しました

No.32 平成27年1月
(1)
元気な
糸島を
つくる!
No.32
国民健康保険税が上がります
国民健康保険とは自営業の人や農家や主婦の人、会社を
退職した人や未成年の学生などが加入する保険で保険料は
糸島市に納めることになっています。
今年の4月1日より、
その保険料が引き上げられることにな
りました。
景気回復の実感もない中での引き上げは非常に困った事
ではありますが、引き上げの理由から判断すると仕方ない面
もあります。
1.国民健康保険の仕組みとは
支払われる保険給付費は原則以下のような財源内訳と
なっています。
保険税
※1
繰入金
※2
国(41%)
県(9%)
約30%
約20%
約50%
※1 国保加入者が支払う保険料
※2 市の一般会計からの繰入金(補助金)
つまり、半分の50%が国・県の公費負担で、加入者が納める保険料は約30%程度です。残りの約
20%を市の税金で賄っています。
国保保険給付費の推移
国保税収入の推移
(億円)
90.0
(億円)
26.0
86.7
85.0
25.0
83.5
24.9
24.6
24.6
81.4
80.0
24
平成 年度
23
平成 年度
25
23.0
平成 年度
24
平成 年度
23
平成 年度
75.0
24.0
平成 年度
2.国保税の引き上げの理由と経過
高齢化の進行などにより保険給付費
が年々増加し、一方で保険税収入は横
ばい状況にある。
糸島市国民健康保険運営協議会か
らも14.4%の税率引き上げの答申が
あっている。一般会計からの繰入額も限
界に近くなっている。執行部よりの提案
(10.1%の引き上げ案)
を十分審議した
結果、
引き上げ案を可決しました。
25
3.いくら上がるの?
現行の保険税額は被保険者一人当たり平均年間80,222円ですが4月1日からは88,349円
(8,127円 10.1%の増加)
になります。
4人家族
(収入312万円、
夫婦子ども2人)
の場合、
現行の年額312,500円
(県内28市中24位)
が改
正後355,000円(同10位)
と42,500円の負担増になります。医療費を抑える施策が増々重要になっ
てきます。
(2)
No.32 平成27年1月
一 般 質 問 目指せ健康寿命日本一!
35
33.7
34.3億円
13.4
13.7
14.1
9.1
9.5
9.9
10.4
11.1
9.6
10.2
10.1
9.7
平成
22年度
平成
23年度
平成
24年度
平成
25年度
平成
26年度
31.8
31.1
12.1
12.4
30
25
20
8.7
15
10
5
0
A
平均寿命
女
男
33.1
(億円)
男
女
1
愛知
71.74
静岡
75.32
長野
80.99 長野
87.23
2
静岡
71.68
群馬
75.27
滋賀
80.68
熊本
87.14
3
千葉
71.62
愛知
74.93
福井
80.52
大分
87.08
福岡 40位 69.67 44位 72.72 31位 79.36 22位 86.49
全 国 平 均 71.19
74.21
80.21
86.61
国民健康保険
健康寿命
特別会計への繰出金の推移
介護保険
合併により糸島市が誕生して丸5年が
経過し、合併効果もあり財政状況は確
実に改善している。
とは言え特別会計
(国保、介護保険、後期高齢者医療)へ
の繰り出し金は年々増加している。
今後の財政運営に多大の影響を及ぼ
しかねない特別会計への繰り出し金を
抑制するため健康寿命を1年延伸させ
たらいくら財政負担を圧縮出来るのか。
後期高齢者医療
Q
平均寿命をまっとうするまで
男性で9年、女性で12年間は介
護などの手助けを受けながら
の生活を送る事になる。
健康寿命が1年延びれば試算
だが介護費、医療費合わせて約
21億の削減効果が見込める。
Q
高齢者の健康づくりや生きがいづくりにシニアクラブの
活動は欠かせないと考える。市はこのようなシニアクラ
ブの活動に対してどのような評価をし、今後に対しては
どのような期待をしているのか。
A
シニアクラブは市内65歳以上の1/4の6,000人が
加入しており、高齢者の生きがいづくり、健康づくり
に活動され明るい長寿社会の実現に大きな役割を
担っておられる。趣味やボランティア活動を通じて地域を支える大きな原動力となっている。
その活動は共助の基本となるもので今後も大いに期待している。
Q
校区の活動に対しては校区まちづくり推進事業
補助金を交付し、それぞれの校区が特色ある
活動をし、地域の絆を強めることに役立ってい
る。
シニアクラブの活動を支援するため新たに
シニアクラブ活性化事業補助金の検討を行な
い、元気な高齢者を増やし健康寿命の延伸にも
つながると思うが考えを伺いたい。
A
団体支援のあり方や他団体への影響等の課題
もあり、整理する必要がある。シニアクラブの
現在の活動状況を検証しながら、どういう形
での実現が可能なのかを勉強していきたい。
No.32 平成27年1月
(3)
一 般 質 問 英語教育の推進について
Q
グローバル化やインターネットの普
及でこれからの子ども達にとって英
会話力は必要不可欠なものになっ
てきている。
アジア圏の中でも日本
人の英会話能力は低いランクにあ
る。市の教育方針にも英語教育の
推進は3本柱の1つにあげている。
取り組み内容と目標はどこに設定し
ているのか伺う。
A
グローバル化社会に対応出来るよう国の施策を前倒しして小学校3年生から英語授業に取り
組む計画をしている。小学生に対しては英語に慣れ、簡単なコミュニケーションがとれるレベ
ルに。又、中学生に対しては身近な話題を英語で表現出来るレベルに目標を置いている。その
ためにALT(外国人の英語補助教師)を配置し目標達成したいと考えている。
Q
ALTの配置は、生の英語を聞くことが出来、又英語を身近に感
じさせる有効な手段である。学校現場の声の中に、
このALTの
人数増加や教師自身の英会話力向上のため、研修時間を増や
して欲しいとの要望がある。糸島市の英語教育推進のため、適
切な対応が必要だと思うが、見解を伺いたい。
A
ALTに関しては国の施策に配置の拡
大が計画されている。又、英語教育推
進のため、英語教師の指導力向上や教
材の整備、外国人との交流事業を更に
推進していきたい。九州大学との連携
強化を図り、これからの子どもには欠
かせない英語教育を充実させる教育
予算の確保にも努めていきたい。
How are yo
u!
視 察 報 告 英語教育先進地 水戸市を訪問して
水戸黄門様で有名な水戸市は教育にも熱心なまちで茨城県では初となる小中一貫教育に取り組み学
力の向上や個に応じた指導や支援の充実を図るなど着実に成果を上げています。幼稚園、小学校、中学
校が一つの校舎で学ぶ施設一体型の取り組みはユニー
クで成果については今後が楽しみでもあります。英語教育
に関しては、H16年に英会話認定特区を取得し、小学校
での英会話授業時間が1年生から30時間確保(国の基準
は1、2年生は0時間)
されるなど一歩先を行く取り組みに
は驚きました。見習うべき点を執行部に提案していきます。
(4)
No.32 平成27年1月
産・学・官の連携効果が出始めました
九州大学や福岡銀行・FFGと連携協力に関する協定書を締結しました。
1.九州大学とは伊都キャンパス移転に伴い、九州大学が有する知的資
源や活力を糸島市の発展に結び付けることを目的に行なったものです。
現在100を超える連携事業が進行中です。主な実績として糸島産ラー
糸 ラーメンの開発やイノシシ肉を加工したロー
麦を100%使用した○
スハム又白糸の滝に設置した小水力発電事業等、数多くの事業化に
成功しています。
これからも幾多の事業化が期待されるところです。
2.福岡銀行・FFGとは街づくり、企業誘致、中小企業支援又定住促進等
において糸島市の経済振興・地域振興を図るため福岡銀行グループ
が有する全てのネットワークを活用して糸島市の活性化を実現しようと
するものです。
成果の方も少しずつ出始めています。
こちらも今後の取り
組みに大いに期待が持てます。
糸 ラーメン
○
合併後…企業進出も増えました
H.22年1月に合併して誕生した糸島市には企業誘致活動の成果
として、
ラーメンの製造販売の
(有)
一蘭を始め冷凍ケーキ製造販
売の五洋食品産業(株)、辛子明太子の製造販売の(株)やますえ
等、
6社に加え、
水素エネルギー試験センターなど研究施設が3機
関の合計9件の企業や研究機関が糸島市で稼働しています。
その
中で704人
(内糸島市民が413人)
が雇用されています。
伊都の杜も住宅が建ち始めました
前原東土地区画整理事業によって出来上がる住宅団地
「伊都の
杜」に住宅建設が始まりました。最終的に1,000世帯、約3,500
人が住む街になります。4年後にはJRの新駅の開業も見込まれ、
この地域は目まぐるしい変化をしていきます。
ご注目ください。
市政報告会を行ないました
昨年11月7日、
東風公民館主催事業で市政報告を行ないました。
まちづくり講座の一環で、
現在糸島市が
抱えている課題(人口減少と少子高齢化対策・財政の健全化等)に関しての報告を行ない引き続き、参加
者の皆さんとの意見交換を実施しました。
まちづくりは行政に任せっぱなしではダメです。地域の事に関心を持ち
「地域の事は地域の手で」力を
合わせて我がまちを一緒に盛り立てて行きましょう。
に
里・糸島
誇れる古 風を!
い
新し
要望を
意見、ご
皆様のごかせ下さい。
お聞