三浦半島生物多様性保全(PDF、2.16MB)

所在地
神奈川県
三浦半島の谷戸田再生による地域の
生物多様性保全の営みの構築
◆団体名 (特非)三浦半島生物多様性保全
◆所在地 〒238-0033
神奈川県横須賀市阿部倉9-3
TEL:046-853-7275/FAX:046-853-7275
URL:─
◆団体の設立経緯・目的
この法人は、神奈川県三浦半島を主とする地域におい
て、
水田・里山を中心とした生物環境管理に関する事業お
よび生物多様性保全に関する普及啓発事業等を行い、地
域固有の生態系保全に寄与することを目的とし、管理停
止されつつある水田・里山の保全再生および調査研究に
関する事業等を行う。
◆主な活動対象地域 神奈川県三浦半島地域
◆活動形態 実践
◆活動分野 環境保全型農業等
◆本プロジェクト助成継続年数 1年間
村谷戸田を再生し伝統的な農法で生態系を保全しています
環 境 保 全 型 農 業 等
活動の概要
■助成活動の趣旨・目的
神奈川県三浦半島地域は首都圏近郊に位置し、伝統的
農業の衰退が著しく、それに伴って農村環境に依存して
きた生態系は著しく劣化している。この地域は弥生時代
から「谷戸田」を中心とする農村の営みが確立されてき
たが、現在も水田が維持されているのは 40 年前のわずか
1% に満たず、多くは活用が停止し荒れ地として残ってい
る。しかしながら、谷戸田がもたらす生態系サービスは
多様な自然資源の確保、多様な環境教育の場、多様な資
源利用の場、そして安定的な地域環境の緩衝効果など、
多岐にわたる。CBD-COP10 の戦略目標にもあるように、
早期に地域に伝統的里山環境である「谷戸田」の保全の
営みを形成、定着させる必要がある。
■助成活動の実施結果
三浦半島に残る谷戸田を今回初めて網羅的に踏査し、
合計 167 ヵ所で環境保全上の見地から評価した。その結
果をまとめて普及啓発資料を 500 部作成し、3 ヵ所の谷
戸田が新たに保全に協力していただけることとなった。
1 年間毎月続けた 3 ヵ所での里山体験活動等にはのべ 330
名以上の参加があった。
■助成活動の成果と効果
地元の農家、自治体、企業等からは、一定の理解が浸
透しつつある。今回の谷戸田環境調査評価委員会による
評価は、これまで当会が行ってきた谷戸田保全の取組み
を科学的に裏づけるものとなり、地域全体を俯瞰しなが
ら戦略的に活動を展開できる可能性が出てきた。今後は
中心的に活動を展開できる人材の育成に力を入れていく。
(助成金額:1,541 千円)
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一門
入
般
助成