2014年10月号 パラパック - 医療法人 徳洲会 大垣徳洲会病院

発行日 2014.10.20
みなさんこんにちは。大垣徳洲会病院
医療情報誌
です。
臨床工学科が発行する
パラパックは搬送時や救急現場において、体重5kg以上の幼児から成人まで使用できる人工呼
吸器です。
当院には2台あり、救急外来に一台、2階のME室に一台おいてあります。MRIの時に使用できる
タイプとなっています。(ただしボンベはMRI対応はありません)
各部の名称と働き
パラパック前面
駆動ガス圧低下インジケータ
駆動ガスの圧力が十分ある状態
ではインジケータが白色をして
いますが、圧力が低下すると赤
色に変わりま
す。そしてア
ラームがなり
ます。
メインスイッチ
CMV/ディマンドにするとONになる。ディマンドにする
とOFFです。
CMV:control mechanical ventilation
持続的強制換気
エアミックスセレクトスイッチ
エアミックス
酸素濃度45%の酸素が供給されます。
ノーエアミックス
100%酸素が供給されます。
Medical partners
パラパック前面左側
リリーフ圧コントロール
20~80cmH2Oの範囲で調整する事ができま
す。
圧が設定値より高くなるとそれ以上高くなら
ないように圧を回路の外へ逃がします。
回路内圧計
吸気時の回路内圧を表示しています。呼気時は排
気時ラインの圧力を反映します。
気道内圧ではありません。
呼吸回数コントロール
8回~40回の間で呼吸回数を調整するこ
とができます。呼吸回数設定を変更すると
吸気時間と呼気時間が変化します。8回の
時はI:E比は1:3で40回の時は1:1.13
となります。
パラパック前面右側
一回換気量コントロール
1回換気量は送気流量×吸気時間で調整してい
ます。
使用の仕方
①壁配管アウトレットもしくは酸素ボンベアウト
レットに駆動ガスホースを接続する。
駆動ガスホース
②駆動圧低下インジケータの圧が赤色から白色に変
わる事を確認する。
③メインスイッチをONにする。(CMV/ディマンド
に切り替える)
全てのアラームインジケータが順に点滅し、ア
ラーム音が一回だけ鳴ります。
次にアラーム消音インジケータがオレンジ色で、
60秒間点滅します。
④設定を合わせる。
本体
呼気弁
回路
⑤患者さまに接続します。
Page 2
アラーム
本体の左側面にはアラームの内容が記
載されています。
アラーム表示は回路内圧ゲージの上
と下についています。警報が発生す
るとインジケーターが点滅します。
酸素ボンベはMRI対応で
はありません!
持ち込み厳禁!!
【パラパックの酸素消費量】
1分間にパラパックが作動すると使用される酸素消費量は
(『一回換気量』+20ml)×呼吸回数
で求められます。
酸素ボンベアウトレット
*エアーミックスで使用すると酸素消費量は三分の一にな
ります
問い合わせ先
2014年10月号
臨床工学科 内線 2038
制作・編集担当 中野 路子
坂口 耕一郎
清水 慎太郎