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重粒子線による高いがん治療効果をもたらす
DNAの傷の塊（かたまり）を発見
 高い治療効果は密集した複数のDNAの傷によると推察
 放射線照射で生じたDNAの傷の微視的な空間分布は不明
重粒子線ではDNAの傷が密集して生じ易いという特徴を発見
DNAの傷
励起
DNA
蛍光共鳴
エネルギー
移動
発光
【DNAの傷のミクロな分布を初めて観察】
DNAの傷に蛍光分子を付け、ナノメート
ルの距離に近接した場合にだけ観察さ
れる蛍光共鳴エネルギー移動を測定
蛍光共鳴エネルギー移動効率
光吸収
0.2
重粒子線
（炭素イオンビーム）
ガンマ線
0
2
4
鹿園直哉
原子力機構
リーダー
炭素イオンビーム
では、蛍光共鳴エ
ネルギー移動の効
率が大きい
0.1
0
赤松憲
原子力機構
副主任研究員
6
ガンマ線に比べて
DNAの傷が近接し
て生じている！
8
1000塩基対あたりのDNAの傷の数
放射線によるDNA損傷の微視的分布の観測に世界で初めて成功
重粒子線の高いがん治療効果を説明する重要な知見