『防災教育に関する情報交流セミナー』を開催しました (2015/01/05) テーマ:防災教育 場所:東北大学災害科学国際研究所 1 階多目的ホール(宮城県仙台市青葉区) 1 月 5 日(月)に東北大学災害科学国際研究所多目的ホールにて、『防災教育に関する情報交流 セミナー』を開催いたしました (主催:災害科学国際研究所、共催:国連防災世界会議防災教育日 本連絡会、後援:日本安全教育学会、協力:宮城教育大学教育復興支援センター)。当研究所から は佐藤健教授、桜井愛子准教授(情報管理・社会連携部門)と保田真理助手(災害リスク研究部 門)が参加しました。冒頭、鈴木克明教授(熊本大学大学院社会文化科学研究科)による特別講 演「防災教育をより効果的・効率的・魅力的にする技法:インストラクショナルデザインから学 ぶ」が行われました。鈴木教授の講演では、心理学、情報学等の理論を基に開発された学習支援 モデル(ARCS モデル、ガニェの 9 教授事象、等)が紹介され、単発のイベント型の防災教育か ら持続発展可能なプログラム型の防災教育への転換が求められる防災教育の現状に対する示唆が 得られました。 続いて、特別報告として、保田真理助手より「減災ポケット『結』プロジェクトについて」、 小田隆史特任准教授(宮城教育大学)より「国連防災世界会議総合フォーラムについて(ESD と 防災教育)」、桜井愛子准教授より「国連防災世界会議防災教育パブリックフォーラムについて」 の紹介が行われました。また、パネルディスカッション「防災教育を中心とした包括的な学校安 全の創造に向けて」では、森本晋也 岩手県教育委員会事務局指導主事、身崎裕司 宮城県教育庁 スポーツ健康課・課長補佐、今野隆 仙台市教育局学校教育部教育指導課主任指導主事より、東日 本大震災後の復興・防災教育の取り組みについて報告が行われ、討議が行われました。今回のセ ミナーは、3 月の防災教育パブリックフォーラムに向けた準備も兼ね、東日本大震災の被災自治 体の学校・教育現場における復興・防災教育の取り組みについて情報交換するとともに、防災教 育に関わる実践者、研究者のネットワーク構築を図る取り組みの一環として開催され、約 60 名 の参加者を得て、その目的を十分に達成することができました。 災害科学国際研究所としては、今後も、積極的に防災教育分野での情報発信、実践・研究を図 ってまいります。本年 3 月に開催される第 3 回国連防災世界会議パブリックフォーラムでは、3 月 14 日(土)に、災害科学国際研究所、防災教育普及協会、国連防災世界会議防災教育日本連 絡会、内閣府(防災担当)、文部科学省が主催し、防災教育交流国際フォーラム「レジリエントな 社会構築と防災教育・地域防災力の向上を目指して」を開催(於川内北キャンパス マルチメデ ィアホール)します。フォーラムでは、阪神淡路大震災からの 20 年の防災教育の発展を振り返 るとともに、東日本大震災被災地における防災教育の取り組み、インド洋沖大津波の被災地イン ドネシア国バンダアチェ州の防災教育や四川大地震後の学校安全の取り組み、日本全国で取り組 まれる防災教育の優秀実践事例の紹介などが行われ、東北、日本、世界の防災教育の取り組みを 広く共有し、今後の防災教育の取り組みの方向性を示す仙台宣言を採択する予定です。また、会 場併設スペースで、防災教育教材等の展示、関係者との交流の機会も設けてまいります。大勢の 皆様からのご参加をお待ちしております。お申込み・詳細は、こちらをご参照ください。 http://www.bousai-edu.jp/jde-liaison-network/ 会場の様子 パネルディスカッションの様子 (右端:桜井准教授) 文責:佐藤健、桜井愛子(情報管理・社会連携部門)
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