実物投影機の活用1(H26.7発行) 【PDF:304KB】

「授業改善の1つの手段として,ICT 機器を活用してみませんか???」
~実物投影機の活用方法①~
授業の中で ICT 機器を上手に活用すると,「学習意欲を高める」「集中力が高まる」
「わかりやすく説明で
きる」
「理解が深まる」などの効果があると考えられています。そこで,ICT 機器の中でも比較的使いやす
い,
「実物投影機」にポイントを置いて,釧路の先生の“ICT 機器を活用した授業実践”を紹介したいと思
います。
実践事例 1
学
年
小学校第3学年
【写真】
教科・単元
社会 「わたしたちのまちはどんなまち」
場
面
導入・展開・まとめ
目
的
わかりやすく説明するため
実践内容
実物投影機で方位磁針を拡大提示し,使い方を確認し
た。
評
価
方位磁針の使い方をよく理解していた。個人で方位磁針
を使用するときには,使用の仕方という点で戸惑う様子は
見られなかった。
【関連】 実物投影機を使って,学習道具の使い方を説明する
○算数・・・コンパスの使い方,分度器の使い方 など
○理科・・・実験器具の使い方 など
実践事例 2
学
年
小学校第6学年
教科・単元
社会 「武士の世の中」
場
面
導入・展開・まとめ
目
的
思考・理解を深めるため
【写真】
実践内容
長篠の戦いの挿絵を拡大して提示した。注目させたい所
を部分的に拡大することで,全児童で共有することをねら
った。
評
価
児童の気付きを共有でき,戦の戦術の理解につながっ
た。細かい部分でも拡大して大きく提示することができ,
説明がしやすかった。
【関連】 実物投影機を使って,注目させたい所を部分的に拡大する。
○社会・・・地図帳の拡大(地形や都市名などの確認)
,挿絵の拡大(110 番や 119 番の仕組み
を説明)など
○国語・・・漢字辞典や国語辞典の文字を拡大(順番や意味の確認)など
実践事例 3
学
年
小学校第6学年
教科・単元
家庭 「くふうしよう朝の生活」
場
面
導入・展開・まとめ
目
的
わかりやすく説明するため
【写真】
実物投影機の置き方
実践内容
野菜いための調理実習に活用した。計画をたてる段階
で,
「強火で,短時間で炒める」というポイントは確認し
ていたが,短時間とはどの程度の時間なのか見通しを持
たせたいと考え,実際に炒める様子を実物投影機を活用
し,テレビに写して全児童に確認した。
評
価
テレビ画面
すべてのグループが野菜を切り終わった後に実演した
ため,待ち時間はあったものの,実演が始まると集中し
て見ていた。また,グループごとにいためる野菜がちが
うため,難しさはあったが,どのグループも上手に作っ
ており,野菜いためのポイントを理解するだけではなく,
意欲を高める意味でも効果的だった。
【関連】 実物投影機を使って,実演しながら説明する
○図工・・・絵の具の色の混ぜ方,彫刻刀の使い方 など
○音楽・・・リコーダーの指づかい,鍵盤ハーモニカの指づかい など
○家庭・・・玉どめ・玉結び・いろいろな縫い方,ミシンの使い方 包丁の使い方 など
『次のような目的を意識すると,効果的に活用することができます!』
課題をしっかりと
把握させるため
興味関心を
高めるため
実物投影機を
活用する目的
わかりやすく説明するため
思考や理解を深めるため
知識を定着
させるため
発行/釧路市教育委員会 教育支援課 釧路教育研究センター教育工学研究専門委員会
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