「授業改善の1つの手段として,ICT 機器を活用してみませんか???」 ~実物投影機の活用方法①~ 授業の中で ICT 機器を上手に活用すると,「学習意欲を高める」「集中力が高まる」 「わかりやすく説明で きる」 「理解が深まる」などの効果があると考えられています。そこで,ICT 機器の中でも比較的使いやす い, 「実物投影機」にポイントを置いて,釧路の先生の“ICT 機器を活用した授業実践”を紹介したいと思 います。 実践事例 1 学 年 小学校第3学年 【写真】 教科・単元 社会 「わたしたちのまちはどんなまち」 場 面 導入・展開・まとめ 目 的 わかりやすく説明するため 実践内容 実物投影機で方位磁針を拡大提示し,使い方を確認し た。 評 価 方位磁針の使い方をよく理解していた。個人で方位磁針 を使用するときには,使用の仕方という点で戸惑う様子は 見られなかった。 【関連】 実物投影機を使って,学習道具の使い方を説明する ○算数・・・コンパスの使い方,分度器の使い方 など ○理科・・・実験器具の使い方 など 実践事例 2 学 年 小学校第6学年 教科・単元 社会 「武士の世の中」 場 面 導入・展開・まとめ 目 的 思考・理解を深めるため 【写真】 実践内容 長篠の戦いの挿絵を拡大して提示した。注目させたい所 を部分的に拡大することで,全児童で共有することをねら った。 評 価 児童の気付きを共有でき,戦の戦術の理解につながっ た。細かい部分でも拡大して大きく提示することができ, 説明がしやすかった。 【関連】 実物投影機を使って,注目させたい所を部分的に拡大する。 ○社会・・・地図帳の拡大(地形や都市名などの確認) ,挿絵の拡大(110 番や 119 番の仕組み を説明)など ○国語・・・漢字辞典や国語辞典の文字を拡大(順番や意味の確認)など 実践事例 3 学 年 小学校第6学年 教科・単元 家庭 「くふうしよう朝の生活」 場 面 導入・展開・まとめ 目 的 わかりやすく説明するため 【写真】 実物投影機の置き方 実践内容 野菜いための調理実習に活用した。計画をたてる段階 で, 「強火で,短時間で炒める」というポイントは確認し ていたが,短時間とはどの程度の時間なのか見通しを持 たせたいと考え,実際に炒める様子を実物投影機を活用 し,テレビに写して全児童に確認した。 評 価 テレビ画面 すべてのグループが野菜を切り終わった後に実演した ため,待ち時間はあったものの,実演が始まると集中し て見ていた。また,グループごとにいためる野菜がちが うため,難しさはあったが,どのグループも上手に作っ ており,野菜いためのポイントを理解するだけではなく, 意欲を高める意味でも効果的だった。 【関連】 実物投影機を使って,実演しながら説明する ○図工・・・絵の具の色の混ぜ方,彫刻刀の使い方 など ○音楽・・・リコーダーの指づかい,鍵盤ハーモニカの指づかい など ○家庭・・・玉どめ・玉結び・いろいろな縫い方,ミシンの使い方 包丁の使い方 など 『次のような目的を意識すると,効果的に活用することができます!』 課題をしっかりと 把握させるため 興味関心を 高めるため 実物投影機を 活用する目的 わかりやすく説明するため 思考や理解を深めるため 知識を定着 させるため 発行/釧路市教育委員会 教育支援課 釧路教育研究センター教育工学研究専門委員会 〒085-0016 釧路市錦町2丁目4番地 Tel:0154-23-5189 Fax:0154-25-5199
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