Document 742285

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第14回
新 潟 医療福 祉 学会 学術 集 会
腰部安定化エクササイズが腰部多裂筋 に与 える
影響
∼超音波画像お よび表面筋電図による検討∼
した.解 析 は サ ン プ リ ン グ 周 波 数1000Hz,バ
ル ター は20∼500Hzで
後,各
ン ドパ ス フ ィ
処 理 し,全 波 整 流 した.MVC計
動 作 時 の%IEMGを
算 出 した.筋
厚,筋
測の
活 動 と も に得
られ た デ ー タ を 統 計 学 的 に検 討 し た.な お,有 意 水 準 は5%
新潟医療福祉大学大学院 理学療法学分野 ・佐藤俊光
と し た.
新潟医療福祉大学 理学療法学科 ・佐藤成登志
【結 果 】
【
背景】
各 運 動 課 題 で の 筋 厚 は,Rest28.8±1.7㎜,Hollowing
非 特異 的腰 痛 は腰痛 全 体 の85%程 度 を 占めて お り,そ の
29.3±1.6㎜,Bracing31.5±1.6㎜
と な り,BracingはRest
原 因 に体 幹 深 部 筋 の機 能 不 全 が 関与 して い る と報 告 され
お よ びHollowingよ
て い る.体 幹 深部 筋 は腰椎 を分 節 的 に コン トロール す る働
p<0.05,Hollowingp〈0.01).ま
き を持 って お り,腹 横 筋 と腰部 多裂 筋 はそ の 中で も代表 的
は 有 意 な 差 は 認 め ら れ な か っ た.
な筋 で あ る.こ の体 幹深 部筋 の 同時収 縮 は腰椎 を調 節 ・保
り も 有 意 に 筋 厚 が 増 加 し た(Rest
た,RestとHollowing間
で
筋 活 動 に お い て,Hollowing5.44±0.87%IEMG,Bracing
護 す るこ とで腰痛 を予防 す る働 きが あ り,こ れ らの機 能 低
8.17±3.08%IEMGと
下 は腰痛 発生 因子 と して捉 え るこ とがで き る.
有 意 に 高 い 値 と な っ た(p<0.05).
な り,BracingはHollowingに
比 べ て,
特 に,腰 部 多裂 筋 は姿勢 保持 や腰 椎 の コ ン トロー ル に働
き,腰 痛 予防 にお いて 重要 な筋 で あ る.し か し,慢 性 腰 痛
【考察 】
Bracingの み 腰部 多裂 筋厚 は有 意 に増加 した理 由 として,
患者 で は,下 位 腰 椎 レベル で の筋萎 縮 と収縮 力 の低 下 が報
告 され てい る こ とや,負 荷 の 強い運 動 で は体幹 表在 筋 の代
腰 部 多裂 筋の機 能 的役割 におい て,多 裂 筋が 強力 な のは腰
償 的過 活 動 が起 こる こ とな ど,腰 部 多裂 筋 の機 能改 善 が求
部 で あ り腰 背部 筋群 の中 で最大 で あ るこ とや,腰 椎伸 展 に
め られ てい る.
必 要 な筋 出力 よ りも腰 部 多裂 筋 は腰 部 の安 定 に関 与 して
い る報 告 が ある.Bracingの 収縮 様式 は等 尺性 収縮 で あ り,
腰 部安 定化 エ クサ サイ ズ にはHollowingとBracingの2
種類 の方 法 が提 唱 され て い る.腰 部安 定化 とは,四 肢 の動
体 幹屈 曲筋 と伸 展 筋 の強調 した働 きが必 要 とな る.し か し
き に対 して 腰 部 の動 きが 小 さい方 が よ り安 定性 を もた ら
Bracingは 腹斜 筋群 な どの 体幹表 在 筋 の収 縮 を用 い るた め
す と位 置 づ け られ て い る.Hollowingは,腹
横 筋 を 中心 と
に腹部 筋 の収 縮 が 強 く働 く可 能性 が 考 え られ る.っ ま り,
す る体幹 深部 筋 の収縮 を促 す方 法 で あ り,腰 椎 ・骨盤 を動
腹 部筋 の収 縮 に よ る体 幹屈 筋 に対す る拮 抗筋 と して,腰 背
かす こ とな く腹部 をへ こませ る動 作 であ る.一 方,Bracing
部 の 中で も腰部 多裂 筋 の働 きが 大 きい こ とや,屈 曲を強 め
は体 幹深 部筋 だ けだ は な く,表 在 筋で あ る腹 斜 筋群 の収 縮
よ うとす る姿勢 制 御 と して の安 定 性 の 関 与 が腰 部 多裂 筋
を用 い る方法 で,腹 部 をへ こませず に体幹 屈筋 と伸 筋 を同
時収 縮 させ る動 作で あ る.い ずれ も,関 節運 動 を起 こ さず
の筋厚 増加 要 因 にな った と考 え られ る.
一方
,Hollowingが 腰 部 多裂筋 厚 に影響 を与 えな か った
に 体幹 深 部 筋 を随意 的 に働 かせ る こ とが 可 能 なエ クサ サ
理 由 と して,Hollowingは
イ ズで あ り,腰 部 安 定化 に伴 う体幹 深部 筋 の機 能改 善 が期
エ クササ イズ で あ り,そ の収 縮様 式 は腹横 筋 を求 心性 に収
待 され る.
縮 させ る.そ のた め背部 筋 で あ る腰 部多裂 筋 は低 い活 動 を
そ こで本研 究 の 目的 は,腰 部 安 定化 エ クササ イ ズを用 い
主 に腹 横 筋 の選 択 的収 縮 を行 う
示 してい た.ま た,腰 部 多裂 筋 は抗 重力活 動 にお い て活動
て,腰 部 多裂 筋 に与 え る影 響 を超音 波 画像 お よび表 面筋 電
す るた めに,緊 張 性や持 続 的 に働 くこ とが報 告 され てい る.
図 を用 いて 定量 的 に比較,検 討 す るこ とであ る.
しか し,本 実験 では腹 臥位 に よる除重 力位 の ため,腰 部多
裂 筋 の活動 は得 られ に くかった と考 える.
【
方法】
対 象 は整形 外科 疾 患の ない健 常 男性8名 で あ る.測 定 肢
【結 論 】
位 は腹 臥位 とし,超 音 波診 断装 装置 を用 い て画像 表 示モ ー
腰 部 安 定 化 エ ク サ サ イ ズ に お い て,BracingはRest・
ドはBモ ー ド,3.5NIIIzのコ ンベ ックス プ ローブ で撮影 を行
Hollowingに
っ た.プ ロー ブは,第5腰
が 示 唆 され た.
椎棘 突起 よ り外側2cmで 脊 柱 と
平行 に設 置 した.超 音 波画 像 にて第4腰 椎 か ら第5腰 椎 の
椎 間関節 を確 認 し,皮 下組織 と椎 間関節 まで の距離 を腰 部
多裂 筋 の筋厚 と して計 測 した.測 定 中の運 動課題 はRest,
Hollowing,Bracingの3つ
と して,各 運 動 時の筋 厚 を3
回ず つ測 定 し平均 値 を代表 値 と した.表 面 筋電 図 は第5腰
椎 お よび 第 仙 椎棘 突 起 の 外 側 の腰 部 多 裂 筋 に 電極 を貼 付
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比 べ て腰部 多裂 筋厚 を有意 に増加 させ る こ と