1 公益社団法人日本青年会議所 東海地区 三重ブロック協議会 基本方針 2 3 4 2015年度 会長 中村 孝史 5 6 7 8 【はじめに】 9 わが国日本の歴史を紐解くと、戦国時代や明治維新、そして戦後に見られるように大き 10 な転換期を打破し、新しい時代を創造してきたのは、必ず志高き次代に対する強い使命感 11 と確固たる信念を持った青年(リーダー)である。 12 日本に青年会議所運動の火が灯って63年。先人たちは、いつの時代も地域のこと、次 13 代を担う子どもたちのことを真剣に想い、その時代に即したまたは、一歩先を見据えた運 14 動を展開してきた。混沌とした時代を打破するのは我々青年の使命である。そのための崇 15 高な思想と哲学を身に纏い・・・。 16 1999年、私は青年会議所に誰からの誘いも受けずに自らの意思で入会した。それま 17 での私の環境下において、とても想像できなかった刺激や学び、気づきが青年会議所には 18 あり、訳もわからずただがむしゃらに走ってきたのだ。すべては、誰かのために。愛する 19 まちのためにと信じて・・・。年数を重ねるごとに様々な機会を提供していただき、決し 20 てスリムではなかったけれど自ら率先して汗をかき、靴底をすり減らし続け、時には涙を 21 流しながらも与えられた役割と責任を使命感もって全うしてきた。気がつけば周りには、 22 私を支え苦楽を共にしてきたかけがえのない仲間と笑顔がそこにはあった。 23 24 誰かのために。愛するまちのために・・・。それが120%の力を発揮することができ、 そこにかけがえのない仲間が集うのだ。 25 26 27 【底知れぬ力をもったJAYCEEの育成】 28 青年会議所活動の本質は、多くの人との出会いを積極的に求め「誰かのために、愛する 29 まちのために」お互いの考えをぶつけ合うことで交流し、研鑽を深めることで自らを磨き 30 上げることにあり、それにより会員一人ひとりの底知れぬ力を喚起させることができるの 31 であると私は考える。 32 昨今、各地会員会議所において入会年度の浅いメンバーが大半を占めるようになり、同 33 時に経験が浅いまま会員会議所内の責任ある役職を担わなければならない時代となった。 34 決してそれは難しいことではなく、機会をいただいた役職に対して、あたりまえのように 35 役割と責任を果たしていくべき事であると私は考える。しかし、経験が浅いがゆえの失敗 36 もあり、物事の本質を見極められず苦労をしているのが現実なのではないだろうか。だか 37 らこそ三重ブロック協議会として、それぞれの会員が所属する地域を明るく元気にしてい 38 くために、交流と研鑽を図れる機会を提供することが必要であると考える。 39 偶然にも同じような時期に青年会議所に入会した、高い志と熱い情熱をもった同志と会 40 員会議所の垣根を超えて一堂に会し、各地で力強く展開するJC運動について議論を重ね、 41 お互いの夢について語り合い、研修を通じてお互いに切磋琢磨し、その中から真の友情を 42 育み、JCの奥深さを知り、そして多くの気付きを得ていく・・・。多くの気付きから得 43 られる成長はすべて会員のためであり地域のためである。そして、それがまた会員会議所 44 の輝きとなり、住まう地域の輝きとなる。そんなアカデミー研修を実施していきたい。 45 46 47 【第42回JC青年の船「とうかい号」への参画】 48 本年も、公益社団法人日本青年会議所東海地区協議会の大きな事業であり、歴史と伝統 49 を有するJC青年の船「とうかい号」が多くの夢と希望をのせて台湾に向け出航していく。 50 次代を担う若き青年たちを対象に、41年という輝かしい歴史に裏打ちされた実績があっ 51 たからこそ本年もまた、地域社会に必要とされ42年目の「とうかい号」が出航できるの 52 である。 53 日常とは異なる洋上という限られた空間の中で、規律正しい団体生活を通じ、協調性や 54 積極性を育み、人と人との繋がりを大切にすることを再認識し、また研修や国際交流を体 55 験することで、自己の研鑽を図ることのできる素晴らしい事業である。その中で、三重ブ 56 ロックより乗船していただく地域の次世代を担う若い方々の、また、各地会員会議所会員 57 に三重ブロック協議会の事業を通じて、三重ブロックの結束力を体感していただきたいと 58 思うと同時に、第42回JC青年の船「とうかい号」に三重ブロック協議会としても最大 59 限の支援をしていきたいと考える。 60 61 62 【地域愛溢れる三重ブロック大会の開催】 63 2015年度第45回三重ブロック大会は三重ブロック協議会主催、一般社団法人名張 64 青年会議所が主管にて盛大に開催される。2012年に本大会は「会員大会」から「ブロ 65 ック大会」と名称が変更となり、公益性が重要視されてきたが本大会の本質は何も変わっ 66 ていないのだ。 67 ブロック大会は、三重ブロック内の同志が1年に1度一堂に会し、当該年度活動の集大 68 成として協議会活動の軌跡と成果を共有していただく場であり、また、12会員会議所間 69 の交流と友情を深め、今後の会員会議所活動に寄与できる情報の発信と交流の場である。 70 そして、本大会では地域の皆様と我々JAYCEEが地域のさらなる魅力を発信してい 71 ただき、我々の地域に対するやむにやまれぬ想いに共感していただくことで、地域のさら 72 なる活性化を目指し、自信と誇りを持っていただけるようなブロック大会を目指していき 73 たい。 74 また、2014年、東日本大震災からの真の復興に向けた指針が本会から策定された。 75 「未来へつなぐプロジェクト〜音楽のちから〜」はその指針の一つであり、復興のシンボ 76 ル「未来へつなぐメッセージ」は真の復興を成し遂げるための曲として皆の心の拠り所な 77 のである。我々JAYCEEは、今もなお困難な生活を余儀なくされている被災地の皆様 78 の気持ちを風化させることなく、三重から音楽の力で真の復興の一助としたい。 79 80 81 【主権者意識を醸成する】 82 2015年3月、全国一斉に統一地方選挙が行われる。過去に我々JAYCEEは、そ 83 れぞれの地域においてクロストーク型の公開討論会を用いるなど、幾度となく市民の政治 84 に対する意識高揚と意識変革のきっかけを提供してきた。徐々にではあるが確実に着実に 85 成果が上がってきている今、まさに統一地方選挙を追い風とし、市民の意識変革をさらに 86 推進していくチャンスと捉え、国や地域を良くする為に与えられた有権者の手段である選 87 挙を活用し、政策本位による政治選択で自らの責任を自覚させ主権者意識を高めていきた 88 い。 89 また、改憲・護憲や憲法解釈についてメディアによって日本国民の関心度が高まりつつ 90 ある中、戦後70年一度も進化していくことすら憚れたわが国の憲法において、様々な議 91 論を重ね、本会は2012年改訂版日本国憲法草案を発表し運動を展開してきた。本年も 92 また、JAYCEEとして民主的な立場で市民によってこの国のあるべき姿を描いていた 93 だくため、国の根幹をなす憲法が自身の未来に直接関わることの大切さをより認知してい 94 ただく憲法論議の深まる運動を展開したい。 95 主権者である我々一人ひとりが、未来の三重県を創っていくという強い認識と、立候補 96 予定者の政策や国の根幹をなす憲法に対して深い関心を持っていただくことで県民一人ひ 97 とりのさらなる意識変革を推進していきたい。 98 99 100 101 【国際青年会議所の一員として】 2015年、いよいよ国連が掲げる国連ミレニアム開発目標(UN MDGs)が最終 102 年度を迎えることとなる。我々JAYCEEは、その運動の意義や目的を風化させること 103 なく今後も国際貢献をJCIの一員として推進していくために、誰でも身近にできる国際 104 貢献JCI 105 進していきたい。市民一人ひとりの小さな一歩がやがては社会に大きなうねりとして伝播 106 していくのである。 NOTHING BUT NETSキャンペーンを各地会員会議所と共に推 107 108 109 【会員拡大の推進】 110 我々は、設立当初より「明るい豊かな社会」の実現のために、市民の意識変革運動を普 111 遍的に展開している。当然のことながらその市民の意識を変革していく運動員であるJA 112 YCEEが増えることは「明るい豊かな社会」の実現そのものに繋がっていくのである。 113 全盛期には全国に60000名を超える会員がいたが、様々な環境の変化により3500 114 0名まで減少していった。しかし、ここにきて会員数の増加の兆しが見えてきたのは「明 115 るい豊かな社会」を実現していくために、各地会員会議所理事長の類い稀なるリーダーシ 116 ップと拡大担当者の滾る想いがあったからこその成果だと考える。2015年も本会との 117 連携をより強化し、各地会員会議所を全力で支援しながら会員拡大を推進していきたい。 118 119 120 【安心できる地域を確立していく】 121 東日本大震災の発生から4年の歳月が経とうとしている。これまで我々は様々なことを 122 震災から学んできた。行政や各自治体においても近い将来起こるであろう東海大地震の防 123 災・減災に向けて様々な取り組みを実施している。我々JAYCEEも既存のネットワー 124 クをより強化し、有事の際における初動をスムーズに行える防災ネットワークを拡充させ 125 ていかなければならない。そのために、東海地区協議会との連携をさらに強化し、三重ブ 126 ロック協議会が東海地区協議会との窓口業務を執り行い、発災時にはスケールメリットを 127 活かした防災・減災に努め、迅速かつ的確な救済活動が展開できる仕組みを構築していき 128 たい。 129 130 131 【地域から三重を、そして日本を輝かす】 132 2014年より本会と一般社団法人日本名蹴会はJCカップを開催することとなった。 133 人生に似ていると言われるサッカーを通じて、名蹴会の掲げるグッドルーザーの精神を身 134 に纏った子どもたちが全国より集まる大会は、必ずや地域の人々に夢と希望を届けてくれ 135 るはずである。我々JAYCEEは地域から三重を、そして日本を輝かすためにJCカッ 136 プ 137 地域全体を盛り上げていくと共に、2020年東京オリンピックに日の丸を背負う選手が 138 地域から誕生することを心から願いたい。 U− 11少年少女サッカー全国大会へ三重ブロック予選大会を通じて参画することで 139 140 141 【おわりに】 142 「三重ブロックはひとつ」歴代三重ブロック協議会の指導者の皆様が声を上げて提唱さ 143 れてきた。それは、三重ブロック12会員会議所の結束力の強さであり、それぞれ会員会 144 議所の気質や歴史は違えども、創始の頃より不変な「明るい豊かな社会」の実現という崇 145 高な目的のために各地会員会議所の垣根を超えた繋がりがあり、また出向を通じての会員 146 間の交流が非常に強く、笑顔が絶えないブロックなのではないかと考える。 147 地域の未来を論じ、次代を担う子供たちのためにそれぞれの地域で運動を推進していく 148 には、我々青年会議所会員が笑顔を忘れてはならない。そんな笑顔に満ちあふれた三重ブ 149 ロック協議会を構築し、三重ブロック協議会すべての会員同士の繋がりの大切さを改めて 150 感じていただくことで、それが必ずや会員一人ひとりの活力となるはずだ。私自身がそう 151 であったように・・・。会員一人ひとりの底知れぬ力が漲れば、会員会議所が輝き、それ 152 ぞれの地域が輝く。地域が輝けば三重県がさらに光輝く。 153 2015年、県内各地会員会議所会員一人ひとりの繋がりをさらに強固にしていきたい。 154 笑顔を忘れずに、青年らしい潔さで満たされた誠実なJAYCEEが三重ブロックの底知 155 れぬ力を呼び起こすことができ、人々の漲る情熱が地域愛溢れる三重を実現し、それが日 156 本の再興に繋がるのだ。 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 スローガン(案) 192 JCの活力(ちから)が三重を輝かす 193 ~底知れぬ力をもったJAYCEEによる地域愛溢れる三重の実現~ 194 195 196 基本理念(案) 197 壮快で誠実なJAYCEEの漲る情熱が地域の共感を呼び起こし 198 美しく先駆けることで地域を輝かす 199 200 事業計画(案) 201 202 1.底知れぬ力をもった会員の資質向上 203 2.第42回JC青年の船「とうかい号」への参画 204 3.第45回三重ブロック大会の開催 205 4.「未来へつなぐプロジェクト〜音楽のちから〜」の推進 206 5.国民参加型による憲法に関する事業への参加推進及び発信 207 6.統一地方選挙における公開討論会の開催 208 7.JCI 209 8.本会と連携した会員拡大の推進 210 9.スケールメリットを活かした防災・減災ネットワークの構築 211 212 213 214 215 216 217 NOTHING 10.JCカップ BUT NETSキャンペーンの推進 U− 11少年少女サッカー全国大会の予選大会を実施
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