子どもたちの幸福を考える 高P連会長 野瀬隆之(彦根東高校副会長) 平素は当連合会の活動に格別なるご理解を賜わりありがとうございます。私は、昨年八月 に福井県で開催された第六四回全国大会に参加しました。 「教育と考福」をメインテーマに子どもたちの「幸せ」について考える大会となりました。 全国学力テスト等でご存じのとおり福井県は、小中学生の学力・体力が全国の中でもトッ プレベルです。私も親として、『その理由が何なのか』大変興味を抱きました。大会式典の 福井県副知事の挨拶の中にそのヒントがありました。福井県は全国で一、二を争うほど共稼 ぎ率が高いのですが、核家族が多い中、三世代の同居率が全国的に高く、子どもたちが学校 から帰ると家にいる祖父母が孫の読み書きそろばんを幼少の頃よりみるといった風習が多 く見受けられるとのことでした。またスポーツ少年団加入率も全国一位だそうです。 経済格差の拡大、少子高齢化社会の進行、地域コミュニティーの崩壊、急速な高度情報化 の進展、社会のグローバル化など社会の諸問題が、知らず知らずのうちに教育や文化、家庭 生活に、そして子どもたちに大きな影響を及ぼしています。三世代同居といった、親だけで はないたくさんの愛情を持った大人が子どもたちの幸せを考えることが、子どもの「考福」 ではないでしょうか。大人も子どもたちも「考福」に正面から取り組み、未来に確信が持て れば、この混迷の時代を生き抜けると思います。 大会を通して、家庭と学校と地域が三位一体となって連携を深め、子どもたちの幸福を考 える活動が私たちPTAの大きな役割ではないかと強く感じた次第です。今後とも皆様には より一層のご協力をお願い申し上げます。
© Copyright 2024