P11 - 土浦市

土浦醤油
歴史のおはなし
江戸時代、土浦は醤油の名産地でした。関
東では醤油のことを「むらさき」(筑波山の雅
号「紫峰」にちなむ)、「おひたち」(常陸)とい
うのは土浦が関東の醤油三大名醸地に数えら
れたためです。
醤油造りの始まりは、元禄年間に大国屋勘
兵衛が開業し、当時の土浦藩主土屋政直の産
業振興・奨励もあり、土浦の城下町には9軒
の醤油屋ができました。9軒は取引・原料・
親睦などを円滑にはかるため、醤油屋仲間を
結成しました。
亀甲印は、大国屋勘兵衛などの醤油屋も採
用していたもので、土浦城主の土屋氏が醤油
の生産を奨励したことに由来します。
柴 沼 醤 油 の 商 号 は「 キ ッ コ ー
ショウ」(亀甲正)でり、土浦城の
異 称「 亀 城 」に ち な ん だ 亀 甲 の 中
に、「 商 売 を 正 し く し て い き た
い 」と い う 創 業 者 の 精 神 を 表 し
た「正」を入れたものです。
元禄元年 柴沼庄左衛門が醸造所を設け、醤
( 1688
年) 油造りを開業
土浦の醤油の歴史をしっかりと発信して
い き、 木 桶 を 使 っ て 醸 造 し た 醤 油 の お い し
さを伝えてい きたいです。その 一環として、
蔵 見 学 を 行 っ て い ま す。 市 外 か ら も 年 間 約
4000人の方に蔵を見学していただき、出
来立ての醤油のを味わい、土浦の醤油の歴史
を1人1人に感じてもらい、伝えていくこと
が使命と感じています。
また、地元土浦の醤油のおいしさを伝える
べく、市場を世界へ向け、4年前より約 国
へ輸出しています。醤油を通じて、海外の人
に「茨城」・「土浦」を発信し、海外の人にも興
味・関心を持ってもらい、土浦をもう一度元
気 に す る 活 力 に で き れ ば と も 考 え て い ま す。
発信には醤油だけでなく、地元の米や味噌な
どにも相互に関係性を持ち、醤油をはじめ茨
城・土浦の魅力をこれからも継続的に伝えい
きたいです。
11 広報つちうら 2015.1.1
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柴沼醤油醸造㈱
第18代 柴沼秀篤 製造本部長
明和6年 柴 沼 土 浦 醤 油 仲 間 に 入 る( 醤 油 屋
( 1765
年) 仲間証文帳)
大正9年 諸味蔵(辰巳蔵)を造る
( 1920
年)
昭和 年 柴沼醤油醸造㈱設立
( 1958
年)
一
番
33
千 年 以 上 も 続 く 企 業 が 日 本 に は7 社 あ
り、最古参の
「金剛組
(本社:大阪府大阪市)
」
は、日本のみならず世界で一番長い歴史を
持つ建築会社で、創業は西暦578年と
飛鳥時代までさかのぼります。
土浦市内にも同様に老舗と
いわれる企業があります。
土 浦で一番 古い創 業
1688年
(元禄元年)
から320年余り続
く、日本の食 卓を
支える醤油を製造
する柴 沼 醤 油 醸 造
㈱
( 以 下: 柴 沼 醤
油)
です。醤油生産
量は茨城県内で第
1 位、 日 本 国 内 で
第 位 を 誇 り、 江
戸時代から続く木桶を
使 用 した 伝 統 的 な 製 造 工
程 を 維 持 しつつ、 ゆっく り
と 1 年 間 の 歳 月 を か け、 木 桶
や蔵に棲みついた菌と共に醤油の旨味
や香りが熟成・醸造されていきます。
土浦の自慢
歴史のまち土浦
土浦の老舗醤油から 世界の Soy Sauce
へ
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