足と爪の水虫 汗疱 まき爪 アトピー性皮膚炎

市販の塗りぐすりでなおらない。。
かかとのひび割れが痛い。。。
足と爪の水虫
足の裏のかかとの角質やひび割れは角質型の水虫のことがあります。足のゆびの間が真っ白にな
ってふやけた状態(趾間型)、かゆみと小さい水泡がでることもあります(水泡型)。爪が水虫
になると厚みがでて、クッキーのようにもろくなっています。ペンチで爪を切っているほど厚い
爪の方は皮膚科に検査にきてください
汗疱
手にかゆい水泡がある。水虫?
季節の変わり目に手足に小水疱ができます。水疱はでき始めはかゆみがありますが、皮がめくれ
てくるとかゆみがでなくなってきます。汗腺の炎症と言われていますが原因は不明です。真菌検
査をしても菌がみられません。軟膏で水泡とかゆみを改善していきます。
まき爪
巻きづめが痛む。でも手術はしたくない。
い。。
巻き爪の原因にはスポーツや合わない靴などありますが、深爪が原因になっていることが案外多
いです。爪の角は切ってしまうと巻き爪になりやすくなります。軽いまき爪なら爪を伸ばすだけ
で治っていきます。
手術したくないけど、かなり爪が湾曲してしまっている方には、はめるだけで爪の湾曲が改善す
るクリップがありますので、手術しなくてもよくなる場合があります(クリップは自費診療です)
爪きりも自分でできない場合は皮膚科で行っております。たまにまき爪と爪水虫と両方なってい
る場合もありますので、ご心配な方は受診してください。
アトピー性皮膚炎
悪くなった時だけ受診していませんか?
皮膚の角質バリアー障害が原因といわれています。角質バリア障害で炎症がおこり、さらに
ストレスやかゆみによるかきむしり行為で炎症が進み悪循環になります。角質のバリアが
弱っているので、細菌やウイルスに感染しやすくなってしまいます。悪化の原因は夏の汗、
多湿、冬場の乾燥、また花粉症などのアレルギー、受験やテスト、介護問題、職場環境などの
ストレスと、十人十色です。ついつい悪化した時だけ受診してしまいますが、それではすぐに
再発しやすくなってしまいます。
よくなった場合でも皮膚のケアをきちんとすることで、悪化しにくいお肌になっていきます。
炎症を抱えたお肌が更なる炎症を引き起こすという悪循環を断ち切って、正しいスキンケアー
をすることが大事です。
ステロイド外用剤はどうしても、塗りたくないという方もおられます。その場合は
非ステロイドの外用剤や免疫抑制する軟膏を塗って、内服併用で改善を図ります。徐々に
ステロイドに対して不安が消えてきたら、少しずつステロイドをうまく利用して治療する
ように相談しながら治療していきます。
随時アレルギー検査も行っております。
帯状疱疹
ズキズキ痛いと思ったら、水ぶくれが出てきた!
ズキッと突き上げるような痛み、片側だけにでる赤みと水泡が特徴です。
帯状疱疹の痛みは個人差があり、発疹が出る前に1週間ほど先に痛みがでるため、
他の病気を疑って CT をとったら、あとから発疹がでて帯状疱疹と診断がつくことがあります。
発疹は2,3日ですぐに広がってきます。早めの皮膚科受診が大事です。
かなり我慢してしまって、痛みが数か月も長引くことがあります。
帯状疱疹後の痛みについて。。
発疹が治った後でも痛みは数か月かかることもあります。カイロやお風呂など患部を温める
といいです。たいていは内服薬で徐々によくなってきます。
しかし痛みがひどく内服治療ではなかなかひかない場合には、レーザーや注射治療が必要ですの
でペインクリニックをお勧めします。
痕にならないように早く治すことが大事です
ニキビ
青春のシンボル、ニキビですが、最近では社会人もニキビに悩んでいることが多いです。
口まわりやあごにできるニキビは大人になってからできやすいニキビです。
白ニキビも炎症ニキビも外用剤や内服治療で改善できます。
角質を薄くしてニキビを改善するピーリング石鹸やピーリング剤の入っているローション
(皮膚科限定取り扱い化粧品)を併用すると予防と肌改善になります。ご相談ください。
ニキビは保湿が足りない場合にもなります。ローションだけのケアでは不十分です。
ご自分にあった化粧品で保湿をしっかりすることもニキビ改善につながります。
ニキビができにくい日焼け
止めの取り
扱いもありますので、ご相談
ください。
シミ
ニキビ痕や、やけどの痕、肝斑、老人性色素班など、シミが気になる方には、外用剤の
取り扱いがあります(自費診療)
レーザーなどの自費診療は行っておりませんが、塗るだけでシミを改善したい方にむいてい
ます。効果判定には2,3か月ぬってください。
ハイドロキノンとルミキシルの美白剤があります。どちらがいいかはご相談ください。
ピーリング石鹸とピーリングローションの併用をお勧めします。肝斑には内服薬との併用が
有効です。妊娠や生理、紫外線などで肝斑は濃くなったり薄くなったりします。
日焼け止めは毎日しっかり塗って遮光して、予防も大事になっ
てきます。
ハイドロキノン4%5g、、3000円(税抜き)
ルミキシル9g、、、、、、2500円(税抜き)
水いぼ
小さいお子さんほど増えやすくなります
夏に多いですが、今は冬でも水いぼは見られます。プールのビートバンやタオルから感染するこ
とがあります。兄弟からもらってしまうこともあります。小学校低学年までは感染しますが、成
長とともに感染しなくなって自然治癒します。
基本的には切除しませんが、ご兄弟に感染するのを防ぎたい、お友達に指摘され気にされて
いる場合はとりますので、ご相談ください。
しもやけ
かゆくて痛い。潰瘍になることも
冬から春先にかけてでる、手や足先のかゆみのある発疹です。もともと循環が悪く冷え性な
方は、ひどくなると潰瘍となりじくじくして痛みがひどくなります。ステロイド軟こうで
良くならない場合は、循環を良くする内服薬や潰瘍がある場合は点滴も行います。
グリーンネイル
爪が緑色になって広がります
爪が緑色に変色した状態です。緑膿菌という空気に触れにくい場所に発生する菌が繁殖して
しまっています。
またネイルをしている方で、まれにグリーンネイルや爪水虫にかかっている方がおられます。マ
ニキュアやつけ爪と爪の接着部位が日に日に乾燥してすき間が空き、そこに水が溜まってしまう
ので、最近やカビが繁殖してしまうわけです。つけ爪やネイルは定期的にはがして、爪の状態を
きちんと見てください。
乾癬
かさかさの角質のついた赤みのある発疹が全身にできます。点状の小さいものから手のひら
サイズの発疹まで、まちまちです。
人にはうつらないのですが、少しかゆみがあるのと、ほっておくと少しずつ広がります。
ステロイド軟膏とビタミン D3 軟膏で治療します。関節痛があったり、全身に広範囲に発疹
がある方は全身治療が必要ですので、大学病院等へのご紹介いたします。
皮脂欠乏性湿疹
冬の乾燥から湿疹へ
冬の膝下や腰、ウエストライン、肩、背に乾燥と湿疹ができます。こたつや電気毛布を使用して
いると、ますますかゆみと乾燥が悪化します。エアコンなどで寒さを調節しましょう。
湿疹は軟膏で治療しながら、こたつは低温に、電気毛布はお休みタイマーなどで夜間は電気は
つけないようにしてください
マダニ刺症
六甲山などの登山の際に体に虫がくっついていたら、無理にはがさずに皮膚科受診してくだ
さい。無理にはがすと虫の口が皮膚の中にのこり、感染症を引き起こすことがあります。
虫ごと皮膚切開して治療します。
疥癬
かゆみの強い発疹が皮膚の柔らかいところにでます。抵抗力の弱ったご高齢の方が感染しやすい
です。脇、乳房部、陰部、手、大腿部内側に細かい発疹や水泡、薄い茶色のかさぶたのような発
疹ができます。顕微鏡検査します。内服治療となりますが、衣類は別にして洗うこと、シーツも
洗うこと、全身に軟膏もぬります。感染力があるので、早めに治療が必要です。
類天疱瘡
ご高齢な方に多い病気です。かゆみのある発疹と水泡ができます。血液検査で診断します。
自己免疫に異常があるとなります。
老人性疣贅(顔や首にできるイボ)
日光や排気ガス、化粧品、刺激などによる皮膚の老化でできます。
液体窒素で治療します。(保険治療)炎症後色素沈着が気になる方は美白剤(自費)
で治療していただくとはやく薄くなってきます。また男性も女性も治った後は日焼け止めを
塗って予防してください。
糖尿病にともなった発疹
一番多いのが皮膚のかゆみです。時に発疹はなくても、皮膚にかゆみがでますし、いろいろ
なタイプの湿疹が出やすくなります。
また、かゆみはよくなったり、悪くなったり繰り返しますので、その都度軟膏は症状にあっ
たものをつけましょう。
一番怖いのが皮膚壊疽です。はじめは水虫やちょっと転んだ痕がジクジクしているうちに
数日で真っ黒になってしまうことがまれにあります。
内科でしっかり血糖コントロールをよくすること、皮膚の病気は早めに治しておくことが
大事です。
腎機能障害に伴った発疹
腎機能障害があると、腎臓の機能が悪いのと比例して皮膚のかゆみが出てくることが多々
あります。血が出るほどかきむしってしまう方や全身が褐色になり発疹があちこちにみられ
る方もおられます。腎機能は内科でコントロールしつつ、発疹は外用と内服、場合によって
は注射でかゆみを押さるようにします。慢性的な病気ですので、1つづつ改善できるよう
治療していきます。
粉瘤
良性の腫瘍ですが全身にあちこちできます。気になって触ったり、絞ったりしているうちに
大きくなります。袋があり、破裂すると中から膿がでてきます。完全に治すには袋を残さず
に全部取り出します。破裂してしまった場合には、中の膿を洗って抗生剤内服し、よくしてい
きます。袋が残っていると、数年から数か月して再発します。
円形脱毛症
美容院や床屋さんで、指摘されたり、急に抜け毛が増えて気づいたら円形脱毛ができて
いた、、、という経過が多いです。小さいものであれば、定期的に治療して数か月で改善し
ます。普段からストレス溜め込みすぎないようきをつけましょう。たまに頭の発疹が原因で
抜け毛が増えたり、できものがあるために抜け毛となることがありますので、その場合は
その部分の治療をしていけば抜け毛は改善します。
その他の皮膚疾患、、蕁麻疹、日光過敏症、接触性皮膚炎、ベーチェット病、血管炎、など
気になるお肌の相談など、お気軽にご相談ください。
内臓と皮膚は関係しています。糖尿病や痛風、肝疾患、腎疾患、栄養障害、循環障害があると皮
膚も並行して悪化します。反対に全身症状が良い状態であり、内科等でコントロールされてくれ
ば皮膚もおのずと調子よくなります。眠れない等の精神的疾患があるときも皮膚はなんらかの疾
患を伴ってきます。もちろん原因不明の疾患も多々ありますが、皮膚からのアプローチもしつつ、
内科的疾患、精神的疾患があればそちらもケアしていくことが大事です。
シミについては、私も中学から高校、大学と部活はテニス部で真っ黒になっておりましたので、
日光被爆は人並み以上です。昔は今よりいい日焼けどめもなく SPF,PA などの数値のない塗ると
真っ白になる日焼け止めくらいでした。当然、シミも人並み以上にありますが、皮膚科専攻し、
最近はよい美白剤がたくさんあり、あまり気にならない程度になっております。美肌だけにこだ
わってしまえば、日中は外に出ず、日が陰ってから行動して、化粧せず、排気ガスや食べものに
も気を配って、、、となってしまい、行動範囲や人間関係が狭められてしまい、精神的によくあ
りません。今の皮膚状態をもう少しだけよくする、好きなことは続けるというスタンスで、スト
レスをためすぎず、うまくご自分と付き合っていくようにしたほうがいいと思っております。
慢性的な皮膚の疾患については、軟膏や内服等で徐々に改善していきますが、よくなった状態を
保つということも大事です。湿疹等のできやすい方はよくなってからも週2回から1回ほど軟膏
をつけることで、再発の頻度を伸ばすことができます。継続して皮膚がいい状態をずっと保てる
ように、様子をみながら治療していきましょう。