Datasheet ルネサス RH850 MCU 向け VDK 概要 ルネサス RH850 MCU 向け VDK ル ネ サ ス RH850 MCU 向 け VDK は、 ルネサス RH850 MCU 向け VDK は、リファレンス・バーチャル・プロト ルネサス エレクトロニクス株式会社 タイプ、組込みソフトウェア開発ツール、サードパーティのソースコード・ ( 以下ルネサス社 )の RH850 マイクロ デバッガおよび協調シミュレーション・ツールとの接続用インターフェイ コントローラ(MCU)ファミリのプロト ス、幅広い用途に対応したサンプル・コードおよびスクリプト、開発 タイプをターゲット・ハードウェアとして フロー・マニュアル、チュートリアルで構成されています。 使用したソフトウェア開発キットです。 VDK は、ソフトウェア開発、システム・ インテグレーション、機能安全テストなど 幅広い用途をサポートします。VDK を 使用することで、開発チームは物理的 なハードウェアが完成する前にソフト ウェア開発を開始できるほか、デバッグ と解析の TAT(ターンアラウンド・タイ ム)短縮、より入念なテストの実施による 製品品質の向上、高騰する開発コストの 抑制といった利点を手にすることができ ます。 ル・プロトタイプは拡張性に優れており、 シノプシスの Virtualizer または各種サー この VDK は、次のような幅広い設計タスクに利用できます。 ▶ ソフトウェア開発:ソフトウェア開発を早期段階で開始できるよう になるため、ソフトウェア開発期間を短縮し、実チップ完成後のハー ドウェア / ソフトウェア統合リスクを軽減できます。開発チームは、 MCAL(Microcontroller Abstraction Layers)をカスタマイズ し て複雑なドライバ、マルチコ アおよび AUTOSAR アプリケー ション・ソフトウェアを開発できます。また、この VDK ではハード ウェアとソフトウェアの両方において決定性、可制御性、可視性が 得られるため、ハードウェア完成の前後を問わずデバッグの短 TAT 化が実現します。 自動車メーカー VDK が提供するリファレンス・バーチャ 幅広い用途をサポート 車両仕様 システム シノプシスのグローバルなサポート・ 豊富なノウハウ、そして長期的な業界 支援の取り組みが VDK ユーザーのプロ ジェクト成功を強力に後押しします。 半導体メーカー リソース、VDK の開発と導入に関する ティア カ ス タ マ イ ズ で き ま す。 こ れ に 加 え、 システム検証 低コストのECU インテグレー ション/テスト ビスを利用して個々のデザインへ簡単に 車両検証 スケーラブルで低コストの 検証/動作確認 ECUスペック ECUテスト ECU開発 ハードウェア ソフトウェアの 早期開発による 品質向上 ルネサス 顧客要求に応じた 仮想MCU RH850 図1:Vサイクルにおけるバーチャル・プロトタイプ ▶ システム・インテグレーションとテスト:VDK を 使用すると、バーチャル HIL(ハードウェア・イン・ ザ・ループ)環境を構築してシステム・インテグレー ションおよびテストの期間を短縮できます。この 環境はハードウェアが完成する前の段階で利用でき、 セットアップ・コストを抑えてシステムの可視性を 高めることができます。テストを物理的な HIL シス テムから切り離して事前に作成し、開発者のデスク およびリグレッション環境に効率的に導入できます。 ▶ 機能安全:ISO 26262 などの安全認証では、故障 高速なリファレンス・ バーチャル・プロトタイプ この VDK に含まれる RH850 MCU ファミリのリファレ ンス・バーチャル・プロトタイプは、実機とほぼ同等の 速度で動作します。このリファレンス・バーチャル・プロ トタイプは、シングルコアまたはマルチコアの RH850 コア、タイマ、 メモリー、LIN/CAN/Ethernet などの 通信ブロック、その他アナログおよびエラー制御モジュール などのブロックを含む完 全なマイクロコントローラを 表 現したものです。また、リファレンス・バーチャル・ およびカバレッジ・テストが重要な要素となります。 プロトタイプは、ボディ、パワートレイン、シャーシ / VDK は、プラットフォームと連携させても動作に 安 全など、幅 広い 種 類のアプリケーション分野で利用 影響せず、決定性、可制御性、可視性、実行速度も できます。リファレンス・バーチャル・プロトタイプの 優れているため、機能安全の開発をサポートして 使用法を解説したチュートリアル文書も用意されている 認証コストの増大を抑える強力なソリューションと ため、すぐに高い生産性を実現していただけます。RH850 なります。 MCUファミリの最新のリファレンス・バーチャル・プロト ▶ リグレッション・テスト:VDK では、リグレッション・ テストを簡単に実行することができます。多種類に わたるソフトウェアであっても一晩でテストが可能 です。これにより、ソフトウェア開発期間を短縮し 品質を向上させることができます。 タイプの提供状況については、シノプシスまでお問い 合わせください。 各種デバッガとの緊密な連携をサポート ルネサスRH850 MCU向けVDKは、GDB、Lauterbach社 のTRACE32、GreenHillss社のMultiなど、多くのサード フロー・ ドキュメンテーション サンプル・コード、スクリプト VDKの内/外部インターフェイスとの接続のための製品API、 ユーティリティ、 サンプル・スクリプト サードパーティ デバッガ向け インターフェイス VDKツール VDKコンソール プラットフォーム レベル・デバッガ、SW分析 ルネサスRH850 MCU向けリファレンス・ バーチャル・プロトタイプ サードパーティ・ツール 向けインターフェイス Simulink、Saber、 Vectorなど I/Oモデル 外部 アプリケーション との接続 図2:組込みソフトウェアの開発、インテグレーション、テストのための 包括的な環境を提供するルネサスRH850 MCU向けVDK 2 ルネサス RH850 MCU 向け VDK パーティ製デバッガとの 連 携をサポートしています。 これらのデバッガはいずれもコアとの同期が可能で、バー チャル・プロトタイプの完全な可制御性が保証されます。 ▶ AUTOSAR OS やユーザー独自の仮想化ニーズへの 対応が可能な拡張性。 容易に組み入れることができ、開発チームは共通のイン 完全なシステム・ シミュレーションおよび外界との接続 ターフェイスで複数の組込みターゲットをデバッグでき システム・インテグレーションや機能安全テストなどの ます。サードパーティ製デバッガの最新のサポート状況に 設計タスクでは、アナログ部品、機械部品、RestBus、 ついては、シノプシスまでお問い合わせください。 さらには外部物理ハードウェアとの通信も含めた完全 また、この連携によりVDK を既存のデバッグ・フローに なシステム・シミュレーションが必要になることが システム・デバッグ、解析、スクリプト実行 あ ります。この VDK には、シノプシスの Saber 以外 ルネサス RH850 MCU 向け VDK は、これまで以 上に に も Mathworks 社 の Simulink や Vector 社 の CANoe 高い可制御性と可観測性を実現します。これらの機能は、 といったサードパーティ製シミュレータへのインター サードパーティ製デバッガとの連携を補完するシステム・ フェイスが用意されています。これらのインターフェ レベルのデバッグ / 解析ツール群を通じて提供されます。 イスは、シンプルな I/O モデル・コネクティビティに これらのツールは、以下の内容をサポートしています。 ▶ プラットフォーム・レベルのデバッグ:システムの 任意の場所( コアおよびペリフェラル)にブレーク ポイントやウォッチポイントを設定可能。 ▶ マルチコア・システム・レベル・ソフトウェア解析: 関数およびコンテクスト・トレースを含む。ハード ウェア解析との組み合わせが可能。 ▶ スクリプト言語を利用したテスト・シナリオの定義、 エラーの注入、実行の条件ブレークなど。 よって実装されており、完全なシステムのシミュレー ションを非常に短時間で効率よく実行できます。通信 ブロックを物理ハードウェアに接続することもでき ます。 サンプル・コード、 スクリプト、チュートリアル ルネサス RH850 MCU 向け VDK には、開発フローに 関する一連のチュートリアルが含まれており、すぐに 本格的な開発を開始していただけます。これらのチュー 図3:ルネサスRH850 MCU向けVDKをSimulinkのプラント・モデルに接続 ルネサス RH850 MCU 向け VDK 3 トリアル以外にも、組込みソフトウェアやスクリプト な る「 Center of Excellence」 を 立 ち上 げ ました。 など、複数のサンプル・アプリケーションが用意され これにより、統合・最適化された VDK の可用性とサポー ています。 トが約束されます。また、完全なソリューションがワン モデルの拡張とカスタマイズ 強力な RH850 コアをベースにした MCU は、幅広い品種 が提供されています。シノプシスの Virtualizer や各種サー ストップで提供されることにより、ルネサス社のお客様も これまで以上に容易にソフトウェア開発を開始していた だけます。 チャル・プロトタイプのリファレンス・モデルを拡張し、個々 グローバルなサポートとサービス、 長期 的パートナーシップ のデザインのスペックに合わせてカスタマイズできます。 シノプシスはこれまで 25 年 以 上にわたり、 世 界 中 の ビス機能を利用することにより、自動車メーカーはバー ルネサス社とシノプシスの お客様に高品質の製品、充実した現地サポートとサービス を提供してきた実績があります。また、健全な財務体質 Center of Excellence と長期的な事業遂行能力により、シノプシスは自動車 ルネサス社とシノプシスは、 RH850 MCU ファミリの 業界の企業から信頼されるパートナーとして選ばれており、 開発に関して複数年の画期的な戦略的アライアンスと 各社のプロジェクトの成功に貢献しています。 日本シノプシス合同会社 〒158-0094 東京都世田谷区玉川2-21-1 二子玉川ライズ オフィス 〒531-0072 大阪府大阪市北区豊崎3-19-3 ピアスタワー13F TEL.03-6746-3500 (代) FAX.03-6746-3535 TEL.06-6359-8139(代) FAX.06-6359-8149 © Synopsys, Inc. All rights reserved.Synopsysは、米国およびその他の国におけるSynopsys, Inc.の商標です。 シノプシスの商標一覧は、http://www.synopsys.com/Company/Pages/Trademarks.aspx をご参照ください。その他の名称は、各社の商標または登録商標です。 06/14.TT.CS4465.
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