グラフ加古川(PDF:1.7MB)

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に親しみました。
たこ
ンテンを足したり、折り紙の鶴や凧
などを日替わりで添えたりして、ア
レンジを加えて楽しむことができる
そう。自分がどのようなイメージに
したいかが重要ですね。
﹁ええ、それに盛物生花にはいろ
いろな種類があるんですよ。例えば
はいか
〝俳花〟は俳句で季語を入れるよう
に、四季折々の物を取り入れるんで
ふうち
す。他にも情景を描く〝風致〟やお
しゅくせき
めでたい場に華を添える〝祝席〟な
ど多様な見せ方があるんです﹂
毎年1月に開かれる陵南公民館の
登録団体作品展では季節的に冬の花
に限られてしまうため﹁干支﹂﹁か
ご﹂といったモチーフを決めて発表
してきたそうです。今年のテーマは
﹁こんなものでも使えます﹂。化粧
かき
品の空き瓶や牡蠣の殻など、生け花
とは結び付かないような素材を用い、
発想力豊かな作品を作りました。
キャンバスに絵を描くような自由
な生け花。いきいきと花を生ける皆
さんの姿が印象的でした!
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から大きな歓声が上がりました。
救助隊によるはしご車からのロープ降下訓練には、観客
しました。参加者は分列行進やはしご乗り演技を披露。
われ、消防職員や消防団員、少年消防クラブなどが参加
新春恒例の消防出初め式が防災センター前河川敷で行
みんなで守る わが郷土
すよ。生け花なのにこれはどうなの
かな、なんて思っていたんですが
︵笑︶
。
完成してみると、周りからすごく好
評でしたね﹂と当時のことを振り返
ります。持っていた固定観念が覆さ
れた瞬間ですね。陵南公民館の開館
と同時にスタートして 年目。今で
はその奥深さに夢中になっています。
この日は、メンバーの一人が自宅
で丹精して育てたハボタンを提供。
皆さんで協力し合い、素材を持ち寄
ることも多いそうです。松、梅と一
緒に生けていきます。
まずは植木さんのお手本から。1
本目を剣山に刺したと思ったら、完
成するまでの時間はわずか3分。同
じ材料でもちょっとした向きなどで
まったく違った雰囲気になるそうで、
植木さんは瞬時に思いもよらない形
を生み出す〝魔法の手〟と呼ばれて
いるとか。お手本を参考にメンバー
が制作する中、教室を回り、素材の
特徴を生かせるようにアドバイスし
ていきます。
そうして完成した作品はいったん
バラバラに解体し、家に持ち帰って
再度生けるんですって。庭に咲くナ
てお菓子やお茶のいただき方を学んだりして、伝統文化
アドバイスをもらいながら生けていきます。
制作中もにぎやかで楽しそう!
花はお好きですか? 庭でガーデニングをする人、
一輪挿しで食卓を飾る人、ポプリにして香りを楽しむ
人、押し花にして記念に残す人⋮いろいろな〝花好
き〟さんがいると思います。﹁バラの花束をもらうの
め
が夢﹂なんて人もいるかもしれませんね。愛で方は人
それぞれです。
もりものせいか
今回は、花を用いて世界を描く﹁盛物生花﹂さんに
行ってきました!
﹁盛物生花﹂とは、小さなお盆の
上に広がる物語。花を中心に、砂で
月を描いたり、旅先のお土産を用い
てその地の情景を描いたり⋮。石や
工芸品などの置物と植物の調和を大
切に、ひとつの世界を創造していま
す。
いわゆる﹁生け花﹂と聞いて思い
浮かぶものと、ずいぶん雰囲気が違
うんですね? どちらかというと﹁箱
庭﹂に近いような気がします。
﹁生け花の流派のひとつなんです
けど、他に比べて自由度は高いです
ね。小さな決まりはありますが、楽
しむというのが一番大切。どんな物
でも組み入れることができますよ﹂
と指導する植木香喜さん。過去の作
品を見せてもらうと、野菜や果物、
ワインの空き瓶、ご当地の人形、箸
置きなど、本当に何でも、しかも違
和感なく存在していました。逆に味
わいがあり、趣が感じられます。美
しいだけじゃない面白さ、とでも言
いましょうか。
創立からのメンバー・南美智子さ
んは﹁最初の作品はレンコンと枯れ
たハスの花を使ったものだったんで
らお茶の作法や道具などの話を聞いたり、お客様となっ
盛物生花
●と き 第1・3木曜日午後1時∼3時
●ところ 陵南公民館
●連絡先 ☎079・423・6560
︵南さん︶
成人式で新たな門出
日は成人の日。加古川市では2930人が成人を迎えました。
華やかな振り袖や真新しいスーツに身を包んだ若者たちが記念式典に
1月
野口南幼稚園で行われた茶道教室。園児たちは先生か
参列し、新たな人生の門出と旧友との懐かしい再会に笑顔を見せてい
ました。
おもてなしのこころを学ぶ
< 取材メモ> 情緒あふれる作品ばかりでとってもステキ! 花そのものに加え、芸術としての“小さな世界”を楽しむことができました♪
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坪山 美幸の
市民リポーター