アサヒ・アートスクエア Asahi Art Square Grow up!! Artist Project2014

アサヒ・アートスクエア
Asahi Art Square
Grow up!! Artist Project2014 報告会
アサヒ・アートスクエアが年間を通して行うアーティスト支援事業
「Grow up!! Artist Project[グローアップ・アーティスト・プロジェクト]」。
本年度より 2 名の発表実績のあるアーティストを公募で選び、
展覧会や舞台公演といった作品発表を最終地点とせず、自らの表現ともう一度向き合い、
多角的な視点から「じっくりと考える」プロセスをサポートしました。
1 年間、それぞれの 1 年間の成果を、報告会として公開致します。
時間 平日:17:00〜21:00
土日祝:12:00 〜 21:00
*休館日|火曜日
会場 アサヒ・アートスクエア
主催 アサヒ・アートスクエア
協賛 アサヒビール株式会社
問合せ アサヒ・アートスクエア
担当:松岡、小山
Tel. 090-9118-5171 / E-mail [email protected]
http://asahiartsquare.org/
【作家 プロフィール】
大崎晴地(美術家)
1981 年東京生まれ。2014 年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程修了。博士(美術)。
人間の身体、心のリハビリテーションをテーマに、触覚や身体の動きを関与させたインス
タレーション作品を制作。臨床現場の治療家との恊働や、学術集会での展示・研究発表、
児童福祉施設での活動を行っている。
主な個展に「天命はなお反転する—人間再生のための環境」(東洋大学白山キャンパス/
2013 年)、主なグループ展に「MEMENTO VIVERE/ MEMENTO PHANTASMA」(旧在日
フランス大使館庁舎/2009 年)、
「期間限定 アリオス現代美術館展!」
(いわき芸術文化
交流館アリオス/2014 年)などがある。
共著に『エコ・ファンタジー—環境への感度を拡張するために(仮)』
(山田利明、河本英夫編著、春風社、2015 年)。
大崎晴地 HP
http://haruchiosaki.com/
【プロジェクト概要】
空間と行為の可塑性をコンセプトに、1年間の試行錯誤を経て始まった《障害の家 Barrier House》プロジェクト。
社会のバリアフリー化に対してバリアそのものの方に接近する住まいを考えることで、
「バリア」と「フリー」を問い
直し、多様な「障害」に遭遇する生活のフォームを提案。障害者が健常者に合わせる見方ではなく、むしろ健常とさ
れる人々が障害の多様な経験に直面し、深く潜り込むように別の現実を理解することを目指す。内部の「部屋」は、
たとえば左半分に注意が向かなくなる半側部屋や、大小のスケールが変化して感じられるアリス部屋など、見えない
障害や妄想をモデルケースに、その概念パーツ(壁、天井、床、階段・・・)から構想。注意をデザインする様々な
仕掛けをプランニングし、設計する。《障害の家》は、架空の平均(average)のニーズに応じるものではなく、問題
を提起するためのデザインであり、それぞれの新しい感覚体験に働きかける生きた乗り物だ。
プロジェクト始動にあたる今回は、《障害の家》の実現に向けた実験的なプラン展示と合わせ、「建築説明会」または
「訓練室」とも取れるような場を、ゲストとのトークを交えて発表します。
【イベント】
13 日(金)19:00-
opening トーク
大崎晴地×毛利悠子
司会:島貫泰介
14 日(土)17:00-
対話#4 「建築化される生命というシステム、あるいは生命という現象」
トークゲスト:池上高志(複雑系研究者、東京大学大学院教授)
15 日(日)17:00- 「対話#5」「障害と建築—バリアフリーとは別の仕方で」
トークゲスト: 河本英夫
16 日(月)17:00- 「対話#6」「バリアフリーの未来—ユートピアをデザインする」
トークゲスト:八谷和彦(メディア・アーティスト、東京藝術大学 先端芸術表現科 准教授)
19 日(木)18:00-
discussion「《障害の家》を設計するとは?」
トークゲスト:佐野吉彦(建築家、株式会社安井建築設計事務所代表)
笠島俊一(建築家、bask design 一級建築士事務所)
【作家 プロフィール】
毛利悠子(美術家)
1980 年神奈川県生まれ。世界のさまざまな都市で見つけた日用品や
ジャンクをキネティックなオブジェとして再構成し、磁力や重力、光
といった目に見えない力を感じさせるインスタレーション作品を制作
する。
主な個展に「ソバージュ
都市の中の野生」(Art Center Ongoing/
2013 年)、
「サーカス」
(東京都現代美術館ブルームバーグ・パヴィリ
オ ン / 2012 年 )、 主 な グ ル ー プ 展 に 「 CAUSALITY: Kinetic
expressions」
(1335MABINI/マニラ/2014 年)、
「見過ごしてきた
もの」
(せんだいメディアテーク/2013 年)など、国内外で精力的に活動している。また、本年は 2 つの国際展「札
幌国際芸術祭 2014」
「ヨコハマトリエンナーレ 2014」に参加した。2015 年春から、Asian Cultural Council グラン
ティとして 6 か月間ニューヨークに滞在予定。
【プロジェクト概要】
駅構内に散在する水漏れ事故に駅員が対処したさまざまな現場を発見・採集する、毛利のフィールドワーク作品《モ
レモレ東京》。都市の建築物を食い破って出現する水漏れ=「自然」に対して、ビニールシート、バケツ、ガムテープ
などの日用品を即興的に組み合わせて立ち向かう駅員の器用仕事《※ルビ=ブリコラージュ》に、毛利は「用の美」
としての芸術的発想の原点を見ます。
「グローアップ・アーティスト・プロジェクト」で 1 年かけて探ってきた多様な
アプローチの可能性を、ワークショップやトークを通じて報告いたします。
毛利悠子 HP
http://mohrizm.net/
【イベント】
13 日(金)19:00-
opening トーク
大崎晴地×毛利悠子
司会:島貫泰介
14 日(土)15:00- 「即興建築としてのモレモレ東京」
トークゲスト:五十嵐太郎(建築批評家・東北大学大学院工学研究科教授)
15 日(日)13:00〜17:00
司会:島貫泰介
「モレモレ東京〜キッチンとトイレでつくっちゃうモレモレ実践編〜」
ワークショップ内容:
第 1 回ワークショップ「モレモレ東京〜スマホでモレモレ採集編〜」につづく今回のワークショップは、実践編。
アサヒ・アートスクエアのキッチンやトイレに仕掛けられた水漏れ現場に、
ペットボトルやホースなどを使って対処することで、参加者それぞれのモレモレ作品をつくります。
ワークショップの成果は、19 日まで展示される予定です。
参加費:1000 円(材料費、保険料を含む)
参加条件:13 歳以上、先着 20 名
【開催概要】
会期:2015 年 2 月 13 日(金)〜2014 年 2 月 19 日(木)※火曜日休館
会場:アサヒ・アートスクエア
(東京都墨田区吾妻橋 1-23-1 スーパードライホール 4F)
料金:ドネーション制
主催:アサヒ・アートスクエア
協賛:アサヒビール株式会社
【問い合わせ】
アサヒ・アートスクエア
東京都墨田区吾妻橋 1-23-1 スーパードライホール 4F
Tel| 090-9118-5171
E-mail|
HP|
[10:00-18:00/火曜定休]
aas@arts-npo.org
http://asahiartsquare.org/
【アサヒ・アートスクエアとは】
アサヒ・アートスクエアは隅田川のほとり、金色のオブジェ“フラムドール”が屋上に輝くスーパードライホールの
4-5 階に位置するアートスペースです。ここはアサヒビールのメセナ活動の拠点。ドリンク片手に、音楽、美術、ダ
ンス、演劇、映像など多彩なアートを気軽にお楽しみいただけます。多くの NPO や市民グループ、アーティストたち
と共に、創造性豊かな未来づくりに貢献していきます。
右から:《エアー・トンネル》内観(部分)|2013-2014 年|布、サーキュレーター|13m×13m|いわき市芸術文化交流館アリオス(福島)
|撮影:村井佳史、《ラファエルの暗箱》|2006 年|ミクストメディア|8×8×8 ㎝、《障害の家 Barrier House》drawing| 2014 年
右から:《モレモレ東京〜キッチンとトイレでつくっちゃうモレモレ実践編〜》イメージスケッチ毛利悠子、《モレモレ東京
麻純、2014 年 10 月開催「モレモレ東京〜スマホでモレモレ採集編〜」より
表参道》撮影:川村