看護部通信 25号

利根中央病院
看護部通信第25号
新年明けましておめでとうございます。平成
27年は病院にとっても看護部にとっても大きな
飛躍の1年になります。新病院に向け看護部が
一丸となって取り組んでいきたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
利根中央病院看護部理念
患者様に寄り添い、
患者様の声に耳を傾け、
患者様を支援する看護
=第25号発行=
平成27年1月
発行先
利根中央病院看護部 代表者 金子れい子
11月2日(日) 師長・主任研修会
福島出身 丹下氏より「原発
事故がもたらしたもの、そし
て福島の現実から私たちにで
きること」を講演
全日本民医連事務局次長・岩須
氏より「民医連がめざす地域包
括ケアの対応と看護師の役割」
利根保健生協看護管理者への期
待と看護について講演
in講堂
私たちの目指す看護師像につ
いてグループワークを実施し
完成!
47名の役職者を対象に45名が参加。丹下氏の講演では福島の現状について熱く語られ、私たちの知
らない本当の現状について知ることができました。その上で私たちにできることは何か・・・正しい
知識を知り人に伝えること、そして小さなことでも何かしらの支援を継続していくことと実感しまし
た。また岩須氏からは、育ちあう職場づくりを学び、自身の課題が明確化したとの感想が多くあげら
れました。また無差別平等の地域包括ケアについてしっかり議論していく必要性を感じたなど、私た
ちが今何をしなければならないのか、考えるよい機会となりました。最後に前回と同じグループで「
私たちの目指す看護師像」を完成させました。どのグループも目指す看護師像は同じであり、患者の
立場に立った看護の実践、人の育成、コミュニケーションなど安心で安全な医療提供も含めた看護の
提供を再確認し、看護師全員が同じ方向に向かっていけるように情報共有をしていくことを決意した
研修となりました。
11月29日(土) 大規模災害訓練
今年は、DMAT関東ブロック訓練と院内災
害訓練の合同で朝からお昼にかけて実施しま
した。多くの看護学生が模擬傷病者として参
加しリアルなメイクがされ、訓練前に細かな
演技指導が行われました。
院内トリアージナースは、災害に対して専
門的な教育を受けています。そのトリアージ
ナースが中心となって患者の重症性・緊急性
を迅速に判断し、各ゾーンへ搬送します。そ
の後、ゾーン毎に医師・看護師・その他のス
タッフで患者の治療と安定化を図ります。今
回の訓練では他県のDMAT隊と協力し、県対
策本部と調整し患者を相馬原駐屯地に搬送す
ることもできました。
毎年行っている訓練よりも大規模な訓練を
経験し、実際の災害時にとるべき行動が実感
できました。今後も当院が災害時に最大限の
力が発揮できるようにトリアージナースの育
成に努めていきたいと思います。
2年目研修
13卒2年目の14名が2年目研修院内発表を行いました。
2年目は、これまで忙しく看護技術・ケアを習得してきた後で
やっと患者の問題をじっくり考える余裕の出てきた頃です。ど
の発表内容も患者・家族に対して看護師として問題に気付き、
チームで協力して解決する事や、一緒に悩み辛い気持ちを共有
しながら良い方向へ考えてゆく姿がみられました。大きく成長
していることがわかります。
先輩看護師達からは、一人一人にそれぞれの成長を認めて、今
後に対する期待の言葉が読まれとても感動するものでした。
6年目看護師5名によるナラティブ発表会を行いま
した。看護師となって6年・・・この間には、たく
さんの思い出があったと思います。その中で心に残
る場面について語り、聞いている私たちにもその時
の情景が目に浮かび、どのような事を感じたり思っ
たのかが良くわかる内容でした。彼らの成長が理解
できる発表会となりました。今後も継続してこの発
表会を実施していく予定です。
看護師国家試験対策講座開催
12月26日(金)~27日(土)
2日間合わせて240問の問題について解答し、「誤」回答に
ついて追求を実施しました。また挿絵や技術に関する問題に
ついて実際に行い検証しました。また薬剤部長から薬事法に
よる毒薬表示について、実際の薬品の箱を用いて説明、また
医療安全管理者より、医療安全についての問題をパワーポイ
ントを使用して説明などがされました。
参加学生の感想では、一人で理解で
きないことが明確になった。実際の
看護がイメージできたなど好評でし
た。昼食を兼ねた激励会も実施され
あとは国家試験に向けて一直線に頑
張っていただきたいと思います。
糸賀院長より年頭あいさつ
建設中の新病院は、順調に工事が進み、本年7月
に竣工、9月1日に開院します。また今年度は総合
診療科に新たに2名の医師と後期研修医が着任予定
であり、複数体制の総合診療科となります。多く
の課題と向き合いながら利根沼田地域の医療を守
っていくために組合員の皆様と全職員で取り組ん
でいきます。本年もよろしくお願いいたします。
明けましておめでとうございます。
2014年は、自然災害は後を絶たず被害の爪痕を残し、看護問題では、「特定行為
に係る看護師の研修制度」が法制化され、保健師助産師看護師法が一部改正されまし
た。私たち看護部は、情勢を学び、私たちに求められている看護は何かを追求してき
ました。
2015年は新病院引っ越しという大事業が待っています。この大事業を成功させつ
つ、社会情勢にも目を向け、人権と平和を守り、民医連の看護を実践し地域医療を守
っていくために奮闘していきます。
今年もよろしくおねがいいたします。
看護部長 金子れい子
編集後記
新病院は、眼に見える形でどんどん完成に近づいています。現在、新病院に
向けた看護体制づくりとして各科学習会の開催、看護手順作成など多くの取り
組みが行われています。人の成長は眼に見えないことも多いと感じますが、こ
の時期を乗り切り看護部が一丸となって新病院へ体制づくりをしていく中でき
っと新病院のように眼に見える成長ができるのだと思います。
担当:川端 松井