播磨圏域8市8町による 「連携中枢都市圏」制度 への取組について 「地方中枢拠点都市」制度は、国の「まち・ひと・しご と創生総合戦略」において「連携中枢都市圏」制度に引 き継がれました。 企画広報課企画係 ☎ 7124 市では、姫路市を中心として、播磨圏域の7市 8町とともに、全国に先駆けて、 「連携中枢都市 圏」制度のモデル事業に取り組み、連携協約の締 結に向けた協議を進めています。 今回は、その取組内容について、ご紹介します。 27 8 8 ﹁連携中枢都市圏﹂制度につ いて ﹁連携中枢都市圏﹂制度は、 人口減少・少子高齢社会に あっても、地域を活性化し、 経済を持続可能なものとし、 住民が安心して快適な暮らし を営んでいくことができるよ う、地方圏において、人口減 少に対する、いわば﹁一定の 圏域人口を有し活力ある社会 経済を維持するための拠点﹂ づくりを目的とした制度で す。︵下図︶ この制度のベースとなる連 携協約の仕組みが、昨年、国 において創設されました。 「連携中枢都市圏」制度の概要 連携中枢都市 連携中枢都市圏の形成 <要件> ・政令指定都市、新中核市 (地方自治法改正により 人口20万人以上に要件 を緩和) ・昼夜間人口比率おおむね 1以上など 連携協約 ・連携協約に基づく 具体的取組(期間・ 財 政 規 模 )に つ い て規定 ・産学金官民の関係 者からの意見を幅 広く反映 C町 立的、主体的な取り組みを基 本に、 ﹁圏域全体の経済成長 のけん引﹂、 ﹁高次の都市機能 の集積・強化﹂、 ﹁圏域全体の 生活関連機能サービスの向 上﹂など、播磨圏域を活性化 し、圏域全体のメリットとな るような連携事業について、 協議・検討を行っています。 連携協約 ③都市圏ビジョン の策定 B町 連携協約 ①連携中枢都市としての 宣言 近隣の市町村との連携に基 づいて、圏域全体の将来像 を描き、圏域全体の経済を けん引し、圏域住民全体の 暮らしを支えるうという役 割を担う意思を有すること を公表 A市 モデル事業にともに取り組む 播磨圏域の 市 町 ﹁連携中枢都市圏﹂ 国は、 制度の平成 年度からの本格 から観光連携や、播磨全体で 運用に向け、本年度、姫路市 の広域防災訓練など、播磨広 を含む全国9都市をモデル都 域連携協議会での活動等を通 市に選定しました。 じた広域連携に取り組んでき 現在、そのモデル事業に、 ています。 姫路市と社会的・経済的に結 びつきが深い播磨圏域の7市 取組状況について 8町が取り組んでいます。 現在、各市町が持つ強みや ︵上図︶ 市町では、従来 特長を生かし、それぞれの独 これらの 16 ②連携協約の締結 ・「地方公共団体が、他の地方公共団体と連携して事務を処理する に当たっての基本的な方針および役割分担を定める協約」を締結 ・締結に当たっては、各市町の議会の議決が必要 「あいさつは みんなにとどく プレゼント」 広報 2015. 2 4 「連携中枢都市圏」制度への取組について ■モデル事業で全市町が協議・検討している主な連携事業(案) (1) 「圏域全体の経済成長のけん引」に関する事業 都市圏域の多様な資源・企業・人材を動員し、連携中枢都市が成長のエンジンとなり、産学金官民(※1) が連携して地方の経済成長をけん引するための事業に取り組みます。 取り組みにあたり、播磨圏域の産学金官民で構成する播磨圏域経済成長戦略会議を開催し、圏域の経済 成長戦略を策定しました。 「はりま・ものづくり力」の強化 「エコトピアはりま」の推進 ①革命的イノベーションにチャレ ンジする企業への支援 ②製造業の基盤強化 ③起業家の創出と第二創業の支援 ④産学官連携の支援 ①水素社会に向けた取組の推進 ②バイオマス産業都市構想の研究 ③再生可能エネルギーなどの地産 地消の推進 「はりまグランドツーリズム」の展開 「魅せるはりま」MICE(※2)の推進 ①圏域内広域観光連携の推進 ②外国人観光客の誘致活動 ③プロモーションの実施など ④集客力のあるイベントの開催 ①経済波及効果・情報発信力の高 い国際会議などの誘致と圏域内 への誘客 「はりま地域ブランド」の確立 ①地域ブランド育成 ②播磨地場産品の販路拡大 ③農商工など連携の推進 ※1 産業界、学校、金融機関、官 公庁、民間の五者 ※2 Meeting、Incentive Travel、 Convention、Exhibition/Eventの 頭文字。多くの集客交流が見込ま れるビジネスイベントなどの総称 (2)姫路市における「高次の都市機能の集積・強化」に関する事業 都市圏域全体に対する高度・専門的なサービスを提供し、グローバルな人材が集まってくる環境を構築 するための事業に取り組みます。 高度な医療サービスの提供 高度な中心拠点の整備など 高等教育・研究開発の環境整備 ○三次救急医療機関への運営支援 など ○姫路駅周辺整備事業の推進など ○市内大学および連携大学支援な ど (3) 「圏域全体の生活関連機能サービスの向上」に関する事業 都市圏域全体の利便性を向上し、近隣市町の住民のニーズに対応するための事業に取り組みます。 生活機能の強化 結びつきやネットワークの強化 圏域マネジメント能力の強化 ○図書館相互利用促進事業 ○若年者等就労支援事業 ○自然災害等対策事業 など ○広域連携バス路線等の維持・形 成事業 ○移住・定住促進事業 など ○連携市町との人事交流事業 ○職員研修事業 など 2015. 2 『相生市民さわやかあいさつ運動』推進中! ︵上図︶ このモデル事業での取組を 踏まえて、各市町毎に姫路市 と連携協約の締結に向けた協 議を進めています。 広報 連携中枢都市圏の形成を目指 して 人口減少社会への対策は早 ければ早いほど効果があると されています。相生市におい ては、平成 年度より子育て 支援を含む各種定住施策に取 り組んでいますが、1つの自 治体だけでは限界がありま す。そこで、播磨に新たな種 を﹁播﹂き、豊かな地域資 源にさらに﹁磨﹂きをかけ、 人口減少に拍車をかける大都 市への人の流れを変えるこ とで、 ﹁人口減少の防波堤﹂ となるよう、 ﹁連携中枢都市 圏﹂制度への取組を進め、播 磨圏域の活性化を図っていき ます。 ※今回紹介した取り組みは、 今後の協議・検討を踏まえ、 内容を変更する場合がありま す。 5 23
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