特別活動

特別活動
特別活動とは
望ましい集団活動とは
◇活動の目標をみんなで
つくる
◇目標達成の方法を話し
合って決める
◇役割分担をして協力し
て取り組む
【目標】(中学校)
望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発達と個性の
伸長を図り,集団や社会の一員としてよりよい生活や人間関係を
築こうとする自主的,実践的な態度を育てるとともに,人間とし
ての生き方についての考えを深め,自己を生かす能力を養う。
【特質】
○集団活動であること
よりよい生活や人間関係を築くために,目標やその達成の方法や手段などを決め,みんなで
役割を分担して,その実現を目指す協働的な集団活動
○自主的な活動であること
「子どもたちによる子どもたちの活動」
自ら楽しく豊かな学級や学校生活をつくりたいという課題意識を持って,指示待ちではなく
自分たちで問題を見つけ,話し合い解決する等自主的な活動
○実践的な活動であること
諸問題を話し合ったり,話合いで決めたことに友達と協力して取り組み,反省を次に生かし
たりするなど,具体的に実践する「なすことによって学ぶ」という指導原理を持つ活動
学級活動(1)(2)(3)における授業づくりのポイント
(1) 学級活動(1)「学級や学校の生活づくり」
○自分たちの学級の問題を全体の「共同の問題(活動)」
(協力して達成したり解決したりする問題や活動)と考
えて,学級のまとまった意思決定を行うための話合い活
動が中心。学級の意思決定を基にして協力して目標の実
現を目指す。子供たちが自主的に話し合う学級会。
○集団討議による集団目標の集団決定を確実に行うことが
重要(→何も決めなければ,実行も振り返りもない。)
○さらに,個々の様々な意見や考えを,話合いによって
「折り合いをつける」ことを実感させることも大切
学級の諸問題について話し合っ
て解決する活動を通して,望まし
い人間関係や社会参画の態度を
育てる。また,違いや多様性を越
えて,〝合意形成をする言語能力
〞の育成を図る。
一人でも多くの人が納得したり,
一人でも多くの人の考えが生か
されて答えを見付ける時間であ
るという認識を持たせる。
(2)
学級活動(2)「適応と成長及び健康安全」・学級活動(3)「学業と進路」
○個々の児童生徒が「共通に解決すべき問題」として題材(名)
を決め,個人として解決するための話合い活動が中心。
○集団思考による個人目標の自己決定を行うことが重要
→ 何も決めなければ,実行も振り返りもない
○特に「自己決定」は,生徒一人一人が「いつ,どこで,何を,
どのように努力するのか」等を具体的に決めることが大切
○自分たちで目標をしっかり定め,反省と改善を繰り返しながら
追求できるようにすることで,集団も個人もよりよく成長する。
Ⅰ
1
学級活動(1)(2)(3)における「見通す」学習活動
学級活動(1)学級会における「見通す」活動の工夫
子供たちが自主的に話し合う学級会での「見通す・振り返る」活動では,特に子供たちによる
-中特1-
板書の工夫が求められる。例えば,学級会における「見通す」活動では,話合い活動のはじめに
次のようなことについて黒板に可視化できるようする。
○「提案理由(何のための活動か)」と「話合いのめあて(何のために話し合うのか)」
→文書で黒板に掲示,キーワードを可視化
→紙芝居やペープサート,映像,提案理由に関する調査結果や作文等を活用
○話し合うことがいくつあって,それをどの程度の時間で,どのように決定していくのかの予定
→原案意見を短冊に書いて可視化,それを操作して意見の分類・整理ができるようにする
→例えば,「出し合う」「比べ合う」「まとめる(決める)」など話合いのステップや終了時
間を示した時計マーク等で可視化,今どの段階の話合いか,収束するまでの時間を意識して
集団決定ができるようにする。
2
Ⅱ
学級活動(2)(3)における「見通す」活動の工夫
教師の意図的,計画的な指導である学級活動(2)(3)の授業での「見通す・振り返る」活
動では,特に教師による板書の工夫が求められる。例えば,授業のはじめに,次のようなことに
ついて黒板に可視化できるようにしたい。
○「題材」と指導の「ねらい」
→題材名だけでなく,教師の願い,学習内容をキーワード等
で掲示,何人かの子供に発表させて全員で確認できるように
する。
○学習活動の手順,最後にどんな自己決定ができればよいかの
見通し
→あらかじめ「つかむ」「さぐる」「見付ける」等の学習活
動のステップを貼り可視化,見通しを持った思考・判断
→「決める」については,「自己決定カード」等,何をどのように決定することができればよ
いかを学習のはじめに伝えておく。
学級活動(1)(2)(3)における「振り返る」学習活動
1
学級活動(1)における「振り返る」活動の工夫
「振り返る」活動においては,学級会の終わりに,板書や学級会カードなどを活用して,評価,
確認ができるようにする。その際,合意のためにどのような思考や判断が大切かを理解させたい。
また,「個人目標」を一人一人の子供の実態に即して決められるようにしたい。
○どんな意見が出て,どのような論点で話合いが行われ,どのような考え方によって集団決定を
したのかの過程
→自分たちの話合いを振り返って,合意形成するために有効だった意見,進め方,板書の工夫
などを確認,それらを「折り合いを付けるための知恵」として教室掲示で残し,活用
○集団決定したことについて自分は何ができるか,どのように取り組むべきかなどの自己目標
→提案理由に照らして決意などを具体的に自己決定し,学級会カードなどに記入してペアなど
で互いに発表し合えるようにする。
2
学級活動(2)(3)における「振り返る」活動の工夫
学級活動(2)(3)の「振り返る」活動では,授業の終わりに次のことを工夫したい。
○どんなねらいを持ち,どんな順番で,どのようなことを学んできたかの過程
→学習のステップに沿って,「問題の原因」や「解決方法の例」などについて,黒板全体や学
習カードを見ながら,子供たちとともに全員で確認できるようにする。
○一人一人が,自己決定した内容
→もう一度,本時のねらいなどを黒板で確かめ,自分自身の課題に合った解決方法を自己決定
することができたかを再確認する。また,それらをペアで発表し合うなどして,互いの決意
について助言したり,励まし合ったりする。
-中特2-
Ⅲ
実践事例
事例1
題材
理想の進路選択に向けて,自分の意思や必要な課題を見付ける話合い活動の事例
理想の進路選択について考えよう
第3学年
1
学級活動(3)―ウ
進路適正の吟味と進路情報の活用
本時の目標
最高学年として,一人一人がより理想に近い進路選択の実現に向けて,「理想の進路選択とは何か」,
「理想の進路選択をするためにしなければならないことは何か」,「理想の進路選択に向けて何を努力
していくべきか」等,クラス全員での話合いを生かし,今の自分の意志や意識,必要な課題を見つめ,
これからの目標を決定する。
2
学級活動(3)の評価規準
集団活動や生活への
社会や集団の一員としての
関心・意欲・態度
思考・判断・実践
人間としての生き方や学ぶこと, 自己の将来に希望を抱き,その実
働くことなどに関心を持ち,自己 現に向け,現在の生活や学習を振
のよさを伸ばしながら,自主的,り返り,これからの自己の生き方
自立的に日常の生活や学習に取 などについて考え,判断し,実践
り組もうとしている。
している。
3
集団活動や生活についての
知識・理解
学ぶことと働くことの意義や,
自己の能力や適性,進路選択に
必要な情報収集や将来設計の仕
方などについて理解している。
指導と評価の計画
(1)事前の活動
活動の場面
短学活
生徒の活動
言語活動に関する指導上の留意点
(見通し振り返り活動の留意点)
・題材を知る
・理想の進路選択について,問題意
識を高め,見通しを持てるよう事前
に予告しておく。
・事前アンケート「進 ・アンケートから,生徒の進路を選
路決定に向けて」に記 択していく実態を把握し,結果が伝
入する(資料1)
わりやすいよう,表やグラフにまと
める。
(2)本時の展開
学習活動
目指す生徒の姿と評価方法
【関・意・態】
自分の生活を振り返り,進
路決定に向けてのアンケー
トに真剣に答えている。
(アンケート調査)
言語活動に関する指導上の留意点 目指す生徒の姿と評価方法
(見通し振り返り活動の留意点)
導 1 アンケート結果を基に,進 ・進路を選択するに当たって,それ 【関・意・態】
入 路決定に向けて,大切に思って ぞれ大切に思っていることにも違 グラフから分かることや,
いることを知る。
いがあることに気付くようにする。 自分たちの課題(問題点)
・アンケートの結果は,表やグラフ について考えている。
8
で提示し,視覚的に分かりやすくす (観察)
分
る。
【関・意・態】
2 本時の課題を確認する。
・話合いの内容を伝えて,本時の見 本時の話合いを理解し,見
「理想の進路選択」ついて考え 通しを持たせる。
通しを持ち,考えている。
よう
(観察)
-中特3-
展 3 【話合い①】
開 進路を選択するときの,期待や ・小グループにおける進行役を明確
32 不安について話し合う。
にし,①何を話し合うのか。②話合
分
いの時間を徹底する。
・話合いの時間
・同様の意見をまとめ,各グループ
(付箋記入2分,話合い10分)の項目名を考えることで,話合いが
・事前アンケートより,各自の 深められるグルーピングを行う。
意見を付箋に記入する。
・各グループでの話合いの結果を黒
・付箋紙を用い,各自の考えを 板に掲示し,多くのグループに理由
小グループで発表する。
を含めて発表をさせる。一部の生徒
・発表された意見をグループ化 の意見だけで決定しない。
し,お互いの意見を共有する。 ・新たな発見を含めて,学級全体が
・まとめたものを学級全体に発 共有できるようにする。
表・提案し,他者の意見を共有
する。
【思・判・実】
他者の意見を取り入れ,建
設的にグルーピングを行う
ことができる。(観察)
4 【話合い②】
理想とする進路選択について話 ・視点(学習・生活・運動)を与え,【思・判・実】
し合い,よりよい進路を選択す 小グループの話合いを行う。
仲間の考えを知り,自分が
るための努力目標や工夫を考え ・小グループにおいて,①話合いの 感じたことを発表すること
る。
時間の徹底,②各自の意見をはっき ができる。また,仲間の考
・話合いの時間
りと持たせる。
えを受けて,自分の考えを
(付箋記入2分,話合い10分)・同様の意見をまとめ,各グルー 持つことができる。(観察)
・理想の進路選択とはどのよう プの項目名を考えることで,話合い
なことを大切にして進路を選択 が深められるグルーピングを行う。
することかを考える。
・努力することや・工夫する点など
・よりよい進路を選択するため が,どの場面で取り組むのか明確に
に必要な努力目標や工夫につい する。
て話し合う。
5 「理想の進路選択」を達成
するために取り組んだ具体例
(卒業生の言葉)を紹介する。
ま
と
め
10
分
6 【自己決定】
よりよい進路選択にするための ・自分は何を課題とした進路決定を
自分の目標を決める。
行うのか,話合いをもとに明確にす
・自分の目標を,「目標カード」る。
に記入する。
7.教師の話
【知・理】
理想の進路に向けた自己の
適性に合う目標づくりがで
きる。(観察,ワークシー
ト)
・本時における,生徒のよさを褒め,
助言を行い,実践に向けた意欲を高
める。
-中特4-
(3)事後の取組
活動の場面
短学活
生徒の活動
言語活動に関する指導上の留意点 目指す生徒の姿と評価方法
(見通し振り返り活動の留意点)
○理想の進路選択に向 ・常に意識できるよう自己評価と担 【思・判・実】
けての努力目標カード 任評価を繰り返す。
お互いの意見を尊重し,集
を生活ノートに添付す
団について考え,判断し協
る。(資料4)
力している。
(観察,ワークシート)
○学級通信等を利し, ・仲間の頑張っている点を認め,
目標に向かっている仲 お互いに褒めることで,意欲や自信
間を認め,意欲を高め を付けさせる。
る。
4
学習指導と評価の様子
(1)「見通す・振り返る」学習活動の工夫
・事前アンケートや,題材発表時に話合いを通して,課題の共有化を図り,意識を高めていく工夫を
行う。【事前】
・アンケートの結果は,表やグラフで提示し,視覚的に分かりやすくすることで,進路を選択するに
あたって,それぞれ大切に思っていることにも違いがあることに気付きやすいようにする。
・生活ノートに「目標カード」を貼り付け,自己決定した目標を,毎日意識していくよう指導する。
(2)思考力・判断力・表現力を育む(言語活動を充実する)ための手立て
・話合いⅠでは,話合い活動を行う上で,各自の意見を明確化するため付箋紙を使う。記入された意
見(付箋紙)をグルーピングすることにより,お互いの意見を可視化し,共有することができるよ
うにする。
・話合いⅡでは,話合いⅠと付箋紙を用いて,学習・生活・部活・その他のグループ分けにより班の
中で出されたアイデアの集約をより建設的に進めることで題材を多角的に捉え,様々な意見をもと
に各自の考えを持てるようにする。
5
資料・ワークシート
資料1:事前アンケート
資料2:アンケート結果
-中特5-
資料3:活動の様子
資料4:事後ワークシート
-中特6-
事例2
題材
合唱コンクールに向けて,個人の目標を決めていく話し合い活動の事例
クラス合唱を成功させよう
第1学年
1
学級活動(2)―ウ
社会の一員としての自覚と責任
本時の目標
合唱コンクールに向けた取組の中で,学級集団を高めるための方法について合意を形成し,それに
基づいて生徒自身が自分の役割を見い出し,自分の目標を立てられるようにする。
2
学級活動(2)の評価規準
集団活動や生活への
関心・意欲・態度
自己の生活の充実と向上に関
わる問題に関心を持ち,自主
的,自律的に日常の生活を送ろ
うとしている。
3
集団や社会の一員としての
思考・判断・実践
日常の生活における自己の課
題を見出し,自己を生かしな
がらよりよい解決方法などに
ついて考え,判断し,実践し
ている。
集団活動や生活についての
知識・理解
集団や社会への適応及び健康で
安全な生活を送ることの大切さ
や実践の仕方,自他の成長などに
ついて理解している。
指導と評価の計画
(1)事前の活動
活動の場面
学
活
生徒の活動
合唱曲決めと
テーマ決め
帰りの会
楽譜綴じ込み
とパートでの
音取り練習
帰りの会
初期段階の
合唱評価
(2)
本時の展開(1時間)
生徒の活動
1
2
3
はじめの言葉
学級委員長の話
議題の確認
言語活動に関する指導上の留意点
目指す生徒の姿と評価方法
(見通し振り返りの活動の留意点)
合唱曲を各自の意思を持たせて決
定する。
どんな合唱にしていきたいか付箋
で表し,付箋をグループ化して意識
の重なりや交流を図る。
各パートへの所属意識を持たせる
パートリーダーへの支援
楽譜にワークシートと評価票も併
せて綴じ込み,取組過程が振り返る
ようにする。
自己集団の評価し,現状を振り返る
学活で利用するために結果を集計
しわかりやすいように表やグラフ
にまとめる。 ※1
【関・意・態】
自己の課題として捉え,意
見表示する。
(観察)
言語活動に関する指導上の留意点
(見通し振り返りの活動の留意点)
・合唱コンクールについてのこれま
での活動を振り返り,本時の概要
を学級全体に説明する。
目指す生徒の姿と評価方法
【思・判・実】
この時点での課題を捉え,
具体的な目標を探る
(観察,自己評価シート)
【提案】よりよい合唱にするための個人目標を見付けよう
4
提案理由の説明
・提案理由に
―中特 7―
導
入
5
分
展
5 教師の話
6【話合い①】
自己評価集計からテーマ
達成に向けての課題や方
向性を話し合う。
開
35
7【話合い②】
テーマ達成のために努
力目標や工夫を考える。
分
・個人の意見を,付箋紙
に書き写し,班内で発表
し,シートフィルムに貼
付することで,グループ
化する。
・各班で出された工夫を
発表し,一人一人が何が
できるかを捉える。
①現状の問題点
(今,こうなってしまっている。)
②考えられる解決の方法
(こうすることで)
③解決後のイメージ
(こうしたい,こうなりたい)の内
容を入れ,学級への所属感を深め,
見通しを持った話合いになるよう,
支援する。
・現状の自己評価を共有するために
※1の集計結果を紹介
・テーマに照らし合わせて過不足や
重点を置くべき点を見付けるよう
に働きかける。
・シートフィルムには,個人―集
団,結果―過程の基準軸をつくり整
理しやすくする。(※資料参照)
・貼付された付箋紙を内容ごとにグ
ループ化し,見出しを付けてホワイ
トボードマーカーで記入する。
・関連する内容を矢印で示したり,
類似の見出しをまとめて囲んだり
して,大きな見出しをつける。(意
見の可視化,共有化を図る。)
【関・意・態】
合唱コンクールに関しての
考えを意欲的に発表してい
る。(観察)
【思・判・実】
班ごとの話合いで課題を捉
え,改善・向上のための工
夫を考えている。
(観察,シートフィルム)
【思・判・実】
互いの考えを伝え合い自分
の考えた集団の考えを発展
させ,折り合いをつけて集
団決定していく。
(観察)
・グループの話合いの結果を聞き一
人一人の実践することを見付け,決
定する。
ま 8 よりよい合唱にする ・ワークシートに記入し,学級テー 【知・理】
と
ための個人目標を決 マに沿った目標を見付けられたか
よりよい合唱に向けた目標
め
定する。【自己決定】 を振り返る。
作りができた。
・本時の成果を認め助言を行い,今 (観察,ワークシート)
10 9 教師の話
分 10 終わりの言葉
後の取組の向上を図る。
(3)事後の取組
活動の場面
生徒の活動
言語活動に関する指導上の留意点
目指す生徒の姿と
(見通し振り返りの活動の留意点)
評価方法
取組期間中
個人の目標設定に 自己決定した目標を楽譜に記入し, 【思・判・実】
帰りの会
沿った活動をする
意識できるように確認する
自己決定した内容を基
評価シートで自己 評価項目に個人目標を入れて自己 に実践して取り組んで
評価をする
評価をする
いる。
合 唱 コ ン ク ー 目標達成を意識し 自分で決めて実践したことはプラ (観察)
ル(本番)
て本番の合唱に臨 スになったという効力感を感じさ
む
せる
―中特 8―
学活
4
振り返り相互評価
をする
教師や仲間からの評価によって自
信をつけさせる
【知・理】
取組の内容を理解し自
他の成長を振り返る。
(観察,振り返りシー
ト)
学習指導と評価の様子
(1)思考力・判断力・表現力を育む(言語活動を充実する)ための手立て
・全員が意見を持って学級会に参加できるように,事前の活動から事後の学活まで継続できるワー
クシートを楽譜に綴じ込み,自分の考えや評価の変様を見とれるようにまとめさせ記述させる。
・個人の考えを付箋紙に記入し,台紙に貼り,グループ化することで,考えの共有化を図る。
(2)「見通す・振り返る」学習活動の工夫
・曲選定と合唱コンクールへのテーマが意識できるように事前の話合いで用いたテーマ決定のフィ
ルムシートを教室壁面に掲示した。
・自己評価表やワークシートも楽譜と一緒に冊子にし,表紙にテーマと自己目標を記入することで,
資料の一元化を図った。
・活動初期,個人目標決定後,本番直前,事後で 4 時点の自己評価を記して変容が見て取れるよう
に工夫した。
・学級テーマや班での話合いが常に見直せるように話合い②の付箋を貼った台紙を教室壁面に掲示
し,意見の可視化を図った。
5
資料・ワークシート
結果
個人
集団
過程
※合唱曲決定時のテーマ設定時点でどんな合唱にしていきたいかを付箋に記入し貼付した。付
箋をグループ化して意識の重なりや交流を図る。
※話合い②でも同様のフィルムシートを使用した。
―中特 9―
―中特 10―
事例3
題材
学校生活を振り返り,自分に必要な課題を見付ける話合い活動の事例
学校・学級生活をより充実したものとするために
第2学年
1
学級活動(2)―ウ
社会の一員としての自覚と責任
本時の目標
これまでの学級・学校の生活や学習を振り返り,さらに充実したものとなるよう,学級での話合い
を通して,一人一人が,新たな目標を持って取り組む態度を形成する。
2
学級活動(2)の評価規準
集団活動や生活への
社会や集団の一員としての
集団活動や生活についての
関心・意欲・態度
思考・判断・実践
知識・理解
自己の生活の充実と向上に関わ
日常の生活における自己の課題
集団や社会への適応及び健康で
る問題に関心を持ち,自主的,
を見出し,自己を生かしながら, 安全な生活を送ることの大切さ
自律的に日常の生活を送ろうと
よりよい解決方法などについて
や実践の仕方,自他の成長など
している。
考え,判断し,実践している。
について理解している。
3
指導と評価の計画
(1)事前の活動
活動の場面
生徒の活動
言語活動に関する指導上の留意点
目指す生徒の姿と評価の方法
(見通し振り返り活動の留意点)
短学活
事前アンケート
これまでの学校生活を振り返り,
【関・意・態】
に記入する。
自分自身の学習面・生活面・部活
アンケートに真剣に回答して
(資料1)
動について振り返り,真剣に答え
いる。
(観察・アンケート用紙)
るようにする。
(2)本時の展開
生徒の活動
導入
言語活動に関する指導上の留意点
目指す生徒の姿と
(見通し振り返り活動の留意点)
評価の方法
1 アンケート結果と課題 ・アンケートの結果から同じ悩みや課題
の確認
を持っている仲間がいることを実感で
きるようにする。
・アンケートの結果を分かりやすくする
ため,グラフ化するなどまとめ方を工夫
する。
・アンケート結果をもとにクラスの課題
や悩みを確認し,生徒がこれから行う話
合いの見通しを持てるようにする。
展開
2 話合い①
『アンケートの結果から課 ・最初に個人の考えをワークシートに記
題の原因を考えよう』
【関・意・態】
入してから,グループの話合いを行う。 アンケートの結果か
ら分かる課題の原因
―中特 11―
・学習面,生活面,部活動 ・生徒の意見を出しやすくするため,
「学
面のそれぞれの課題につ
習面・生活面・部活動」の3つの視点で
いて,その原因を話し合
考えるようにする。
う。
・
「どうして~してしまうのか」,
「どん
(小グループ→全体)
を考えている。
(観察,ワークシー
ト)
な時に~してしまうのか」を考えるよう
に助言する。
・各グループで話し合った結果を,全体
で把握しやすくするため,グループごと
に色画用紙に意見を記入させ,黒板に掲
示する。
【思・判・実】
3 話合い②
・話合い①で出された原因をもとにその
具体的な解決方法
『それぞれの課題の解決方
解決方法を考える。最初は個人で考え,
を考え,自分の考え
その後グループで話し合う。
を発表することが
・
「いつ」,
「どうする」など具体的な解
できる。
方法を話し合い発表す
決方法を考えるように助言する。
(観察,ワークシー
る。
・話合い①と同じく,グループの意見を
ト)
法を考えよう』
・小グループで課題の解決
(小グループ→全体)
色画用紙に書いて黒板に掲示する。
4 【自己決定】
・いつ・どんな風に努力するのかが,明
【思・判・実】
『これからの学校生活に対
確で,努力によって実現可能な目標を設
グループでの意見交
定できるように助言する。
換をもとに,これか
する目標を決めよう』
まと
・これからの学校生活の個
らの自己の目標を考
人目標を自己決定し,努
えることができる
力の足跡カードに記入す
(観察,ワークシー
る。(資料2)
ト)
教師の話
め
・生徒の発言や態度を褒めるとともに自
己決定した目標に従い,よりよい学校
生活を送ろうとする意欲を高める。
(3)事後の取組
活 動 の
生徒の活動
指導上の留意点
目指す生徒の姿と評価方法
個人の目標や実践内
自分が立てた目標や実践内容を
【思・判・表】
容を掲示物にする。
表現の仕方を工夫して,見やすい
自ら決めた目標を表現の仕方
掲示物にするよう,説明する。
を 工 夫し て 掲示 物に して い
場面
短学活
る。(観察・掲示物)
―中特 12―
目標や実践のふりか
振り返りシートを使って,目標や
【関・意・態】
り(資料2)
実践内容の達成度を振り返り,目
自己の目標に対する取組を振
標や実践内容が意識できるよう
り返り,学校生活の充実を図
にする。
ろうとしている。
(ワークシート,観察)
4
学習指導の様子
(1)思考力・判断力・表現力を育む(言語活動を充実する)ための手立て
・学習面,生活面,部活動の3つの視点に分けることで,課題を焦点化して生徒が何を考えればよい
のかを明確にする。
・話合い活動では,グループで話合いまとめたことを色画用紙に記入して,黒板に掲示する。記述し,
掲示することで各グループの意見を可視化し,他のグループの意見も共有できるようにする。
(2)
「見通す・振り返る」学習活動の工夫
・事前アンケートへの記入や集計結果の把握を通じて,これまでの学校生活について振り返る意識付
けや学校生活の向上に対する意識が持てるようにする。
【事前】
・あらかじめ学習面,生活面,部活動の3つの視点に分けておくことで,生徒に課題を明確に示して
活動に見通しが持てるようにする。
・資料2を記入し,提出することを通して,自分の決めた目標と実践を毎日確認し,振り返ることが
できるようにする。
【事後】
5
資料・ワークシート
―中特 13―
―中特 14―