2015年2月号 Vol.18 (2015年2月5日発行) インフルエンザ続報~まだまだ終わりませんよ~ 今シーズン(2014/2015年シーズン)の日本国内のインフルエンザの流行、大阪のインフルエ ンザの流行は12月下旬に急増し、その後1月の第2週、第3週、第4週と例年の流行のピークに 匹敵する大きな流行が続き、第5週(1月26日~2月1日)に入って漸く流行の規模が減少してき ました。特に成人層での患者数の減少は著しく、中津病院、中津医療センターの現場の方々は その変化を実感しておられることと思われます。 では、インフルエンザの流行はこのまま収束していくのでしょうか?そうは思えません。今シーズンの日本国内のインフルエンザ の流行はこれまで(2月1日現在)のところAH3/N2(A香港)亜型が95%以上を占めています。インフルエンザはA型の流行は12月 から1月にかけて本格化しますが、B型の流行はこれからです。2月はA型インフルエンザの流行は減少傾向が続くでしょうが、B型 インフルエンザの発生患者数はかえって増加し、全体としてはだらだらとした流行が継続していくものと予想されます。 インフルエンザは、典型的な発症例では1~4日間の潜伏期間を 経て、突然に発熱(38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛 ・関節痛などが出現し、鼻水・咳などの呼吸器症状がこれに続きま す。一方、インフルエンザウイルスに感染しても全く症状がない場 合や、感冒様症状のみの軽症例も多いため、典型的な発病者の みを隔離するだけでは有効な対策とはならない場合が多いです。 主な感染経路はくしゃみ、咳、会話等で口から発する飛沫による 飛沫感染であり、他に接触感染もあるといわれています。感染対 策としてまず1番にあげられるのは飛沫感染対策としても咳エチケ ットです。医療関係者として、咳エチケットにとって重要なことは「正 しくマスクを装着すること」です。 2月に入ってもインフルエンザの流行はまだ続いていくものと予 想されます。是非とも「正しいマスクの装着方法」を身に付けてくだ 図.インフルエンザの全国の推計受診者数の日別推移(2014年12月1日~ 2015年1月31日)、薬局サーベイランス日報;http://syndromicさい。 (感染管理室 安井良則) surveillance.net/kanjyasuikei/flu/2014_15/index.html) 感染防止対策加算について 平成24年度の診療報酬改定以降、当院は『感染防止対策加算1』と『感染防止対策地域連携加算』の2つの加算を算定 しています。ICTはその施設基準に基づき自施設内の活動のみならず、連携病院との活動も行っています。今回はそん な活動の一部(連携病院との関わりについて)をご紹介します。 <感染防止対策加算1>*一部抜粋 <感染防止対策地域連携加算>*一部抜粋 ・ 感染管理部門を有し専従の医師または感染管理認 定看護師がいること ・ 感染対策チームの業務内容が整備されていること ・ 加算2を算定する医療機関と合同で年4回のカンファ レンスを行っていること ・ 加算1を算定する医療機関と連携し、年1回互いの 病院に赴いて、感染防止対策に関する評価を行っ ていること。 ※連携病院(加算1):北野病院、桜橋渡辺病院 ※連携病院(加算2):坂本病院、済生会新泉南病院 ~1月29日、当院の今年度の評価をしていただきました~ 今年で3回目となる相互評価ですが、この外 部評価のお陰で中津病院の感染管理体制 は飛躍的に進歩しております。今後も更なる 体制の強化に向けてICTは頑張ります!! まずは書類確認と聞き取り 調査から始めます。厳しい 監査の目がコワイデス・・・ マニュアルなどを並べ てスタンバイ! 現場視察。今年は中9階病棟 に初めて訪れました。感染症 隔離のガラス部屋からPICUを 見ながら説明をしています。 最後に全体の講評を受け、規定 のチェックリストに基づき細かな 監査結果の報告を受けます。
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