平成 22 年度登録調査員等講習会委託事業報告書

平成 22 年度登録調査員等講習会委託事業報告書
平成 23 年 3 月
社団法人
全国農林統計協会連合会
はじめに
全国農林統計協会連合会は、平成 22 年度に、農林水産省から行政改革に対応
しつつ、優秀な統計調査員及び農林水産統計指導員の育成と定着率の向上を目
的とした「平成 22 年度登録調査員等講習会委託事業」を受託しました。これを
受けて、当連合会は、農林水産省大臣官房統計部で作成した「平成 22 年度登録
調査員等講習会委託事業仕様書」に基づいて、
「登録調査員講習会」、
「実測調査
講習会」及び「農林水産統計指導員講習会」の3つの講習会を実施しました。
この講習会の実施に当たっては、これらの講習会が統計調査員及び農林水産統
計指導員の資質の向上につながるものとなるよう、外部有識者からなる「講習
検討会」を設置・開催するとともに、農林水産省大臣官房統計部、地方農林水
産統計組織と綿密な連絡・調整を図りながら実施してきました。
この報告書は、この平成 22 年度における事業の実施経過について記述すると
ともに、各講習会で行った受講者からのアンケート結果と都道府県責任者から
の報告を基に、それぞれの講習会ごとに事業の成果を分析し、本事業の評価、
次年度の改善方策などについて取りまとめたものであります。この取りまとめ
に当たっては、受講者や現地で講習会を運営した都道府県責任者の生の意見・
要望も整理しました。また、平成 21 年度における実施結果との比較を行い、全
体的な事業評価及び課題について取りまとめました。
本事業は、平成 22 年 5 月に行われた行政刷新会議による事業仕分けの対象と
なり、その結果、事業の必要性は認められたものの、
「当該事業という形では廃
止の方向性で、今後のあり方について本年度中に検討し、地方農政局を上手く
活用することができないか結果を出す。」とされました。これを受けて農林水産
省では「登録調査員確保・育成事業」を見直し、来年度予算要求では、委託事
業は廃止し、講習会を新規登録調査員講習会と実測調査講習会に限定。講師は
職員、運営業務は農林水産統計指導員が実施することとしています。事業内容
は変わりますが、本事業の成果が今後の事業推進に活用されれば幸いです。
最後に、平成 22 年度の本事業を終了するに当たり、講習検討会の座長を務め
ていただいた納口るり子筑波大学教授、田中久義委員、吉村秀清委員をはじめ、
農林水産統計組織の関係者の方々、講習会担当者、講習会責任者として実際に
地方での講習会開催に取り組んで下さった方々、お忙しい中、講習会に出席い
ただいた統計調査員・農林水産統計指導員の方々に対して、心からお礼を申し
上げます。
平成 23 年
社団法人
3月
全国農林統計協会連合会
平成 22 年度登録調査員等講習会委託事業
講習会委員名簿
納口
るり子
筑波大学生命環境科学研究科
国際地縁技術開発科学専攻 教授
田中
久義
(株)農林中金総合研究所
吉村
秀清
(社)中央畜産会 事業第 1 統括部
支援・調査研究担当主査
常任顧問
目
次
1.本事業の背景と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2.事業の実施概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
(1)本事業の全体イメージ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
(2)現地講習会実施体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
(3)本事業の実施計画の作成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(4)講習検討会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
(5)中央説明会及び都道府県説明会の開催・・・・・・・・・・・・・6
3.講習会の種類別開催状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
(1)開催時期・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
(2)開催箇所数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
(3)出席人数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
4.講習会の種類別事業評価及び改善策について・・・・・・・・・・・・8
(1)登録調査員講習会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
(2)実測調査講習会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
(3)農林水産統計指導員講習会・・・・・・・・・・・・・・・・・35
5.全体的事業評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
6.おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44
参考付属資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45