ファーウェイ、CNCI グループのスターキャットに、 同社が世界市場を

2015 年 2 月 5 日
華為技術日本株式会社
ファーウェイ、CNCI グループのスターキャットに、
同社が世界市場をリードする CATV インターネット向け
ソリューションを提供
華為技術日本株式会社(以下、ファーウェイ・ジャパン)は本日、株式会社コミュニティネットワーク
センター(以下、CNCI)グループのスターキャット・ケーブルネットワーク株式会社(以下、スターキ
ャット)に、既存のケーブルテレビ網を活用して高速インターネットサービスを実現するトータル・ソ
リューションを提供したことを発表しました。
スターキャットが導入したソリューションは、ファーウェイ・ジャパンが 2014 年に日本でいち早く販
売を開始した、既存のケーブルテレビ網を活用して高速インターネットサービスを実現する通信規
格 DOCSIS 3.0(※1)対応の分散型ケーブル・モデム・ターミネーション・システム(D-CMTS)で
す。GPON アクセス・システム(※2)をベースにした同システムをご利用いただくことで、下り最大
2 ギガビット/秒のデータ通信速度を実現するとともに、同軸ケーブルによるインターネット接続区
間を限定することで雑音を低減し、サービス利用者により優れたサービスを提供することができま
す。また、従来、ケーブルテレビ会社の通信局舎側に設置されていた CMTS 機能を集合住宅内
またはその近くに配置することができるため、集合住宅単位のネットワーク設計が可能となり、多
様なサービス・プランを提供することができます。同社は、東海地区で提供する集合住宅向け高
速インターネットサービス「スターキャット光」で本ソリューションを活用しており、今後さらにサービ
ス提供地域を拡大していく予定です。
東海地区 10 社のケーブルテレビ子会社の事業持株会社である CNCI とそのグループ会社であ
るスターキャットは、東海地区 NO.1 のケーブルテレビ事業連合として、地域のお客様に多彩なケ
ーブルテレビサービスを提供すると同時に高速インターネットサービスを提供し、地域コミュニティ
の発展に寄与してきました。近年はお客様からの増速化等の要望などにより、伝送路の FTTx 化
などに取り組み、高速光インターネットサービスを提供してきましたが、その中での課題の一つで
ある集合住宅向けの高速インターネットサービスを実現するため、ファーウェイの D-CMTS を導
入しました。
ファーウェイ・ジャパン 専務執行役員 法人ビジネス事業本部 本部長 鐘開生(ジョン・カイシャ
ン)は次のように述べています。「このたび、スターキャットの『スターキャット光』サービスを弊社の
ソリューションでご支援できたことを大変嬉しく思います。D-CMTS ならびに PON 分野はファーウ
ェイが世界市場をリードし(※3)、ITU、IEEE での標準化活動でも長年貢献している分野です。今
1
回、スターキャットに提供したソリューションは 10 ギガビットの通信速度を実現する次世代システ
ムへの拡張もスムーズに行えるよう設計されています。今後も弊社のグローバル市場での実績を
日本のお客様、パートナー各社のノウハウと融合し、革新的、高品質かつコスト・パフォーマンス
の高い製品・ソリューションを提供していきます」
<ご参考>
※ファーウェイによる参考構成
GPON OLT: ファーウェイの MA5600T シリーズは GPON、10GPON、D-CMTS、VDSL2、
P2P など、さまざまアクセス方式に対応しており、OLT にて L3 機能を提供可能です。サービス・ト
ラフィック制御として 5 つの QoS タイプをサポートし、高品質の映像、音声、HSI サービスを提供
します。また、自社開発の低消費電力型 GPON チップセットを採用することで、GPON サービス
カードあたりの消費電力を業界平均より 30%低減しています(中容量モデルの MA5603T を使用
した場合)。MA5603T タイプのシャーシでは、シャーシあたり GPON ポートを最大 96 ポート実装
可能で、各 GPON ポートごとに 1:128 分岐まで対応できるため、PON アクセス網のファイバー・
リソースを節約することができます。
D-CMTS: ファーウェイの MA5633 は GPON/GEPON/GE 用 SFP をサポートし、これらのイン
ターフェースに対応します。また、日本仕様の V-ONU を内蔵することができます。現行の CMTS
ソリューション(Hub + Fiber Node 方式)と比較した場合、分散型アーキテクチャの採用により、
SNR(Signal Noise Ratio)を 7dB - 8dB 改善し、必要となるアンプ数の削減と消費電力の低減に
貢献します。DOCSIS3.0 対応の本製品は下り 640Mbps、上り 160Mbps の最大速度をサポート
しており、さらに小型軽量化を実現することで、架空吊り、壁掛け等の多様な設置方法に対応しま
す。
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※1 DOCSIS(Data Over Cable Service Interface Specifications):ケーブルテレビ網を利用して高速データ通
信を行うための規格で、ITU-T(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)によって J.112 として標準化された。
仕様の検討や製品の認証などは業界団体の Cable Labs が行なっている。2007 年に策定された DOCSIS 3.0
では IPv6 へ対応し、複数の周波数帯域を束ねるチャネルボンディング技術により最高で下り 160Mbps、上り
120Mbps の通信速度に対応している。
※2 GPON(Gigabit Passive Optical Network)アクセス・システム:ITU-T 国際標準として開発された G.984 シリ
ーズにて規定されるギガビット PON システムであり、通信局から加入社宅近傍までの光ファイバー回線を複数
の利用者で共有する PON 技術の方式の一つで、下り 2.4Gbps、上り 1.2Gbps の帯域を提供する。GTC フレ
ームという固定長フレームを使用して、Ethernet や TDM 専用線など任意のサービスに対応する。2004 年に勧
告化され、主に海外の通信事業者を中心に利用されてきた。一方、日本市場ではこれまで Ethernet フレームを
そのまま利用する GE-PON が主に使用されてきた。
※3 イギリスの調査会社オーバム(OVUM)の 2014 年第 3 四半期レポートによると、ファーウェイは世界の
GPON 市場において 44%のシェアを保有し、世界トップとなっている。
【ファーウェイについて】
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、世界有数の ICT ソリューション・プロバイダーであ
り、1987 年に中国・深圳(シンセン)に設立された従業員持株制による民間企業です。「通信技術を通じて人々の
生活を豊かにする」というビジョンのもと、お客様志向のイノベーションとパートナーシップにより、通信・企業ネット
ワーク、端末、クラウド分野にわたり、お客様の競争優位性を高めるエンド・ツー・エンドの ICT ソリューション・ポー
トフォリオを確立しています。ファーウェイの 15 万人におよぶ従業員は通信事業者、企業、消費者の皆様へ最大
の価値を提供すべく尽力しており、競争力の高いソリューションとサービスを 170 か国以上で提供し、世界人口の
3 分の 1 にもおよぶ人々の ICT ソリューション・ニーズに応えています。
日本法人(ファーウェイ・ジャパン)は 2005 年に設立され、日本市場のニーズに応えるべく幅広い製品ならびにサ
ービスを提供しています。詳しくは、当社ウェブサイト:www.huawei.com/jp/、フェイスブック:
www.facebook.com/HUAWEI.JAPAN、ツイッター:twitter.com/HUAWEI_Japan_PR、LINE:‘ファーウェイ’で検
索、YouTube:http://www.youtube.com/user/HuaweiDeviceJP をご覧ください。
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