「生活習慣病」 講師:茨城キリスト教大学 名誉教授 板倉 弘重 氏 概要: ・生活習慣病は、慢性的に、気がつかないうちに進行しており、健康診断で 発見されることが多い。しかし、健康診断をすり抜けて、突然、病気を発症 する方もいる。 生活習慣病を持っている方、気づかずにいる方が、日頃の食生活や日常生 活をどのように過ごしていくかが大切。健康と病気の境界域の段階で、栄養、 運動、休養による自己管理をしっかり行うことが、病気への進行予防につな がる。 ・加齢により筋肉が減少していくと低タンパク症を引き起こすおそれがあ る。低タンパク症を防ぐためには、良質なタンパク質の摂取が大事。肉を食 べると動脈硬化が進むといわれた時期もあったが、それは間違い。食肉も含 めたタンパク質の摂取を上手に行い、加齢に伴う健康な状態の維持が重要。 また、加齢により筋肉が弱くなると関節を痛め、転倒しやすくなり、寝たき りの原因となりやすい。 ・肉に含まれているオレイン酸やステアリン酸はむしろ動脈硬化の予防に とって好ましい脂といわれている。肉類の脂が体に全て悪いわけではない。 適度に摂取することは大切。 ・夜、LED照明、スマートホン、PCなどからのブルーライトを浴びると し こうさじょうかく 網膜に刺激を与え、視交叉上核いわゆる体内時計を狂わせ、代謝障害、肥満、 疲労感、睡眠障害などを引き起こす。体内時計のリズムにあわせた生活をす ることが、生活習慣病を防ぐこととなる。
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