新発田市立御免町小学校の取組 UDLの視点を取り入れた授業づくりの推進 「発達障害のある子にとって分かりやす い授業は、他の全ての子にとっても分かり やすい授業である」という考えのもと、U DLの視点を取り入れた授業づくりを、知 育部と特別支援校内委員会が連携したUD L推進委員会を立ち上げ、計画的に進めて います。 1 UDLの視点を取り入れた授業改善 UDL推進委員会が中心となり、UDLの 視点を取り入れた授業改善を提案し、全校体 制で「どの子も分かる授業づくり」を進めて いる。 ①「焦点化」「視覚化」「共有化」の3つの視 点で手立てを講じ、授業を組み立てる。 焦点化 焦点を決め授業 をシンプルに する 視覚化 共有化 「見える化」で 児童に気付きを 生じさせる 互いに考えを伝 え合ったり、確 認したりする <3つの視点からの手立ての例> ○焦点化…ねらいや活動を絞る 注目させる提示の工夫 など ○視覚化…写真や図、映像の活用 動作化やまとめの掲示 など ○共有化…意見を発表し話し合わせる(ペア・ グループ・全体) など ② 「つまずき」を想定する。 3つの視点で授業を組み立てても、その 子特有のつまずきが予想される児童に対す る支援や配慮も想定する。 ③ 授業実践を重ね手立てを共有する。 ・年2回の全員公開授業を行い、学年内の公 開授業が済んだ段階で管理職も加えての学 年協議会 ・年3回の全体研修会(教頭による模擬授業 と授業研究2回) ・協議会やUDL通信などを通じて、手立て に関する情報提供や成果を共有 2 「御免町小学校UDLスタンダード」の取組 特別支援校内委員会が中心となり、学習の 基盤となる「御免町小学校UDLスタンダー ド」を設定し、定着を図っている。 <年度始め> ○「御免町小学校UDLスタンダード」の提案 <御免町小学校UDLスタンダード> 「学習指導」「学習ルール」「学習環境」に ついて、全ての子どもが学習に参加できるた めに定めた共通の約束。 「学習指導」の例 ・ホワイトボードに1時間の流れを明示 ・発問や指示は、一時に一事 「学習ルール」の例 ・注目させてから指示 ・ 話し手 の方 に体を向け て聞く 「学習環境」の例 ・教室前面には掲示物を掲示しない ・1日のスケジュールを背面黒板に明示 など、全26項目を設定。 <毎月末> ○「各月ふり返り表」(26項目を一覧表にして チェック欄を設けたもの)で各自が点検 →取り組めた項目に◎、取り組まなかった ものに×、今月の取組のうち、特に有効 に働いた手立てについて記載 <学期末> ○「各月ふり返り表」から、成果と課題をま とめ一覧表に →「子どもの姿として表れた成果」などを 全職員で共有 <年度末> ○年間の取組のまとめ →取り組んだ事柄を学年ごとにまとめ、次 年度につなげる。 <「UDL通信」による情報提供> UDL推進委員会が中心となり、取組の成果や 課題、ポイントなどを取り上げた「UDL通信」 を定期的に発行し、全校で共通理解。 <「視覚化」のポイントの例> 言語的要素が少なく、しかも視覚情報である ものを利用するのが効果的! 一連の活動と動きをパターン化して経験を積ませた上 で、やるべきことが分かるようにする。 例)「ランドセル」と板書する→帰りの支度をする 等
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