ブラジルの投資環境 情報提供資料 2015年2月9日 歴史的に悪い記録が多かった2014年のブラジル経済 ブラジルでは、昨年12月の経済統計が発表され始めており、2014年の景気の全体像が明 らかになってきました。 注目は、2014年の貿易収支が39億ドルの赤字となったことです。年間で貿易収支が赤字 になるのは2000年以来のことで、赤字額は1998年以来の大きさでした。主要な貿易相手 国である中国やアルゼンチンの景気が悪化したことに加えて、鉄鉱石や大豆などの主要輸出 品の価格が急落したことが影響しました。2014年の経常収支も、貿易収支の悪化が響いて ▲909億ドルとなり、2013年の▲811億ドルを更新し過去最大の赤字額となりました。 2014年の経常収支の対GDP比は▲4.2%で、2001年以来の水準です。貿易収支および経 常収支は、海外景気や商品市況の動向にも左右されますが、新興国が経常収支を持続的に改 善していくためには海外からの投資を呼び込み、競争力のある輸出品を育てる必要があると 考えられます。 財政に目を転じると、2014年のプライマリーバランス(基礎的財政収支:利払い費等を除 く財政収支)は、325億レアルの赤字となり、現在の統計が始まった2001年以降で初めて 赤字を記録しました。対GDP比では▲0.6%で、2014年の当初の政府目標である1.9%に は及びませんでした。2015年の目標については、政府は1.2%まで引き下げましたが、経済 成長による税収の急増が期待できない中で、歳出削減策や減税縮小などの実行性が問われて います。 ブラジルの貿易収支の推移 (億米ドル) 500 (1994年~2014年:年次) 400 300 200 100 0 ▲ 100 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 (年) 出所:ブラジル中央銀行(BOB)が提供するデータ等を基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記は、将来における貿易収支の推移を示唆、保証するものではありません。 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っております が、その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在 のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではあり ません。 1/4 1月の市況と今後の見通し 1月の市況 ブラジルレアルの為替レートの推移 レアル高 ブラジルレアル(以下、レアル)は、対米ドルで 方向感に乏しい展開となりました。長年の課題で ある財政健全化に向けた具体案が経済閣僚から提 示されたことなどがレアルの支援材料となったも のの、月末に下落しました。 レアル安 今後の見通し (2010年1月末~2015年1月末:月次) (米ドル/レアル) (レアル/円) 100 1.2 レアル/円:左軸 90 1.4 米ドル/レアル:右軸(逆目盛り) 80 1.6 70 1.8 60 2.0 50 2.2 40 2.4 30 2.6 20 10/1 レアルは対米ドルで約10年ぶりの安値水準にある ものの、ブラジル経済は雇用環境が悪化し、実質増 税も控えているなど、改善のタイミングが不透明な 状況であることから、引き続き軟調な地合いが継続 すると見込まれます。 11/1 13/1 14/1 2.8 15/1 (年/月) (基準日:2015年1月末) 15年1月末 1ヵ月前 プラス 要因 12/1 ・経済改革への期待 ・主要国対比での大きな金利差 ・当局によるレアル安抑制策の実施 6ヵ月前 1年前 3年前 ・国内景気の低迷や経常収支の悪化 マイナス ・資源価格の低迷 要因 ・企業不祥事の影響拡大 5年前 対円 対米ドル 43.8 45.1 (▲ 2.8%) 45.4 (▲ 3.5%) 42.3 (3.6%) 43.7 (0.3%) 47.9 (▲ 8.5%) 2.68 2.65 (▲ 1.3%) 2.27 (▲ 15.5%) 2.41 (▲ 10.0%) 1.75 (▲ 34.9%) 1.89 (▲ 29.7%) ※カッコ内は基準日までの期間騰落率(▲はレアル安を意味) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資 顧問が作成。 ※上記は、将来におけるブラジルレアルの為替レートの推移を 示唆、保証するものではありません。 NEWS ブラジル 自動車生産台数が前年比15.3%減少 ブラジルの自動車生産台数 8,000 ブラジルの2014年の自動車生産台数は、前年比で 6,000 15.3%減少し、315万台に落ち込みました。 4,000 2,000 高金利や低迷する消費者マインドを背景に、年間を 0 通じて国内の自動車販売が低迷したことや、主要輸 -2,000 -4,000 出先であるアルゼンチン経済の低迷を受け、同国向 -6,000 け輸出が減少したことが要因とみられています。 (万台) (2004年~2014年:年次) 400 300 200 100 03/09 006/09 2004 09/09 2008 2006 12/092012 2010 2014 (年) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記は、将来における自動車生産台数の推移を示唆、保証するものではありません。 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っております が、その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在 のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではあり ません。 2/4 主要国の政策金利の推移 主要通貨の短期金利 (%) 12 NDF活用 (2015年1月末) (%) (2010年1月末~2015年1月末:日次) 14 10.39% 10 ブラジル 12.25% 12 10 8 8 6 ※豪州は2月3日に 0.25%の利下げを 実施し2月9日現在 2.25% 6 4 2.50% 2 0.07% 0.17% 円 米ドル 4 米国 0%~0.25% 日本 0%~0.10% 2 0 豪ドル ブラジル レアル 0 10/1 11/1 12/1 豪州 2.50% 13/1 14/1 15/1 (年/月) ※各通貨の短期金利はそれぞれ、円:Libor1ヵ月物金利、米ドル:Libor1ヵ月物金利、豪ドル:BBSW(豪州銀行間取引金利)1ヵ月 物、ブラジルレアル:JPモルガンELMI+(*)を使用しています。 ※日本の政策金利については、2013年4月以降、日銀は金融政策決定会合において、金融市場調節の操作目標を政策金利からマネタ リーベースに変更しています。 *JPモルガンELMI+とは、JPモルガン社が算出し公表している新興国の現地通貨建ての短期金融市場の収益率を表す指数で、主に新 興国のNDF取引等を基に算出される指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はJPモルガン社に帰属します。 またJPモルガン社は、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。 ブラジルのマクロデータ (2010年1月~2014年11月:月次) (%) 10/1 15 11/1 (2010年1月~2014年12月:月次) 12/1 13/1 14/1 経済活動指数(前年比) (%) 30 鉱工業生産(前年比) 実質GDP(前年比) 10 20 5 10 0 -5 0 ※実質GDPのデータは四半期毎 (2010年1-3月期~2014年7-9月期) -10 10/1 11/1 12/1 13/1 -10 14/1 (年/月) 10/1 (2010年1月~2014年12月:月次) (10億米ドル) 8 貿易収支 所得収支 経常収支 11/1 12/1 13/1 14/1 (年/月) (2010年1月~2014年12月:月次) サービス収支 経常移転収支 (%) 8 インフレ率(前年比) 7 4 6 0 5 -4 4 -8 インフレ目標 2.5~6.5% 3 -12 10/1 11/1 12/1 13/1 2 10/1 14/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (年/月) (年/月) 出所:ブルームバーグおよびデータストリームが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来における主要通貨の短期金利、主要国の政策金利、ブラジルのマクロデータを示唆、保証するものではありません。 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っております が、その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在 のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではあり ません。 3/4 ブラジル株式(ボベスパ指数)のパフォーマンス (2010年1月末~2015年1月末:月次) 80,000 (基準日:2015年1月末) 騰落率 70,000 15年1月末 60,000 1ヵ月前 ▲ 6.2% 6ヵ月前 ▲ 16.0% 50,000 40,000 30,000 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 (年/月) - 1年前 ▲ 1.5% 3年前 ▲ 25.6% 5年前 ▲ 28.3% ※騰落率は基準日までの期間騰落率 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるブラジル株式(ボベスパ指数)の推移を示唆、保証するものではありません。 [投資信託のお申込みに際しての一般的な留意事項] ●投資信託に係るリスクについて 投資信託は、主として国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある証券等(外貨 建資産に投資する場合には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、ファンドの基準価額は変動します。し たがって、投資者の皆さまの投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元 金を大きく割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資 信託は預貯金と異なります。 投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リ スクの内容や性質が異なりますので、お申込みの際は投資信託説明書(交付目論見書)を必ずお読みください。 ●投資信託に係る費用について みずほ投信投資顧問株式会社が運用する投資信託については、ご投資いただくお客さまに以下の費用をご負担いただ きます。 ■直接ご負担いただく費用 購入時手数料 : 上限3.780%(税抜3.50%) 換金時手数料 : 換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ上限の料率等を示すこと ができません。 信託財産留保額 : 上限0.5% ■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用 運用管理費用(信託報酬)※ :上限 年2.16%(税抜2.00%) ※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額の 加算によってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等 により変動するため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。 ■その他の費用 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認 ください。 ●投資信託は、預金商品、保険商品ではなく、預金保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。登録金融 機関が取り扱う投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。投資信託の設定・運用は、投資信託委託会社が 行います。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用の項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につき ましては、みずほ投信投資顧問株式会社が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用に おける最高の料率を記載しております。 投資信託をお申込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時にお渡しいた しますので、必ずお受け取りになり、投資信託説明書(交付目論見書)の内容をよくお読みいただきご確認のうえ、 お客さまご自身が投資に関してご判断ください。 商 号 等/ みずほ投信投資顧問株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第398号 加入協会/ 一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っております が、その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在 のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではあり ません。 4/4
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